ボイン【[反]ナイン】
男性は大きい胸を「巨乳」なんて呼んで、女性を牛扱いしている感があるが、CHAGEとASKAが子供の頃、大きい胸は「ボイン」だった。月亭可朝という落語家がリリースした『ボインの唄』(正式タイトル不明。どう調査してもわかりませんでした)という歌が大ヒットしたおかげで流行した言葉だが、ふたりも世の悪ガキと一緒で御多分にもれず、胸の大きい女性を指さしては「あっ! ボインだっ」なんて失礼なことを言っていたものであった。
えてして大きい胸は多くの男性の憧れの対象になっているが、だからと言って大きい胸じゃなきゃだめってことでもない。それはCHAGEとASKAも同様で、胸のあるなしに係わらず、素敵だと思う人は素敵なんである。ところが、ASKAに関してはなぜか「胸の大きい女性が好きらしい」ってことがまかり通ってしまっている。デビュー当時、好きなアイドルを聞かれたときに「アグネス・チャン」「河合奈保子」「柏原芳恵」など、胸の大きい女性ばかりを挙げていたため、まことしやかな定説ができてしまった。誤解のないように言っておくが、ASKAはこのアイドル達の愛らしさに惹かれていただけであって、断じてでかい胸にそそられていたわけではないそうです。
ホッとする【ゆるんだ瞬間】
いつもいつも忙しいCHAGE&ASKAで、年がら年中緊張感を強いられているが、そんななかでもASKAが唯一ホッとできるのは、長いコンサートツアーが終了した瞬間である。例えばレコーディングが終了したときもホッとはするけれど、その後に控えているツアーを思うと、うかうかとホッともしていられない。当分何もないと思えるツアー終了のときこそが、ふたりにとっては最高のホッとできる瞬間なのであった。
ちなみに、朝目覚めたとき「あっ、今日も生きている」と思うとホッとするのがCHAGEである。ご飯を食べているときにホッとするのもCHAGEである。お風呂に入っているときホッとするのもCHAGEである。つまり、CHAGEは日常の中では結構ホッとしているらしい。
ポッ【奥さんポッ!】
人は恥じらいを感じるとポッとする。きれいな人と会ったときとか、褒められたときとか、そのきれい具合や褒められ具合の度合いにもよるが、恥じらいは人をポッとさせる。みなさんご存知のように、ASKAはCHAGE&ASKAチームの中でも、いちばんポッとしやすい質である。とくにきれいな女の人を見たときのポッは実にあからさま。しかし、本人にも理由がある。
「本当は心底ポッとしているわけじゃないんだよ。おれがポッを見せると周りが喜ぶから、パフォーマンスとしてやっているだけなんだから。心からポッとしたら、絶対に周りにわからないようにポーカーフェイスを決め込むよ」
ASKAの"ポッのパフォーマンス"がそんなに周りを喜ばしているとも思えないのだが。
一方CHAGE。CHAGEは滅多にポッとしない。じゃあCHAGEにはもう恥じらいもないのかというと、そういうこっちゃなくて、もともと少しくらいのことではポッとはしない性格なのである。でも、そうは言ってもCHAGEだってついポッとしてしまうときがある。CHAGEがポッとするのは、ポッとしている女のコを見たとき。顔を赤らめてポッとしている女のコを見ると、同時にCHAGEもポッ。CHAGEは自分がポッとしたいときは、まずは女のコをポッとさせるという、あざとい仕込みをしている。これはもしや上司が部下のOLに使う、オヤジならではの手法ではないかとも思うのだが、今回これに関しては追求せずにしておこう。
ポッキー【昔遠足の友。今飲み屋の友】
宮崎君が小学校4年生くらいのとき、いきなり登場したのがグリコのポッキー。お菓子と言えばチョコレートだった時代である。ポッキーの出現は当時の小学生を色めき立たせた。ただ、ポッキーというネーミングがすぐには定着しなかったため、宮崎君は友達と会話するときもポッキーのルックスを思い浮かべ「あの竹のお菓子、おいしいよなー」と言っていた。ポッキーを食べていると、口の中に熱を感じてくるという不思議な現象も話題になった。でも、食べた人全員が熱を感じるわけではないらしく「熱を感じるのは敏感な奴だけだ」と決めつけ、宮崎君は鋭い味覚をもつ自分を誇らしく思っていた。ASKAが妙に自分の味覚に自信をもっているのは、ポッキーが原因であったようだ。そういう意味では、罪深いお菓子である。
何日君再来【ホーリンチンツァイライ】
ステージでは、毎回お客さんを驚かすための演出がなされている。お客さんの驚く顔を見ることでCHAGEやASKAも楽しめ、またそんなCHAGEとASKAを見てお客さんも楽しめるという、相乗効果が大きい"驚きの演出"は、ステージ上では大切なポイントになっている。例えば『ASIAN TOUR II』では、『何日君再来』がそれだった。お客さんは驚き、そして最後は大合唱になった。感動を与えるための演出はあざとさと紙一重だが、いいものになれば、今後もどんどん追求していきたいと思っているCHAGE&ASKAであった。
本音【ポロッと】
アーティストは自己主張が激しくて、スタッフに言いたい放題だと思われがちだが、実はCHAGEとASKAはスタッフにさえも滅多に本音を出したりしない。これはスタッフにしてみれば、とても緊張すべきことである。なぜなら、口に出さないCHAGEとASKAの本音を、探りながら接触していかなくてはいけないからである。しかし、そうは言ってもつい会話の中でポロッと本音が出てしまうのもCHAGEとASKAのかわいいところ。それをぼんやり聞き逃さず、本人の本音としてキャッチできるかどうかは、スタッフの度量にかかっているのである。
最終更新:2025年06月23日 23:10