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新ジャンル「幼女980円(税)」SSまとめ@wiki

うたう幼女2

最終更新:2008年02月26日 08:07

匿名ユーザー

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856 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/15(金) 14:49:18.45 ID:PFa3i7s0

とはいえ次の日は平日で、その機会は必然的に帰宅後に持ち越しとなる。
朝から講義にバイトとあらかた揉まれ、やっと部屋に帰還できたのは午後七時。

ただいまと部屋に入ると、ミクは
身長を補うための足場の上にエプロン、といった格好で台所に立っていた。
一々俺の自制心を確実に刺激する奴め。

おかえりーと返ってくる弾んだソプラノ。

だがそんな機嫌の良い様子を目の当たりにしても、
俺は昨夜の決意を忘れてはいない。
いや、ちょっと揺らいだけどさ。


「ミク、ちょっと手を止めて、こっち来てくれないか。話があるんだ」
「んー?」と振り返る少女。

一々俺の(以下同文)。


857 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/15(金) 14:52:23.34 ID:PFa3i7s0

ミク、お前なんか俺に隠してるだろ。
一緒に暮らして一ヶ月にもなるんだし、
もうそろそろ俺を信頼して話してはくれないか。



それだけ言って反応を伺うと、彼女は血の気をサッと引かせ、
それっきり俯いて、何も言わなくなってしまった。


…最近こいつ関係で、やけに頻繁に沈黙を経験している俺だった。
こちとら望んでるわけじゃないんだがな。


それはさておき、この状況をどう打開したもんかね。
なんかもう、色々とめんどくさくなってきたな。


面倒くさい。


そういう時の人間ってのは短絡的になるのが定石だ。
つまり、何が言いたいかというと、
後から考えれば割と恥ずかしいことを平気でやってしまうものなのさ。


俺はミクに手を伸ばす。
肩に手をかける瞬間、華奢な身体が小さく震えるのを感じる。

…こいつ、怯えてるのか。
まがりもなにも一月同じ屋根の下暮らした、この俺を。
いよいよ情けなくなってきたな。

859 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/15(金) 15:28:06.87 ID:PFa3i7s0
手をかけた肩をひょいとこちらへ引き寄せる。
毎晩理由不明な罪の意識に苛まれる哀れな少女。
その身体は、想像よりずっと軽かった。

されるがまま、俺に体重をあずける形になる。
小さな頭を、胸の位置にくるよう姿勢を調節する。

前述のとおり、これは別によく考えた上での行動ではない。

ただ、昔何かの本で、
「何らかの理由で心に傷を負った者を安らがせる手段として
 心臓の鼓動を聞かせるのが有効」みたいなことを読んだ気がする。


ん?でもそれは人間への対処法だったか、と一瞬考えるが
俺に言わせりゃミクは人間なので、万事OKだ。



860 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/15(金) 15:38:54.76 ID:PFa3i7s0
……三分くらい、そうしていただろうか。

最初こそ、あたかも「かねてから恐れていた事態がついに訪れてしまった」
とでも言うかのように小刻みに震えていた彼女だったが、
やがて背中越しに、だんだん警戒心が消えていくのが伝わった。

そろそろ俺としても何か言わなければなるまい。


「お前さっき一瞬、俺を怖がったろ」

「え?あ、あの、その、ごめんなさい」

「だから、謝らなくていーから。
最初に言っただろ? この先俺が幼女についての何を知ったって、
ミクはミクだ。もう今さら態度変えるような、そんな仲じゃないだろ。

…さっきのことだって、話したくないのならそれで良いさ。
お前を悲しませてまで知りたいほど、大層な話じゃないよ」


「……」


861 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/15(金) 15:53:43.22 ID:PFa3i7s0
ミクは何も言わない。
くすん、とすすり上げる声がきこえる。
そのまま暫く、泣いているようだった。


「…あ、あの、お兄さん?」

「どうした」

「そろそろ頭、放してくれない?」

「かまわん、そのまま泣け」

「でも、服に、その、涙とか、鼻水とかつけちゃう…」

「お前、自覚は無いかもしれんが、お前の泣き顔は凶器だぞ。
この至近距離でその顔で見上げて、俺を狂乱させる気か」

「ふぇっ? え、ええと、もう大丈夫。…はい、もう泣いてないから」

「本当か」

「うん」

「ほい」


ぱっとおさえていた手を放した。
ここで…うん、すまない。ちょっと想像してもらいたい。

顔を上げた彼女は涙で潤んだ目で、にっこり笑っていた。
少し無理をして堪えているのか、頬が少し赤らんでいる。
くわえて、そこに、必然的に上目遣い。顔まで三十センチもない。



