しりとり > 1997 > 12

長~い間ご愛読いただいていた【C&A百科】が終了し、今月からは新しいコーナーが登場します。CHAGEとASKA、それぞれが思いつく言葉でしりとりをしていくという【C&Aしりとり語録】。ふたりの個性と感性と発想の違いで、言葉はいったいどこへ向かうのか? てなことで、記念すべきしょっぱなのお題は、ふたりが所属する事務所『リアルキャスト』からスタート。

ASKA side

【リアルキャスト】事務所移転から1年。CHAGE&ASKA及び社員一同、会社にもそろそろ馴染んできたかなあというところで、いろいろな問題点もでてきました。とくにASKAが気になっているのは駐車場。入り口のところに、でかい車は止めるんじゃないと言わんばかりに立っている太いポールの存在。そして、こっから先には入るなとアピールしているように設けられている花壇。「これが嫌で車を駐車場にいれたくないんだよ」とASKAは車をバックさせるたびに思うのです。いまではB2にあるスタジオのお客さんのなかでも話題になり、なぜかご近所の主婦たちも噂しているとか。「太いポールと花壇を撤去しろ!」と総務部にかけあおうと思っているASKAですが、花壇はともかく、ポールを取ったら建物がくずれるぞって思うけど。
【とん子】CHAGEに聞いてくれ」 BY ASKA
【こいのぼり】3月はひなまつり、5月は端午の節句。当然のごとくASKAは男のコ。子供の頃はこいのぼりを庭に立ててもらい、それを見ながらすくすく育ったのであります。最近では、こいのぼりをあげる家が少なくなってきているため、なかなか青空に舞う華やかなこいのぼりを見ることができません。ASKAは少し残念に思いながらも、「ところで、なんで5月の節句はこいのぼりなのか?」とささいな疑問も沸いたりして。小さいときに教わったはずなのにな。
【リアルキャスト】駐車場に車を入れにくいことで話題のリアルキャスト。このたびもうひとつ問題が勃発。それは部屋問題。荷物が多すぎる、部屋が汚すぎるといって追い出されたCHAGE。お客様用のサロンにするからといって積んである荷物ごと追い出されたASKA。CHAGEはその後、テラス付きの日当たりのいい部屋をあてがってもらったが、うれしかったのは2~3日だけで、引っ越すのが面倒と、相変わらず部屋はそのまま。ASKAはというと、ASKA部屋のとなりにある元重役部屋をもらうことになった。広くて日当たりも上々なのだが、全面ガラス張りの中まる見え。日々、人目を気にしてコソコソしてるっちゅーのに、会社の自分の部屋に入ってまで、なんでこんなに人目を気にしなくっちゃいけないんだろうか? とASKAは部屋のまわりにいるスタッフと目が合うたびに思う。こうなったら、CHAGEがグズグズしてるスキにテラス付きの部屋に引っ越しちゃおうかな、なんてブツブツ思っているのであった。
【トイズファクトリー】ASKAの友達の歌手が昔契約していた会社。「誰だったか思い出せないんだよ」…長く生きていると記憶の隅に追いやられる友達も出てくるのだった。
【リーアルキャスト】会社の名前を考えるときに、リアルキャストにするかリーアルキャストにするか悩んだASKA。リプルリングをリープルリングと言うCHAGEのように、リアルキャストもリーアルキャストと発音する社員がでてくればおもしろいのにと考えていたのだが、とりあえず今のところリアルキャストでおさまっている。
【時計台】観光客が一度は訪れるという北海道の時計台。行ってみて、想像していたモノよりはるかに小さくって驚く人も多いだろう。なおこの時計台にちなんでか、近所には『時計台』という名のラーメン屋さんがある。これはグルメをうならすくらいにうまかったと、ASKAをはじめリアルキャストのスタッフは記憶している。北海道を訪れたときはぜひ、近所にある『時計台』というラーメン屋に寄ってみてください。
【いろり】ASKA「子供の頃にはすでになかったなあ…」。あったらあったでそれはすごいと思う。
【リアルキャスト】何度も言うようだが、入居して1年。そろそろ落ちついたかな~と思う頃に、なんと総務部の引っ越しが決定。建物の2階がリアルキャストで、3階が総務と離ればなれになって仕事をすることになった。顔を見合わせ、意思の疎通をよくしながら仕事を進めていくのが理想だというのに、今後、社内の業務はどうなってしまうんだろうか。そんな状況を見てASKAは、「いったいゴールはどっちだろう?」と、ちびっ子サッカーチームが走りまわる姿を想像し、「これもらしいといえるだろう」とちょっとほほえんでみるのであった。
【とっちゃえとっちゃえ】ホクロ、イボなどを見つけたとき、CHAGE、ASKA、ナベさんが必ず言う言葉。「とっちゃえ、とっちゃえ」攻撃で、過去に傷ついたスタッフ数知れず。
【えいり】ASKA「♪かさの~花がさ~く~土曜の昼下がり~」。おいおい、それは三善英治(えいじ)だぞ。えいりじゃないっての。
【リアルキャスト】去年引っ越しをしたリアルキャスト。駐車場、部屋、総務の移動と問題も一段落した今日この頃、もうひとつ問題があることにASKAは気がついた。それはドアを開ける際に必要とされているタッチキー操作である。セキュリティーの問題上、ドアを開けるときには暗証番号を押さなくてはならない。しかし、これがなかなか難しい。とくに、指が大きいASKAは暗証番号を押してるつもりが、関係のない隣の数字を押してしまい、何度もエラーを出してしまう。リアルキャストに入れないままドアの前で1時間くらい待っていたこともあった。あのタッチキーを変えて欲しい、それがダメならせめてひとつの文字盤を大きくして欲しい。これがASKAの切実な願いでもある。と、いうことで、今回はあくまでも【リアルキャスト】にこだわりを見せたASKA。それを愛社精神とみなさせていただきやしょう。

