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ノーマン・ロックウェル【意外だわ】

アメリカの画家。クリスマスシーズンになると、あちらこちらで彼の絵を目にすることができる。CHAGEはこのノーマン・ロックウェルの絵画が昔から大好き。
「昔のアメリカの雰囲気をうまく表現している画家なんだよ。気持ちがあったかくなって、何時間見ていても飽きない」(CHAGE)
CHAGEと絵画なんて全然合わないように思われるかもしれないが、知らず知らずのうちに絵葉書を集めていたりするCHAGEは、実は芸術に造詣が深かったりする。原画は無理としても、せめて彼のリトグラフを手に入れ、部屋に飾りたいと思っているCHAGEであった。

能率よく【ちびっこサッカー】

CHAGE&ASKAが所属するプロダクション、リアルキャスト。ささやかではあるが、アットホームな仕事ぶりを展開している。しかしささやかであるがゆえに、全員がひとつの仕事に集中してしまいがちという体質も否めない。その様子はさながら、ボールにドッと集まってしまうちびっこサッカーゲームのよう。ボールに集まっている人数に気がついた人が、それぞれにワイドな広がりを指示し、能率のいい配置に戻るという感じだ。このように何度となく反省を繰り返しながら、「能率よく」を合言葉に、リアルキャストは大人のサッカーチームを目指して邁進していく最中。まだまだ楽しみな会社である。

野口五郎【青いリンゴ】

今から23年前くらいのこと。当時アイドル界に君臨していたのが、郷ひろみさん、西城秀樹さん、野口五郎さんの新御三家。(ちなみに本家の御三家といえば西郷輝彦さん、橋幸夫さん、舟木一夫さんだった。よく知らないけど。本当に知らないってば)
甘いマスクのひろみ、野性味あふれる秀樹、歌唱力は天下一品の五郎と、それぞれに多くのファンがついたものだが、アイドルに不可欠な華やかさという点では、ひろみ、秀樹が圧倒的にリードしていて、五郎はふたりの陰に隠れるような存在でもあった。そこがまた受けてもいたのだろうけど。
ところでASKAは当時、西城秀樹さんの物まねを得意としていた。自分こそが次なる秀樹とばかりに「♪やめろっと言われてもぉ~」なんてみんなの前でやって、うっとりしていたものだ。しかし、思い返せばASKAが新御三家の中で最初に惹かれたのは、実は野口五郎さんだった。華やかさも足の長さもふたりにはかなわなかったけれど、五郎の歌っている姿は本当にかっこよかった。今でもときどき五郎のパフォーマンスを思い出しては、ため息をついてしまうASKAだった。

残さず食べなさい【陰謀】

宮崎少年は食が細い子供だった。特に嫌いな物はなかったのだが、出された物を全部食べることができず、食事のたびに親から「残さず食べなさい」と言われ続けていた。大人になって、健康的な食事ができるようになった今でも、食事のたびに浮かぶ「残さず食べなさい」の言葉。コンサート前は意識的に食を細くしているASKAだが、潜在的にインプットされた言葉に縛られて、なかなか思うように食べ残すことができない。そういうときは、そばで食べているスタッフが席を立ったすきに、残し物をドカドカとスタッフの皿に移し、席を立つ。そして自分は残さずに食べたふりをする。戻ってきたスタッフはそれに気づきもせず、バクバク食べるだけ。おかげでスタッフはブクブクと太る一方。気をつけたいものだ。

のし【柴田ガンバレ】

「のし」という泳法を知っているかい? 日本古来から伝わる「横泳ぎ」ってやつだ。CHAGEは「のし」が大得意なのである。誰よりも早く誰よりも美しく「のし」を泳ぐ自信がある。豪華なホテルのプールにいたって、きれいな海にいたって、彼はあくまでも「のし」にこだわる。オリンピックに「のし」の種目があったら、きっと選手として選ばれていたはずだとも言っている。扇子を頭にさして、世界の強豪相手にスーイスイと「のし」を泳ぐCHAGEを見れないのが本当に残念である。