おいおい、その顔もアウトだろ、
常識的に考えて。

41 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/17(日) 23:18:52.18 ID:Fh9Jwlk0
まぁ顔を上げたからといって何かするでもなかったわけで…。

俺たちはしばし無言で見つめ合う時間を持て余した。
いや、正確に言うと俺の方は、この少女が可愛いやらいじらしいやら、もういっそ
本能の赴くまま好きなようにしてやりたいやらで、自我の抑制でイッパイイッパ
イであった。

妄想に悶々とする俺を知ってか知らずか、先に口を開いたのは少女の方だった。


「えっと、キスでもしときますか?」



ここで俺の思考、止まる。


42 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/17(日) 23:21:33.20 ID:Fh9Jwlk0
いや、ここで言い訳の一つも言わせてもらうが、いつもの冷静な俺なら迷わず以前のように
眉間にチョップの一つも撃ち込んだことだろうさ。


だがいかんせん、今の俺はこれでもかと連続した想定外のシチュエーションに混乱中だ。
このままでは限界に達した欲望の果てに、
目の前の可憐な少女に何をしてしまうか定かではない。
もしかしたら筆舌にし難いあーんなことやこーんなことをしてしまうやもしれない。


それなら今のうちに適当に吐き出してしまうべきだ、うんそれが良い などと
何故か言い訳じみたことを考えながら、やっとの思いで次の言葉が口をついた。



「…しとこうじゃないの。」




(次で場面変わります。)

43 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/17(日) 23:24:51.46 ID:Fh9Jwlk0
四季はめぐって、新緑の季節。
春にミクと見に行った桜も、とうに葉桜へと姿を変えるであろう頃、
俺は新たな悩みの吐き出し口をさがすようになっていった。

いや、そこ、肝の小さい男だとか、幼女の前だけ良い格好してとか
言わないでやってくれ。

彼女の例の症状が(何故か)着々と悪化している今、
一刻も早く原因解明を願う俺を誰が責められよう。



そんなわけで、今俺は例の大型ペットショップの前にいるわけだ。


ごめんなさい。当分来ないと言ったくせに、また来てしまいました。
全く、一度口にしたことを撤回するなど男の風上にも置けない行為を…いや、待てよ。

そもそも、それを心に念じてこの場所を逃げるように去ったのは
まだ肌寒さの残る三月の暮れ。そして今、
あれから早三ヶ月以上の歳月が経過している。

ふむ、三ヶ月といえば「当分」にも値する期間かもしれない。
ん?ということはミクが家へ来てもう三ヶ月か。
なんだか色々あったせいでそんな気がしないな。
それにしても月日の流れというのh



いい加減俺を横目に入店する人の「何、この人?」的な視線が痛くなってきたので
おとなしく店に入る俺。


44 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/17(日) 23:29:43.76 ID:Fh9Jwlk0
ガー

という自動ドアの音を背後に聞き、俺は店内を見回した。
それにしても本当に広い店だ。こんなに広いと…どこへ行けばいいんだろうね。


とりあえず、書籍コーナーに足を進めることにする。
何か参考になる記述が見つかるかもしれない。

…などという俺の期待は、ものの数秒で打ち砕かれることになるのだが。




書籍コーナーで俺を出迎えてくれたのは、中々素敵なタイトルをした幼女飼育本の数々だった。

ええと、
『初心者の幼女飼育も、これ一冊』、
『あなたの幼女を一ヶ月で思い通りの性格に!』。
こっちは…げっ
『幼女拘束全集』って…。

一瞬手足を拘束され首輪をリードに繋がれたミクが脳裏に浮かぶ。
羞恥心からか頬を紅潮させ、その唇からは艶かしい吐息が……って


違う違う!俺をそんな輩と一緒にするな!今のは一瞬の気の迷い、
そうさ、俺は変態じゃない、仮に変態だとしても変態という名の紳士だよ!