CHAGE side

【リアルキャスト】リアルなキャストがいっぱいいるC&Aのいる事務所。やたら会議が大好きな会社で、席にいない人間が多数いる。活気があってよいのだが、自分が来たときくらいは誰が残っていてくれてもいいんじゃないか? と、出されたコーヒーを飲みながら、会議中で誰もいなくなった事務所でひとりつぶやくCHAGEであった。
【東京】子供の頃は、まさか自分が東京に出てくるなんて思いもしなかったCHAGE。東京へは修学旅行で行くくらいだろう、おれはずっと九州で過ごすぞとずっと考えていた。なのに、いまではすっかり東京人。本籍も東京に移して、ばっちり東京人を気取っている。渋谷、下北沢、銀座に六本木と、もう地図なしだってへっちゃらで歩けるし、新幹線にだって迷わず乗れる。「おれもスノッブな男になったもんだぜ」とちょっと得意げになっちゃうCHAGEであった。
【うっマンボ!】以前、ラテンバーに行き、あまりの楽しさに感動したCHAGE。クラブとはまた違った魅力があり、一度行ったら癖になるとみんなに言いまわっている。明るく陽気で、みんなで楽しむということが第一条件のラテンバー。CHAGEのおかげで、次の忘年会はラテンバーでやることになるかもしれない。
【ボーリング】なぜ、ボーリングは流行らないのか? 第2のボーリングブームはくるのか? ということで、学生時代はボーリングに青春をかけたというCHAGEが議長を務め、この度『ボーリング復活会議』が行なわれました。まずルールから。C「ひとりでやるからいけないんだよ。必ずペアでやるってのはどう?」女「グループ対抗ならやってますけども」C「ちがうよ。おんぶして上の人が投げるとかさ」女「あぶないです。それは」C「二人三脚で投げるってのは?」女「お笑いになっちゃう」C「じゃカップルが抱き合ってやるってのは?」女「カップルじゃなかったらゲーッて感じ」C「おまえ、文句ばっかじゃないか!」女「言うことめちゃめちゃだから!」。以下略。ボーリングははたしてメジャーになるのか!? どうやれば昔のような黄金時代がやってくるのか、みんなも考えてみよう!
【軍手】ある日、軍手を買いに行ったCHAGEは疑問に思った。なんで束で売ってるんだろう? お店に並んでいた軍手はなぜかどこもセット売り。20コくらいが束になって売っているのだ。おれは1セットでいいんだよ、それ以上は使わないんだよ、残りの18コはどうしたらいいんだよ。軍手の山を前に自分に問いかけるCHAGE。でも、結局1束購入し、いまも部屋の片隅に軍手を寝かせているのであった。ところでCHAGEはなぜ軍手を買ったのか? そっちのほうが興味深い。
【てぶくろ】「手袋の反対って言ってみ!」「ロクブテ?」。ばしばしばしっ! そういっていきなり相手を6回ぶつ。CHAGEが小さいときによくやっていたという遊び。少し卑怯だけど、わりとおもしろいからみなさんもやってみよう。
【ろうそく】CHAGEが子供の頃は、ロウソクといったら、緊急用のでっかい真っ白いロウソクが当たり前だった。最近ではオシャレになって香りがするものや炎に色が付くものまである。「おれが小さい頃には誕生日か引き戸の滑りをよくするためにしか使わなかった」と、最近オシャレになったロウソクを見てつぶやくCHAGE。なのに、未だに仏壇用のロウソクを部屋で灯しているスタッフもいる。そのロウソクには、たしかカメヤマって書いてあったような…。いろんなロウソクを知ることもロウソクフリークとしては大事なことなんです。
