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  • 新ジャンル「幼女980円(税)」SSまとめ@wiki
  • あなたに会うために…

新ジャンル「幼女980円(税)」SSまとめ@wiki

あなたに会うために…

最終更新:2008年03月16日 14:36

oreneet88

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601 名前:SS@海豚[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 00:13:25.82 ID:p5Qexbs0

あなたに会うために…


ここは…どこだろう…
目の前に広がるのは真っ白な世界。
俺…なんで、なんでこんなところに…? 
…そうだ、あの時…



俺は田中剛司(たなか つよし)28歳。今はバスケットボールの実業団の選手をしている。
まぁあまり活躍はしてないけど…。 給料もそこそこ悪くもないし、生活も苦ではない。
そして、俺は今あるショップの前に来ているんだ。
そう、幼女を求めに来たんだ。
友人達ははほとんど幼女と生活をしている。(俺は飼う、と言う表現は嫌いだ)
聞くところによるとメチャクチャ癒されるらしい…これは見てみるしかないだろう!
そして、俺はそのショップに一歩踏み込んだ…

店員「いらっしゃいませー!」

女の店員の元気な声に迎えられた。

店員「今回はどのような用事ですか?」
剛司「えっと…幼女を見に来たんですけど。」

その瞬間、店の中が一気に騒がしくなった。

幼女A「私を買っていきませんかー!?」
幼女B「べ、別にあなたなんかに育ててもらいたくなんかないんだからね!」
幼女C「頭、冷やそうか…」

店員「すいません…いつもうちではこうなっちゃうんですよ…」
剛司「は…はは…」
店員「こら! 静かにしないと晩ご飯ぬきますよ!」

と、店員が言い放った瞬間、どんどん幼女が静かになっていく。

602 名前:SS@海豚[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 00:14:07.10 ID:p5Qexbs0
店員「ところで、どんな子をお求めですか?」
剛司「うーん…帰ってきた瞬間に凄く癒されるような子とかいます?」
店員「んー それはどの幼女も同じですよ…」
店員「それなら、初心者にもおすすめで、お値段も控えめの幼女25はどうですか?」
幼女25「…私の事、買ってくれるの…?」
剛司(こ…この上目遣いは…最高だ!)「あー…いいですねぇ…おいくらですか?」
店員「えっと…初めての方なので20%OFFになって、64万円ですね」
剛司(な…なんだって!?64万!?俺の昔の犬は血統書付でも5万ぐらいだっだぞ!?)
「あは…ははは。 考えときます。」
「後、一人で見てていいですか?」
店員「はい。 ごゆっくりどうぞー」
店員は、店の奥にいってしまった。
剛司「64万かぁ…貯金を崩せば大丈夫かな…?」
「お、激安コーナー?」
黄色い紙に赤い文字で激安!!と大きくかいてある
「こっちもみてみるかぁ…」
剛司は奥に入ってみた。
「っと。一人しかいない…」
剛司がその子を見ようとした時、携帯がなった
「お、メールか なになに…」
???「…あ…あの…」
剛司「合コンかぁ…彼女欲しいし、いくか!」


剛司は外にでた。
中からありがとうございましたー、と店員の声が聞こえる
「よーし!可愛い彼女作っちゃうぞー!」
剛司が青信号を確認し、横断歩道を渡ろうとした時、
パッパー!キキキキキキ!
「う…うわぁぁぁぁぁ!」
ガツン!
そして…どんどん周りが白くなっていったんだ…


603 名前:SS@海豚[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 00:14:42.71 ID:p5Qexbs0
そうだ!だから俺…こんな所に…
俺は死ぬのか…?

しかし、遠くから声が聞こえてくる…

「…!剛司!起きなさい!」
「ん…うーん…」
「先生…剛司が起きました!」
目を開くと、白い天井が俺を迎えた。そして、隣には母さん、父さん、後は…医者か?
「あれ?俺どうして…」
母「良かった…剛司、あなた半日間目を覚まさなかったのよ!」
剛司「俺…そんなに寝てたのか」
父「思いっきり車に撥ねられて生きてるとは…本当に昔から丈夫だよなぁ…」
と、いいつつも父さんの目には泣いた後がある…
母「じゃああなた…お店無理やり休んできたんだから、帰るわよ」
剛司「えー…冷たい母親だなぁ…」
母「電話もかけない息子には冷たいですよ~」
父「じゃあな、剛司。体にはきをつけろよ。」
剛司「わかった。父さん達も、元気で」
父さんが母さんに引っ張られ病室をでていった…
医者「仲が良い家族だねぇ…」
剛司「いやぁ…お恥ずかしい限りです」
医者「ところで剛司君、体に変なところはないかな? 特に足に…」
剛司は、体に変なところがないか動かしてみた…
そしてすぐに気付いた…右足の違和感を…
剛司「右足が…」
医者「そうか…剛司君、君はプロのバスケットボールをやっているんだよね?」
剛司「はぁ…そうですけど…」
剛司はまさかと思った…
医者「非常に残念だが…君は、もうバスケットボールは出来ない…」
剛司「え…?先生…それは…本当ですか?」
医者「っと慌てないでくれ…バスケットボールはできないが、普通の生活はやっていける。
むしろこれだけで済んだんだから、君はすごいよ。」
剛司「そんな…俺…これからなにやれば…」
医者「それは今決めることじゃない。退院まであと一ヶ月ある。それまでにがんばって受け入れるんだ…」
剛司「はい…これから、宜しくお願いします…。」
この時は、幼女の事は頭から吹っ飛んでいた…

