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ネオン【街の灯】

ネオンに敏感な反応を示すCHAGE。とくに遠くから見る街のネオンが大好きで、何時間見ていても飽きないほど、街のネオンに魅せられている。とくに印象に残っているのが、2年前に行ったアメリカ。砂漠から見たラスベガスの美しいネオンは、未だにCHAGEの心の中に点滅しているのだった。
一方、ネオンという言葉にたいした反応を見せなかったのがASKA。ネオンといえばネオン街を想像する程度であったが、先日訪れた上海の街のネオンには素直に魅了された。オレンジの街灯にライトアップされた街並みの中に点在するお店のネオン。まるで、街全体がおとぎ話のようなたたずまいを見せていた。決して華やかではないけれど、ASKAは上海のネオンに郷愁の思いを抱いた。こうしてCHAGE&ASKAは、ふたりそろってネオンに魅せられるグループになったのであった。

寝返る【仁義】

ふとんの中で眠っているうちに体勢を変えることを寝返りというが、ここでいうのは仕事上での寝返りである。理解できない人のために例を上げると、JALのCMに出演していたCHAGE&ASKAが、いきなりANAのCMに出ること、これが寝返りである。
このように、仕事がからむ寝返りは敵を作る行為となってしまうが、敵を作ってまでも自分の陣地を確保しなければいけないときは、進んで寝返る行為をしなければいけないものである。意図的に寝返る場合もあれば、知らないうちに寝返っていたという場合もあり、寝返り方法は様々だが、どっちにしても寝返られたほうは苦しい思いをするものだ。16年間も音楽業界で仕事をしてきたCHAGE&ASKA。寝返りの大切さを知ってはいるものの、仁義というものを重んじて、寝返られることはあっても、寝返る行為は大胆にしてはいけないと誓ってきた。じゃあ過去に寝返ったことはないのか? と問うと、彼らは話をそらすのであった。人の気持ちを考える彼らのことだから、寝相のいい寝返り方をしたに違いないと信じよう。

寝顔【秘密】

CHAGEは人に寝顔を見せるのが嫌いだ。移動中のときでも、すぐに眠りにつくASKAと違い、何とか起きていようとする。睡魔が極限に達したときは、みんなが寝静まるのを見届けて、安心して目を閉じるというパターンだ。なにが彼をそんなに意地っぱりにさせるのか? 勝手な分析をさせてもらうと、彼は人間の寝顔が必ずしも美しいとは思っていないのである。過去、数々のスタッフのアホけた寝顔を目撃してきた、それがCHAGEの結論。あごをガクンと落とし、大口を開けて寝る奴、メガネをずらして寝る奴、寝汗までかく奴……。「あいつらと一緒だと思われたくない」。これがCHAGEの正直な思いだろう。しかし、ときに油断をしてねいってしまうこともある。それでもCHAGEは寝顔隠しを忘れず、思いっきり広げた手で顔を覆いながら眠る。本人は満足しているのだろうが、エイリアンが顔にへばりついたときのような顔になっているし、大口開ける奴と同じくらい変だということに、早く気がついてほしいものだ。

ネス湖【ネッシーカムバック】

スコットランドにあるネス湖。ご存じ恐竜ネッシーが生息していると思われていた湖だ。数々の調査の末、恐竜はネス湖に存在しないと結論が出てしまったのだが、いないとわかっていても、やはりネス湖に興味を抱いているASKA。山と木々に囲まれ、あたり一面に霧がかかるネス湖は、ロマンを求めるASKAの目に、魅惑的な場所として写っている。イギリスに住んでいた頃、ネス湖に行けなかったことを未だに悔やんでいるほどだ。ASKAの情熱があれば、いないと断言されたネッシーも出てきてくれるかもね。

ねずみ【今年もよろしく】

CHAGE「ねずみ年だよね。きっとねずみの絵柄の年賀状がたくさんくるんだろうなーって思うよ。ねずみのシンボルってことで、ミッキーマウスが書かれたものもあると思うなあ。でもさあ、ミッキーマウスって、ただのねずみだぜ? 年は60歳くらいなんじゃない? じじいねずみじゃん。わざわざディズニーランドに行って、キャーキャーいうほどのものかあ?」
しかし、富士急ハイランドに登場したCHAGE人形を思うと、やっぱりミッキーマウスのかわいさにはかなわないと思うCHAGEであった。

