618:名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/02/06(水) 23:10:10.07 ID:zb2pIlwlO
男「あの、ようじょが欲しいんですけど…」
店員「はい、幼、洋、妖の3タイプ揃えてございますが、いかがいたしましょう?」
638:名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/02/06(水) 23:20:38.42 ID:zb2pIlwlO
男「ちなみに値段のほうは…?」
店員「はい、幼タイプは22000円~、洋タイプですと40000円~、妖タイプは…980円の保証無し、オプション無し…となっております…」
男「妖タイプをお願いします」
店員「はい…こちらになりますが、よろしいですか?」
男「え? どこですか?」
店員「ここに…」
男「…小さすぎやしませんかね?」
店員「……お買い上げ980円(税込)になります」
196 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 23:14:09.98 ID:Uze28oAO
幼女妖女 続き
男「あの…ちょっと小さ過ぎやしませんかね?」
店員「全て仕様となっておりますので」
男「…ちなみにこの羽根みたいなのは…?」
店員「仕様ですので」
男「はぁ…。…妖女、家に来るか?」
妖「‥‥」
男「…? 妖女?」
妖「‥‥」
男「あの…喋らないんですけど…」
店員「仕様なので」
男「…行こうか」
妖「‥‥」トテトテ
男(羽根あるのに飛べないのか?)
330 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:07:18.76 ID:hf65h6AO
幼女妖女 続き出しちゃうぜwwww
妖「‥‥」トテテテ
男「…肩、乗るか?」
妖「‥‥」
男「ほら、乗せてやる」
妖「‥‥」
男「落ちないようにちゃんとつかまってろよ」
妖「‥‥」
男「…何かこっぱずかしいな、ハハハ」
女「あ! 男君、久し振りだね~」
男「あ、女! 久し振り」
女「あら? その肩にいるのは幼女? 小さ~い」
男「あぁ、さっき…な」
女「へぇ、男君が幼女か~、意外だな~」
男「そうかな?」
女「フフッ、じゃあ私は行くね」
男「あぁ、またな」
女「うん、またね~」
332 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:10:13.12 ID:hf65h6AO
幼女妖女
―
男「着いたぞ、ここが俺の家、一人暮らしだから気兼ね無く使ってくれよ」
妖「‥‥」
男「さてと…妖女、食えない物とかある?」
妖「‥‥」
男「…野菜炒めでいいよな」
妖「‥‥」
333 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:11:51.04 ID:hf65h6AO
幼女妖女
―
男「どうした? 外に何かあるのか?」
妖「‥‥」
男「夕日を見てたのか? ここからの夕日、綺麗だろ。数少ない自慢できるものだからな」
妖「‥‥」
男「…沈んじゃったな」
妖「あの‥‥」
男「え?」
妖「今日からお世話になります!」
男「え? 喋った?」
女「私、太陽の出ている時は喋れないんです‥‥」
男「あぁ…そうだったのか」
妖「すいません‥‥生まれた時からそうで‥‥」
男「大変なんだな」
妖「すいません‥‥」
男「いいよいいよ。喋れなくても身振りとかで何とかなるっしょ」
334 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:15:25.60 ID:hf65h6AO
幼女妖女
妖「それが‥‥太陽の出ている時は体の活動維持のために力を使うので‥‥受容はできますが反応は制限されるんです‥‥」
男「そうか…」
妖「すいません‥‥」
男「ハハハ、いいっていいって。夜は平気なんだろ、夜いっぱい遊ぼうな!」
妖「‥‥はい!」
―
男「あ、ご飯炊けたみたいだな、食べようか!」
妖「はい!」
男「どう? 実は久し振りの料理なんだけど」
妖「おいしいです! あ、でも少ししょっぱい感じがします」
男「本当? どれどれ…うわ、本当だ。修行が必要だな~」
妖「すいません‥‥養ってもらってる身なのに‥‥」
男「え? んなもん気にすんなよ、家族みたいなもんだろ、どしどし言ってくれよ!」
妖「‥‥はい! ありがとうございます!」
―
男「そういや、名前が決めたほうがいいだろうな」
妖「名前‥‥ですか?」
男「そ、何て呼ばれたい?」
妖「え‥‥ここはやっぱり男さんが決めてください」
男「う~ん、そうだなぁ…フラウ、なんてどうかな?」