604 名前:SS@海豚[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 00:15:48.42 ID:p5Qexbs0
そして一ヵ月後…

医者「退院おめでとう!だけどここからが勝負だぞ、剛司君。」
剛司「はい、先生。ありがとうございました。」
そして、俺はタクシーに乗り込んだ。
運転手「どこまでですか?」
剛司「○○駅前までお願いします。」
タクシーに乗っている時、色々な事を考えた。
入院中に見舞いに来てくれた友達は…少なかった。
合コンに誘った友人はこなかった。
軽度でも、障害者になったらもう友人とは認めてもらえないのか…?
「…クソッ!」
運転手に聞こえたのか、こちらをちらちらと見ている。
もうなにも考えたくない。どこか広いところにいきたい。
山は…無理か。この足じゃ登れない。
すると…海に行ってみるか…。よし、海に行こう。
○○駅前で降ろしてもらい、自宅とは逆の方向の電車に乗り込む。
電車の中にはあまり人はいなかったので、楽に座れた。
「俺、これからどうしようかなぁ…」
そう思っていたら、電車が止まっていた。次の駅に着いたらしい。
鈍行じゃ、海まで長くなりそうだ…
電車がまた、動きはじめる。
「はぁ…」
やっぱり帰ろうかなぁ…そう思った矢先
「どうしたの?大丈夫?」
急に話しかけられ驚いたが、剛司は声を掛けられたほうを見た。
そこには、ショートカットの黒髪の、イルカの刺繍がついているワンピースを着ていて、
肩に水色のバッグを掛けている女の子がいた!

605 名前:SS@海豚[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 00:16:14.30 ID:p5Qexbs0
「あ、あぁ…大丈夫だよ」
剛司は少し無理に笑顔を作り言った。
「お兄ちゃん、どこに行くの?」
「あ、う…海に行くんだよ!」
「あー!私と一緒だね!」
なんなんだだこの子は…
「ね、君、お母さんは?」
少女は、少し戸惑いながら、
「え、え~と…もう向こうにいるの! だから、海まで一緒だね!」
「そ…そうだ!おなか減ってない?」
話題をそらそうとしてるのか…?しかし、今日は何も食べていない。
「ん…?んー…ちょっと減ってるかな?」
そう言った瞬間思った。俺は何でこんな少女に食べ物をねだっているんだ?
「でしょでしょ!…だからこれあげる!」
といって彼女はおもむろに持っていたビニール袋から棒みたいな物を取り出した。
「チョコ…バット?」
「そう!これおいしいんだ!」
「あ、ありがとう…懐かしいなぁ。」
昔、母に何度買ってきてもらったことか…
それを、袋から取り出して剛司は食べた。
甘いチョコレートの味が口に広がる。
「うん。おいしいよ。」
「私これ大好きなの!」
少女はチョコバットをおいしそうに食べている。
(俺にも、こんな娘がいたらなぁ…)
「あ、笑ってるー!初めてニコニコしたね!」
あれ、本当だ。俺いつのまにか笑っている…
「ねぇ、お兄ちゃんはなんで海に行くの?」
「え、お…俺は…」
「私はねぇ、大好きな人に会いにいくの!」
(さっき、お母さんが向こうにいると言ってたし、お母さんのことかなぁ…?)
「そうだなぁ…俺…お兄ちゃんは怪我しちゃって…で、なんで怪我しちゃったかというと…」
「…なんだ。だから海にいくんだ…って寝ちゃってる。」
10分ぐらい話していたのだろうか…小さい子には退屈だよなぁ…
っと…俺も眠くなっちゃったな…海は終点だし、大丈夫だろ…
そして、剛司は、ゆっくりまぶたを閉じた…


