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ねぁーんかきさん【博多弁の脅しゼリフ】

アントニオ猪木先生がよく言う「なんだこのやろう」を、博多弁にすると「なんかきさん」になる。真剣にケンカを始めようとする人の常套句なわけだが、これに相手を小バカにする、さげすむなどのニュアンスが加わると、いきなり「ねぁ~んかきさん」という、ベタついた言葉になってしまう。
中学時代の宮崎少年は校則で指定されたとおりの坊主ヘアが自慢だった。でも、ませくれた同級生が、バイタリスをベッチャリつけて、テッカテカヘアを気取ってたりすると、少し羨ましい気もした。羨ましさがつのり、やがて悔しさに変わると、坊主ヘアはバイタリスヘアをさげすむことで発散するしかなくなる。
例えばこういう状態のときの宮崎少年の一言が「ねぁ~んかきさん」である。

ネイザンロード【香港のメインストリート】

'90年5月。C&Aはフジテレビ『夜のヒットスタジオ』中継と、CDジャケット、パンフレット、ポスター撮影のため、香港に滞在していた。ひととおり仕事が終われば、たった1日のオフをショッピングに当て、香港市内地図を頼りに、あっちへ行ったりこっちへ戻ったり。このとき、脚がむくむほどに歩き回ったのが、市内のメインストリート・ネイザンロード。チャゲはスタッフへのおみやげにシルク専門店でシルクのパジャマを買った。飛鳥は体力増強のために中国の漢方薬局へ入り、鹿の角だとか、牛の爪だとかをいろいろ吟味してみたが、ちょっと気持ち悪くて買わなかった。
日本にはない珍しい物を見つけ、日本にはいない珍しい人々とすれ違い…。今でもあの日のインパクトは二人の心にしっかりと残っている。

寝起き【チャゲと飛鳥の違い】

飛鳥は寝起きがいいことで有名だ。朝は無口なスタッフたちに「やぁおはよう」とさわやかに挨拶し、清々しい朝を迎えている。
一方、チャゲの寝起きの悪さは天下一品。スタッフが笑顔で「おはよう」と言っても「ムスッ」とだんまりを決めこみ、サングラスの奥の目は理由もなく怒っている。
飛鳥は目覚めてから、朝シャン、歯磨き、身仕度に1時間半を必要とする。この1時間半の間に眠気を解消し、機嫌もよくなる。しかし遅刻も多い。
チャゲは目覚めてから、朝シャン、歯磨き、身仕度を15分間ですますことができる。眠気が解消されず、プンプンと機嫌が悪いが遅刻はしない。
どっちがいいかは、ナベさんしかわからない。

ネグリジェ【今や壊滅寸前のナイティ】

チャゲ「ピンクのスケスケのネグリジェってセクシーだよねー。一度素肌にまとって、感触を知りたいなぁー」
MULTI MAXのひろみ「なに、それ?」
チャゲ「だからほらぁー、ピンクのスケスケよぉー」
ひろみ「そんなもん、今どこにも売ってないよ。今どきの女のコは、みんなパジャマ着て寝るんだよ」
チャゲ「ウソだぁー、フワフワーッとしたピンクのスケスケ着るってー」
ひろみ「着ない。売ってない。買わない」
チャゲ「着る。着るったら着るんだぁー!!」
怒鳴ってはみたものの、この勝負チャゲの負け。

寝小便【眠っている間にもらすこと】

おしめが取れるのは遅かったが、寝小便が治るのは早かったチャゲ。
おしめが取れるのは早かったが、1回だけ寝小便をしてしまった記憶があると言う飛鳥。
どっちにしろ、現在寝小便をしていなけりゃ問題ない。

寝不足【睡眠時間4時間以下の状態】

ファンのみなさんがいちばん心配してくださっているC&Aの寝不足。普段は睡眠時間を7時間はキープしているので御心配なきよう。
でも、レコーディングに入ると一挙に激減。4時間眠れりゃいいほうで、完徹ってこともしばしば。
寝不足だと口内炎に悩まされる飛鳥。ソロアルバムをレコーディング中の今、口の中には3つの口内炎がコリコリとできている。
寝不足だとハイになるチャゲ。MULTI MAXのレコーディング中はウルトラハイになり、信じられないほどつまんないギャグを飛ばしていた。

ねぶりクジ【なめるクジ】

「なめる」も博多弁になると「ねぶる」になる。
小学校低学年時代の柴田少年と宮崎少年は、学校から帰ると必ず近所の駄菓子屋へ直行していた。お目当ては少年が大好きなクジ。中でも水をつけると"あたり""スカ"の文字が浮き上がるクジに熱中し、店が用意してくれる水の中にクジを入れ、ドキドキとその決定的瞬間を待ったもんだった。しかし店によっては水を用意してくれないところもあった。そんなとき、彼らはクジをなめる。つばを濡らして文字を出そうと、ひたすらなめる。やがてこのクジは"ねぶりクジ"という名前をもつようになっていった。標準語にすると"なめクジ"。博多弁でよかった。

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広辞苑 1991年
最終更新:2025年06月23日 22:01