ノストラダムス【1999】

空からなんかが降ってくるとか、世界が滅亡するとか、ノストラダムスはいちいち予言しているけど「だからなんなんだ」とCHAGEが言っています。それだけ。

のっぺり【お約束】

美しいメロディーラインを特徴としているCHAGE&ASKAの楽曲。メロディーの抑揚がない、のっぺりとした楽曲が受けていた時代でも、彼らはメロディーラインにこだわりを見せ続けてきた。のっぺりという言葉は、CHAGE&ASKAの辞書にはないのである。しかし、のっぺりとした歯グキを見せて笑う奴が、CHAGE&ASKAの周辺にとりあえずひとりいる。

のっぽ【デフォルメ】

背の高い人をのっぽと言う。背の高い人はCHAGE&ASKAの周辺にもたくさんいるけれど、「のっぽ」と聞いてすぐに浮かぶのが、ステージプランナーの大久保氏である。実際には身長180センチくらいのはずであろうが、なぜか大久保さんをイメージするとき、3メートルくらい身長があるように思えてしまう。「こんなに食えない」と言いながら大盛り焼きそばを2皿食べた、ゴルフ場は3歩で歩く、ステージ上に照明が吊れないときは「なんだこんなもの」と言って手を伸ばして会場の天井に吊り上げた、スピーカーが重さに耐えられないときは「おれがやる」と言って歯で支えたなど、このように彼の噂はすべてがデフォルメされる。これものっぽの大久保さんが、CHAGE&ASKA及びスタッフに愛されている証拠であろう。

飲め飲め吐け吐け【年に一度の大奉仕】

お酒が好きなCHAGEであるが、最近は仕事のことを考え、飲み過ぎないように注意している。飲む席に行っても、頭のどこかで翌日の仕事のことが浮かび、制御機能が働いてしまうのだ。だから「飲め飲め吐け吐け」はここ最近、とんと御無沙汰しているのである。しかし、年に1回だけそれが許される日がある。年末の大忘年会である。普段CHAGE&ASKAの下僕となってせこせこ働くスタッフを中心に催される「下々の会」。某おでん屋を貸切り、この日はCHAGE、ASKAの給仕によって、下々のスタッフが大いに食べて飲める日となっている。下々のスタッフと一緒になってCHAGEも大いに飲む。「下々の会」が結局は「上々の会」になってしまっていることに気づきもせず、さんざん盛り上がる。'95年の「下々の会」の余韻が冷めやらぬ今、今年も年末の「下々の会」だけを目指し、酒量制御機能を働かせながら仕事に従事するCHAGEであった。

飲めないんです【アレルギーだもん】

お酒の席で言う「僕、飲めないんです」ほどかっこ悪いものはないと思っていたASKA。お酒を勧めてくれる人に申し訳ないと思いつつ、「飲めない」かっこ悪さに気持ちがナーバスになる……。ASKAが長年に渡って経験してきたことだ。デビュー当時は「吐いて吐いて強くなる」を信じ、吐き飲み修行を積んだものだが、頭痛、鼻づまり、寒けは治まらず、今もってお酒は飲めない。しかし世の中の流れは変わった。お酒くらい飲めないと一人前じゃないと言われた風潮がなくなり、お酒を受けつけない体質の人がいるということが認知されている。無理に勧める人もいなければ、「僕、飲めないんです」の言葉も堂々と言えるのがうれしいASKA。飲まなくたって、お酒の席では気分は高揚してくるし、酔ったCHAGEと同じくらいのテンションではしゃぐことだってできる。酔ったふりして酔った人間を冷静に観察することだってできる。飲み会があった翌日のASKAの飲み会報告はとても興味深いし。でも、飲む人にとっては飲めない人が見せる冷静な目が実にいやなんだよね。
このように「飲める人」と「飲めない人」の間には、広くて深い溝がある。なのに十分理解しあっているCHAGEとASKAは、やっぱり不思議である。

呑気【おまえもだ】

呑気。CHAGEが今もっとも憧れる言葉である。特にCHAGEは、忙しくても騙されてもヘラヘラと笑っているミヨコの呑気さがうらやましい。しかし、重要な会議中、大切な資料に出っ歯のマンガを描き、スタッフをクスクスと笑わせているCHAGEの呑気さが、ASKAをうらやましがらせているなどとはCHAGEは知りもしない。

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最終更新:2025年06月23日 22:21