320 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/22(金) 20:00:12.23 ID:uW/8DW2o
さて、コテ変えたし続き書くか
さて、コテ変えたし続き書くか
-医者と幼女の共通点-24
橋の下から見てた朝日
あのころはずっと夜だったらいいのになんて思ってた
でも、竜司が一緒にいてくれたから
いやな人ばっかりじゃないって教えてくれたから
今は朝日を綺麗って思える
あのころはずっと夜だったらいいのになんて思ってた
でも、竜司が一緒にいてくれたから
いやな人ばっかりじゃないって教えてくれたから
今は朝日を綺麗って思える
竜「・・・・・・ふぁ・・・早いな・・・」
春「・・・あ」
竜「どうしたんだ?」
春「んー・・・目が覚めちゃって」
竜「・・・そうか」
春「・・・あ」
竜「どうしたんだ?」
春「んー・・・目が覚めちゃって」
竜「・・・そうか」
そう言って隣に竜司が座る
春「竜司も早いね」
竜「・・・そうか?」
春「寝ぼけ眼でどうしたの?」
竜「・・・・・・いや、なんか一回起きたら寝れなくなってさ」
春「なにかあったんですか?」
竜「・・・なにもないなぁ」
春「そうですか」
竜「・・・そうか?」
春「寝ぼけ眼でどうしたの?」
竜「・・・・・・いや、なんか一回起きたら寝れなくなってさ」
春「なにかあったんですか?」
竜「・・・なにもないなぁ」
春「そうですか」
それから武田さんに呼ばれるまで、二人で朝日を眺めてた
――――――――――
竜「・・・・・・コンタクトなくしちまった」
春「・・・?」
竜「あー・・・眼鏡の代わりに使うやつだ、結構便利なんだよ」
春「え・・・じゃあ見えてないんですか?」
竜「そこまでひどいわけじゃあないが・・・視界がぼやける」
春「じゃあ、どうするんですか?」
竜「コンタクト使う前に眼鏡かけてたんだ、それを使う」
春「そうですか」
竜「実は春の顔もほとんど見えてない」
春「朝からですか?」
竜「朝からだ」
春「・・・なんで私って判ったんです?」
竜「なんとなく」
春「なんとなくですか」
竜「他人に間違えられるよりはいいだろ?」
春「まぁ・・・」
竜「で、眼鏡について問題がひとつ」
春「?」
春「・・・?」
竜「あー・・・眼鏡の代わりに使うやつだ、結構便利なんだよ」
春「え・・・じゃあ見えてないんですか?」
竜「そこまでひどいわけじゃあないが・・・視界がぼやける」
春「じゃあ、どうするんですか?」
竜「コンタクト使う前に眼鏡かけてたんだ、それを使う」
春「そうですか」
竜「実は春の顔もほとんど見えてない」
春「朝からですか?」
竜「朝からだ」
春「・・・なんで私って判ったんです?」
竜「なんとなく」
春「なんとなくですか」
竜「他人に間違えられるよりはいいだろ?」
春「まぁ・・・」
竜「で、眼鏡について問題がひとつ」
春「?」
竜「どこに置いたか忘れた」
321 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/22(金) 20:17:15.20 ID:uW/8DW2o
-医者と幼女の共通点-25
-医者と幼女の共通点-25
竜「武田ぁー、俺の眼鏡知らないかー?コンタクト無くしたー」
武「・・・・・・なんで眼鏡を無くせるの?」
竜「ずっとコンタクト使ってたら無くなってた」
武「・・・机の引き出しとかにないの?」
竜「無かった」
武「・・・春の部屋は?」
竜「そもそも、その頃の俺は眼鏡じゃない」
武「・・・眼鏡屋行けば?」
竜「いや、面倒臭い」
武「そもそも見えてるのか?」
竜「原型は留めてる程度には見える」
武「・・・この指何本に見える?」
竜「お前は小学生か、3本だ」
武「残念、5本だ。誰が立てた指って言った?」
竜「・・・たまにお前が考えてることがわからなくなるよ」
武「気にしないで探しに行ったほうがいいと思うよ」
竜「そうする、じゃな」
武「・・・・・・なんで眼鏡を無くせるの?」
竜「ずっとコンタクト使ってたら無くなってた」
武「・・・机の引き出しとかにないの?」
竜「無かった」
武「・・・春の部屋は?」
竜「そもそも、その頃の俺は眼鏡じゃない」
武「・・・眼鏡屋行けば?」
竜「いや、面倒臭い」
武「そもそも見えてるのか?」
竜「原型は留めてる程度には見える」
武「・・・この指何本に見える?」
竜「お前は小学生か、3本だ」
武「残念、5本だ。誰が立てた指って言った?」
竜「・・・たまにお前が考えてることがわからなくなるよ」
武「気にしないで探しに行ったほうがいいと思うよ」
竜「そうする、じゃな」
竜司が戻っていこうとしたとき、竜司の足元から小さな音が
パキ
武「・・・・・・・・・あ、コンタクトあったよ」
竜「・・・なんで漫画みたいに落ちてるんだろうな」
武「眼鏡、早く見つかるといいね」
竜「他人事かよ」
武「僕、眼鏡とかには無縁だから」
竜「・・・とりあえず眼鏡探してくる、仕事ができない」
武「早く見つけないと副院長に怒られるよ?」
竜「だから急いで探してるんだ」
武「春にも探してもらったら?」
竜「そうしてもらおうかな、春だったらすぐに見つけるかもしれない」
武「ほら、早く行ったほうがいいよ。仕事ができないんでしょ」
竜「そうする!じゃ、眼鏡見つけたら教えてくれーー!!」
竜「・・・なんで漫画みたいに落ちてるんだろうな」
武「眼鏡、早く見つかるといいね」
竜「他人事かよ」
武「僕、眼鏡とかには無縁だから」
竜「・・・とりあえず眼鏡探してくる、仕事ができない」
武「早く見つけないと副院長に怒られるよ?」
竜「だから急いで探してるんだ」
武「春にも探してもらったら?」
竜「そうしてもらおうかな、春だったらすぐに見つけるかもしれない」
武「ほら、早く行ったほうがいいよ。仕事ができないんでしょ」
竜「そうする!じゃ、眼鏡見つけたら教えてくれーー!!」
反対方向へ全力疾走しながら竜司が叫んでいった
322 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/22(金) 20:29:19.76 ID:uW/8DW2o
-医者と幼女の共通点-26
-医者と幼女の共通点-26
竜「春ー、眼鏡探すの手伝ってくれー・・・」
春「あ、結局見つからなかったんだ」
竜「見つからねー・・・俺の部屋にあるのかなー・・・」
春「他に心当たりは?」
竜「・・・ない」
春「じゃあ竜司の部屋探してみますか」
竜「頼む、今の春のほうが物を見つけやすい」
春「任せてくださいね」
春「あ、結局見つからなかったんだ」
竜「見つからねー・・・俺の部屋にあるのかなー・・・」
春「他に心当たりは?」
竜「・・・ない」
春「じゃあ竜司の部屋探してみますか」
竜「頼む、今の春のほうが物を見つけやすい」
春「任せてくださいね」
――――――2時間後
春「見つかりませんでした」
竜「まぁ、無くした俺が悪いんだ」
春「・・・どうします?」
竜「・・・今日は仕事休むか」
武「竜司」
竜「ん・・・武田?」