606 名前:SS@海豚[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 00:16:48.41 ID:p5Qexbs0
「はー終点ー××海浜公園前ー」
電車のアナウンスが聞こえ、剛司ははっとする。
「お、ついたかー」
隣の少女はまだ寝てる。
「おーい。起きろー」
「…ん…。ってあれ!私寝ちゃってたの!?」
「おー。お兄ちゃんが話しているあいだになぁ。」
「あ…ご…ごめんなさい…」
(今にも泣きそうだ…ここで許さなければ俺は地獄に落ちるのでは…?
しかも、悪いのはどちらかと言えば俺だ…)
「ぜんぜん大丈夫だよ」
「そう?良かった!」
少女は急に元気になって笑った。
(寝たり泣いたり笑ったり、忙しい子だなぁ)
「じゃあ海にいこ!海!」
「おー。行くかー」
剛司たちは駅をでて、海に歩いていく。
「あ、おかしまだ一本ある…」
「お、やったなぁ」
「お兄ちゃんに半分あげる!」
「え、いいの?」
「いいよ!二人で食べた方がおいしいし!」
剛司と少女がチョコバットを食べ終わった頃に、海に着いた。
「おー…きれいだなぁ…」
少女は急に走り出して、足を海にいれた。
「あぅ、冷たいーーー!」
(そりゃそうだ…いまはもう秋だ…)
「気をつけなよー!」
「はーい!大丈夫だよ!」
少女を見てるだけで楽しくなれる。悪いことすべて忘れてしまいそうだ…
ボーっとしてたら、少女がいなくなってる…
「あれ!?どこいった!?」
剛司は無意識に走り出した。
右足に違和感は無い!
海の目の前に着いたが、少女がいない…!
「どこにいったんだ…!」
すると後ろから
「今日は、楽しかったよ!」
と少女の声が聞こえた。
剛司は後ろを振り向いたが、そこにはだれもいなかった…
「…あの子は…いったい?」
「それに、名前も聞いてないじゃないか!」

607 名前:SS@海豚[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 00:17:56.27 ID:p5Qexbs0
…そういえば!)

=======================================
「お、激安コーナー?」
黄色い紙に赤い文字で激安!!と大きくかいてある
「こっちもみてみるかぁ…」
剛司は奥に入ってみた。
「っと。一人しかいない…」
剛司がその子を見ようとした時、携帯がなった
「お、メールか なになに…」
???「…あ…あの…」
剛司「合コンかぁ…彼女欲しいし、いくか!」
=======================================
(そうだ…あの声…元気では無かったけど、あの子だ…!)
「…お礼をいいに行かないとだな!」
剛司は帰りに特急の切符を買い○○駅まで帰った。
(そういえば、おみやげも必要か…)
剛司は途中でコンビ二に寄ってチョコバットをたくさん買ってった。
そしてあの店へ走っていく。なぜか右足に違和感はない!
ショップの目の前に行き、息を切らしながら中に入っていく。
店員「い…いらっしゃいませー…」
前と同じ女の店員だ。少し気まずい…
(だけどそんなことは気にしてられないか…)
「すいませんちょっと一人で見ます!」
剛司は一息で、それを言い切り奥に入ってく。
激安コーナーの奥にはあの子が…


「…いない?」
そこには何も無かった。



店員「あのー…」
「その子は、急に倒れちゃって上で寝てますよ。」
剛司「…その子はいくらですか!?」
店員「え…ちょっと上から店長を呼んできます…」
店員は上に上っていった。

608 名前:SS@海豚[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 00:18:18.31 ID:p5Qexbs0
5分もしないうちに店長らしき人が来た。
店長「あの子から話は聞いてるよ」
剛司「え…話?」
店長「でも、あの幼女は君の物じゃないなぁ」
剛司「は…はぁ。」
店長「もうあの子は病気があるかもしれなくて売れないから、保健所行きなんだよ…」
剛司「そ…そんな…」
店長「でも「売る」では無くて「譲る」なら大丈夫なんだけど…」
剛司「…ありがとうございます!」
店長「…2階に上がってすぐ右の部屋にいるよ」
剛司は急いで2階に上がり、右の部屋に入る。
そこには、服装こそちがうが、あの少女がいた。
少女「あ…」
剛司「はじめまして…かな?」
少女「でも、私なんでか電車に乗って、海にいきました…//」
剛司「それは僕もだよ」
「これは、おみやげ。」
そういって剛司はチョコバットを出した。
少女「わぁ…」
剛司「これを一緒に帰りながら…食べようか」
少女「あ…あ…うれし……うん!」

609 名前:SS@海豚[sage] 投稿日:2008/03/12(水) 00:18:38.47 ID:p5Qexbs0
2人の帰り道で…

剛司「俺は剛司って言うんだ。そういえば、君の名前は?」
少女「わたし…名前ないです。」
剛司「そっかぁ…だったらイルってのはどうだ?」
少女「イル…ですか?」
剛司「イルカのワンピース、来てたから。
…嫌かな?」
少女「いや、うれしい!
私、今日からイルなんだ!」
剛司「よろこんでくれてよかったよ…
…おかし食べるか?」
イル「うん!」
(チョコバット、今は20円なんだな…一応有るだけ買ってみたけど…)
イル「えっと…49本あるから…24本づつで…」
剛司「最後の一本は、半分こだな」
イル「あ…うん!」

683 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/12(水) 21:14:08.56 ID:m0Blxxk0
では、投下します。


