727 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/10/01(水) 02:10:59.56 ID:8JhOecAO
女「こちらが食卓になります」
女「こちらが食卓になります」
幼「女家の食卓…」
男「まあ、そうだろうよ」
女「私がここで、かなちゃんはここ」
男「手際が良いね」
女「そして男君はここ」
男「床の上じゃねーか」
女「革新的でしょう」
男「え、冗談だよね?これ冗談だよね?」
女「犬になって、私に飼われるのはどう?」
男「いや、どうもこうも」
女「『ほら男、ご飯だよ。食べたら散歩に行くよ』」
男「お前馬鹿じゃねーの?」
女「『ほらおいで男、今日も一緒に寝よっか』」
男「うわ、目覚めそう」
女「この変態!」
男「誘導尋問だ!」
幼「…(もぐもぐ)」
728 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/10/01(水) 02:13:16.17 ID:8JhOecAO
女「何はともあれ、召し上がれ」
男「一人もう食っとるがな」
幼「おいしい」
女「ありがとう」
男「あ、ほんとうまい」
女「どうだ、見直したか。惚れ直したか」
男「ああ、惚れ直したよ」
男「ちょっ…何堂々と認めてんのよ、気持ち悪い」
男「とか言って、顔赤くなってるじゃないか」
男「それは、あんたが急に変なこと言うから…」
男「照れた顔も可愛いよ」
男「もう…ちょっと男…」
男「女…」
女「ごちそうさま」
幼「後片づけ手伝う」
男「あ、俺も」
764 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/10/05(日) 00:02:08.72 ID:wQJmyUAO
女「あ、男君は良いや」
男「うわ、仲間はずれ?ちょっと素でへこむ」
女「そうじゃなくて、君は先におふろ入ってよ」
男「え、でも…ええ、良いのか?」
女「何、おふろ入らないで寝るつもり?」
男「いや…というか、本当に俺を泊めるつもり?」
女「何だよ、だめかよ」
男「いや、何でもない」
女「変な人だなー」
男「…」
765 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/10/05(日) 00:02:52.12 ID:wQJmyUAO
カポーン
男「…」
男「奴が鈍いだけなのか…」
男「それとも、意識されてないのか」
男「…むぅ」
男「…お?何だ、明かりが」」
…どたどたどた…ガラッ
男「きゃー」
女「男くん!停電だよ、停電!」
男「急に開けるなよ。そして何でそんなに嬉しそうだよ」
女「ほら懐中電灯、懐中電灯…って何で全裸なんだ君は!」
男「風呂だからだよ」
766 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/10/05(日) 00:04:24.95 ID:wQJmyUAO
女「ほら、ブレーカーは裏口だ」
男「…何が悲しくて、半裸で異性の家をうろつかねばならんのか」
女「まあまあ、すぐだから。さあ行こう」
男「待って、せめて服を」
女「待たぬぞ、待たぬぞ」
男「おい、引っ張るな!」
女「引っ張るぞ、引っ張るぞ」
男「タオルはらめええ!」
767 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/10/05(日) 00:09:15.35 ID:wQJmyUAO
女「うわー本当に真っ暗」
男「(そして、何気に手は繋いだままという)」
女「あ、いた!」
男「おお、何が?」
女「いや、壁にぶち当たった。おデコいたい」
男「アホの子か。そのための懐中電灯だろう」
女「そうか、よしこれを」カチカチ
男「いやそれ、俺の腕」
女「ああ、そうか」
男「なんだどうした」
女「さっき置き忘れた、お風呂場に」
男「うわだめだこいつ」
768 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/10/05(日) 00:09:50.75 ID:wQJmyUAO
~中略~
女「いや、助かったよ」ガチャ
男「全く湯冷めしそうだ…おい、女さんよ」
女「お呼びで」
男「何やら幼女がこっち見てる。窓に張り付いてる」
女「ああ、あれは避難できるようにね」
男「わけがわからない」
女「停電に地震はつきものでしょう」
男「因果が逆だと思うな」
女「で、とりあえずベランダに閉め出した」
男「かわいそう!」