武「はい、これ」
竜「まぁ、無くした俺が悪いんだ」
春「・・・どうします?」
竜「・・・今日は仕事休むか」
武「竜司」
竜「ん・・・武田?」
武「はい、これ」
武田さんが取り出したのは眼鏡
竜「・・・え」
春「・・・・・・?」
武「食堂のおばちゃんが預かってた」
竜「・・・・・・は?」
武「2ヶ月ぐらい前に食堂で誰かの眼鏡を見つけたんだってさ」
竜「・・・食堂」
春「見つからないわけですね~」
武「ほら、竜司、おばちゃんにお礼言いに行くよ」
竜「あぁ、じゃ、春またあとでな」
春「あ・・・いってらっしゃ~い・・・」
春「・・・・・・?」
武「食堂のおばちゃんが預かってた」
竜「・・・・・・は?」
武「2ヶ月ぐらい前に食堂で誰かの眼鏡を見つけたんだってさ」
竜「・・・食堂」
春「見つからないわけですね~」
武「ほら、竜司、おばちゃんにお礼言いに行くよ」
竜「あぁ、じゃ、春またあとでな」
春「あ・・・いってらっしゃ~い・・・」
武田さんに引きずられるように竜司が食堂へ向かう
春「・・・・・・誰もいなくなっちゃった」
本でも読んでようかな・・・
323 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/22(金) 20:42:28.94 ID:uW/8DW2o
-医者と幼女の共通点-27
-医者と幼女の共通点-27
夕方
竜「はる~仕事終わったぞ~」
春「あ、終わりました?」
竜「夕飯、今日も外食だ~」
春「そうですか~」
竜(どこか遠くを見ながら)「いつも外食なんだけどね・・・」
春「りょ・・・料理勉強しましょうか?」
竜「いや、別に外食が嫌なわけじゃないからいいんだ」
春「はぁ・・・」
竜「さて、何が食べたい?」
春「なんでもいいです」
竜「・・・・・・町行って適当に探そうか?」
春「はい」
春「あ、終わりました?」
竜「夕飯、今日も外食だ~」
春「そうですか~」
竜(どこか遠くを見ながら)「いつも外食なんだけどね・・・」
春「りょ・・・料理勉強しましょうか?」
竜「いや、別に外食が嫌なわけじゃないからいいんだ」
春「はぁ・・・」
竜「さて、何が食べたい?」
春「なんでもいいです」
竜「・・・・・・町行って適当に探そうか?」
春「はい」
―――――――――
町
町
春「あれ?武田さんは?」
竜「今日は家で食べるってさ」
春「そういえば竜司の家はどこ?」
竜「病院」
春「・・・」
竜「だから春も病院に住んでるんだぞ?」
春「あー・・・そうなんですか、病院が家なんだ・・・」
竜「通勤が極めて楽だ」
春「・・・・・・」
竜「・・・・・・」
春「・・・・・・」
竜「ほら、なにか探そう、食べにきたんだから」
春「え、あ、はい」
竜「今日は家で食べるってさ」
春「そういえば竜司の家はどこ?」
竜「病院」
春「・・・」
竜「だから春も病院に住んでるんだぞ?」
春「あー・・・そうなんですか、病院が家なんだ・・・」
竜「通勤が極めて楽だ」
春「・・・・・・」
竜「・・・・・・」
春「・・・・・・」
竜「ほら、なにか探そう、食べにきたんだから」
春「え、あ、はい」
でも、どの店がいいのかはまったくわからない
迷っていると竜司が近くの鰻屋に入っていった
私はそのまま竜司について行った
迷っていると竜司が近くの鰻屋に入っていった
私はそのまま竜司について行った
324 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/22(金) 20:55:24.56 ID:uW/8DW2o
-医者と幼女の共通点-28
-医者と幼女の共通点-28
店員「いらっしゃいませー」
店に入ると店員さんの元気な声が聞こえてくる
店「何名さまですか?」
竜「あ、二人です」
店「はい、じゃあこちらの席にどうぞ」
竜「あ、二人です」
店「はい、じゃあこちらの席にどうぞ」
案内されたのは椅子が3つある机
店員さんが持ってきた持ってきた水の数も3つ
店員さんが持ってきた持ってきた水の数も3つ
竜「あの、二人なんですけど」
店「お二人様ですよね?」
竜「いや、あのなんで水が3つなんですか?」
店「お二人様と幼女が一匹ですから3つですが・・・」
竜「あー・・・すいません二人っていうのはこの子も含めてです」
店「そうですかそれは失礼しました少々お待ちください」
店「お二人様ですよね?」
竜「いや、あのなんで水が3つなんですか?」
店「お二人様と幼女が一匹ですから3つですが・・・」
竜「あー・・・すいません二人っていうのはこの子も含めてです」
店「そうですかそれは失礼しました少々お待ちください」
そういって店員さんが棒読みで言葉を言いながら机の上の水と椅子を持っていく
竜「この店やめときゃよかったかな?」
春「・・・・・・」
竜「幼女は『匹』か・・・」
春「・・・・・・」
竜「その・・・なんだ・・・ごめん」
春「竜司は悪くないよ」
竜「・・・・・・」
春「・・・・・・」
店「こちらがメニューになります」
竜「あ、はい」
店「注文がお決まりになりましたらこちらのボタンを押してください」
春「・・・・・・」
竜「幼女は『匹』か・・・」
春「・・・・・・」
竜「その・・・なんだ・・・ごめん」
春「竜司は悪くないよ」
竜「・・・・・・」
春「・・・・・・」
店「こちらがメニューになります」
竜「あ、はい」
店「注文がお決まりになりましたらこちらのボタンを押してください」
なぜか不機嫌な態度を示しつつ去っていく
竜「・・・・・・」
春「・・・・・・」
竜「早く食べて出よっか」
春「はい・・・」
春「・・・・・・」
竜「早く食べて出よっか」
春「はい・・・」
その後、出されたうな重も
気持ちのせいかおいしくなかった
気持ちのせいかおいしくなかった
325 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/22(金) 21:50:35.25 ID:uW/8DW2o
-医者と幼女の共通点-29
-医者と幼女の共通点-29
帰り道
竜「幼女は人に酷似しているけど人ではない・・・か」
春「・・・・・・」
竜「・・・なんで人として扱われないんだろうな」
春「・・・・・・」
竜「見た目も、中身もほとんど人と変わらないのにな」
春「・・・・・・」
竜「春・・・」
春「・・・・・・」
竜「・・・春は、人になりたいか?」
春「・・・?」
竜「・・・・・・いや、なんでもない」
春「・・・・・・」
竜「今日は冷えるな」
春「・・・・・・」
竜「もし、今日雪が降ったらどうする?」
春「・・・・・・」
竜「雪だるまやカマクラ、作ってみるか?」
春「・・・・・・」
竜「・・・・・・」
春「・・・・・・」
春「・・・・・・」
竜「・・・なんで人として扱われないんだろうな」
春「・・・・・・」
竜「見た目も、中身もほとんど人と変わらないのにな」
春「・・・・・・」
竜「春・・・」
春「・・・・・・」
竜「・・・春は、人になりたいか?」
春「・・・?」
竜「・・・・・・いや、なんでもない」