海豚 その2


あれから、一週間がたった…

剛司「ん…ふわぁぁ…」
時計を見ると、まだ朝の6時。
剛司「…?まだこんな時間か…」
隣の布団には、まだイルが寝てる。
(まだ一緒には寝てくれないんだよな…
店員から聞いた話だと、横で寝てくれるらしいけど…)
(…って俺は別に一緒に寝たいわけじゃないぞ!
なんで他の幼女とは違うのかな?ってだけだ!)
剛司が頭の中で一喜一憂していると、イルが寝返りをうった。
イル「ん…うぅん…」
剛司「おっと。起こしちゃ悪いよな。」
剛司は静かに寝室をでて、キッチンへ向かい、トーストをレンジにいれる。
ちなみに、新しい職はまだ決まってない。
まだ病院に通院していて、あの先生が「紹介してみようか?」
といっていたが、あまりお世話になるわけにもいかないだろう。
後、あの先生も幼女を育てているらしい。
とても気があっていい感じだ。
そんな事を考えている内に、トーストが焼けて
チーン!と鳴った。
剛司はバターといちごのジャムを取り出し、
自分のコップにはコーヒーを、
イルのコップには牛乳をそそぐ。
パンが焼けたいい匂いが部屋を包み込んだとき、
イル「ふわぁぁ…おにいちゃん、おはよう…」
寝ぼけ眼でイルカのワンピースを着たイルが寝室から出てきた。
剛司「朝ご飯できてるよ。机でまっててな。」
イル「はーい…」
剛司が机にパンを持って行き、テレビをつけた。

686 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/12(水) 21:16:05.83 ID:m0Blxxk0

海豚 その3

「今日の朝のあなたに、ズー○イン!」
前にいつも見ていたニュース番組だ。でも今は…
ピッ 「みんな!おっはー!!」
イルがリモコンを握っている。
おとといの朝から、この番組だ。
(まぁ…ニュースを気に入ったりされるよりは…それらしいよな。)
剛司「じゃあ…いただきます」
イル「いただきまーす…ふぁ」
イルはパンにたっぷりのいちごジャムを塗りつける。
剛司「おいおい…それはつけすぎじゃないか?」
イル「おいしいから、いいんだよ~…」
イルは、甘いものが大好きだ。
剛司「そ…そうか?」
イル「うん…あ…牛乳…」
剛司「好き嫌いは駄目だ」
イル「え~…そんなぁ。」
剛司「飲まないと、大きくなれないぞー」
(あまり大きくはならないらしいんだけどな…)
イル「は~い…」
イルは嫌々ながらも、牛乳を一気に飲み干す。
剛司「お、えらいえらい。」
剛司は、そういいながらイルの頭を撫でた。
イル「えへへ…//」
イルは、照れながらパンを食べはじめた…
剛司「そうだ、今日は病院いかなきゃだから
おとなしく家で待ってるんだぞ。」
イル「えー!なんでー!イルも行きたいー!」
イルは急に元気になりはじめた。
剛司「駄目だ。イルは前病院に迷惑をかけたばかりだろう?」
そう、前病院に連れて行ったときイルは病院で暴れまわったのだ。
イル「ちぇー…」
剛司「すぐに帰ってくるから…」
イル「じゃあ、おかし買ってきて!」
剛司「切り替えはやいなぁ…。わかったよ、いつものな。」
イル「やったぁ!」
剛司はすぐに着替えて、玄関に向かう。
剛司「じゃあな。きをつけるんだぞ。知らない人が来てもドアを開けるなよ。」
イル「うん!いってらっしゃい!」
剛司「おう」
剛司はドアを開け、階段へ向かう。
(俺、今幸せかなぁ…)
そう思いながら、剛司は階段を降りて病院へ向かった。
687 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/03/12(水) 21:16:57.86 ID:m0Blxxk0
海豚 その4

清潔な待合室。
人は…あまりいない。今日はあまり待たなくてすみそうだ…
受付へ向かい、剛司は見慣れたナースに話しかける。
剛司「すいません、通院してるんですが…」
ナ「はい、わかりましたー。呼ばれたら部屋に入ってくださいね」
剛司「ありがとうございました。」
剛司は、すぐそこの椅子に向かい、座る。
(はぁ…どんぐらい待つのかな…イルが心配だ…。)



そのころ…
ピンポーン
「田中さーん。新聞の集金ですー」
イル「…お兄ちゃんじゃないから出ちゃ駄目だよね…」
「すいませーん?田中さーん?」
「あれ、いないのかなぁ…?」
誰かの足音は、どんどん遠ざかっていく。
イル「お兄ちゃん…いつ帰ってくるんだろう…」