「何かお探しものですか?」

声かけられた。


45 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/17(日) 23:33:48.19 ID:Fh9Jwlk0
よりによって俺の人生で声をかけられたくない場面ベスト3にランクインするであろう
このタイミングを的確につくとは、中々の猛者よのう。

声の発信先を辿ると、一人の若い女店員が立っていた。

「良かったらお力になりますよ」


「いや、探し物とかじゃないんです。ちょっと幼女についてちょっと調べたいことがあって」

「でしたら、当店の幼女なんでも相談コーナーへどうぞ」


かくして俺は幼女なんでも相談コーナーなるものに案内された…といっても、
事務的な机と椅子があるだけの、なんとも簡易なものだったが…

そこに俺たちは顔を合わせて座った。
それにしてもこの店員さん、もしかして以前来店した時に
俺に声をかけようかと迷う素振りを見せた、あの方ではないか。
いや、接客する立場からすれば、客の顔を一々覚えていられるわけないのだが…

などと考えているうちに彼女はどこからかメモを取り出し、細い指先でペンをくるくる回している。

「では、どうぞ」

彼女が促した。
今さらそう言われると、逆に何から話せば良いのやら。
困っていてもしょうがないので、俺はいきなり事の本質を問う。

「短刀直入に聞きます、幼女ってなんですか?」

「アンドロイドです。」

短刀直入に返された。

50 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/18(月) 01:39:26.57 ID:WBj3AHI0

「ある日本企業が製造する、人造人間ですね。
といっても、ロボットみたいなのではないですよ。
身体のつくりは限りなく人間に近いといって良いです。
発売当初からその愛らしいルックスで人気をあつめ、
今や当店でもトップの売り上げを誇ってます。」


まるで辞書の一文を読み上げるかのように、簡潔に説明した。
しかし、どうも腑に落ちない。


「つまりその、極端な話、人間を飼うと同じことですよね。
となると人権云々、面倒なことになりそうなものですが」

「ああ、それなら大丈夫。その辺りは、ちゃんと一線がひかれてます。

人間に近いといってもそれは身体面だけで、精神面は人間と比べものにならないくらい
稚拙に設定されていますから。…でも、最近はその、逆に心無い人たちが、そこを狙って、
幼女に、その、心無いことをする事例が増えているというか……」


最初、何を言っているのか分からなかった。
…が、すぐにピンときた。
いつか幼女衣類専門店で見た、卑猥なコスチュームの数々が頭をよぎる。



「…幼女を、性欲の対象とするってことですか。」


51 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/18(月) 01:56:50.69 ID:WBj3AHI0
「まぁ、そういうことです…」

彼女は恥ずかしそうに視線を逸らす。俺は全身から力が抜けるのを感じた。
一体どこまで病んでるんだよ、この国は。…しかしまぁ、合点はいった。

俺は今までミクを唯一の一般の幼女の形として考えていたから、
この限りなく人間に近い存在を性欲の捌け口とする輩がいることを遺憾に思った。
だが、市場に出回る幼女がもっと動物的な存在というのなら、話は別だ。
多くの幼女がそのような扱いを受けていることも、
やはり(認めたくはないがな)事実なのだろう。
となると…異常なのは、やはりミクの方だ。

果たしてそのことを、この女性に相談して大丈夫なのだろうか。

…大丈夫な気がする。


どことなく彼女には話し相手を安心させるような、
業務を越えた親しみを、感じさせられた。
いやもうそれは、単に溺れる者は藁をも掴むというやつなのかもしれないが。

俺は決心する。

「うちの幼女について、相談したいことがあります」

「はい?なんでしょう?」


彼女が軽く首をかしげると、柔らかなショートカットがふわふわ揺れた。

118 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/19(火) 14:51:32.52 ID:odt4AkAO

俺は彼女に一通り、ミクのことを話した。


彼女は途中からメモをとるのも忘れ、俺の話に興味深く耳を傾けた。
「最後まで狂人扱いされずに聞いてもらえた」、ただそれだけのことが、
自分でも奇妙なくらいに嬉しかった。


俺が話し終えると、暫く彼女は何か考えているようだった。
やがて真剣な表情で、

「面白い…ええ、面白いです。とても。
もしこの話が本当だとしたら、過去に聞いたことありません。
そもそも幼女というのはですね、人間の…あ、はい。すみません、ちょっと失礼しますね」