春「・・・・・・」
竜「今日は冷えるな」
春「・・・・・・」
竜「もし、今日雪が降ったらどうする?」
春「・・・・・・」
竜「雪だるまやカマクラ、作ってみるか?」
春「・・・・・・」
竜「・・・・・・」
春「・・・・・・」
それから、二人とも何も喋らず部屋に戻った
326 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/22(金) 22:14:34.96 ID:uW/8DW2o
-医者と幼女の共通点-30
-医者と幼女の共通点-30
今日は目覚めが悪い
昨日のこと・・・まだ引きずってるのかな・・・
昨日のこと・・・まだ引きずってるのかな・・・
春「・・・・・・中庭行こうかな」
そんなことをつぶやいて、自分に聞かせる
――――――――――
今日は曇ってる
空を見ただけじゃ時間がわからない
時計見ておけばよかった
空を見ただけじゃ時間がわからない
時計見ておけばよかった
武「春?」
春「あ・・・武田さん」
武「今日は暗いね、どうしたの?」
春「いえ、なんでもないです」
武「そう?無茶は禁物だよ?」
春「あ・・・武田さん」
武「今日は暗いね、どうしたの?」
春「いえ、なんでもないです」
武「そう?無茶は禁物だよ?」
武田さんはそう言い残して病院の中に戻っていった
・・・・・・竜司は来ないのかな
探しに行こう、多分竜司の部屋にいるよね・・・
・・・・・・竜司は来ないのかな
探しに行こう、多分竜司の部屋にいるよね・・・
――――――――――
春「竜司・・・?」
部屋を覗き込んでみたけど誰もいない
ここにはいないみたい・・・
ここにはいないみたい・・・
食堂で待ってれば来るかな
おばちゃんと話して待ってようかな
おばちゃんと話して待ってようかな
327 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/22(金) 22:37:03.66 ID:uW/8DW2o
-医者と幼女の共通点-31
-医者と幼女の共通点-31
お「おや、どうしたんだい春ちゃん、顔が暗いよ?」
春「あ・・・おばちゃん」
お「元気が無いときはお腹いっぱいご飯を食べる、それで元気になれるよ」
春「じゃあ、なにかお願いします」
お「あいよ、そこで座っててね」
春「はい」
春「あ・・・おばちゃん」
お「元気が無いときはお腹いっぱいご飯を食べる、それで元気になれるよ」
春「じゃあ、なにかお願いします」
お「あいよ、そこで座っててね」
春「はい」
ありがと、おばちゃん
おばちゃんに会うとなぜか元気が出るよ
なんでだろうね、亀の甲より年の功なのかな?
おばちゃんに会うとなぜか元気が出るよ
なんでだろうね、亀の甲より年の功なのかな?
お「はいよ、本日の朝食セット!」
春「・・・あいかわらず大盛りですね」
お「サービスサービス、気にしないで食べた食べた」
春「いただきます」
お「召し上がれ」
春「・・・あいかわらず大盛りですね」
お「サービスサービス、気にしないで食べた食べた」
春「いただきます」
お「召し上がれ」
――――――
お「ねぇ、春ちゃん」
春「なんですか?」
お「春ちゃんなんか悩んでない?」
春「え・・・あ・・・」
お「おばちゃんに隠せることは無いのよ、話してごらんよ」
春「・・・・・・私、どうすればいいんでしょう?」
お「なにがだい?」
春「その・・・私、幼女だから・・・人とおんなじ生活してたら迷惑なのかなって・・・」
お「・・・・・・」
春「昨日、町で竜司と一緒にいて思ったんです・・・」
お「・・・・・・・」
春「・・・・・・」
お「で、春ちゃんはどうしたいんだい?」
春「・・・?」
お「別に幼女だからって悩むことはないだろうに、自分が生きていたように生きていきゃいいじゃないの」
春「・・・・・・」
お「大丈夫、おばちゃんは幼女だからって差別したりなんかしやしないよ」
春「おばちゃん・・・」
お「もちろん御代も人とおんなじね」
春「じゃあ、竜司にツケといてくださいね」
お「もちろん。春ちゃん、笑顔は大事だよ、みんな笑顔だったら幸せだろ?」
春「はい」
お「その調子で笑ってな、春ちゃんガンバだよ」
春「はい!」
春「なんですか?」
お「春ちゃんなんか悩んでない?」
春「え・・・あ・・・」
お「おばちゃんに隠せることは無いのよ、話してごらんよ」
春「・・・・・・私、どうすればいいんでしょう?」
お「なにがだい?」
春「その・・・私、幼女だから・・・人とおんなじ生活してたら迷惑なのかなって・・・」
お「・・・・・・」
春「昨日、町で竜司と一緒にいて思ったんです・・・」
お「・・・・・・・」
春「・・・・・・」
お「で、春ちゃんはどうしたいんだい?」
春「・・・?」
お「別に幼女だからって悩むことはないだろうに、自分が生きていたように生きていきゃいいじゃないの」
春「・・・・・・」
お「大丈夫、おばちゃんは幼女だからって差別したりなんかしやしないよ」
春「おばちゃん・・・」
お「もちろん御代も人とおんなじね」
春「じゃあ、竜司にツケといてくださいね」
お「もちろん。春ちゃん、笑顔は大事だよ、みんな笑顔だったら幸せだろ?」
春「はい」
お「その調子で笑ってな、春ちゃんガンバだよ」
春「はい!」
328 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/22(金) 22:50:38.64 ID:uW/8DW2o
-医者と幼女の共通点-32
-医者と幼女の共通点-32
それからしばらくおばちゃんと雑談を楽しんだ
竜「あ、春ここにいたのか」
春「竜司」
お「今日は遅いねぇ、どうしたんだい?」
竜「いや、ちょっと疲れただけだよ」
お「そうかい、じゃあ今日はスタミナ定食かい?」
竜「じゃあ、お願いしますね」
お「あいよ、少し待ってな」
春「竜司、大丈夫?」
竜「いや、春こそ大丈夫か?昨日、あんなことあったけど・・・」
春「私は大丈夫、おばちゃんと話してたら元気が出てきた」
竜「そうか、よかった。元気なったんならそれでいいんだ」
春「竜司?」
竜「んー・・・ちょっと眠い、それだけだ大丈夫」
春「無理はしないでくださいね」
竜「・・・・・・春もな」
春「はい、おばちゃんが・・・」
お「スタミナ定食おまち!!」
春「竜司」
お「今日は遅いねぇ、どうしたんだい?」
竜「いや、ちょっと疲れただけだよ」
お「そうかい、じゃあ今日はスタミナ定食かい?」
竜「じゃあ、お願いしますね」
お「あいよ、少し待ってな」
春「竜司、大丈夫?」
竜「いや、春こそ大丈夫か?昨日、あんなことあったけど・・・」
春「私は大丈夫、おばちゃんと話してたら元気が出てきた」
竜「そうか、よかった。元気なったんならそれでいいんだ」
春「竜司?」
竜「んー・・・ちょっと眠い、それだけだ大丈夫」
春「無理はしないでくださいね」
竜「・・・・・・春もな」
春「はい、おばちゃんが・・・」
お「スタミナ定食おまち!!」
おばちゃん、わざと変なタイミングで持ってきてません?
