ニアピン【無縁】
ニアピン。ゴルフ用語。ショートホールで第1打をグリーンに乗せることをワンオンといい、さらにピン(穴)の近くに乗せることをニアピンという。簡単そうでいて、これがなかなか難しい。とくにショートホールはグリーンが小さい場合もあり、ワンオンさせるだけでも至難の技。そんな難しいニアピンを出した人は、栄光のニアピン賞をいただけて、プレイ終了後に鼻たーかだかができる。ここ数年、ゴルフに熱中しているCHAGEだが、最近やっとニアピン賞をもらった。
匂い【窓を開けろ】
ASKAはムスクやシャネルのアンティウスなど、じゃこう系の香水がお好み。セクシーなじゃこう系の香りは、一般的に「危険な香り」と称され、ASKAとすれ違って、クラクラする女性は多いはずだ。反して香水をまったくつけないのがCHAGE。CHAGEは生活の匂いもなければ体臭もなく、すれ違っても全然匂いがしない。が、ときどき体から「危険な匂い」を発することがあるので、注意したい。
「危険な香り」と「危険な匂い」。この似てまったく否なるもの。
ニカウ【推定年齢51歳】
15年くらい前に上映されて大ヒットした映画『ブッシュマン』。アフリカのブッシュに住む主人公ニカウさんが、コーラの瓶をめぐって大冒険するという、おもしろいんだかおもしろくないんだかわからない映画であった。CHAGEはこの映画が封切られた当時、なぜか2回も観たという。「ニカウさん、今はなにやってんだろう」なんてしみじみしていたが、最近、某テレビ局の『あの人は今』なる番組で、ニカウさんが登場していた。わざわざアフリカの奥地から28時間も飛行機に乗って来日したニカウさんを見て、「よし、今度はおれがニカウさんに会いに行こう」なんて、意味もなく思い立っているCHAGEであった。
逃げる【無駄な努力】
1年中、仕事に追いまくられているCHAGEとASKA。ときには逃げたい心境にかられてしまう。しかし、逃げようとたくらんでも、絶対に逃げきれるものではない。すぐに発見され、引き戻され、監禁される。今はもう、無駄なたくらみだと逃げることも試みなくなってしまった。せめて想像で逃げるシーンを思い描いては、フフッと笑っているくらいである。
ニス【ピキッ】
物を作る行為が苦手だった宮崎少年。図工で複雑なものを作らされるたびに、自分の不器用さが露見し、いつも落ち込んでいた。だいたい、一生懸命作っても、お店で売っているものには絶対的にかなわない。しかし、あるとき宮崎少年はニスという存在を知る。そいつを塗ると、ガタガタの作品も急に見栄えがよくなる。宮崎少年は、ニスの偉大さに驚きを隠せなかった。
ところで、ニスを塗ってコーティングされたような、ピキッと光った歯ぐきの持ち主が、とりあえず周辺にひとりいる。
似た物同士【言い伝えどおり】
朱に交われば赤くなる、なんて言葉がありまして。似た物夫婦なんて言葉もあって、近くにいると顔が似てしまうという、摩訶不思議な現象をさしております。そこでCHAGEとASKAでございます。こんなにも顔が違う、性格が違う、行動が違う、好みが違うと言っておりますが、最近、どことなくふたりは似てきているような気がしてしまいます。やはり長年ともにしておりますと、似た物同士になってしまうんでしょうかねえ。
似てる【ありがた迷惑】
人に会うと、すぐに「ねえ、○○に似てない?」と言うのがCHAGE。顔の特徴を瞬時に把握し、同じ特徴をもつ有名人、あるいは物を見つけだしてしまうのである。とくに初対面の人を前にして、コソコソと言うのを得意としている。何年か前など、某テレビ局のスタッフと会議を行なったとき、参加したディレクター氏が『オール阪神巨人』の阪神さんにそっくりだった。CHAGEはシビアな会議中だというのに「♪く~るまにポピ~」をずっと口ずさんでいて、周りにいたスタッフは笑いをこらえるのが大変だった。ちなみに過去、CHAGEが「似てる」と言って、それを機にニックネームにまでなってしまった例をいくつか紹介しよう。
