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かあさん【願いI】

おとうさんから産まれてきた人はいない。みんなおかあさんから産まれてきている。おかあさんは大事な大事な存在なのだ。だから「かあさん」という中途半端な呼び方をしている人は、今後「おかあさん」という丁寧語で呼んでもらいたい。CHAGEのささやかな願いであった。

外人【願いII】

外人とはズバリ「外の人」である。こんなに失礼な言い方はないんじゃないか。自分が外国へ行ったとき「外人」なんて呼ばれたら、やっぱり嫌な気分になる。外国の人を外人と呼んでいる人は、今後「お外人」という丁寧語で呼んでもらいたい。CHAGEのささやかな願いであった。

カイリー・ミノーグ【プリティー】

彼女はオーストラリアのシンガーである。去年、モナコ音楽祭で初めて実物を見たときは、映像で見ていた以上のキュートさで、一瞬にしてC&Aチームを虜にしてしまった。でも、CHAGE、ASKAよりも、どちらかと言うと渡辺、中野が彼女にまいっていた口で、ツーショットで写真を撮る姿が何度も目撃された。渡辺、中野の盛り上がりのせいで、ツーショットで撮るチャンスを何度も失ったCHAGEとASKAは、次回に期待をしていたのであった。
そして今年、またしても行ってしまったモナコ音楽祭。去年同様に彼女はオーストラリアからモナコへやってきた。「今年こそ」。CHAGEとASKAは決意を固めていたのだが、やっぱり去年と同じく、渡辺、中野の盛り上がりでチャンスをことごとく失った。やっとそのチャンスが訪れたときは、なぜか横には相棒が。
「こいつさえいなければ、ツーショットで撮れたのに…」。カイリーを真ん中に挟んで、ふたりは同時にそう思ったに違いなかった。(TUG of C&A6月号 P9の写真参照)

海賊盤【仕方ないのかなあ】

世の中に氾濫している海賊商品をつぶそうと、我々は一丸となって戦っている最中である。日本で売られる物に関しては、みなさんの協力を得て戦っていけるのだが、これがこと海外となると目が行き届かないだけにやっかいなのである。
なかでも頭を痛めているのがCDの海賊盤。海外、特に東南アジアでは日本のように著作権が守られておらず、勝手に楽曲をコピーして曲を並べ変えたり、ジャケットを勝手に印刷したりして、音的に質の悪いアルバムが堂々と売られている。
香港で海賊盤を目の当たりにしたふたりは「かなわんなあ」とボヤいていたが、『デビュー15周年アルバム』なんて銘打ったアルバムを見たときは、本家本元の自分たちよりも先にやられてしまったことで、開いた口がふさがらない状態だった。
でも、東南アジア以上に、今、ふたりがいちばん怯えているのは中国である。香港、台湾、シンガポールのように正式なレコード会社がない中国は、正規のアルバムがリリースできない状況にある。なのに『101回目のプロポーズ』が放映され、CHAGE&ASKA人気が爆発中。東南アジアから音質の悪い海賊盤が流れるのは必至である。それを聞いて中国の人が満足をすると思うと、ふたりはいてもたってもいられないのであった。

かきえもん【お助け弁当】

レコーディング中の食事はすべてが店屋物である。飽きないように、スタジオのスタッフもいろいろなお店を調査しては、毎回バラエティーに富んだものを注文してもらおうと思っている。
数ある店屋物の中でも、特にASKAが気に入っているのが、都内で有名な出前弁当の「かきえもん」。早い、いっぱいおかずが入っている、がその理由らしく、「かきえもん」の中華御膳を黙々と食べているASKAの姿はスタジオでは有名である。
ちなみにCHAGEとASKA、食べ物の好みはまったく違う。CHAGEが一緒のときは、ASKAは絶対に中華御膳」を食べることができないのであった。