竜「じゃ、いただきます」
お「召し上がれ」
お「召し上がれ」
――――――――――
竜「ごちそうさまでした」
お「・・・ん?珍しいね、残すのかい?」
竜「えぇ、なぜか食欲が無くて」
春「大丈夫?」
竜「大丈夫、医者の不養生なんてならないさ」
お「じゃ、またお腹空いたらおいで」
竜「耐えられなくなったらすぐに来ますよ。春、行こう」
春「え・・・?はい」
お「・・・ん?珍しいね、残すのかい?」
竜「えぇ、なぜか食欲が無くて」
春「大丈夫?」
竜「大丈夫、医者の不養生なんてならないさ」
お「じゃ、またお腹空いたらおいで」
竜「耐えられなくなったらすぐに来ますよ。春、行こう」
春「え・・・?はい」
どこに行くんだろう?
355 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/23(土) 19:27:35.26 ID:CQeNcUAo
さぁ、続きを書くぞ、風邪を引く前に!!
さぁ、続きを書くぞ、風邪を引く前に!!
-医者と幼女の共通点-33
春「竜司?どこにいくの?」
竜「ん・・・まぁ来ればわかる」
竜「ん・・・まぁ来ればわかる」
竜司は私の手を引いて病院の外へ
春「・・・・・・」
竜司がどこへ行こうとしてるかはわからない
竜「・・・ここだ」
竜司に連れてこられたのは病院の後ろにある丘
ここからだと町がよく見える
ここからだと町がよく見える
春「なんでここに来たんですか?」
竜「なんとなく・・・かな?」
春「なんとなくですか・・・」
竜「ここからの眺めはいいだろう?町がミニチュアとかあんな感じに見えるんだ」
春「そうですね・・・」
竜「この場所はな、俺の特等席なんだ」
春「・・・・・・」
竜「昔、親に連れてこられてさ、他の奴はこんなところこないからさ、何か考えるときとかにはいい場所なんだ」
春「・・・なにか悩んでるの?」
竜「んー・・・とりあえず、春にここを教えておきたかった」
春「・・・・・・」
竜「・・・・・・」
春「・・・・・・」
竜「・・・なぁ」
春「なんですか?」
竜「春は・・・人間になりたいか?」
春「・・・・・・」
竜「・・・実はな、幼女も人間になれるんだよ」
春「・・・・・・」
竜「いろいろと条件が揃わないといけないんだけどな」
春「・・・・・・」
竜「春は、もし人間になれるなら人間になりたいか?」
春「・・・・・・」
竜「・・・条件は揃ったから、人間になりたくなったら言ってくれ」
春「・・・・・・はい」
竜「・・・・・・この天気だったら、今夜は雪が降るかもな」
春「・・・はい」
竜「俺はしばらくここにいるけど、春は病院に戻ったほうがいい、お腹冷やすと大変だぞ?」
春「わかった、部屋で待ってるね」
竜「なんとなく・・・かな?」
春「なんとなくですか・・・」
竜「ここからの眺めはいいだろう?町がミニチュアとかあんな感じに見えるんだ」
春「そうですね・・・」
竜「この場所はな、俺の特等席なんだ」
春「・・・・・・」
竜「昔、親に連れてこられてさ、他の奴はこんなところこないからさ、何か考えるときとかにはいい場所なんだ」
春「・・・なにか悩んでるの?」
竜「んー・・・とりあえず、春にここを教えておきたかった」
春「・・・・・・」
竜「・・・・・・」
春「・・・・・・」
竜「・・・なぁ」
春「なんですか?」
竜「春は・・・人間になりたいか?」
春「・・・・・・」
竜「・・・実はな、幼女も人間になれるんだよ」
春「・・・・・・」
竜「いろいろと条件が揃わないといけないんだけどな」
春「・・・・・・」
竜「春は、もし人間になれるなら人間になりたいか?」
春「・・・・・・」
竜「・・・条件は揃ったから、人間になりたくなったら言ってくれ」
春「・・・・・・はい」
竜「・・・・・・この天気だったら、今夜は雪が降るかもな」
春「・・・はい」
竜「俺はしばらくここにいるけど、春は病院に戻ったほうがいい、お腹冷やすと大変だぞ?」
春「わかった、部屋で待ってるね」
私は竜司に言われたとおり、病院に戻った
358 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/23(土) 21:01:20.66 ID:CQeNcUAo
-医者と幼女の共通点-34
武「あ、春」
春「武田さん」
武「外から帰ってきたけど、町にでも行ってたの?」
春「いえ、竜司と一緒に丘に行ってました」
武「そうなんだ、・・・竜司は?」
竜「しばらく丘にいるそうです」
武「んー・・・あ、そういえば春は自分の部屋について何か知ってる?」
春「え?いきなりなんですか?」
武「春が住んでる部屋、もともとは何の部屋か知ってる?」
春「えーと・・・なんか前の特別な患者のために作られた病室とは聞きましたけど・・・」
武「その患者、いったいどんな患者だったか気にならない?」
春「・・・あんまり興味ないです」
武「・・・まぁ、聞いてよ、その特別な患者ってのは幼女だったんだ」
春「はぁ・・・そうですか」
武「なんで幼女のために特別な病室が作られたかわかるかい?」
春「いえ・・・わかりません」
武「わざわざ他の病室から隔離するような病室、しかも患者は幼女だ、普通だったらわざわざそんな真似はしない」
春「・・・じゃあ、何で作ったんですか?」
武「興味ないんじゃなかったの?」
春「ここまで聞かせておいて何を言ってるんですか」
武「聞く気はあるみたいだね、前の院長、竜司のお爺さんが幼女を拾ってね、好きになっちゃったんだよ」
春「・・・・・・」
武「でも相手は幼女、結婚なんて出来ない、でも院長はどうしても結婚したかった」
春「・・・・・・」
武「院長はね悩んだ挙句、その幼女を隔離したんだよ」
春「・・・・・・」
武「好きなのに何で隔離したのか?って思うよね、そのあと院長どうしたと思う?」
春「わからないです」
武「そのころ偶然死んだ親子のカルテ、もちろん子供は女の子だ、その女の子のカルテを書き換えて生きてるように見せかけた」
春「・・・・・・」
武「その、書き換えたカルテを幼女のために使ったんだよ、死んだ人間の席を幼女のために使ったんだ」
春「・・・・・・」
武「で、あとはもうわかるよね?院長は晴れてその幼女と結婚したんだ」
春「・・・」
