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野杁さん【のいりさん】

C&Aに関するビデオ制作を一手に引き受けている制作会社・ウィンズモーメントの社員。現場では天才・岩沢監督の下で助監督として働き、そのフットワークの軽さは定評がある。ロンドンのロケでは、部屋に置いていくと盗まれる危険があるとばかりに、収録済みのビデオテープを常に持ち歩き、最終日には段ボールにすべてを詰め、打ち上げで酔っ払うときも、ディスコで踊るときも肌身離さず抱きかかえていたのが印象深い。
顔からにじみ出る人のよさは見逃がせず、いつかきっと素敵な恋人ができるとC&Aは思っている。

ノストラダムス【湾岸戦争中の大ベストセラー】

チャゲも飛鳥も昔から愛読しているノストラダムスシリーズ。湾岸戦争中は、フセインの出現を予言している一節をチャゲが朗読し飛鳥が分析するといった光景が、仕事中しばしば見られた。
二人とも著者のこじつけに眉をしかめることもあるが、脚色を差し引いた部分での真実性を常に追求している。
また"ビートルズの次くらいに音楽で世界を制覇する者が東洋から出現する"という一節に、少し期待もしている。

ノースロードミュージック【東北のイベンター】

東北の人におなじみのコンサート主催者・ノースロードミュージック。イベンターがこの会社になってから、C&Aのコンサートのお客さんは増える一方である。
社長の瀬川氏がいつもショルダーバックを下げて楽屋へ訪ねるため、"ショルダー瀬川とノースロードミュージック"というあだ名がついてしまったが、決して悪意はなく、むしろC&Aは敬意を表して命名。もちろん御本人はこのあだ名のことは知らない。

ノッティンガムプレイス【ロンドンで生活したフラットのある町名】

アルバム『See Ya』のロンドンレコーディングが行なわれたのが、'90年5月。飛鳥はすでに郊外で生活していたので、スタッフはチャゲのため、市内にフラット(アパート)を借りた。数人のスタッフとともに荷物を運びこみ、チャゲは初めての海外生活を体験することになった。その場所がノッテンガムプレイス。現地の通訳は、どこへ行っても帰れるようにと、まずチャゲにこの町名の発音を練習させた。「ノッテンガムプレイス」の「ガ」と「ム」と間にチラッと入る「ハ」が発音の決め手。わりと難しい。一緒に生活するスタッフは、何度も口に出して、わりと早く発音をモノにした。しかしチャゲは覚えようとしない。迷子になったらどうするんだろう。スタッフは少し心配した。でもなにも問題はなかった。どこかで買ってきた、でかいペンダントの裏に住所を書きこみ、タクシーに乗るたび、ドライバーに見せては無事に帰宅していた。さすがである。スタッフは自分のことをよく知っているチャゲに感心した。
チャゲがロンドンにいる間中、ずっーと首からペンダントをぶら下げていたのは、こんな理由があったから。

野放し【放し飼いの芸能人】

ひところ、芸能人がそのイメージに反した行動を起こしたとき、陰で"野放しタレント"と呼ばれたものだった。最近は芸能人全般が野放し状態なので死語になりつつある。
しかし飛鳥には今だに身近にそう呼びたい人がいて、何かあるたびに頭の中をよぎる言葉でもある。だから飛鳥の中で死語になることはないだろうと思っている。

ノープロブレム【一時期のチャゲの口ぐせ】

ロンドンレコーディング中、外人スタッフにいろいろと突っこまれるのを嫌い、ことあるごとに「ノープロブレム!」を発していたのはチャゲ。そのうち調子にのって「OKピープル」まで頭に付け、事を大げさにしていた。だんだん言葉が省略され「OKピーポー、ノープロブレ」となり、さらに日本語で「いいよ、すべての人々よ、なにも問題はなーい」とまで続け、一人で鼻息を荒らくしていた。

ノベルティ【ある限られた人々にしか渡されないグッズ】

新曲が出るたびに、レコード会社は曲に合ったノベルティ商品を作り、宣伝として日本全国の関係者に配っている。
これまで、C&Aにも数々の商品が作られてきたが、二人が特に印象深いのはデビュー時に作られたまっ黄っ黄のサテンのジャンパー。背中に"チャゲ&飛鳥"の刺繡がほどこされた派手なルックスに、二人とも「こんなの誰が着るんだ」と、少々ふてくされていた。ところが意外にも多くの関係者が愛用してくれて、業界のセンスの基準を見失ったもんだった。
最近では飛鳥の『はじまりはいつも雨』にちなんだ高級傘が評判だ。「ちょうど届いた日に雨が降りましてね、本当に助かりました」という感謝の声がナベさんのもとに続々と届いている。
ちなみにC&AFCのノベルティとして有名なのは、ゴールドカードと特製CDケース。FC会員以外は誰も持てないものなので、大いに自慢してほしい。

NORU SORU【FM東京の人気番組】

火曜の深夜、『チャゲのNORU SORU』を聴くのが今もっともトレンディー。だけど全国に電波が届かないため、まだ一度も聴いたことのない人も多く、とても残念。
チャゲ本人の番組に賭ける意気込みは凄い。仕事というより、完全にライフワークのひとつになっていて、番組のために普段からあらゆる情報をキャッチしている。仕事柄、会えそうもない人をゲストに呼び、いろいろと話しを聞けることも、視野を広げるのにはもってこい。番組を始めてから、チャゲの飲み友達は一挙に倍以上は増えたはずである。

ノンフィクション【本当のこと・事実】

「最近、世の中の流れが本物を求めてて歌詞にも本当の気持ちを入れていかないと、聴いてる人が歌の中の時間を共有できないんじゃないかと思える。だから、詞を書いてて、伝えたいと思う気持ちがノンフィクションになったり、自分の経験を入れたりすることが多い」(飛鳥)

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広辞苑 1991年
最終更新:2025年06月23日 22:01