ひくつ大賞【前のツアーで流行した残酷な遊び】
チャゲと飛鳥は、やっぱり有名人だし、どこへ行っても注目の的になる。例えばツアー先で、夜飲みに行ったりすれば、お店の人や他のお客さんから羨望のまなざしで見られたりする。世間に顔が出てるんだし、まあ当然といえば当然。だからチャゲと飛鳥は別格として、その次に注目を浴びる人は誰かってことが、一緒にいるブラックアイズの気がかりになってくる。しかも、その地方によってもてる人がくるくると変わるもんだから、「今日は誰がNo.1かな」などと、メンバー全員が密かに考える。お店に1時間もいれば、次第にNo.1が限定され、あとは開き直るしかないわけだが、No.1がいれば、つまりNo.5というメンバー中、全然もてない人も出てくる。
つまんなそーな顔をしてしらけてるもてない彼に向かって、C&Aとブラックアイズ4人は叫ぶ。「今日のひくつ大賞!」と。
この"ひくつ大賞"遊びは前回のツアーで流行したものだが、なかなかおもしろいので、C&Aは次回でも続行したいと思っている。次回のツアーでブラックアイズを見たら、「ひくつ大賞!」と言ってあげてください。
引けー!【時代劇で使われる命令語】
少年時代の宮崎少年はたいへんなテレビっ子であった。あらゆる番組を見てはその主人公のつもりになってマネをしていたもんだったが、現代劇だけでは飽きたらず、マネの分野を時代劇までに拡大していた。
当時よく見ていたのは『隠密剣士』『仮面の忍者赤影』『忍者ハットリ君』などなど。この中でよく聞かれた言葉が「引けー!」。大人数の家来を仕切る人が、その場を立ち去るときに大声で言う"退散"とか"解散"みたいな言葉なのだが、たったの一言で大勢をいとも簡単に動かしてしまう「引けー!」に宮崎少年はいたく感動。友達となにかいたずらをして、その場を逃げ出すときに、きまって大声で「引けー!」と叫んでいたのだった。
ヒット曲【最近、とても身近に感じる言葉】
"ヒット曲がないのにコンサートは満杯になる不思議なグループ"と、業界内でC&Aはずっと囁かれていた。彼等もこの言葉を耳にしては、ある種の名誉であるととらえ、わりと満足していたもんだった。
ところが最近、出す曲すべてがベスト10入り。堂々たるヒット曲の連続で、もう"不思議なグループ"とは呼ばれなくなってしまったことにとまどいを覚えている。が、実はとまどいの奥にニヤリとした顔があることも知っている。
ヒッポロドーム【誇大告知のお詫び】
ロンドンの中心地にあるディスコ・ヒッポロドーム。'89年の年末、初めてロンドンを訪れたとき、八神純子とその夫君に連れられ、飛鳥は大晦日から新年に変わる瞬間をヒッポロドームで迎えた。レーザー光線が飛び交い、正面のスクリーンにはビッグベンが写され、そりゃもうエキサイティングなひとときであった。
このときの模様は単行本『けれど空は青』に掲載され、文章で再現されている。これを読んだファンのみなさんが刺激され、ヒッポロドームはロンドン旅行の観光名所になってしまった。ところが、行ってみればでかいだけがとりえのただのディスコ。ちっとも凄くなんかない。幻滅したファンの人たちは、飛鳥にクレームの手紙をドンドン送った。そこで飛鳥からのコメントを。
「みなさんの手紙を読んで、、普段はただのディスコってことを知ったんです。凄いのは大晦日の日だけだったんですね。いやー知らなかった。ハハハ…。申し訳ない」
ひとり咲き【言わずと知れたデビュー曲】
つま恋本選会で飛鳥が歌詞を間違えずグランプリを獲っていたら、今のC&Aはいったいどうなっていたか…。考えると今だに眠れなくなるチャゲであった。
ビートルズ【永遠のグループ】
ビートルズの音楽に影響を受けてこの世界に入ってきた人は多い。チャゲもその中のひとりであり、チャゲにとってビートルズは永遠不滅のバンドである。
「音楽を目指す人も目指さない人も、人間であれば一度は聴くべきです。そして次の世代へと、伝えていくべき音楽だと思います」
ピロシキ【ロシア風揚げパン】
宮崎少年、高校時代。剣道部に異常なピロシキ好きの先輩がいた。そいつに目をかけられた宮崎少年は、毎日毎日、ピロシキを買いに走らされ、ピロシキ番とまでいわれるほどに。
今でもピロシキと聞くと、あの奴隷の日々が思い出され、イヤーな気分になってしまう。
ひろみ【最近、C&Aに縁のある名前】
アグネス・チャンの大ファンだった飛鳥だが、実は歌謡アイドルの中でいちばんアルバムを持っていたのは岩崎宏美さんであった。彼女の声に魅せられ、コンサートにも足を運んだ。
そしてソロアルバム『SCENE II』では、ついに憧れの宏美さんとデュエット。美しいハーモニーを披露してくれている。
同じくひろみと言えば、MULTI MAXの紅一点・浅井ひろみも、歌唱力はピカ一。チャゲとともに、やはり素晴らしいハーモニーを聴かせてくれる。
愛媛県出身ゆえに、おかあさんがミカン、おとうさんがポンジュースなどと言われていたが、これは本当のことらしい。
ビール【酔いの一歩はビールから】
ビールはうまい。特にステージ後のビールは格別だ。クイッと飲む、あの一口目が最高。「ぷはーっ、オレはこの一口目のために仕事してんだぁー」と、チャゲはいつもいつも言っている。
ところで。最近いろんな銘柄が増え、もうわけわかんなーいって感じでもある。そこでチャゲは自分のために、新しいビールを考案中。その名は"とりあえずビール"。「とりあえず!」って言えば、ビールが出てくるっていう、実に単純な銘柄である。面倒くさがりの彼にぴったりだと思う。
最終更新:2025年06月23日 22:02