「田中さーん、第2診察室にきてください」
(お、俺か。)
剛司は、第2診察室に入り、目の前の椅子に座る。
医者「おぉ剛司君!足はどうだい?」
剛司「まぁ…何もないです」
医者「そうか。いや、健康が一番だな!」
(この先生、いつも元気だな…)
医者「そうだ、あの子はどうしたんだい?」
剛司「今は、家で留守番していますよ」
医者「まぁそうか!何度もあんなに暴れられちゃ、こっちもたまんないからな!」
そういい終わったと思ったら、医者が右足をさわりはじめる。
医者「ふんふん…」
(早く、終わらないだろうか…)
5分ぐらいたっただろうか、医者が喋り始める。
医者「よし!悪いところも無いな!健康で何より!」
剛司「そうですか…有難うございました。」
医者「そうだ、剛司君、前言ってた紹介の事なんだが、」
剛司「いや、そんなにお世話になるわ」
医者「ここの病院に人手がたりないらしいんだ。
電話はしといたから、明日にでも向かうといい!」
(…人の話を聞けないのか…?)
医者「「じゃあ、また5日後にな!」
剛司「は、はい。何度も有難うございます…」
剛司は第2診察室のドアを開け、家へ向かった。
(病院の手伝いか…まぁ、いまは贅沢いってられないよな。
明日行ってみよう)

834 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/13(木) 22:43:24.24 ID:f3Ay45U0

あなたに会うために… その5

カチカチ、ガチャ
剛司「ただいまー」
イル「おにいちゃん!お帰り!」
(くぅ…癒される…)
剛司「ほら、お土産。」
イル「わーい!ね、食べよう?」
剛司「夕ご飯がおわったらな。」
イル「えー?食べようよー」
イルは玄関にいる俺にむかって抱きついて上目遣いで俺を見てくる…
(いつの間にこんなこと覚えたんだ…)
剛司「だ…駄目だ。夕ご飯食べれなくなっちゃうからな」
イル「いじわるー…」
イルは頬を膨らませながらリビングへ戻っていく…
(…良し、風呂に入るか)
剛司はリビングには寄らず、風呂へ向かう。
(明日もイルを留守番させちゃうんだよなぁ…)
剛司は服を脱ぎ、浴槽に向かった。
頭を洗いながら、
(電話…してみるか。色々聞きたいしな。)
と、考えていた。
頭のシャンプーを洗い流し、浴槽に入る。
「ふぅ~…」
いったん落ち着いた。が、
ドタドタ…
(…なんだこの音は?)
「…ちゃーん  入るよぉ!!」
ドタドタッ! ガラッ!
剛司「な…イル…」
イル「とぉっ!!」
バシャーンと大きな音がたったのと同時に剛司は激しい水しぶきに襲われた。
剛司「うわっ!」
イル「えへへー」
剛司「イル~…今度から風呂には飛び込…」
そこには、可愛い女の子の体。
剛司「…~ッ!」
イル「どうしたの、お兄ちゃん?」
そして、無垢な瞳。
剛司「俺、のぼせちゃうからでるな…」
イル「え~…今入ったばかりじゃん…」
(こ…こいつ…ねらったのか?)
剛司「じゃあな、しっかり肩まで浸かるんだぞ。」
剛司は、半ば無理矢理風呂場をでる。
(やばい…理性がふっとんじまいそうだ…)


イル「…ちぇ」
835 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/13(木) 22:45:03.47 ID:f3Ay45U0

あなたに会うために… その6

(イルが入ってる内に電話しとくか。)
ピポパピピピポパ…プルルルルル プルルルルル ガチャ
「はい、内田病院 幼女科ですが。どうしました?」
(…幼女科?あの先生は何を考えているんだ?)
剛司「あ、あの~○○先生からご紹介いただいたと思うんですけど…」
「あら?あなたが山田君?」
剛司「はい、そうです」
「明日から来てくれるんだっけ?私、幼女科で医者をしている本田っていうの。
これからよろしくね。」
(本田さんかぁ…結構若そうな声だなぁ)
剛司「あ、はい。明日からよろしくおねがいします。」
本田「はい、よろしく。で、どうしたの?」(…挨拶だけでいいかな?)
すると、電話の奥から
「先生ー。これどうしますか?」と幼い声が聞こえる。
本田「あぁ、ミカ。ごくろうさま。ちょっと待っててね。」
剛司「ミカってのは…娘さんですか?」
本田「いいえ、私結婚もしてないわ。ミカは私と生活してる幼女なの。」
(よく出来てる子だな…イルもあんな感じになればいいのに…)
本田「そういえば、あなたも幼女を育てているんだよね?○○先生から聞いてるわ」
剛司「は…はぁ…なんて聞きました?」
本田「とても、わんぱくだってね」
剛司「そうなんですよ…留守番させても、なにやるかわからないし…」
本田「ふーん…じゃあさ、山田君。明日その子を連れて来てよ。」
剛司「ええ!迷惑になりますよ!」
本田「大丈夫よ。それに、そういう子あまり見たこと無くて、気になるし。」
剛司「…いいんですか?」
本田「もちろん。あ、だれか来たみたいだわ、じゃあまた明日。朝の8時に」
剛司「はい。有難うございました。」
ガチャン。
「…ふぅ。」
イル「ねぇねぇ、誰?」
剛司「…いつの間に。」
イル「誰なの?」
剛司「これからお世話になる人だよ。イルもね。」
イル「え、イルもなの?」
剛司「おー。明日は朝早いぞー。」
イル「え~…朝苦手…」
剛司「じゃあ今日は早く寝なきゃだな。」
イル「は~い」
剛司「…じゃあ夕飯の準備してくるから」
イル「私も手伝う~」
剛司「お、今日はイルえらいなぁ。」
イル「今日[も]だよ!」
剛司「はは。ごめんごめん」