妙にガタイの良い男が、後ろから彼女の肩を叩いていた。


そのまま二人は俺に声の聞こえない場所まで行くと、何やらひそひそと会議をはじめた。

「ああ、あれがここの店長か」
直感的に俺は思う。

119 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/19(火) 15:00:46.61 ID:odt4AkAO

同時に、おそらくこの男が以前俺からの電話を一切の慈悲もなく
一刀両断した張本人であろうことも、疑ってなかった。
…全く、少しはあの女店員さんの接客精神を
見習ってもらいたいね。


で、その女店員さんはというと
何やら困った顔で彼の話に頷き、
店長と俺の方へ交互に視線を走らせていたかと思うと
やがてしゅんとした顔でこちらへ戻り、

「あの…すみません。本当はもっとお話を伺いたいのですが…
その、うちでご購入された幼女以外の相談は
お受けできないという方針らしくて…」


彼女はどうやら多数の他の客を放置し、一人の
(しかも明らかに店の利潤につながる気配の無い)男性客と楽しそうにお喋りしていたことを
咎められたらしい。

いやいや、これも立派な業務の一つだと、俺ぁ思いますよ。
というか店長、あんたまた俺の邪魔をしますか。


可哀想に、女店員さんは何故だか罪悪感を感じている様子で、
足元に視線を落としたまま口ごもっている。

…何やら感情の起伏の激しい所辺り、ミクを連想させられるじゃないか。

見ればまだ若い。俺より一つ、二つ年下といったところだろう。
やれやれ、こんな可愛らしい子を困らせるのも悪趣味というものだ。


ここは率先して身を退くのが真の紳士と言えよう。

120 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/19(火) 15:10:04.61 ID:odt4AkAO

だから言う。

「わかりました。もう充分ですよ。ありがとうございました」

「…え?」

「いや、とにかくあなたに話聞いてもらったら、それだけで多少肩の荷がおりました。
まだ問題はありますが、これから自己解決してゆきますよ。
だから、自分はこれで帰りま」

「あ、あ、だめです。」


…はい?


「いえ、確かにこの店の従業員の立場からは、もう援助できません…
でも、その子には仕事と関係無く、個人的に興味があります。…もっとお話とか聞きたいし…だから」


そう言うと、この店員さんは可憐なお顔をずいとこちらに寄せる。

一瞬どきっとする。
そしてこのままでは…そんな、だめです、あわやほっぺにキス…
といった所で停止。ちょい残念。

しかし耳に彼女の甘い吐息を感知、よもや正常に働くはずも無い頭で、
俺は彼女のひそひそ声を聞いた。


「この後、裏の喫茶店で待っててください。
もうちょっとで交代なので、着替えたらすぐ向かいますから。」

121 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/19(火) 15:38:23.73 ID:odt4AkAO

その後のことは、少しばかり省略させてもらおう。
何はともあれ、俺は今帰路についている。
更に半歩ほど遅れ、何故か彼女の姿。これが現状だ。

どうしてこの現状かと問われたら、
それは彼女が望んだからと説明する他ない。

喫茶店での簡易会議中(議員二名)、話がミクの歌のことに差し掛かると
何故かこの人、顔を輝かせた。

そしてどうしてもミクの歌を聞きたいなどと懇願されたらホラ、男として断れないじゃないか。
べ、別に可愛い女の人を部屋に上げるのが嬉しいとか、そんなこと考えてないんだからね!


かくして互いの利潤が一致、
奇跡的にこの「それなんてエロゲ現象」が成立したわけだ。


しかしそういえばミクの歌って、俺もまともに聞いたわけじゃ無いんだよな。
歌えと頼んで、歌ってくれるもんだろうか。

193 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/20(水) 22:48:45.50 ID:24UPMcAO

部屋に戻った俺の後ろに続く人物の顔を見ると
ミクは「あぅ」と一瞬たじろぎ、その後硬直した。
そして

「え、えと、私お邪魔みたいなのでしばらく席はずしまs」

などといらん気配りをしやがったので、俺はこいつが外へ出て行こうとする
襟元をぐいと掴んで引き戻さなければならなかった。


「待て待て、この人はさっき知り合ったばかりの人だ。
しかもお前に会わせるために連れてきたのにいなくなってどうする」

「え、そうなの?」

「そうなんだよ。だからちゃんとそこ座ってなさい。ええと、じゃ、店員さん。
俺隣でちょっと着替えてくるんで、その間にお互い自己紹介でも」

「了解しましたー。」


しかし数刻の後部屋に戻った俺は、異様な光景を目にすることとなる。

194 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/20(水) 22:54:33.74 ID:24UPMcAO
その光景