女「うん、なんとも言えない表情で見てるね」
男「何か哀れなので、早く助けやれ」
女「かなちゃんかわいい、写メ撮っとこう」
男「入れてやれよ」
769 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/10/05(日) 00:10:18.61 ID:wQJmyUAO
おまけ
おまけ
~五分前~
女「あ、停電」
幼「うわー」
女「いけない、かなちゃん早くこっちへ!」
幼「?」
ガラ、ぽい、ぴしゃり、がちゃり。
女「何とかしてくるから、そこで待っててね!」
どたどたどた…
幼「…」
幼「??」
770 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/10/05(日) 00:10:37.65 ID:wQJmyUAO
幼「……」
幼「……」
幼「……」ぺた、ぺた
幼「……」ガタ、ガタタ
幼「……」
幼「……」
幼「(鍵をかける必要はあるのだろうか…)」
912 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/11/01(土) 16:59:34.67 ID:w1JybIAO
幼「…くぅ」
女「…さてさて」
男「おう」
女「寝てしまったね」
男「どうして、俺の膝で」
女「疲れてたんだろうね。もう夜だしね」
男「あと、外に閉め出されたりな」
女「私も眠いよ。もう寝よ?」
男「いちいち発言が良いな。言ってて恥ずかしくないか?」
女「自分でも何言ってんだかって思うよ。もう開き直り」
男「じゃあ俺も開き直ろう。ぱっかーん」
女「おお、男くんの開き」
男「ぱっかーん、ぱっかーん」
女「おー」
男「ぱっかーんん!」
女「いやそんな推されても、やらないから」
913 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/11/01(土) 17:00:28.46 ID:w1JybIAO
男「腹もくくったし、家に連絡しようと思う」
女「あー泊まりのね。それはしたほうが良い」
男「ちょっと俺の携帯とってくれる?」
女「? 自分でとれば…」
男「ほら、膝にこいつがいるからさ」
女「…そうだったよね。でもこの辺には無いみたい」
男「おかしいな、ちょっと探してきて」
女「おやすみなさい」
男「いやーん!」
914 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/11/01(土) 17:00:55.65 ID:w1JybIAO
男「分かったよ。じゃ自分で探すから、せめて俺のにかけてくれよ」
男「分かったよ。じゃ自分で探すから、せめて俺のにかけてくれよ」
女「…むぅ」
男「俺のに、かけて。」
女「わかったから」
男「俺のここに、お前の、いっぱいかけてぇ!」
女「おやすみなさい」
男「うおーい!」
915 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/11/01(土) 17:02:46.84 ID:w1JybIAO
男「ひどく、疲れた。」
女「いいえ、それは私の方です」
男「だから、お願い。僕のに、かけて」
女「…無限ループって怖いよね。耐久戦?」
男「ちょっとした悪ふざけですもうしませんごめんなさい」
女「…ちゃんと鳴るんだろうね」カチカチ
男「マナーにしてあるけど、多分大丈夫」
…ぶいいいいいいん
男「あ」
女「あ」
男「胸ポケットか」
女「だね」
幼「あばばばば」
916 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/11/01(土) 17:10:15.53 ID:w1JybIAO
男「…よしオッケー」パタン
女「どう説明したの?」
男「別に、友達に泊めてもらうって。だってそうだろう」
女「詮索とか、なかった?」
男「女の子?って言われた。馬鹿にしたように」
女「それでそれで?」
男「ちげーよ!女だよ!って」
女「はあ」
男「あーなんだ、女ちゃんね とさ」
女「切ねー。」
男「なんだかな」
917 名前: SS@ミク 投稿日: 2008/11/01(土) 17:11:06.05 ID:w1JybIAO
女「…寝ようか」
男「そうだね」
女「妙なことはしないでね」
男「わかってるよ」
女「信頼してるからね」
男「はいはい」
女「…」
男「…酷なこと言ってるよなあ」
女「…やっぱりそうかなあ」
男「何か言ったか」
女「いんや」