そして、2人はキッチンへ向かう。

830 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/13(木) 22:34:33.09 ID:f3Ay45U0
あなたに会うために… その7

剛司「…イル?大丈夫か?」
イル「う…うん…だいじょーぶ…だよ!」
剛司「少しもってやろうか?」
イル「いい!イル…てつだわなきゃ…だもん!」
そんなこといっても、イルの足がふらふらだ。
イル「つ…ついたよ…」
剛司「ありがとう、イル。助かったよ」
イル「えへへ~//」
剛司はイルに持ってきてもらった料理を、机に並べてく。
剛司「ふふふ…今日の夕ご飯はなぁ……日本の家庭の初めて作る料理の代名詞ッ!…カレーだぁぁぁ!」
イル「…それ、昨日もいってたよ?」
剛司「あ、あれっ?そうだっけ?」
そういいながら、剛司はテレビをつけてリモコンを握る。
(え~っと…この時間は、12chか。)
ピッ
「萌エモン、げっとだぜー!!」
剛司「お、ちょうどOPか」
(このアニメはあるサイトの動画で有名になってグッズ化、しまいにはアニメ化をした
とんでもない出世をしでかしたアニメだ。)
イル「げっとだぜー!」
(…イル、楽しそうだなぁ)
剛司「よし、じゃあ食べるか。」
イル「うん!」
「いただきます」「いただきまーす!」
イル「今日もカレーおいしいね!」
剛司「あぁ。カレーは二日目からだからな」
イル「なんで二日目からなの?」
剛司「え…なんでだろうなぁ…」
(う…こんな無垢な瞳に見つめられても…知らないんだよぉ…)
イル「なんでかなぁ?」
剛司「ま、まぁおいしいからいいんじゃない?」
イル「お兄ちゃん、朝にイルが言ったことと同じ事いってる~」
剛司「え、そうだっけ?」
イル「うん!」
そんな他愛も無い会話が、いまの剛司には嬉しかった。

831 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/13(木) 22:35:15.37 ID:f3Ay45U0

あなたに会うために… その8

「ごちそうさま」「ごちそうさまー!」
イル「片付けも手伝うね!」
剛司「お、ありがとなー」
そう言い、イルは食器を持っていく。やっぱり足はふらふら。
(大丈夫か…?) そう思った時、
ツルッ ガシャーーン!!
(あ~あ…やっぱりやったか…)
剛司「…イル、大丈夫か?」
イルには、煮物の残った汁などがかかっている。
イル「大丈夫だよ~…」
剛司「ビショビショじゃないか…これじゃあ風呂に入り直しだな」
イル「え~…」
剛司「ほら、服は洗っとくから行ってこい」
イルはとぼとぼ歩きはじめる。煮物の汁をたらしながら…
(廊下、後で拭いとかなきゃだなぁ)
すると、イルは急にこっちを振り返った
イル「じゃあさ、お兄ちゃん洗ってよ!」
剛司「…え?」
イル「イル、そうしないとお風呂はいらないよ!」
(…まぁ、煮物の匂いしたまま仕事場へ連れてくのは、やだしな。)
剛司「わかったよ。じゃあ、先脱いで入っとけ。洗濯セットしたらいくから。」
イル「本当だよ!?絶対来てね!」
イルは急に元気になって、走り出してった。
…煮物の汁を、たらしながら…だが。
剛司「はぁ…」
剛司は、風呂場の前においてあるイルの服を取り、洗濯機に入れる。
(…数年間の独身生活で鍛えた洗濯をみせてやるか…(ワンピースに))
ほぅわ!あたたたたたたたたたた! おわたぁ!
剛司「お前の汚れはもう…取れている…」


「…た!…ぁ!」
イル「何してるんだろう…?」
832 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/13(木) 22:36:12.36 ID:f3Ay45U0