→これ以上ないくらい恥ずかしがりつつも、
初対面なのでどう対処すべきか分からずオロオロするミクに、
ミクの服に手を入れ真剣な顔でふにふにと胸元をまさぐる店員さん。


…いやいや、確かに素敵な画であることは認めますが、
お二人とも何してはるんですか。


「あ、お帰りなさい。いやね、この子やけに大人びた口調で話すと思ったら、
ちゃっかり身体の方も、少しだけ大人なんですねー。
長年幼女見てますけど、こんなコはじめてです」

あ、そうすか。
でもそれくらいで観念してやってください。
うちのミクが羞恥と恐怖で爆発しそうです。

「あ、本当。えへへ、ミクちゃんごめんねー」

「あ…う……」


ミクは目をトロンとさせ、真っ赤な顔で俺を見る。
形の良い唇から漏れる吐息が悩ましい。



195 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/20(水) 23:01:23.19 ID:24UPMcAO

「…で、自己紹介は済んだようですね?」

「あ、そういえばすっかり忘れてました」

「…いきなり今の行為に及んだんですか」

名も知らぬ初対面の人間と二人きりにされたと思ったら
いきなり服に手をつっこまれたミク。
かわいそうに、さぞ怖かったことだろう。


これは彼女、いきなりミクに嫌われたのではないかと思ったが、
そんな俺の心配を他所に二人は速やかに打ち解けた。

その様子はさながら歳の離れた姉妹のようで
見ていて微笑ましい。ニヨニヨする俺きめえ。

最初会った時にも思ったが、この女性には
何か他人が知らぬ間に心を許すふいんき(何故か ry)が
備わっているのかもな。

196 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/20(水) 23:11:49.08 ID:24UPMcAO
さてその後のことと言っても、特に変わった話もなく。

まぁ丁度夕飯時ということもあり、何の気なく「一緒にいかがです」と誘うと
本当にこの方は遠慮のカケラもなくミクのつくった飯をお召し上がりになられた。
(「これ、ミクちゃんが作ったの?へー、すごい。私より料理上手いかも…」)


食後は茶をすすりつつテレビを見て談笑、
やがて時計の針が午後の八時を指そうという頃、
「ではそろそろ失礼しますね」と席を立った。
というかあなた今日、ここにきて飯食っただけですよ。


ミクに親しげに別れを告げ、
ついでに俺の駅まで送る申し出は丁重にお断りされ、
それならせめてと玄関先まで見送る。

扉を閉める際視界の隅でミクを確認すると、
ちょこんと正座してテレビに噛り付いている。
大衆向けの甘ったるい恋愛ドラマでも見てるのだろうか。
見るのは別に良いがスイーツ(笑)にだけはならないでおくれよ…
という冗談はさておき。


…これなら外に出てしまえば、会話を聞かれる心配も無いだろう。

俺は前を行く店員さんに続き外へ出ると
そっと戸を閉めた。

197 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/20(水) 23:27:00.59 ID:24UPMcAO
「…で、どうなんです」

悪いが俺だってミクのお友達を増やすことを一番の目的に、
彼女と会わせたわけじゃないんだ。
俺は切実にミクについての情報を求めている。
そのためになりふり構ってる余裕など皆無だ。


「…ミクちゃん、本当に良い子です」

さっきとは打って変わって母親のような穏やかな声だ。
それでも若干この場の空気が変わる。


「そうですね…普通と違うといっても人格は至って正常、
かといって病気の気もありません。
このまま生活していくのに支障は無いを思いますし、
あの子もそれを望んでると思います。……でも」

少し声が暗くなる。
彼女は何故か俺の目を見ない。

「あまり口外するのはお勧めできません。
ミクちゃんがどんなに人間的な感性を持っていたとしても、
幼女に分類される以上は人権を持ちません。
例えば、幼女販売企業に不良品回収を理由にミクちゃんの引渡しを要求されたら
あの子を守る法律はありません。」