妖「フラウ‥‥ありがとうございます!」
男「よろしくな、フラウ」
妖「はい! よろしくお願いします!」
337 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:21:38.53 ID:hf65h6AO
幼女妖女
―
男「寝るぞ~」
妖「は~い」
男「フラウはそこに布団しいたから、そこで寝てくれ」
妖「は~い」
男「…俺 寝相悪いから、のしかかられないように気をつけてな」
妖「は~い」
男「いやにご機嫌だな」
妖「何か楽しみじゃないですか? ワクワクします!」
男「そうか、何か俺も楽しみになってきた」
妖「男さん‥‥私を買ってくださって、本当にありがとうございました」
男「いつまでもしんみりしてんな、寝るぞ」
妖「はい」
―
男「ふぁ…朝か…」
妖「‥‥」
男「お、フラウ おはよう」
妖「……」
男「あ、そうか…朝もダメなんだな」
妖「‥‥」
男「おし、朝ご飯作るぞー」
―
男「フラウ、しっかり食えよ。夜に感想聞かせてくれよな」
妖「‥‥」
338 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:25:10.62 ID:hf65h6AO
幼女妖女
―
男「フラウ、散歩に行こうか」
妖「‥‥」トテテテ
男「おし…疲れるだろ? 肩乗れよ」
妖「‥‥」
男「ほら、落ちるなよ」
妖「‥‥」
―
男「…で、ここが児童公園。この辺は夜でも安全だから、今度来ような」
妖「‥‥」
友「あ! 男じゃん!」
男「え? おぉ、友か」
友「そういや お前幼女と暮らし始めたんだって? 今度見せてくれよ」
男「あ? ここにいるじゃんか」
友「え…あ、マジか。小さいなぁ」
男「可愛い奴だぞ」
友「そうか。で、いくらだったんだ?」
男「……」
友「ん? どうした?」
男「…980…」
友「980? 980万!?」
男「…円…」
友「え…マジか?」
男「……」
友「…そりゃ…悪かったな…」
男「いや、いいよ。こいつが俺の家族みたいなもんだってことに変わり無いんだから」
友「そうか…名前は?」
男「フラウ、合ってるだろ?」
友「フラウか。フラウちゃん、俺 友、よろしくね」
妖「‥‥」
男「悪いな、こいつ人見知り激しいから」
友「そうか…じゃ、フラウちゃん、今度 うちの幼女と遊んでやってくれな!」
男「そういや お前も幼女と暮らしてたんだっけな、どんな感じだ?」
友「最高だぜ! うちの娘以上に可愛い幼女なんて存在しないね!」
男「ハハハ そうかそうか」
友「おうよ! うちの娘とフラウちゃん、今度会わせてあげてもいいか?」
男「あぁ、大丈夫だろ」
友「そっか。じゃ、またな」
男「おぅ、またな」
526 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/10(日) 14:27:09.36 ID:A9JQeoAO
幼女妖女
―
男「そろそろ日が沈むな」
妖「‥‥」
男「……」
妖「‥‥すいません。何も喋れなくて‥‥」
男「どうした? いきなり」
妖「お友達とお話ししてる時に、私がちゃんと喋れれば‥‥」
男「んなこと気にすんなよ、あいつとは古い付き合いだかんな、気にするもんじゃねぇよ」
妖「でも‥‥」
男「んなことより、朝飯どうだった? 俺としてはなかなか良いと思うんだけど」
妖「はい 美味しかったですよ! でも、栄養が少し偏り気味ですね」
男「なるほど、料理も奥が深いなぁ」
妖「フフッ、そうですね」
―
男「おし! これで3-2で俺の勝ち越しだな」
妖「うぅ、もう一回お願いします!」
男「おっしゃ、かかってこい」
妖「ここを‥‥こっちに‥‥」
男「甘い甘い」
妖「あぁっ‥‥また私の負けですかね‥‥」
男「いや、まだ活路はあるよ」
妖「えぇっ! ‥‥えと‥‥うぅ‥‥すいません、わからないです」
男「ここはね、まず右側から…」
妖「あっ! なるほど、そこを回り込むんですね」
男「そ、この動かし方知っとくと接戦になった時に有利に動けるよ」
妖「わかりました! 他にもいろいろ教えてください!」
男「よし! 技術は実戦で覚えるのが一番だからな、もう一戦いくか!」
妖「はい! お願いします、師匠!」
529 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/10(日) 14:39:04.89 ID:A9JQeoAO
―
男「今日は雨か…」
妖「‥‥」
男「ほらフラウ、朝ご飯だぞ~」
妖「‥‥」
男「今日はハムエッグと昨日の残り物で安く仕上げてみました」
妖「‥‥」
―
男「じゃぁフラウ、俺は学校に行くから。家でおとなしく待っててくれよ」
妖「‥‥」
男「んじゃ、鍵は閉めてくからな。行ってきます」
妖「‥‥」
