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ろうそく【新たな趣味】

今年の1月、CHAGEがロンドンへ行ったときのこと。露店が並ぶ日曜日のカムデンロックをブラブラしていて気づいた。露店には、5軒に1軒くらいの割合でろうそく専門店が出ていて、色とりどりのもの、匂いのするものと、日本では見たことのないような珍しいろうそくがズラリと並んでいる。ろうそくと言えば、台風で停電したときに活躍するものだという認識しかなかったCHAGEは、部屋の装飾品として売られている数々のろうそくに興味を抱いた。「さすが外国やね」なんてひとりごちながら色とりどりのろうそくを購入。その夜、ホテルの部屋でスタッフと部屋飲みをするさい、部屋の電気を暗くして、買ったばかりのいくつものろうそくに火を灯してみた。するとどうだろう。いきなり部屋のムードは高まり、ゆったりと落ち着いた気分に。部屋飲みと言えば必ずどんちゃん騒ぎになるが、この日はスタッフとともに真面目な語らいをすることができた。このムードがことの他気に入ったCHAGEは、以来、部屋飲みのたびにろうそくを灯すようにしている。ところで、先日もCHAGEは自分の部屋でスタッフを招いての部屋飲みを行なったのだが、ろうそくを灯すときに、溶けたろうを大量にジーンズにこぼしてしまい「あちあちあちーっ!」と大騒ぎ。溶けたろうはジーンズにべったりと張りつき、洗濯しても落ちず、まるで鼻水をたらしたかのような状態になってしまった。しかも台無しにしてしまったジーンズは、お気に入りのヴィンテージもの。「ろうそくを灯すときは、洋服に気をつけようね」と、ろうそくフリークのCHAGEは言うけど、違う意味で開眼しなくてよかったとスタッフは思うのだった。

ローソン【頑張れ高島弟】

コンビニ好きのCHAGEとASKA。ツアー中は夜飯の後、必ずコンビニに立ち寄って、雑誌だのパンだの牛乳だのを買いまくっていたもんだ。レコーディング中の現在も、気分転換に出かけたり、スタジオの帰りに立ち寄ったりとコンビニにはお世話になっている。ASKAは牛乳が買えればコンビニはどこでも一緒と思っているが、CHAGEはCHAGEなりにかなりこだわりをもっている。「コンビニのなかで最初にいいと思ったのがローソンだった。品数も豊富だし、雑誌の種類も多いし、なによりも店内の雰囲気がいい。だからおれはずっとローソン派だった」と、力説するCHAGE。そんなわけでコンビニと言えばローソンに入るようにしていたが、最近はちょっと事情も変わってきた。「一度食べたら忘れられないのがミニストップのソフトクリーム。あのおいしさを知ってからミニストップにもよく行くようになった。あと、さすがコンビニの元祖と思わせるのがセブンイレブン。"味わいベーカリー"シリーズのパンと、竹の皮で包んだおにぎりは、コンビニは便利だけど味はいまいちという定説をくつがえしたよね」
コンビニ博士にして味覚大王であるCHAGEに言わせれば、品数が豊富、店内の雰囲気がいいというだけじゃやっぱだめかも。だけどローソン、CMは頑張ってるよね。

ロート製薬【底抜け脱線ゲーム】

「♪ロートロートローオト~、ロートロートローオト~、ロオトせーや~くう~」と甲高い声で歌ったあと、「ロート製薬のCMソングは、CMソングの究極のスタイルだ」と、ぽつりと言って、金原二郎さんの顔を思い浮かべるCHAGEだった。

呂選手【男の生きる道】

巨人軍で一時期大活躍していた台湾の野球選手、呂。ホームランか三振かという大振りスィングは野球ファンを魅了させたが、ASKAも彼のそんな大胆なスィングに魅せられていたひとりだった。塁に出るというよりも、狙うはひとつホームランだけ。ASKAの草野球にも通じるものがあるが、野球だけではなく、大きくかっ飛ばすことだけを目標にする生き方を、ASKAは呂選手から学んだような気がするのだった。

ロッキー【不滅のヒーロー】

御存知、映画『ロッキー』シリーズ。シルベスタ・スタローンファンのASKAが、彼の作品のなかでもっとも愛したシリーズでもある。とくにパート1の有名なラストシーン「エイドリア~ン」に感動し、当時は仲間とともにまねしたものだった。スタローンと言えば、他に『ランボー』、『クリフハンガー』、『ジャッジドレッド』など、多くのアクション映画に出演しているが、最近は「もうアクションはやらない」などと発表し、あのアクションに魅せられているASKAとしては、かなり寂しい思いをしていた。だったら他のアクション映画はいい。せめて『ロッキー』シリーズだけは続けてほしい。故渥美清さんの『寅さん』シリーズのように、スタローンに海外の『寅さん』になってもらいたいと、切実に願っているASKAであった。

ロック【魂はそこにある】

便宜上、音楽は音楽評論家たちによってジャンル分けされがちである。ただ、その分け方は曖昧なものが多い。デビュー当時、CHAGE&ASKAは"フォーク"と呼ばれるジャンルに入っていた。しかし、彼らの根底にデビュー前から流れていたのは、ロックスピリットだった。プロになってずっとフォークに区分けされ続けることに反発しながらも、ジャンルはどうでもいいと思っていたが、そのうち新たなジャンル"ニューミュージック"という言葉が生まれた。C&Aはさっそくそこに区分けされることになったが当時のステージはさらにロック色が強くなっていただけに、そう呼ばれることにも少々うんざりしていた。現在は昔ほどジャンル分けされることもなくなったが、せめてやる音楽は斬新で、多少荒っぽいことだってやってしまえる、昔ながらのロックスピリットをもったグループでいたいと思っているふたりであった。

ロッド・スチュワート【金髪健在】

すっかりおじさんになってしまったロックスター、ロッド・スチュワート。でも、いくつになってもチャラチャラと音楽をやっているような、いつでも体から音を発散させているような彼の生き方は、CHAGEとASKAの憧れでもある。
ちなみにASKAの知り合いのある会社の社長さんが、ロッド・スチュワートと会う機会があった。音楽なんてまるでわからない彼は、ロッド・スチュワートをレッド・ロブスターと聞き間違え、周りに「おれはレッド・ロブスターと会ったんだ」と吹聴して回り、「海老を見たことがそんなに自慢なのか?」と周囲を混乱させたらしい。

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百科 1997年
最終更新:2025年06月23日 22:28