「……」

「もしミクちゃんが新種の幼女として引き渡されたら、企業は
あらゆる手段を用いて貴重なサンプルの研究をするでしょう。
原因解明のため安楽死の後解剖なんてことも、
法的には決して不可能では無いんです。」


198 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/20(水) 23:37:00.78 ID:24UPMcAO

「…そうですか」

正直ショックで自分が何を言っているのか分からなかった。
ここまで深刻な問題だと、何故俺が想定できよう。
だが今は…

俺は努めて真摯な態度で目の前の女性に礼を言った。

「たとえ好ましい情報では無くとも、それを今知ることができたのは
俺にとっても大きな収穫です。
今日はありがとうございました」

彼女がほんの少し、笑顔を見せる。
少しだけ、張り詰めた空気が緩んだ気がした。

そうだ、何もこれは最悪な状況というわけじゃない。
だって、俺はこれを今知ることができたじゃないか。
俺がミクの傍にさえいれば、たとえこの先問題に直面したとしても
幾らでも手の打ちようはある。
そうだろ?

199 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/20(水) 23:46:26.45 ID:24UPMcAO

「…はい。あ、でも結局ミクちゃんの歌声、聞けませんでしたね。
また来ても良いですか?」

「いつでも歓迎しますよ。ミクもきっと喜びます」

「えへへ、嬉しいです。次もこのくらいの時間に…
あ、たしか大学通われてるんでしたね。因みにどこです?」

「ああ、○△大学です」

「あ、偶然。私もそこ出身です」


…………ん?


「だからぁ、私は一応そこの卒業生なんです。」


…なんたること。
いや、先ほどのそれとは比べ物にならないが、
こちらもちょっとしたサプライズである。

てっきり一つ二つ年下だと思っていたこの童顔な店員さん、
どうやら逆に年上らしい。しかも一つ二つってレベルじゃねーぞ。


いや、でも、ちょ、ちょっと待ってください。
予想外の言葉に気の利いた返答の一つもせねばと
凍り付く思考を巡らそうとする俺を見てフフンと笑い、
この元気な先輩さんは

「じゃ、今日は楽しかったですよ。また近いうちに遊びに来ますね。
おやすみなさい、後輩くん♪」


などとこれまたクラリとくる台詞で別れを告げると
そのまま呆然とする俺を残し、去ってしまわれた。

337 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/23(土) 01:24:45.22 ID:0Xj5MUAO

彼女が去った後も、俺はしばらく玄関先に立ち尽くしていた。
嵐が去った後というのは、こういうのを言うのかも知れない。

やがてふと我に返る。
…いつまでもこんな所にいてもしょうがない。
もどろう、ミクの元へ。
そのときだった。

ノブに手をかけるのと同時、
まさに狙い済ましたかのようなタイミングで携帯電話が鳴った。
画面に表示されるのは未登録の番号。

…だが確かに、以前見覚えのある番号。


338 名前:SS@ミク…orz[] 投稿日:2008/02/23(土) 01:29:21.14 ID:0Xj5MUAO
まさか、いや、そんなはずは無いさ。
よりによって今の今だぜ。偶然にも程がある。

思考と裏腹に嫌な脈打ち方をする胸を押さえ、
ゆっくりと電話に出る。


「…もしもし」
「いつも当社の製品をご利用頂き、ありがとうございます。こちら、○×社です」


その瞬間、頭から冷水を浴びせられたかのような錯覚におそわれた。
若い女の声、それに機械的な対応。

「以前お電話承った、ミクちゃんの飼い主の方ですか?」



339 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/23(土) 01:33:20.33 ID:0Xj5MUAO
「…いいえ、違いますけど」

なんなんですか、いきなり。こんな夜中に、失礼ですよ。
努めてそう聞こえるような態度を込めて、言った。


「…これは大変失礼致しました、こちらの不手際です。
どうも申し訳ありません」


その後に続く「では失礼します」という女の声も聞き終えない内に、電話を切った。


時間にして三分に満たない、ほんのちょっとした出来事。
だがそれはこの先も俺の記憶のほんの片隅に、
深く根を張り続けることになる。


それはまるで人体に巣食う質の悪い病原菌のように、
ともすればミクという存在すらも
じわじわと飲み込んでしまう気がした。



340 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/23(土) 01:40:58.53 ID:0Xj5MUAO

