喜怒哀楽1 >

「人生楽ありゃ苦もあるさ」(byチャゲ)の【楽】であります。楽しい、楽しさ、楽しみ…。こうして文字を並べるだけでも、不思議とウキウキしてくる素敵な言葉です。そして、喜怒哀楽中、チャゲと飛鳥がもっとも大切にしている感情といえるかもしれません。なんたって、彼らの仕事である音楽は、音を楽しむと書く。作り手の自分たちがうんと楽しまないと、世の中に伝えることができないんですから。

【思春期の友達】

旧友と会うのは誰でも楽しいものである。チャゲも飛鳥も地元でツアーがあるたびに、わずかな時間ではあるが、旧友たちと席を設け、懐かしい話題で盛り上がっている。ふたりとも福岡が地元だが、飛鳥の場合は思春期を千歳で過ごしたこともあり、福岡同様に千歳は大切な地になっている。
「千歳の友達は運動やってて、いちばん苦しいときを分かち合ってきた連中だから、僕にとっても特別な存在なんだ。みんなもうオッサンになっちゃってるけど、会えば変わらずにつき合えるし、話が尽きることがない」(飛鳥)
日頃、仕事で人と会うときは、どこかに枠を作って、相手に対して構えている自分がいる。それは仕事をしていく上でとても必要なポーズだったりする。でも、旧友たちの前では、枠もポーズも関係なく、昔の"宮崎"のままで接することができる。みんなもC&Aの飛鳥としてではなく、昔の"宮崎"として接してくれる。
肩を張らずにつきあえる旧友たちとの席を、いつも楽しみにしている飛鳥であった。

【苦しみも悲しみも】

つらくたって、大変だって、なぜか楽しく見えてしまうのがC&Aチームの特徴。それはTUG of C&AビデオのVol1~4をご覧になれば一目瞭然。あんなに苦しい海外ロケでさえ、ビデオを見た人から「いいよなー、楽しそうでさー」なんていう感想をもたれてしまう。でも、それでいいと思っている。苦しみも楽しさに変えてしまう、気持ちの変換機能が優れているC&Aチーム。これはもう才能と言ってもいいかもしれない。
みなさんも、苦しみを笑って語れるこのチームを、ぜひ見習ってほしいと思う。

【就寝前の儀式】

皇太子さまと雅子さまは、六月九日に無事結婚の儀を終えられた。この模様はもちろんチャゲも飛鳥もレコーディング中に見ていた。「雅子さま、きれいだー」なんていう飛鳥のため息とともに、「チャゲって、やっぱり皇太子さまに似ている」という意見も飛び交い、なかなか充実したひとときを過ごしていた。ちなみに、皇太子さまと雅子さまは、結婚の儀の晩に三箇夜餅の儀という儀式を行っておられる。これは伝統的な儀式なのだそうだ。
チャゲはこの儀式を知ったとき、ふと自分のことを思い出した。「おれだって、寝る前は毎晩儀式を行っているぞ」。
その儀式とは、「笑い」である。夜ベッドに入り、目を閉じる瞬間に、その日一日の出来事を思い返し「クスッ」と笑う。イヤなことがあったって、なんとか楽しいことだけを思い出し「クスッ」と笑って自分で照れてみたり。この「笑いの儀式」を行わないと、チャゲは眠れないのである。つまり、チャゲにとって、思い出し笑いができるくらい、一日が楽しくなければいけないのだ。これは先に書いた【苦しみも悲しみも】の項に通じていて、気持ちの変換機能をフルに使って、寝る前のひとときを楽しさに変えているのである。
皇太子さまと雅子さまが行った儀式同様に、「笑いの儀式」はチャゲにとっては重要な伝統的儀式なのであった。

