118 名前: SS@黒百合 投稿日: 2008/07/05(土) 12:50:51.03 ID:U1RLexc0
今でない時の話。
それは、遥か遥か未来の話かもしれない。
第三次世界大戦勃発後に起こった第四次世界大戦で、
人類の99.9%が死滅した。
まぁ、核とかバカスカ打ち始めた某国のキ○ガ○が悪いんだが。
そもそも戦争を(ry
今でない時の話。
それは、遥か遥か未来の話かもしれない。
第三次世界大戦勃発後に起こった第四次世界大戦で、
人類の99.9%が死滅した。
まぁ、核とかバカスカ打ち始めた某国のキ○ガ○が悪いんだが。
そもそも戦争を(ry
そして、人間の変わりに不毛の大地とかした地球を支配したのは
『幼女』たちだった。
幼女は、人間に似た容姿を持っているが人間ではない。
つまり、人間に対して多大な害を及ぼす核の放射能は、幼女たちに一切意味を成さなかったのだ。
幼女なので癌細胞が出来る訳でもないし、内部器官不調が起こることもない。
ただ、爆発まではどうにも出来る訳ではなかったらしく、核の爆心地に居た幼女たちは、人間と同じく死んだ。
『幼女』たちだった。
幼女は、人間に似た容姿を持っているが人間ではない。
つまり、人間に対して多大な害を及ぼす核の放射能は、幼女たちに一切意味を成さなかったのだ。
幼女なので癌細胞が出来る訳でもないし、内部器官不調が起こることもない。
ただ、爆発まではどうにも出来る訳ではなかったらしく、核の爆心地に居た幼女たちは、人間と同じく死んだ。
さて、これは、人間の変わりに幼女たちが、地球の支配をするというお話だ。
人間が作り出した「幼」は、二種類。幼女と幼男。
二種類あるだけで、派閥やら国やらは出来る。
現在、地球には、北半球を支配する幼女の国と南半球を支配する幼男の国が存在するのみ。
ユナイデットステイツなどもう存在しないし、中華人民共和国も日本もエジプトもヨーロッパ諸国も
その名前は、忘れ去られて久しくない。
その地球に、生き残った人間は、どうなるのだろうか?
119 名前: SS@黒百合 投稿日: 2008/07/05(土) 12:51:07.21 ID:U1RLexc0
人間が作り出した「幼」は、二種類。幼女と幼男。
二種類あるだけで、派閥やら国やらは出来る。
現在、地球には、北半球を支配する幼女の国と南半球を支配する幼男の国が存在するのみ。
ユナイデットステイツなどもう存在しないし、中華人民共和国も日本もエジプトもヨーロッパ諸国も
その名前は、忘れ去られて久しくない。
その地球に、生き残った人間は、どうなるのだろうか?
119 名前: SS@黒百合 投稿日: 2008/07/05(土) 12:51:07.21 ID:U1RLexc0
「えっと。何この巨大な幼男」
「違います。オウカ様。この存在は、当に滅びたと思われた我等の祖を生み出した人間と言う存在です」
「へぇ~………人間って私たちより図体でかいが、かなり弱いって歴史書で見たぞ?」
「そうですね。もしかしたら、この行倒れが、最後の人間かもしれませんね」
「で? この国の宰相は、この人間をどうする訳だ?」
「さぁ? この国の帝である、オウカ様が決めてくださいよ。めんどくさい」
「いま、めんどくさいって言ったろお前」
「さぁ? 何の事ですか……それより、行倒れの人間が目を覚ましましたよ」
「ほう。おい。人間。生きてるか?」
「違います。オウカ様。この存在は、当に滅びたと思われた我等の祖を生み出した人間と言う存在です」
「へぇ~………人間って私たちより図体でかいが、かなり弱いって歴史書で見たぞ?」
「そうですね。もしかしたら、この行倒れが、最後の人間かもしれませんね」
「で? この国の宰相は、この人間をどうする訳だ?」
「さぁ? この国の帝である、オウカ様が決めてくださいよ。めんどくさい」
「いま、めんどくさいって言ったろお前」
「さぁ? 何の事ですか……それより、行倒れの人間が目を覚ましましたよ」
「ほう。おい。人間。生きてるか?」
あんまりな問いかけだろ。それは。
「声が出ないのか。まぁ、追々治るだろ。じゃ、聞くぞ? 人間。
九百八十円税込みで、私を買え」