部屋に戻ると、ミクはまだテレビを見ていた。

そんな少女とテーブルの角を介して隣合う一辺に座った。
そのままごろんと仰向けになってみる。

手を伸ばすとカーペットを越え、フローリングの床に触れた。
ひんやりした感触が腕を伝って気持ち良い。

…この暑過ぎず過ごしやすい気候も長くは続かず、程なくして
うっとうしいほどの熱気を帯びるのだろう。
もうすぐ、夏だ。


何をするでもなく、ただ目の前の薄汚れた天井を見た。
短い間に少しばかり多くのことを経験しすぎたような、
そして今まで張り詰めたものがプツンと切れたかのような、
そんな心地よさとは一切無縁、気だるいばかりの疲労感。

…これからどうすれば良い。



341 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/23(土) 01:46:44.06 ID:0Xj5MUAO

ひょこ。


不意に視界に小ぶりな顔が闖入した。
近頃じゃ一日で一番多く見ているであろう顔。

顔の距離から、床に手と膝をついた体勢なのだと予想した。
いつもの人懐っこい表情で俺を見下ろす。

「あのお姉さん、良い人だね」
「…ああ。」
「また来てくれるかな」
「多分」
「うれしいなぁ。またいっぱいお喋りしよう」
「…はは」

生返事をしつつ、俺は彼女の顔を形成る要素の一つ一つを見た。
幼い目元、長いまつげ、うすい唇、
それに重力に従って垂直に垂れる長い髪。

「お兄さん、ありがとうね」
「ん?」
「私こんなに楽しいの、久しぶり」
「ああ…良いんだよ」
「今日だけじゃないんだ。お兄さんと会ってから、
私本当に毎日が幸せ。
…だから私もその恩返しに、ほんのちょっとでもお兄さんを
幸せにできたらなって、そう思うんだ…」

一つ息をつき、
それまでのあどけない表情は一転して
何やら深刻そうな表情に変わった。

「何か嫌なことあったの?」


342 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/23(土) 01:50:57.43 ID:0Xj5MUAO
がばっと身体を起こした。
まさに予想外、的確に急所を突かれ、若干戸惑う。

何か言わなければならない。
でもこの心優しい少女に、俺は何を言えばいいんだろう。

「いや……わからない」

我ながら変な返事をした。
ミクは言及しない。ただほんの数秒だけ考えて、

「お兄さん、一番風呂入ってきなよ」
「はい?」

まぬけな声が出た。


「だってお兄さん、やっぱりちょっと疲れてるみたい」
「ああ…そうかな」
「そうだよ。ゆっくり休んだ方が良いんだよ」
「いやだけど、どうして風呂だよ」
「お風呂って、
なんか自分がもう一回生まれ変わったような気にならない?」

不覚だが、妙に共感できてしまった。

「なんとなく、分かる気がする」
「でしょ?だから今日は先に入りなよ。…私入れてくるね!」

それだけ言うと、ぱたぱたと慌ただしく風呂場へ消えた。
あぁ、そうだ。彼女はいつもそうだった。


ミクは、優しい。


343 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/23(土) 01:55:11.23 ID:0Xj5MUAO

ミクは、優しい。
そして人の気持ちを良く汲む。

俺の様子がおかしいといち早く気付き、
かといって決して強引に何か聞き出したり慰めようとはしない。

ある時は暖かいコーヒを煎れ、またある時は何をするでもなく
静かに本などを読んで傍にいる、といった具合に、
ともかく手を変え品を変え
そのときこちらの負担にならない程度の働きかけをした。


そんな彼女のさりげない優しさが、好きだった。

ともすれば人でも困難な気配りをさらりとやってのける彼女に
尊敬の念を抱くことさえ、しばしばあった。


…そんな彼女に、俺は何をしてやった?
お友達をつくってやったり、CDを聞けるようにしてやる以外に。

自分の無力さがつくづく嫌になる。

399 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:12:44.30 ID:hECeNoAO

「――――――!!!??」

なんの前触れも無く風呂場に響いた耳をつんざく悲鳴に、
俺の思考は中断を余儀なくされた。

「おい、ミク…!?」
狭い部屋を走り抜け、引き戸を乱暴に開ける。
だが俺を迎えたのは声の主の幼女ではなく、冷水だった。

「うお!?」

俺は思わず一歩退く。
いくらもうすぐ夏とは言え、季節はまだ水浴びには涼しすぎる。てか、寒い。

顔を拭って、中の状態を確認する。
そして、見た。


既に水浸しの脱衣所、四方八方に吐き出される水しぶき、好き勝手暴れるシャワーのホース。


―そして頭を手で覆い、はじっこの方で小さくうずくまるミク。



大惨事。
もうこれ以上無いくらい、大惨事。


400 名前:SS@ミク[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:16:12.43 ID:hECeNoAO
とにかく、これは良くない。非常に良くない。