【クマ】みなさんが誰でも小さいときに親しんだ童謡。これってけっこう「?」という歌詞が多かったりする。たしか「森のクマさん」では、クマに遭遇していきなりクマ自身から逃げなさいと言われる。「なんで会ってそうそう逃げろって言われるんだ? 前置きがないんだよこの歌はさ。人間を襲うからなのか? しかもその後、貝殻のイヤリング落としたからって届けに来るんだぜ? いい奴なんだか、恐い奴なんだかぜんぜんわかんねえんだよ」確かに、クマってかわいいんだか、恐いんだかはっきりしない。ティディーベアだって女の子には「きゃーかわいいー」とかちやほやされてるが、北海道では家畜を襲って大騒ぎになってる。「本当は可哀想な動物なんだよね」なんてしみじみ言うCHAGE。でもいくらクマがかわいくなったって、北海道のおみやげにクマの置物だけは欲しくないと言っていた。
【ま、いっか】CMのキャッチコピーはまさに時代を反映するキーワード。過去には「男は黙ってサッポロビール」や「あ~モーレツ~」などの名セリフを世に浸透させた。そして同じようにファンの間で浸透した「ま、いっか」。これはC&Aが缶コーヒーJOのコマーシャルの出演した際の決めセリフである。雪の日編、車編とお話が続いていて、その続きが期待されていた話題のCMだった。が、未だにその結末は誰も見ていない。「CHAGEさん、そういえばあのCMの続きやりませんね?」「うーん、そうだねぇ…ま、いっか」ということで今や幻のCMになっている。
【漢字】パソコンやワープロに頼りきりの現在、人はだんだん文字を書かなくなってきたと言われている。それは作詞モードに入っているCHAGEも同じで、ぱっと言われた漢字がなかなかでてこない。「ここらへんにさんずいがあったのはわかんだよ、でも全体像が出てこないんだよ」と、いつも書いているような漢字が書けなくなったりしてパニくることもしばしば。つい最近も会社の住所を書こうとして、漢字が思い出せなくて困ってしまった。「えーっバカじゃないのー」とみなさんは思うかもしれないけど、これはCHAGEだけじゃなく、キーボードに頼っていると本当にこういうことになってしまうんだよ。信じて。
【ジープ】「やっぱり車は4駆。車高が高いから眺めもいいし、乗り上げても平気だし、乗っていて気持ちがいいし」と、最近4駆を買って上機嫌のCHAGE。つい先日も、両親と日光に行く際に、愛車である4駆で行こうと予定していた。しかし、ふたりの「ひざが痛くて上れない」という言葉で断念。車高の高い車は年配の方にはちょっと乗り降りが大変なのが玉にキズなのだ。せっかくの山道を4駆で突っ走れなくて残念だったとCHAGEは未だにこぼしている。次の機会にはぜひ、愛車の4駆で峠をせめてもらいたいモノである。ただし、安全運転でね。

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しりとり 1997年
最終更新:2025年06月23日 22:53