「なんですか? その九百八十円税込みって」
「知らん。帝に着任する者が代々受け継ぐ言い伝えだ。
人間を見つけ、自分のモノにしたかったらこう尋ねて答えを待てとな」
「初代からですか?」
「初代からなだ」
九百八十円税込みで、私を買え」
「なんですか? その九百八十円税込みって」
「知らん。帝に着任する者が代々受け継ぐ言い伝えだ。
人間を見つけ、自分のモノにしたかったらこう尋ねて答えを待てとな」
「初代からですか?」
「初代からなだ」
九百八十円……第三次世界大戦前に使われていた亡き故郷の金。
父親が死ぬとき、渡してくれた見た事ない故郷の御守りに、丁度九百八十円入っている事を思い出す。
なんで、父親が、コレをくれたのか判らない。
父親が死ぬとき、渡してくれた見た事ない故郷の御守りに、丁度九百八十円入っている事を思い出す。
なんで、父親が、コレをくれたのか判らない。
「ははははは! 宰相! 笑え! この人間。九百八十円ちょっきり持っておったわ!」
「コレが、九百八十円ですか?」
「あぁ、初代から受け継がれて聞いた貨幣だ」
「コレが、九百八十円ですか?」
「あぁ、初代から受け継がれて聞いた貨幣だ」
そういえば、親父も幼女と共に居た事を思い出した。
無論、お袋も幼男と一緒に居て……あぁ、思い出した。小さい頃面倒を見てもらった記憶がある。
でも……いつの間にか居なくなってたんだ。
無論、お袋も幼男と一緒に居て……あぁ、思い出した。小さい頃面倒を見てもらった記憶がある。
でも……いつの間にか居なくなってたんだ。
「人間。いや、今からお前が私の主だな。まぁ、私が帝であるのには代わらんのだが」
「まぁそりゃそうでしょう」
「さて、人間。お前の名前を聞かせておくれ。まったく声が出ない訳ではあるまい」
「まぁそりゃそうでしょう」
「さて、人間。お前の名前を聞かせておくれ。まったく声が出ない訳ではあるまい」
僕の名前? 僕の名前は……
「『 』か、よし。お前が死に行くまで私が死ぬその日まで我とお前は共にある」
「大胆発言ですね。オウカ様」
「まぁ、人間と我らの寿命は似たり寄ったりらしいからな」
「その割には、北の凍れる大地に居る魔女様は、始まりの時から居ると言ううわさですが?」
「知るか」
「大胆発言ですね。オウカ様」
「まぁ、人間と我らの寿命は似たり寄ったりらしいからな」
「その割には、北の凍れる大地に居る魔女様は、始まりの時から居ると言ううわさですが?」
「知るか」
リハビリ
126 名前: SS@黒百合 投稿日: 2008/07/06(日) 19:32:52.27 ID:FCoj.aU0
第二十七代目リトルライン帝国皇帝 オウカ・ツゥセブンは、ここ最近機嫌よく政をこなしていた。
つい最近、絶滅したと思われた人間を手に入れた事が起因なのかもしれないが……
オウカ・ツゥセブンの何時も傍に居る宰相たるクラン・ファイブオーワンは、その原因がよく分かっていた。
そりゃ、目の前で堂々と人間とイチャイチャするのだから、分からない方が馬鹿だ。
第二十七代目リトルライン帝国皇帝 オウカ・ツゥセブンは、ここ最近機嫌よく政をこなしていた。
つい最近、絶滅したと思われた人間を手に入れた事が起因なのかもしれないが……
オウカ・ツゥセブンの何時も傍に居る宰相たるクラン・ファイブオーワンは、その原因がよく分かっていた。
そりゃ、目の前で堂々と人間とイチャイチャするのだから、分からない方が馬鹿だ。
「ん~くすぐったい。あまり髪をなでるな『 』」
いちゃいちゃ。
「まだ、声は治らないのか? 人間とは不自由だな」
べたべた。
「よい。気にするな。お前は私を買ったんだろう? ははは。そうそうその顔が一番いいな」
いちゃいちゃべたべた。いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃ。
はっきり言って毒だ。アレはいけないものだ。よく分からないが口の中が甘い。吐き気がするほど甘い。
まぁ、政をちゃんとやってからなので、クランは何とか耐えている。
それに、あの人間が来るまでのオウカときたらサボる事を日常茶飯事レベルで引き起こしていた事に比べれば!