武「そのあとは普通のハッピーエンドさ、幼女はそのあと竜司のお母さんを産んだ。珍しいだろ?幼女が人間を産んだ例があるんだよ」
春「・・・・・・」
武「・・・春、僕からひとつ言っておきたいことがある」
春「なんですか?」
武「いいか、誰かがハッピーエンドになるためには何かしらの対価を誰かが支払うことになる。例えば、さっきの幼女のハッピーエンドには他人の死って対価が必要だったように」
春「・・・・・・」
武「その対価は誰にもわからないし、誰が支払うかもわからない」
春「・・・・・・」
武「まぁ・・・今はわからなくてもいいよ、春だったら覚えていられるだろうから」
春「・・・・・・」
武「さて、春は部屋に戻るの?」
春「・・・はい、竜司が来るまで部屋で待ってますね」
武「ん・・・じゃあね」
春「はい」
武「あ、春」
春「武田さん」
武「外から帰ってきたけど、町にでも行ってたの?」
春「いえ、竜司と一緒に丘に行ってました」
武「そうなんだ、・・・竜司は?」
竜「しばらく丘にいるそうです」
武「んー・・・あ、そういえば春は自分の部屋について何か知ってる?」
春「え?いきなりなんですか?」
武「春が住んでる部屋、もともとは何の部屋か知ってる?」
春「えーと・・・なんか前の特別な患者のために作られた病室とは聞きましたけど・・・」
武「その患者、いったいどんな患者だったか気にならない?」
春「・・・あんまり興味ないです」
武「・・・まぁ、聞いてよ、その特別な患者ってのは幼女だったんだ」
春「はぁ・・・そうですか」
武「なんで幼女のために特別な病室が作られたかわかるかい?」
春「いえ・・・わかりません」
武「わざわざ他の病室から隔離するような病室、しかも患者は幼女だ、普通だったらわざわざそんな真似はしない」
春「・・・じゃあ、何で作ったんですか?」
武「興味ないんじゃなかったの?」
春「ここまで聞かせておいて何を言ってるんですか」
武「聞く気はあるみたいだね、前の院長、竜司のお爺さんが幼女を拾ってね、好きになっちゃったんだよ」
春「・・・・・・」
武「でも相手は幼女、結婚なんて出来ない、でも院長はどうしても結婚したかった」
春「・・・・・・」
武「院長はね悩んだ挙句、その幼女を隔離したんだよ」
春「・・・・・・」
武「好きなのに何で隔離したのか?って思うよね、そのあと院長どうしたと思う?」
春「わからないです」
武「そのころ偶然死んだ親子のカルテ、もちろん子供は女の子だ、その女の子のカルテを書き換えて生きてるように見せかけた」
春「・・・・・・」
武「その、書き換えたカルテを幼女のために使ったんだよ、死んだ人間の席を幼女のために使ったんだ」
春「・・・・・・」
武「で、あとはもうわかるよね?院長は晴れてその幼女と結婚したんだ」
春「・・・」
武「そのあとは普通のハッピーエンドさ、幼女はそのあと竜司のお母さんを産んだ。珍しいだろ?幼女が人間を産んだ例があるんだよ」
春「・・・・・・」
武「・・・春、僕からひとつ言っておきたいことがある」
春「なんですか?」
武「いいか、誰かがハッピーエンドになるためには何かしらの対価を誰かが支払うことになる。例えば、さっきの幼女のハッピーエンドには他人の死って対価が必要だったように」
春「・・・・・・」
武「その対価は誰にもわからないし、誰が支払うかもわからない」
春「・・・・・・」
武「まぁ・・・今はわからなくてもいいよ、春だったら覚えていられるだろうから」
春「・・・・・・」
武「さて、春は部屋に戻るの?」
春「・・・はい、竜司が来るまで部屋で待ってますね」
武「ん・・・じゃあね」
春「はい」
361 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/23(土) 21:35:22.45 ID:CQeNcUAo
-医者と幼女の共通点-35
-医者と幼女の共通点-35
武田さんの話を聞いてから、部屋に戻って竜司を待った
やることが無いから、ずっと本を読んでた・・・
――――――――――――
病院近くの丘
病院近くの丘
武「竜司?」
竜「・・・・・・ん?」
武「どうしたの?悩み事?」
竜「いや、なんだろうな・・・んー・・・」
武「・・・・・・もしかして春のことが好きになったとか?」
竜「んー・・・そうなのかもな・・・」
武「なんかだるそうだね」
竜「・・・・・・どうすりゃいいんだろうな」
武「どうしたいの?」
竜「・・・わかんねぇ」
武「春と結婚したいなら前院長みたいにすればいいじゃないか」
竜「・・・それはエゴだろう、春が決めるべきことを俺が決める必要が無い」
武「エゴねぇ・・・でも忘れてない?春はペットなんだ、人間としては扱われないんだ、それをわかった上で言ってる?」
竜「・・・・・・」
武「それに、春は・・・自分から人間になりたいって言うような子じゃないよ」
竜「俺は・・・春を幸せに出来るのかねぇ・・・」
武「さぁ、それは竜司が行動起こさないとねぇ・・・」
竜「・・・ハッピーエンドには対価が必要ってか?」
武「わかってるじゃないか」
竜「お前が言ってたからな」
武「で、どうするの?人間にしてあげるのかい?」
竜「・・・春がなりたいのなら」
武「素直に言うとは思えないけどね」
竜「・・・・・・」
武「とりあえず、春と夕飯でも食べてきたら?」
竜「・・・・・・そうする、武田はどうするんだ?」
武「僕は一人で食べてくるよ、二人の若人に祝福あれってね」
竜「お前なぁ・・・」
武「今日は雪が降るってさ」
竜「あぁ、わかったよ」
竜「・・・・・・ん?」
武「どうしたの?悩み事?」
竜「いや、なんだろうな・・・んー・・・」
武「・・・・・・もしかして春のことが好きになったとか?」
竜「んー・・・そうなのかもな・・・」
武「なんかだるそうだね」
竜「・・・・・・どうすりゃいいんだろうな」
武「どうしたいの?」
竜「・・・わかんねぇ」
武「春と結婚したいなら前院長みたいにすればいいじゃないか」
竜「・・・それはエゴだろう、春が決めるべきことを俺が決める必要が無い」
武「エゴねぇ・・・でも忘れてない?春はペットなんだ、人間としては扱われないんだ、それをわかった上で言ってる?」
竜「・・・・・・」
武「それに、春は・・・自分から人間になりたいって言うような子じゃないよ」
竜「俺は・・・春を幸せに出来るのかねぇ・・・」
