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涙腺【涙は青春の汗だ】

意外にも涙腺が弱い2人。飛鳥はレンタルビデオ屋で借りた『バックドラフト』を見て号泣。いつもは「あっ、泣いちゃいそう」と思ったら、すぐにその場を立ち去るようにしているのだが、これに関してはあまりに感動してしまい、硬直して脚が動かなかった。他に『南極物語』でも同じような症状がみられた。
一方、チャゲは巨匠・山田洋次監督、三国連太郎主演の名作『息子』で飛鳥同様号泣。「あれを見て泣かん奴は人間じゃない」とまで言っている。

ルージュ【今秋は青味赤系がトレンド】

なぜ女性は口紅をつけるんだろうと不思議がっているのはチャゲ。ファンデーション、アイシャドー、マスカラなどはわかる。だけど口紅はものを食べれば落ちるだろうし、キスしても落ちるだろうし、そのたんびにいちいち付け足さなければならないだろうし、なのにカップにつけばコソコソと気にする。「それなら最初からしなけりゃいいのにさ」。
と、強気で批判するわりには"赤い口紅で鏡に書くけど"(『エピローグ』)、"赤いルージュを2回ひいて"(『CAT WALK』)など、作品の中でルージュを小道具に使うことが多いチャゲ。ひきょうである。

ルーズ【だらしないこと】

基本的にルーズなことが大嫌いな飛鳥。人間関係、仕事、整理整頓に至るまで、きちっ、きちっとこなしていくのがポリシーであったりする。しかし時間にはよく遅れ、忘れ物をすることが多い。
基本的にルーズなことが大好きなのはチャゲ。部屋は散らかり放題、バックの中グチャグチャとなすがままの人生。酒が入るとすべてにおいて、ますますルーズになっていく。しかし時間と約束はきっちり守る。どっちがいいかはナベさんと中野くんしかわからない。

ルービックキューブ【13年前に流行ったおもちゃ】

世の中の動きをいち早くキャッチしなければ気がすまないチャゲ。13年前にルービックキューブが大ブームを巻き起こしたときも、我もとばかりC&Aチームの誰よりも早く手に入れた。当時、このおもちゃはどこの店でも品切れ状態で、チャゲは路上に出ている露店でやっとこさ入手。くる日もくる日もカチャカチャと回して色が揃うのを心待ちにしていた。しかし、やってもやっても色は揃わずなかなか完成しない。いつも横目でみていたスタッフは「結構難しいんだね」などと、なかばチャゲに同情していたものだった。そしてある日、そのルービックキューブは揃うはずのないにせものであることを発見。いままでの日々はいったいなんだったのと頭にきたチャゲは、シールを剥がして色が揃うように貼りなおしてしまった。「ははは、やっと完成したよ」と何事もなかったようにスタッフに自慢して見せたチャゲだったが、飛鳥だけが事の顛末一部始終を知っていたことを、当時のチャゲは知らなかった。

ルール【破るのもまた楽し】

世の中には守るべきルールがいっぱいある。C&Aチーム内にも守らなければいけないルールが山のようにある。その一部を御紹介。
  • 「締切り締切り」とせかさない。
  • 「曲、できましたか?」と様子を聞かない。
  • 「明日の時間は…」と何度も言わない。
  • 午前中は電話をかけない。
以上はC&Aに対してスタッフが守るべきルール。逆にスタッフに対してC&Aが守らなければいけないルールもある。特に女性スタッフに対しては厳しい。その一部を御紹介。
  • 歳の話題は避ける。
  • 「老けた」「オバサン」と言わない。
  • 「彼氏できた?」と余計なお世話的発言は控える。
  • 「あれっ?、太った?」とそらぞらしく言わない。
  • 他のチームの女性スタッフを誉めない。
いい仕事はルールを守ってこそ成り立つ。でもルールはつい忘れてしまいがち。ときどきこうして見直す必要があると思う。