カチン【怒りの音】

CHAGEと違って、あまり表情を表に出さないASKA。なにを考えているかわからないというスタッフからの指摘もあり、これではイカンと思ったのか、せめて怒りだけは顔に出そうと思っている。
でも、怒りを顔に表すのはなかなか難しい。そこでASKAは言葉でもって怒りを表現することにした。それが「カチン」。ASKAの口から「カチン」が出ると、スタッフは瞬時にして「怒った、怒った」と色めきたつ。でも、ときどき「カチン」を言うタイミングが狂ってしまうときもあって、その話がとっくに終わっているときなどは、なんに対して「カチン」なのかよくわからず、スタッフが悩むときもしばしばである。

カバキ【イタリア男】

ステージ上でCHAGEから「イタリア男」と言われ続けていたASKA。知り合ったすべての女性に褒め言葉をかけてしまうのが、「イタリア男」の異名がついたゆえんである。子の異名に別段悪いイメージを持っていなかったASKAは、逆に言われることを喜んだりしていた。
ただし、イタリアに旅行中だった女子大生5人グループが遭遇した、例のイタリア男の名前だけは浮かんでほしくないとは思っている。

カメラ【役得】

CHAGEの趣味は写真を撮ることである。本誌でもCHAGEの写真コーナーを設け、CHAGEならではの感性で写真を撮り続けてくれている。
趣味が高じて、6月は3週間もかけてアメリカ横断撮影旅行を決行してしまった。(実に大変だった)
使うカメラにもこだわりを見せ、キャノンからはじまって、ニコン、ミノルタなど、一流メーカーのカメラを手に入れてきた。レンズの数だって半端じゃない。全部で7本! 7本である! 初期の頃、レンズを持っていなかったCHAGEのために、貸すつもりで渡したミヨコのレンズにまで自分の名前を貼り、すっかり私物化してしまっているが、それを差し引いても6本。アマチュアにしては贅沢な本数である。
そして、アメリカ旅行を機についに手に入れたのが、憧れのカメラ、プロ仕様コンタックス。石川カメラマンの仲介で、高価なコンタックスをかなりお安く手に入れることができたのだ。
コンタックスを使ってアメリカで撮影してきたCHAGEの写真は、近々に本誌で紹介したいと思います。お楽しみに。

ガメラ【亀の怪獣】

CHAGEとASKAが小学生の頃、怪獣ブームが巻き起こった。当時、いちばん人気だったのは東宝のゴジラだが、東宝に真正面から対決してきたのが大映のガメラだった。
ガメラは足を甲羅に引っ込めて、火を吹きながらクルクルを空を飛ぶ。亀がモデルだったから愛嬌があり、リアリティーも抜群。CHAGEはゴジラよりもリアリティーなんよのガメラを心から愛していた。
亀を捕まえてきては糸で吊るしてクルクル回してみたり。プラモデルでガメラを作って、甲羅に綿を突っ込んで火をつけてはぶっ壊してみたり。
ガメラはCHAGEにとって、少年時代のヒーローだったのだ。もちろん、主演の本郷コージローさんにも憧れ、ガメラとともに戦う勇者になりたいと本気で思っていた。
大人になった今、あの頃が子供だったと苦笑するCHAGE。しょせん自分は三河屋顔。どうあがいたって、目鼻立ちのくっきりしたヒーロー顔にはなれなかったねと、CHAGEは遠くを見つめて目を細めるのだった。

カンニング【みんな経験済】

テストはいい点数を取らなければいけない。でも、いい点数を取る自信がないときもある。そういうときに役に立つのがカンニングである。CHAGEはビックボールペンの中にカンニングペーパーを入れ、試験で活用していた。でも、カンニングペーパー作りに没頭しているうちに方程式や年号が頭に入ってしまい、せっかくのカンニングペーパーが全然役に立たなかったっていうマヌケなこともあった。
学生時代に覚えたカンニングに頼るクセは、未だ健在でもある。東南アジアツアーでは現地の言葉をスケッチブックに書いて、堂々とステージでカンニングをしていた。これはこれでいい演出になり、お客さんは大喜び。学生時代にやってきたことは間違いじゃなかったと、CHAGEは改めて思うのだった。

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百科 1994年
最終更新:2025年06月23日 22:15