武「さぁ、それは竜司が行動起こさないとねぇ・・・」
竜「・・・ハッピーエンドには対価が必要ってか?」
武「わかってるじゃないか」
竜「お前が言ってたからな」
武「で、どうするの?人間にしてあげるのかい?」
竜「・・・春がなりたいのなら」
武「素直に言うとは思えないけどね」
竜「・・・・・・」
武「とりあえず、春と夕飯でも食べてきたら?」
竜「・・・・・・そうする、武田はどうするんだ?」
武「僕は一人で食べてくるよ、二人の若人に祝福あれってね」
竜「お前なぁ・・・」
武「今日は雪が降るってさ」
竜「あぁ、わかったよ」
362 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/23(土) 22:09:32.60 ID:CQeNcUAo
-医者と幼女の共通点-36
竜「春?夕飯行くか?」
春「あ、はい」
本を読んでいたら竜司に呼ばれた
竜「今日は何食べに行く?」
春「なんでもいいですよ?」
竜「んー・・・じゃあカレーでも食べるか」
春「カレーですか?」
竜「あぁ、スープカレーだ、普通のカレーは食べたことあるだろう?」
春「はい」
竜「あれがスープになったカレーだ」
春「そのまんまですね」
竜「そのまんまだ、おいしいからいいけどな」
春「じゃあ、それでいいです」
竜「よし、今日は雪が降るらしいから厚着で行くぞ」
―――――――――――――
カレー屋
店員「いらっしゃいませー、こちらにどうぞ」
-医者と幼女の共通点-36
竜「春?夕飯行くか?」
春「あ、はい」
本を読んでいたら竜司に呼ばれた
竜「今日は何食べに行く?」
春「なんでもいいですよ?」
竜「んー・・・じゃあカレーでも食べるか」
春「カレーですか?」
竜「あぁ、スープカレーだ、普通のカレーは食べたことあるだろう?」
春「はい」
竜「あれがスープになったカレーだ」
春「そのまんまですね」
竜「そのまんまだ、おいしいからいいけどな」
春「じゃあ、それでいいです」
竜「よし、今日は雪が降るらしいから厚着で行くぞ」
―――――――――――――
カレー屋
店員「いらっしゃいませー、こちらにどうぞ」
竜「春、なににする?」
春「えーと・・・どれがいいです?」
竜「個人的にはチキンがお勧めだ、一番食べやすい」
春「じゃあ、それで」
竜「ん、店員さーーん」
店「はい、ご注文がお決まりでしょうか?」
竜「チキン2つお願いします」
店「はい、チキン二つですね」
―――――――――――
持ってこられたスープカレーは病院の食堂にまけず劣らずの大盛りだった
竜「ボリュームすごいだろ、ご飯もおかわりし放題だ」
春「えー・・・と、こんなに食べきれませんよ?」
竜「大丈夫、意外と入るから」
春「それは竜司の場合でしょ?」
竜「まぁ、食べてみなよ」
春「はい、いただきます」
竜「いただきまーす」
春「えーと・・・どれがいいです?」
竜「個人的にはチキンがお勧めだ、一番食べやすい」
春「じゃあ、それで」
竜「ん、店員さーーん」
店「はい、ご注文がお決まりでしょうか?」
竜「チキン2つお願いします」
店「はい、チキン二つですね」
―――――――――――
持ってこられたスープカレーは病院の食堂にまけず劣らずの大盛りだった
竜「ボリュームすごいだろ、ご飯もおかわりし放題だ」
春「えー・・・と、こんなに食べきれませんよ?」
竜「大丈夫、意外と入るから」
春「それは竜司の場合でしょ?」
竜「まぁ、食べてみなよ」
春「はい、いただきます」
竜「いただきまーす」
40分後
春「意外と入りましたね・・・」
竜「スープだからな」
春「でも、もう食べれませんよ・・・」
竜「俺はまだ余裕だ」
春「・・・・・・」
竜「・・・別にいいだろ」
春「まぁ、健康だったらそれでいいんですけど・・・」
竜「さて、帰ったらどうする?」
春「・・・寝るんじゃないんですか?」
竜「時間が余ってるんだよな」
春「じゃあ、授業の続きをお願いします」
竜「あぁ、帰ったら授業やるか」
竜「スープだからな」
春「でも、もう食べれませんよ・・・」
竜「俺はまだ余裕だ」
春「・・・・・・」
竜「・・・別にいいだろ」
春「まぁ、健康だったらそれでいいんですけど・・・」
竜「さて、帰ったらどうする?」
春「・・・寝るんじゃないんですか?」
竜「時間が余ってるんだよな」
春「じゃあ、授業の続きをお願いします」
竜「あぁ、帰ったら授業やるか」
408 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/24(日) 18:32:43.33 ID:7b7MtAko
-医者と幼女の共通点-37
竜司が会計を済まして外に出る
春「・・・・・・冷たっ」
外に出たとたん顔に冷たいものが顔に当たった
空を見ると、雪が降っていた
空を見ると、雪が降っていた
竜「あぁ、雪が降ってたんだ」
春「カレー食べてる間に降ったみたいですね」
竜「ん、ちょっと積もるかもな」
春「明日、雪だるまでも作ります?」
竜「・・・そうだな、明日積もったら雪だるま一緒に作ろうな」
春「はい。あ・・・そういえば竜司が私を拾ったとき、治療費ってどのぐらいだったの?」
竜「んー・・・包帯と薬を少し使っただけだから・・・確か980円だったな」
春「その980円、絶対返しますからね」
竜「いや、別にいいよ。そもそもどうやって返す気なんだ」
春「おばちゃんにでも相談してみます」
竜「・・・・・・じゃあ気長に待ってるよ」
春「はい!」
春「カレー食べてる間に降ったみたいですね」
竜「ん、ちょっと積もるかもな」
春「明日、雪だるまでも作ります?」
竜「・・・そうだな、明日積もったら雪だるま一緒に作ろうな」
春「はい。あ・・・そういえば竜司が私を拾ったとき、治療費ってどのぐらいだったの?」
竜「んー・・・包帯と薬を少し使っただけだから・・・確か980円だったな」
春「その980円、絶対返しますからね」
竜「いや、別にいいよ。そもそもどうやって返す気なんだ」
春「おばちゃんにでも相談してみます」
竜「・・・・・・じゃあ気長に待ってるよ」
春「はい!」
うっすらと雪が積もった町を二人で歩き回った
街灯が点いて、空が黒く見えなくなるまで歩き回ってた
街灯が点いて、空が黒く見えなくなるまで歩き回ってた