あなたに会うために その9

ワンピースから「ふ…ふざけるな!……ひでぶ!」
そんな声が聞こえた様な気がしたので、剛司は上に来ていたTシャツを脱ぎ、イルに言う。
「…入るぞー。」
イル「うん。どうぞー!」
ガラッ そこには、待ってましたといわんばかりの瞳。
「早くー!洗ってー!」
剛司「はいはい…」
剛司は、シャンプーを手に取りイルの髪の毛を洗う。
イル「えへへ…//」
剛司「ん…どうした?」
イル「んーん…別に…//」
剛司「どうだ?いたくないか?」
イル「うん!全然大丈夫。」
剛司「そっか。明日、迷惑かけるなよ」
イル「お兄ちゃん、イルをなめてるねー。イル、そんぐらい大丈夫だよ」
剛司「お、病院の窓を割ったやつがよくいえるなぁ。」
イル「そ…それは…」
剛司「ま、きをつけろよ。ほら、流すから。目つぶってろよ」
イル「はーい」
剛司はイルのきれいな黒髪についた泡を全部流してあげた。
剛司「ほら、きれいになった。」
イル「ありがとう!」
剛司「おう。こんぐらいなら余裕だ」
イル「ね、お兄ちゃん。イルの事好き?」
剛司「おー。好きだぞー」
イル「私もねぇ、好きだよ!…えーっとねぇ!こんぐらい!」
その瞬間、イルが飛びついてきた。
剛司「バッ…イル…」
イル「えへへ~//嬉しい?」
剛司「嬉しい…っていうか…俺…もう…駄目…だ」
意識が遠くなっていく。
イル「…兄ちゃん!大…夫!?あ…鼻血!…」
そして、周りが真っ白になった…
833 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/13(木) 22:37:07.42 ID:f3Ay45U0

あなたに会うために その10

…ここは…?あ、あそこにいるのはイルか?
遠くにイルの姿が見える。それと、2人の人影…と一人の幼女(?)…
2人の人影の片方は…俺か?…なんで俺があそこにいるんだ?
イル「ヤダ!タスケテ!ワタシモウ…イヤダ!!」
俺(?)「ドウシタンダヨ!イル!」
イル「ヤダ…コナイデ!コナイデェ…!」
イルは泣き崩れた。…どうなっているんだこれは…!?
イル「ウウッ…ウワァァァァァァン…」
なんだこれは…夢にしては、妙に現実的で気味が悪い。
夢なら早く覚めてくれ…もう…見たク…ナイ…

…目を開けると隣にイルがいた。
(やっぱり、夢…だよな。)
(でも、どうやって俺をここまで?)
それは、リビングに行った時にわかった。
剛司「この女の子みたいな字は…ミツルさんか…」
ミツルさんとは、まぁはっきり言えばホモだ。ガチムチ体系な。心は女…らしい。
その紙にはこう書いてあった。
「親愛なるツヨシ君へ(はぁと)
急にドアが叩かれたから急いででてみたら、
イルちゃんがいたから、ビックリしちゃった!
それに、ツヨシ君が倒れちゃったっていうんだから!
わたしはチャンス…じゃなくて大変!って思っていったら、
お風呂場に倒れているんですもの!
だから、私が布団まで運んであげたわ。感謝してね!
イルちゃん、すごく心配してたわよ~。 ずっと「わたしのせいだ…」っていってるんだもの!
後、朝ご飯作っておいたわ! レンジでチンすればおいしいのが出来るから!
メニューはお楽しみよ!
                           あなたのミツルより…」
剛司「…」
(朝から、とんでもないものを見てしまった…)
剛司「…そうだ!今何時だ!?」
テレビをつけると、7時。
剛司「…大変だ!イルを起こしてこなきゃ!…朝飯は…ミツルさんに悪いが後で食べよう…」
ドダダダダダ…

907 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/14(金) 21:18:46.02 ID:/zJ1Vs20

あなたに会うために… その11

イル「ん…ふわぁぁ…」
剛司「イルー。起きろよー」
イル「あれ…お兄ちゃん…?」
剛司「あぁ。俺だ。」
イル「お兄ちゃん…!良かった、良かった…。イルのせいで…ごめんね?ごめんね…?」
そういいながら、イルは頭を下げて今にも泣き出しそうになっている。
イル…俺のためにそんな心配をしてくれてたのか…
剛司「大丈夫だって…ほら、顔上げろって」
イル「うん…」
剛司「じゃ、先に向こうの部屋にいってるから。早く着替えてこいよ」
剛司がリビングに入ると、強い朝日が部屋に差し込んでいる。
今日も晴れ。さわやかな空気のリビングにはテレビの音が流れているだけだった。
「昨夜未明、東京都○○区において強盗事件があり、犯人は貴金属を取り逃走した模様。
また、それに抵抗した△△さんが重症。病院に搬送後、死亡しました。」
剛司「…最近物騒な事件ばかりだなぁ」
イル「お兄ちゃん、終わったよ!」
剛司「お、おぉ…じゃあ行くか。」
(…7時20分か。タクシーで間に合うかな?)剛司はテレビを消し、玄関へ向かう。
イルが靴を履き、外にでた。剛司は後から出て鍵を閉める。
イル「…お兄ちゃん」
剛司「ん?どうした?」
イル「…手」
剛司「あぁ。じゃあいくか」
そういって、剛司はイルの手を握り、近くの大通りへ向かった。