ルールルルル~♪【きみは由紀さおりを知っているか】

約20年前に大ヒットした由紀さおりの『夜明けのスキャット』。ルールルルル~♪しかない簡単すぎる歌詞。だけどタイトルが『夜明けのスキャット』だから文句も言えない。もっと時がすぎて誰もが忘れた頃、チャゲはぜひこの手で1曲完成させようともくろんでいる。

留守番電話【ひとり暮らしの必需品】

今でこそ値段も安くコンパクトなデザインになったけど、出始めの頃の留守番電話はごっつくって値段もバカ高く、普及率もいまいちであった。デビュー当時のチャゲと飛鳥は、ワーナーパイオニアに在籍していたこともあり、パイオニアの留守電を安く手に入れ、この便利な機械を得意気に活用していたものだった。
やっぱりアーティストだし普通じゃいかんとばかりに、凝りに凝ったのが応答テープ。自宅にあった4チャンネルのミキサーを駆使したり、レコーディングの合間にスタジオで作ったりと、素人じゃできないテープ作りを楽しんでいた。
例えば波の音を入れて「今、海を見にいってるんだ…」とか、声が変わるハーモナイザーを使って子どもの声にして「あのねー、今いないのー」とか。でも、いちばんうけたのはC&Aのコンサートの喚声をバックに入れたチャゲのステージ編。「イエー!チャゲだぜー!(キャーッ、チャゲーチャゲー!)」「オレは今いないんだぜーベイビィー!(イヤーチャゲーッ!)」「悪いけど、メッセージ残しといてくれー!じゃあ、またなっ!(アンコール!アンコール!)」。これ、思いのほか評判で業界でもかなり有名になったが、ヤマハの厳しい上司が聞いて「ふざけとる」と怒られ、泣く泣く取り止めたのだった。

ルックス【ときにはアーティストの重要なポイントになる】

「いつの時代でも自信をもって生きてきました」と2人は胸を張った。福岡で買ったというダボダボのジーンズをはいて得意そうに微笑んでいる、デビュー当時のグラビアを改めて見て、「ふ~ん」と複雑な吐息をもらしたみよこであった。

ル・マン【フランスで開催される耐久レース】

現在、空前のF1ブームであるが、飛鳥はさほど興味を示さないでいた。しかし、フランスで行われたル・マンは別だった。昔、カーレースを通した友情のドラマ『友よ』に飛鳥は出演していたのだが、そのとき共演したレーサーの吉川富美子さんが日本初の女性ドライバーとして参加をしたからである。彼女は去年も参加するつもりで渡仏したのだが、スーパーライセンスがないという理由で帰されてしまっていた。そんなつらいエピソードを知っているだけに、今年の参加に飛鳥自身も大喜び。テレビで吉川さんの姿を見たときは、胸にくるものがあったという。ちなみに吉川さんは、今年C&Aのコンサートに2回も足を運んでくれ、陰ながらC&Aを応援してくれている。

流恋情歌【デビュー2曲目のシングル】

デビュー曲が『ひとり咲き』だったために、『ひとり咲き』が先にできた曲だと思われがちだが、実は2曲目の『流恋情歌』が先で、ポプコン16回つま恋本選会に出場した曲なのである。当時グランプリを逃したにもかかわらずデビューを勧められたのだが、「いや、もう1度出場して今度こそグランプリをとる」と豪語。奮起して作ったのが『ひとり咲き』だった、なのにやっぱり入賞で終わり、グランプリをとらないまま「まっ、こんなこともありますよ」でデビューすることになった。
ところで、ヤマハの仲間であったクリスタルキングが『流恋情歌』を聴いたとき、「日本にもイーグルスが出てきた」と大騒ぎして、C&Aはうまくだませたと思っていたが、なぜC&Aとイーグルスが結びついたのか今だに謎である。でも、とにかくクリキンは確かにそう言った。

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最終更新:2025年06月23日 22:07