竜「さすがに靴下が濡れてきたな」
春「靴下濡れると辛いですよね」
竜「春は大丈夫か?」
春「前は素足でしたから平気です」
竜「そうか、でも辛くなったら言えよ?」
春「はい、竜司も無理しないでね」
竜「無理はしないよ」
春「靴下濡れると辛いですよね」
竜「春は大丈夫か?」
春「前は素足でしたから平気です」
竜「そうか、でも辛くなったら言えよ?」
春「はい、竜司も無理しないでね」
竜「無理はしないよ」
春「ねぇ竜司、このイルミネーション綺麗だよ」
そう言って竜司を引っ張って走る
竜「おいおい、あんまり走らないほうがいいぞ。滑っちまうぞ」
春「大丈夫、転ばないよ」
竜「引っ張られてる俺が滑るぞ」
春「はーい」
春「大丈夫、転ばないよ」
竜「引っ張られてる俺が滑るぞ」
春「はーい」
竜司に言われて、おとなしく歩いた
411 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:06:18.86 ID:7b7MtAko
-医者と幼女の共通点-38
-医者と幼女の共通点-38
竜「でも・・・明日は仕事が増えて、雪だるま作れないかもな」
春「なんでですか?」
竜「雪だと、事故が起こりやすくなるからな。このあたりで事故が起こるとうちの病院に来るんだ」
春「あー・・・事故、起こらないといいですね」
竜「そうだな」
春「いつか、私も竜司を手伝えるようになりたいです」
竜「今でも十分手伝ってもらってるさ」
春「そうですか?」
竜「そうだよ、・・・あ、信号赤になっちまった」
春「大きい交差点ですからね、トラックとか多いですし」
竜「雪の日にトラックやトレーラーか・・・」
春「どうしました?」
竜「んー・・・杞憂だと思うからいいや」
春「そうですか」
竜「あ、信号青になったな」
春「ちゃんと左右確認しましょうね」
竜「はいはい」
春「じゃあ、いきましょう」
春「なんでですか?」
竜「雪だと、事故が起こりやすくなるからな。このあたりで事故が起こるとうちの病院に来るんだ」
春「あー・・・事故、起こらないといいですね」
竜「そうだな」
春「いつか、私も竜司を手伝えるようになりたいです」
竜「今でも十分手伝ってもらってるさ」
春「そうですか?」
竜「そうだよ、・・・あ、信号赤になっちまった」
春「大きい交差点ですからね、トラックとか多いですし」
竜「雪の日にトラックやトレーラーか・・・」
春「どうしました?」
竜「んー・・・杞憂だと思うからいいや」
春「そうですか」
竜「あ、信号青になったな」
春「ちゃんと左右確認しましょうね」
竜「はいはい」
春「じゃあ、いきましょう」
そう言って、私が横断歩道を渡ろうとしたとき
竜司が何か叫んで私を掴んで投げた
竜司が何か叫んで私を掴んで投げた
そのすぐ後、何か壊れる大きな音がして、一瞬だけ変な形に折れ曲がった車が見えて
気がついたら蛍光灯が点いてる天井を見てた
413 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/24(日) 19:39:18.33 ID:7b7MtAko
-医者と幼女の共通点-39
・・・・・・前にも同じようなことがあった
たしか竜司と会ったときだ
気がついたときには隣に竜司がいて・・・
-医者と幼女の共通点-39
・・・・・・前にも同じようなことがあった
たしか竜司と会ったときだ
気がついたときには隣に竜司がいて・・・
竜司?
竜司は?
竜司は?
・・・あ、誰か来たみたい
武「春・・・起きてる?」
来たのは竜司じゃなくて、武田さんだった
春「あの、竜司は・・・竜司はどこですか!?」
武「・・・・・・」
春「ねぇ、武田さん・・・竜司は?」
武「・・・・・・」
春「ねぇ・・・りゅう・・・じ・・・は・・?」
武「・・・・・・春は、何があったか覚えてる?」
春「なに・・・が?」
武「その・・・事故が・・・起きたときのこと」
春「大きな音がして・・・変な形の車が見えて・・・武田さん・・・竜司は?」
武「・・・・・・」
春「なんで竜司は来ないの・・?なんで・・・?」
武「・・・春、春は何があったか覚えてるはずなんだ」
春「・・・・・・」
武「・・・思い出した?」
春「・・・・・・死んだんですか?」
武「・・・・・・」
春「・・・・・・」
武「・・・即死だったよ、僕たちが来たときにはもう・・・」
春「・・・・・・なんででしょうね」
武「・・・・・・」
春「竜司が死んだのに・・・涙が出てこないんですよ」
武「・・・・・・」
春「おかしいですよね、悲しくてどうしようもないのに、泣きたくてしょうがないのに・・・」
武「・・・・・・」
春「・・・この部屋で待ってると竜司が来るんじゃないかって・・・まだ・・・実感・・・が・・・なく・・・て・・・」
武「・・・・・・春、これは渡しておくよ」
春「・・・・・・」
武「・・・・・・」
春「ねぇ、武田さん・・・竜司は?」
武「・・・・・・」
春「ねぇ・・・りゅう・・・じ・・・は・・?」
武「・・・・・・春は、何があったか覚えてる?」
春「なに・・・が?」
武「その・・・事故が・・・起きたときのこと」
春「大きな音がして・・・変な形の車が見えて・・・武田さん・・・竜司は?」
武「・・・・・・」
春「なんで竜司は来ないの・・?なんで・・・?」
武「・・・春、春は何があったか覚えてるはずなんだ」
春「・・・・・・」
武「・・・思い出した?」
春「・・・・・・死んだんですか?」
武「・・・・・・」
春「・・・・・・」
武「・・・即死だったよ、僕たちが来たときにはもう・・・」
春「・・・・・・なんででしょうね」
武「・・・・・・」
春「竜司が死んだのに・・・涙が出てこないんですよ」
武「・・・・・・」
春「おかしいですよね、悲しくてどうしようもないのに、泣きたくてしょうがないのに・・・」
武「・・・・・・」
春「・・・この部屋で待ってると竜司が来るんじゃないかって・・・まだ・・・実感・・・が・・・なく・・・て・・・」
武「・・・・・・春、これは渡しておくよ」
春「・・・・・・」
武田さんに渡された小さな包みを広げると、竜司の眼鏡が入ってた
武「・・・竜司の形見だよ、春が持ってた方がいいと思うから・・・」
春「・・・・・・・・わた・・・・し・・・こんな・・・とき・・・どうすれば・・・いいんで・・・しょう・・・」