タクシーが目の前に止まる。まだまだ残暑が厳しい日があるのか、中は結構涼しかった。
剛司「すいません、××区の、内田医院まで」
「えーと…都営住宅の近くのとこでいいのかな?」
(…そんなの知らないんだが。)
剛司「えっと、おまかせでおねがいします」
「え?お兄さん、面白いねぇ」
運転手さんにカラカラと笑われた。
(俺何言ってんだろ…。そういえば地図もらってたなぁ…確かバッグの中に)
剛司「あ、これ周辺の地図です。」
「あぁ、合ってるよ。都営住宅の近くだ」
剛司「はい、お願いします」
タクシーはゆっくり動きだした、道路もあまり混んではいない。間に合いそうだ。
剛司が隣に居るイルを見たら、寝ていた。
剛司は、起こしてはいけないと思い外を見た。ビルがどんどん後ろへ流れていく。
(昨日、がんばったんだろうなぁ…。そういえば本田さんってどんな人なんだろうか)
病院に着くまで、剛司はずっと外を見ていた。

908 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/14(金) 21:19:53.56 ID:/zJ1Vs20

あなたに会うために… その11

「お兄さん、着きましたよ。3200円です」
(…結構安かったな。)「ありがとうございました。じゃあこれで。」
「はい、ぴったりね」
剛司「イル、着いたぞ。」
イル「ん…うん…ありがとうございました…」
「お、しっかりしてるねぇ。これ、あげるよ」
そういって、運転手はイルの手にオレンジの飴を乗せた
剛司「あ、すいません…」
「いやいや、年寄りにはこんぐらいの気遣いしかできないからねぇ」
イル「おじいちゃん、ありがとう!」
「はは、君も元気でな」
剛司「じゃあ…」
剛司はイルの手を握り、タクシーから降りた。イルは手のひらの飴を、嬉しそうに見つめていた。
『ドキッ犬猫だらけの動物外科! ~幼女科もあるよ~ 』
(ふざけてるのか?この病院…)と思ったら、右下に小さく内田医院と書いてあった。
そして、1人の大人と1人の少女。
(あれが…本田さんとミカちゃんか)
本田「あ、田中君?待ってたわ。」
剛司「今日から宜しくお願いします」
本田「これが昨日言ってたミカよ。」
本田さんは、まだ若い。俺と同じか少し年上か?というぐらい。
下に視線を向けると、緑色の長髪で、おとなしそうな女の子が恥ずかしそうに言った。
ミカ「よろしく…おねがいします」
剛司「よろしくなー。ミカちゃん」
そこに急にイルが入り込んできた。そして喋り始める。
イル「私イルっていうの!よろしく!」
ミカ「あ、よろしくおねがいします」
本田「じゃあ、私に着いて来てね。仕事の説明をするから」
剛司「あ、はい。」
4人は、病院の裏口から中に入ってった。
909 名前: SS@海豚 [sage] 投稿日: 2008/03/14(金) 21:20:30.72 ID:/zJ1Vs20

あなたに会うために… その12

一番最初に案内されたのは、ロッカーが4つ置いてあるコンクリートに包まれた部屋。
窓が一つしかないせいか、なんだか空気が重い。
本田「きたなくてごめんね。明日からはここで着替えて。あなたのロッカーはあそこ。」
そういって、本田さんは右奥のロッカーを指差す。
本田「じゃあ、そこに仕事の内容を書いた紙をいれといたから。
わたしはむこうで診察の準備をしてくるわ。…イルちゃんは、今日は剛司君を手伝ってね。」
剛司「あ、本田さん。」
本田「病院内では、さんじゃなくて先生って呼んでね。で、どうしたの?」
剛司「じゃあ、本田先生…資格とか免許とかいらないんですか?」
本田「あぁ、やらせるのは雑用だから大丈夫よ。ここで本格的に働きたくなったら、
勉強すればいいし」
剛司「そうなんですか。じゃあそちらもがんばってください」
本田「ありがとう。じゃあ」
そういって、本田先生とミカちゃんはドアを開けでていった。
イル「…大丈夫?」
剛司「おう。働かなきゃ食っていけないしな。」
そういってロッカーを開ける。そこには2組の白衣とメモ翌用紙があった。剛司はメモ翌用紙に目を通す。
「~毎日の仕事内容~
 朝8時に来て白衣に着替える。着替え終わったら一緒に入れといた地図をみて2階にあがって、
 すぐ右の部屋に入ると入院してる幼女達があるから、すぐそこの棚を開け幼女フードをあげる。
 それが終わったら、院内の掃除。ゴミ一つ残しちゃ駄目よ!
 終わったら、第二診察室に来て。昼休みをあげるから。それと、その後の仕事内容も教えるわ。
                                本田          」
剛司「…結構楽そうだなぁ。ほら、イルも着替えな」
そういって剛司は白衣を羽織ったが、イルはもたついている。
剛司「ほら、こことここを結んで…」
イル「あ、ありがとう!」
(白衣姿のイルも…可愛いなぁ。)「よし、いくか」
イル「うん!」
剛司は、地図を広げながらドアを開け2階へ向かった。イルも後ろからついてきた。



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