ディレクターの福島→志茂田景樹
舞台監督の山下→三波伸介
大久保→オリコンの社長
経理のK嬢→麗子像
岡田→梅沢富美男、鉄人28号
衣里→サリーちゃんのパパ
村田→水木しげるのマンガに出てくる日本兵
ニッ【悪だくみ】
仕事中にとんでもないことをたくらむのがCHAGEとASKA。スタッフが飲んでいる缶コーヒーに下剤を入れる、ふたりが嘘の大ゲンカをして、周りの人をあわてさせるなど、ときにふたりのたくらみは度を越え、ひんしゅくを買うまでに至る。たくらみを考えているとき、お互いに交わす合図が「ニッ」。この「ニッ」の瞬間を見逃してしまうと、いつの間にかたくらみに巻き込まれ、最終的に谷底につき落とされることになる。よく谷底に突き落とされる人を知っているが、本人の名誉のために、名前を上げるのはやめとこう。
ニフティー【便利】
今や曲制作にパソコンは欠かせないアイテムになっている。これはパソコンのキーを叩いたら曲が出てくるのではなく、あくまでもパソコンを使って楽器をコントロールしているのである。しかしプロだけのものだと思われていたパソコンも、現在は一般家庭にも普及し、実用的に使用している人が圧倒的だ。なかでもパソコンの王道として普及しているのが、通信である。パソコンを電話回線でつなぎ、友達同士でメールのやり取りをしてみたり、調べ物などがあった場合は「書籍」に回線をつなぎ、辞書を引くが如く、簡単に調べてみたり。これらの通信の中継役になってくれる通信会社はいろいろあるが、もっとも大手なのがニフティーだ(ちなみに通信を世界規模に拡大したものが、インターネットである)。
この通信システムに俄然興味を抱いているのがASKA。その手のものに弱そうな女性スタッフ達でさえも、ニフティーを利用していることを知って、ぜひ入会したいと考えている。この会報が届く頃は、ASKAもID番号を手に入れ、通信でいろいろな情報を入手しているかもしれない。
ところでCHAGEはとうの昔に入会している。電子メールを使って「バカ」とか「うん○」なんてえげつない言葉を女性スタッフに送ってきていたが、それも飽きたらしく、今は全然活用していない。
二人三脚【きれいごと】
とっても美しい言葉である。とくにふたり組のグループに対して、「二人三脚ですね」なんて言ったりすると、アーティストはついジンとしてしまうもんである。ジンとしてしまうもんであるはずが、CHAGEやASKAに関しては、まるで美談にはならない。お互い好き勝手に走って、どちらが先に転ぶかを待っているという状況だからだ……。なんてことは全然ない。すいません。
改めて──。ふたりに二人三脚と言うと、大学時代の苦い経験を思い浮かべるのである。ふたりでステージに立っているのに、お客さんが3人しかいなかったという、辛い辛い思い出だ。そういう経験をして以来、ふたりにとっての「二人三脚」は「二人三客」になってしまった。
忍者【仮面の忍者CHAGE影なんちゃって】
アーティストはときにいろんなものに例えて表現されることがある。日頃の言動、ステージのパフォーマンス、キャラクターから生まれる発想で的確なものに表現されるのだろう。ここ最近、特に印象深かったのが、ASKAが「気の弱いサラリーマン」、CHAGEが「ひょうきんな忍者」である。この「ひょうきんな忍者」という言葉を聞いたときは、まさにぴったりであるとASKAに大ウケであった。言われたCHAGEは、「忍者はいいよ、忍者は。なんでそこにひょうきんがつくんだよ!」と相当ムッとしていたが、忍者の身のこなしに注目し、こっそりとステージで生かしている。本人は忍者のように機敏に動いているつもりだが、やはりどうしてもそこに「ひょうきん」という形容詞がついてしまうのは否めない。
最終更新:2025年06月23日 22:19