こうしてる間にも容赦無く振り撒かれる冷水はともかく、
勢いづいたシャワーヘッドの一撃を後頭部にでも受けたものなら
俺など全治一週間は請け負える。


そう考えるとシャワーから噴き出しているが熱湯ではなく冷水だというのは、まさに行幸と言う他ない…と
そんなこと言ってる余裕は無いか。


俺は腕で頭部を護る体勢で、突っ込む。

怯えるミクの横を掠め、ヒュンヒュン音をたてて暴れまわるホースを潜り抜け…とその時、
遠心力を味方につけた会心の一撃を横腹に受けた。

痛ぇってレベルじゃ無ーぞ。骨まで響く、鈍痛。



401 名前:SS@ミク[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:21:44.59 ID:hECeNoAO
やっとの思いで蛇口を固くしめると、
俺もミクも弱々しくその場にへたりこんだ。

さっきの一撃の後遺症で息ができん。
これなんて生き地獄?

「ごめんね?…あのー…大丈夫?」

苦しみに悶える俺の前に、ミクが歩み寄る。

「ぶっ!!!」

そちらへ目を向けた瞬間、俺はただでさえ不足している酸素を
いやが上にも吐き出す羽目になった。


…ここで多少の説明を要するが、
以前例の猥褻衣類店でミクの普段着は一式揃えておいたため、
もはや俺が彼女に服を貸す必要は無い。

しかしそれにも関わらず彼女は
「こっちの方が落ち着くから」などという理由で
しばしば俺の服を拝借している。
そしてこともあろうに、今日のミクは俺のTシャツを着ていた。


つまり今の彼女はTシャツ一枚で(流石に下着は着用しているだろうが)、
薄い布地はピッタリ体に貼り付き
しかも濡れた白系色は光の侵入を遮…ええい、面倒くさい。
ようするに、スケスケ状態なわけだ。


断言する。これはヤバい。
どれくらいヤバいかと言うと、全裸よりヤバい。



402 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:28:09.38 ID:hECeNoAO
ミクはしばらくぽかんとしていたのだが、
しばらくして俺の目線に気づき、
それから自分の身の振りを確認するや否や
その場にうずくまってしまった。

下を向いてしまったせいで良く伺えないが、
顔がこれ以上無いくらい紅い。


まだ少々呼吸困難の気はあったが、
俺はよろよろと部屋の中へ戻る。
そして適当な引き出しから乾いたバスタオルを取り出すと、
依然絶賛紅潮中のミクへと放ってやった。


「え、え?お兄さん?」
「お前が先に入れよ。そのままじゃ風邪ひくから」
「でも、それを言うならお兄さんだってびしょ濡れ…」
「良いから良いから」
ぴしゃっと戸を閉める。

軽い既視感を覚えつつも、鼻歌など口ずさみ部屋へ戻る。


脇腹はまだ痛んだが、なんとも晴れやかな気分だった。
さっきまで感じていたモヤモヤは、霧が晴れるかのように消えてしまった。
それどころか、今まで何とくだらないことで
悩んでいたのだろうとさえ思える。


403 名前:SS@ミク[] 投稿日:2008/02/24(日) 17:34:38.02 ID:hECeNoAO
「お兄さん」

背後から呼ばれて振り向くと、申し訳なさそうな表情のミクが
引き戸から半分だけ顔を覗かせてこちらを見ていた。

なんか、その画も前に見たことあるぜ。


「どうした、早く入ってこいよ」

「だめだよ、お兄さんだってびしょ濡れじゃない。このままじゃ
私のせいで風邪ひいちゃう」

「俺は良いから、遠慮するなよ。
男として濡れたままの女の子放っとくわけにいかんだろ」

「…それでね?その…私考えたんだけど」

何やら言い難そうだ。

「だから、ね?つまり…良かったら、一緒に入らない?」


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