ねっとり【ネバネバ系】

アップテンポ、ミディアムテンポなど、楽曲はいろいろな言葉で区分されるが、楽曲のもつ質感で特徴づけられることも多い。例えば「濡れている」「カラッとしている」などもそうである。濡れているのはマイナーを基準とした音作りがされたもの。カラッとしたものは、ウエストコースト的な音作りがされたものだ。CHAGE&ASKAの楽曲の中にも「濡れている」ものもあれば「カラッとしている」ものもある。とくに「濡れている」楽曲の場合、彼ら独特の歌い方、歌い回しなどが加わり、「ねっとりしている」という表現が使われたりする。本人達はさして気にもしていなくて、そういう評論があったとしても、笑ってやり過ごせてしまう。
余談になるが、笑うとねっとりした歯グキが出る奴が、とりあえず周辺にひとりいる。それだけは笑ってすませられないらしい。

根にもつ【ケロッと】

いやなことがあると、ずーっとグチグチグチグチと根にもつ奴がいる。一方で何があっても全然根にもてないという奴もいる。それはCHAGEとASKAである。CHAGEはムッとすることがあると、即座にその場で怒りを爆発させ、自分がすっきりするまで怒る。だから根にもつこともない。ASKAはといえば、これまたちょっと事情が違う。彼はどんなに頭にきても、その場の雰囲気ってやつをまずは考える。今はこれくらい怒っておいて、この続きは明日だなんて怒りを一端抑えるが、一晩寝ればとっとと忘れてしまう。これは子供の頃からで、両親から「もっと信念をもって怒りなさい」とまで言われていた。ここでASKAの言葉に耳を傾けてみよう。
「CHAGEほどマメに怒らないから、温厚だって言われているんだけど、実はプチンってきたときは、周りの誰もが驚いてしまうくらい頭にきてしまう。で、その怒りを覚えていればいいんだけど、1日たつと怒りが半分に消えてる。もう1日たつとその半分になって、3日目には怒った感触さえも残っていない。トラブルはトラブルとして、なにごともなかったかのように相手とつきあっていけるし。すごく残念なんだよ」
いいんだか悪いんだかわからないが、一生涯憎み合えるような相手がいないってことは、いいことには違いない。根にもたない性格こそが、今のまっすぐなASKAを形成したともいえるだろう。

根回し【大人の世界】

自分の仕事をうまく運ばせようとして行なわれる根回し。事前に自分の意見を浸透させ、みんなを味方につけて、意見が通るようにすることである。
CHAGEはこの手の根回し術には全然縁がない。大きな壁があったって、いつだってCHAGEの意見は直球。相手がどう出てこようが、直球のスピードを落とさずに自分の意見を通そうとする。しかし、根回しが苦手と言ってはいるものの、先月号の会報では自分のたくらみを通したくて、しっかりと根回しをしていた。ひとことQで、ある女性スタッフを陥れようと、大勢のスタッフを巻き込み、印刷が上がるまでその女性スタッフに隠しておいたのである。印刷が上がって、自分が知らない文が載っていると知った女性スタッフは、怒りながらもCHAGEの完璧な根回しには感心していた。
ちなみにASKAも根回しはする。自分の信じた意見を理解してもらうために、うなずいてくれる人を作るためだ。
ところで音楽業界に根回しはつきものである。とくに年末の賞取り合戦や年末番組出演に際して、大勢のスタッフが動く。しかし、今回もこれらの根回しに巻き込まれず、CHAGEとASKAはゆっくりとした年末を過ごせたのであった。

年始【ご挨拶】

あけましておめでとうございます。みなさんとCHAGE&ASKAの架け橋、TUG of C&A。今年も密着取材をモットーに、どこよりも詳しいCHAGE&ASKA情報を満載していきます。今年もご愛読のほど、よろしくお願い致します。

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百科 1996年
最終更新:2025年06月23日 22:21