【結婚式】

ここ最近、チャゲと飛鳥はスタッフの結婚式に続けて二度出席をした。派手な芸能人の結婚式に比べれば、両者とも簡素なものだったが、それなりに楽しいことがいっぱいあった。
まず、花婿の父が、結婚式のサビともいうべきしめの挨拶で大ボケをかましてくれた。何日も寝ずに考えたであろう挨拶文を読むときに、いきなりマイクに頭をゴンッ。「プロのお笑いでも、あのタイミングは難しい」と親族がシクシクと泣いている中、飛鳥は涙をこぼして笑っていた。
その上、結婚式の二次会の席上。午後三時という早い開催だったのだが、花婿がこれまたしめの挨拶で「真っ昼間から酒を飲んでくださってありがとうございます」。泣きながら言うもんだから、チャゲと飛鳥も「いやー、素人にはかなわん。たのしー!」と泣きながら笑った。
また、二次会ではチャゲがビンゴゲームの司会、三次会ではカラオケ大会の司会を担当。テレビカメラを入れたいくらいの絶妙なギャグと進行で、きていたお客さんを楽しませていた。もちろん本人もそれはそれは楽しそうで、また司会をやりたいと、次の結婚式を心待ちにしている。

【だましの楽しさ】

C&Aを語るとき、忘れてはいけないのが"だまし合い"。こんなことあり得ないという話しでも、その場にいた誰もがすぐにグルになり、小さなだましがどんどん上塗りされ徹底的なだましになっていく。特にだましの対象となるのが女性スタッフ。C&Aチームの女性スタッフは、頭がよくて仕事もできて男にもてる美人が揃っているのだが、なぜか異常にトロくて、C&Aのだましに簡単に引っかかる。いちばん勘がいいのはヘアメークの倫子だが、それでも所詮倫子程度とC&Aは思っている。また、だまされたと知って怒る女性スタッフに対して「仕事にはジョークが必要なんだよ。こうやって楽しく仕事をしていくのが大事だってことわかるでしょ?」なんて偉そうにうんちくぶる飛鳥。そう言われると、返す言葉もなく、また次のだましの餌食になってしまういたいけな女性スタッフであった。

【野球】

子どもの頃から野球が大好きだったチャゲと飛鳥。いつか自分たちの野球チームがほしいと思っていたのだが、最近やっと念願叶い、チームを結成することができた。チーム名はチャゲ率いるマルチ マックス軍と飛鳥率いるバーニッシュ軍。また、近々リアルキャスト軍も結成する予定で、リアルキャスト軍で試合をするときは、いつもは宿敵であるチャゲと飛鳥が入ることになっている。
試合の前日はうれしくって、何度もユニフォームを出してみたり、クラブを柔らかくするためにボールを何度も投げつけてみたり。楽しくって仕方がなく、夜は全然寝つけない。
今、楽しいことは? と問えば、すかさず「野球」と答えるチャゲと飛鳥であった。

【バーベキュー大会】

チャゲは最近、友達と集まって、多摩川の川原でバーベキュー大会を行った。でも、もともと夜行性のインドア派の不健康な人間が集まっちゃっているから、アウトドア用のガスコンロの使い方を誰も知らない。みんなで試行錯誤を繰り返し、火が灯るまで一時間半も費やしてしまった。無事バーベキューを食べ、お腹いっぱいになったところで、川に石を投げて遊んだり、川原でボーッとしたり。夕方になれば、今度は焼きそばを作るために、また火つけに四苦八苦。途中で火が消えて、あわてて草や枯れ木を拾い集め燃料にして…。
平凡な一日といえるかもしれないが、スタジオにこもって、仕事仕事の毎日だったチャゲにとっては、貴重な楽しい楽しい一日であった。

【洋楽の楽しみ】

最近、中古レコード屋によく出入りしている飛鳥。昔から欲しかったけど、廃盤になってしまったCDや、思わぬ掘り出し物に出会ったりして、中古レコード屋もけっこうあなどれないのだ。
大量に買った中古CDを家へ持って帰り、ビニール袋を開ける…。この瞬間、飛鳥は極上の楽しみで震えているのであった。

【できたての曲】

レコーディングして完成したばかりの曲を、スタジオから家までの間に車の中で聞く…。
これはアーティストとしてもっとも楽しみなひとときといっていいだろう。少し客観的な耳で聞いて、その曲のよさを改めて知ったり、次の曲へのアイディアが湧いたり。できたての曲は、アーティスト本人にたくさんの発見を与えてくれるものだ。
現在アルバムレコーディング中のふたり。今頃、車の中でできたての自分の曲を聞いて、ニヤッと笑っているかもしれない。
最終更新:2025年06月23日 22:10