武「・・・・・・泣きたくなったら、泣いたほうがいい」
春「ん・・・たけ・・・だ・・・さぁ・・・ん・・・ぅぅ・・・」
春「・・・・・・・・わた・・・・し・・・こんな・・・とき・・・どうすれば・・・いいんで・・・しょう・・・」
武「・・・・・・泣きたくなったら、泣いたほうがいい」
春「ん・・・たけ・・・だ・・・さぁ・・・ん・・・ぅぅ・・・」
それから、涙が止まらなくて
竜司の眼鏡を抱いたまま、ずっと泣いてた
竜司の眼鏡を抱いたまま、ずっと泣いてた
418 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:19:47.79 ID:7b7MtAko
-医者と幼女の共通点-40
――――――――
武「落ち着いた?」
春「ズッ・・・はい・・・すこし・・・落ち着きました」
武「・・・これから、春はどうする?」
春「・・・・・・」
武「今、春に飼い主はいない。これから、どうやって生きていく?」
春「・・・・・・」
武「・・・・・・」
春「私・・・人間になれますか?」
武「・・・・・・」
春「・・・・・・まだ、竜司からもらったもの返してないから・・・」
武「・・・・・・」
春「・・・・・・人間になりたいです」
武「・・・明日、竜司の部屋に来るんだ」
春「・・・・・・はい」
―――――――――――・・・
あれから何年経ったんだろうな
死に物狂いで勉強して、学校にも入って、医師免許取って・・・武田さんは遺言書で院長になって
医者やってたら、私のところに男とパーツが足りない上に保証書が無い幼女が来て
その二人が同時に事故にあって大怪我
何を思ったか私はそいつらの足りない臓器に自分の臓器を提供
治療が終わって、私は臓器の代わりに機械を入れて、カルテ偽造して、あとを看護士に任せて医者を辞めた・・・
あの二人はあの後、どうなるんだろうね・・・
-医者と幼女の共通点-40
――――――――
武「落ち着いた?」
春「ズッ・・・はい・・・すこし・・・落ち着きました」
武「・・・これから、春はどうする?」
春「・・・・・・」
武「今、春に飼い主はいない。これから、どうやって生きていく?」
春「・・・・・・」
武「・・・・・・」
春「私・・・人間になれますか?」
武「・・・・・・」
春「・・・・・・まだ、竜司からもらったもの返してないから・・・」
武「・・・・・・」
春「・・・・・・人間になりたいです」
武「・・・明日、竜司の部屋に来るんだ」
春「・・・・・・はい」
―――――――――――・・・
あれから何年経ったんだろうな
死に物狂いで勉強して、学校にも入って、医師免許取って・・・武田さんは遺言書で院長になって
医者やってたら、私のところに男とパーツが足りない上に保証書が無い幼女が来て
その二人が同時に事故にあって大怪我
何を思ったか私はそいつらの足りない臓器に自分の臓器を提供
治療が終わって、私は臓器の代わりに機械を入れて、カルテ偽造して、あとを看護士に任せて医者を辞めた・・・
あの二人はあの後、どうなるんだろうね・・・
私は竜司に教えてもらった丘で紫煙を燻らせながら、町を眺めてた
419 名前:SS@全裸[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:20:47.90 ID:7b7MtAko
-医者と幼女の共通点-41
-医者と幼女の共通点-41
武「・・・ここにいたのか」
春「あぁ・・・院長ですか」
武「いいのかい?煙草なんか吸ってて」
春「記念に吸ってみようかと・・・もう長く無いですからね・・・」
武「いきなり辞職とはね、看護士が困っていたよ?」
春「ん・・・まぁ、もう働けないですからね」
武「・・・で、竜司からもらったものは返せたかい?」
春「・・・・・・自己満足ですが、多分・・・返せました」
武「同じような幼女を助けることでか?」
春「飼い主を亡くすのは・・・辛いですからね」
武「そうか・・・・・・」
春「そういえば、前にハッピーエンドについて言ってましたよね」
武「あぁ、対価の話か」
春「私の対価は、少し値段が高すぎたみたいです」
武「・・・・・・」
春「でも、妥協すればこの人生もハッピーエンドで終わりそうです」
武「妥協か・・・医者に妥協は禁物なんだけどね・・・」
春「もう、医者辞めてますけどね」
武「そうだったな・・・」
春「・・・いままで、ありがとうございました。」
武「・・・・・・ご苦労様」
春「先に、竜司と待ってます」
武「・・・そうか・・・じゃあ、さようならだな春」
春「えぇ・・・さようなら院長」
武田さんはそのまま病院に戻っていった
私は、病院からこっそり持ちだした薬を飲み干した
春「あぁ・・・院長ですか」
武「いいのかい?煙草なんか吸ってて」
春「記念に吸ってみようかと・・・もう長く無いですからね・・・」
武「いきなり辞職とはね、看護士が困っていたよ?」
春「ん・・・まぁ、もう働けないですからね」
武「・・・で、竜司からもらったものは返せたかい?」
春「・・・・・・自己満足ですが、多分・・・返せました」
武「同じような幼女を助けることでか?」
春「飼い主を亡くすのは・・・辛いですからね」
武「そうか・・・・・・」
春「そういえば、前にハッピーエンドについて言ってましたよね」
武「あぁ、対価の話か」
春「私の対価は、少し値段が高すぎたみたいです」
武「・・・・・・」
春「でも、妥協すればこの人生もハッピーエンドで終わりそうです」
武「妥協か・・・医者に妥協は禁物なんだけどね・・・」
春「もう、医者辞めてますけどね」
武「そうだったな・・・」
春「・・・いままで、ありがとうございました。」
武「・・・・・・ご苦労様」
春「先に、竜司と待ってます」
武「・・・そうか・・・じゃあ、さようならだな春」
春「えぇ・・・さようなら院長」
武田さんはそのまま病院に戻っていった
私は、病院からこっそり持ちだした薬を飲み干した
春「命を粗末に扱うなって・・・竜司に怒られるかな」
春「竜司、すぐに行くからね」
独り言をつぶやいて、私は静かに眠りについた
-医者と幼女の共通点-完
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