と、クランはそう思って耐えるのだが……
まぁ、政をちゃんとやってからなので、クランは何とか耐えている。
それに、あの人間が来るまでのオウカときたらサボる事を日常茶飯事レベルで引き起こしていた事に比べれば!
と、クランはそう思って耐えるのだが……
「こら。其処は触る出ない。ははは。顔を真っ赤にしおって……面白いなぁお前は」
非常に甘いんだよ。馬鹿皇帝。人の居ない場所でやれや。と、内心毒づく。
こんな皇帝と宰相と人間をこのままにしておいて、この世界の説明をしよう。
127 名前: SS@黒百合 投稿日: 2008/07/06(日) 19:33:25.45 ID:FCoj.aU0
北半球を幼女たちが、南半球を幼男たちがそれぞれ支配している。
支配といっても、幼女・幼男たちの数は、嘗ての人類ほどは居ない。
せいぜい、両方あわせて一千万いるかいないかである。
なので、支配とは言っていても、支配していない場所生活に適応していない場所。
作物等の食べ物が育たない場所等など、いろいろと未支配の場所は多い。
こんな皇帝と宰相と人間をこのままにしておいて、この世界の説明をしよう。
127 名前: SS@黒百合 投稿日: 2008/07/06(日) 19:33:25.45 ID:FCoj.aU0
北半球を幼女たちが、南半球を幼男たちがそれぞれ支配している。
支配といっても、幼女・幼男たちの数は、嘗ての人類ほどは居ない。
せいぜい、両方あわせて一千万いるかいないかである。
なので、支配とは言っていても、支配していない場所生活に適応していない場所。
作物等の食べ物が育たない場所等など、いろいろと未支配の場所は多い。
さらに、幼女は幼女だけでは、子をなす事は出来ない。幼男も叱り。
つまり、子をなすには、人間と同じく男と女でヤル事やらないといけないのだが……
その場所として、北半球と南半球の丁度中心で子育てがしやすい場所に両国同意の下で作られた中立国が存在する。
まぁもともと、領地の奪い合いとかそう言う強奪やら戦争やらの人間特有の『醜い感情』は幼女・幼男には存在しない。
話は戻して、つまり、その中立国でちゃんと『理解しあった幼女と幼男』が夫婦としての営みをして子をなし育てる訳だ。
つまり、子をなすには、人間と同じく男と女でヤル事やらないといけないのだが……
その場所として、北半球と南半球の丁度中心で子育てがしやすい場所に両国同意の下で作られた中立国が存在する。
まぁもともと、領地の奪い合いとかそう言う強奪やら戦争やらの人間特有の『醜い感情』は幼女・幼男には存在しない。
話は戻して、つまり、その中立国でちゃんと『理解しあった幼女と幼男』が夫婦としての営みをして子をなし育てる訳だ。
生まれた子が幼女なら、所属は北半球……リトルライン帝国の所属。
生まれた子が幼男なら、所属は南半球……ラインバレル帝国の所属になる訳だ。
それに、ぶっちゃけると……支配支配いっているが、別に北半球に幼男がまったく居ない訳でもない。
その逆もしかり。中立国は、ある意味「お見合い」の場所として設けられたデカイ集団お見合い会場みたいなもんである。
生まれた子が幼男なら、所属は南半球……ラインバレル帝国の所属になる訳だ。
それに、ぶっちゃけると……支配支配いっているが、別に北半球に幼男がまったく居ない訳でもない。
その逆もしかり。中立国は、ある意味「お見合い」の場所として設けられたデカイ集団お見合い会場みたいなもんである。
「さ、オウカ様休憩は終わりです。まだ終わっていない政がたくさんありますよ」
「なっ!? 宰相! クラン! まて! まだ、我は!」
「はいはい。行きますよ。ほら、『 』が手を振って見送ってくれますよ」
「お、おう……すぐ戻ってくるからなっ!」
「なっ!? 宰相! クラン! まて! まだ、我は!」
「はいはい。行きますよ。ほら、『 』が手を振って見送ってくれますよ」
「お、おう……すぐ戻ってくるからなっ!」
そんな感じの日常。まだリハビリ