―
男「ただいまー。フラウ、良い娘にしてたかー?」
妖「‥‥」ポロッ
男「フラウ? どうしたフラウ!? 」
妖「‥‥」
男「涙…? まだ日が沈む時間じゃ無いのに…」
妖「‥‥」ポロッ
男「おいフラウ 大丈夫か? 何かあったのか!?」
妖「‥‥」ポロッ
―
男「早く…早く沈んでくれ…」
妖「‥‥うっ」
男「フラウ! 大丈夫かフラウ!? 何があったんだ!?」
妖「うっ‥‥ううっ‥‥どこに‥‥男さんが‥‥行っちゃったのか‥‥全然‥‥帰って来なくて‥‥私‥‥怖くて‥‥不安で‥‥」
男「…ごめんな。一人で心細かったんだな…悪かった…」
妖「うぇぇん」
男「大丈夫、何も心配いらないからな。ほら、こうしてれば大丈夫だろ」
妖「あっ‥‥男さん‥‥温かいです‥‥」
530 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/10(日) 14:40:40.29 ID:A9JQeoAO
男「ごめんな、もう寂しい思いはさせないからな」
妖「すいません ありがとうございます‥‥」
―
男「もう大丈夫か?」
妖「はい、すいませんでした」
男「こっちこそ、だよ。ところでフラウ、俺が帰ってきた時に泣いてなかったか?」
妖「あの時は‥‥男さんの顔を見た瞬間に‥‥溢れてきちゃって‥‥」
男「まだ日入り前だったのにな」
妖「必死だったからですかね」
男「雨で空も暗かったからかな?」
妖「それもありそうですね」
男「…練習すればさ、昼でも…笑えるようになるんじゃないかな」
妖「あっ‥‥そうですか‥‥ね」
男「練習、してみないか? 一緒に」
妖「私、昼でも‥‥いつでも男さんと一緒にいたいです。だから、やります!」
男「あぁ、ゆっくりでもいい。昼でも笑顔でいられるように、一緒に頑張ろう!」
妖「はい!」
599 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/11(月) 07:28:42.75 ID:EzUJXcAO
―
男「フラ~ウ、買い物行くぞ」
妖「‥‥」トコトコ
男「よいしょ、落ちるなよ」
妖「‥‥」
男「感情表現はまだ無理か…」
―
男「今日の晩ご飯は…しょうが焼きだ!」
妖「‥‥」
男「美味いの作ってやるからな~」
友「よっ、男」
男「おぅ、友」
友「フラウちゃんも、元気してた?」
妖「‥‥」
友「あら~、俺 嫌われてるのかな?」
男「んなことねぇよ、フラウは人を嫌いになるようなやつじゃねぇ」
友「そうか、良かった」
幼「友~、これも買ってくれ~」
友「ん~、どれどれ? …予算オーバーだな~、こっちを諦めるなら買ってあげるよ」
幼「友は難しいこと言うな~。…もう一回見て来る~」
友「まわりに気をつけてな~」
幼「は~い」
男「元気な娘だな」
友「あぁ、自慢の娘だからな」
男「そうか、まぁ うちのフラウも自慢の娘だからな」
友「フッフッフ、うちの娘が一番だけどな~」
男「いやいや~、フラウの優しさを知ったらそんなこと言えなくなるかもな~」
友「ハッハッハ、譲らないな」
男「譲れないな」
友「まぁ 決着はまた今度着けようか」
男「望むところだな」
友「フッ、んじゃ またな」
男「おぅ、次会う時が楽しみだな」
友「あぁ、首はしっかり洗っておけよ」
600 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/11(月) 07:34:32.69 ID:EzUJXcAO
幼女妖女
―
男「どうだった? しょうが焼き」
妖「とても美味しかったですよ。タレがご飯に良くあっていましたし、下味も上手にできてたと思いますよ」
妖「男さん、練習しましょう」
男「おぉ、気合い入ってるな」
妖「はい! 友さんの幼女さんみたいになれるよう、頑張ります!」
男「あぁ、一緒に頑張ろうな。でも無理はするなよ、ゆっくりいこうな」
妖「‥‥あの」
男「ん? どうした?」
妖「私が、昼でも‥‥心を表して、動けるようになったら‥‥一緒に買い物に行ってください!」
男「買い物? いつも行ってるみたいにか?」
妖「それで‥‥あの‥‥友さんの幼女さんみたいに‥‥」
男「…あぁ、二人でいろんなとこを見て回って…夕飯のおかずを悩んだり、服を選んだり、面白いものを見つけたり…他にもいろんなところに行こうな、水族館、遊園地、山登り、二人で思い出を作って行こうな」
妖「‥‥はい! うれしいです」
男「泣くなよ、当たり前のことじゃないか。だから、二人で頑張ろうな」
妖「はい! 」
668 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/12(火) 19:04:56.63 ID:A3xPpEAO
幼女妖女
―
男「よし、もうすぐ日の出だぞ」
妖「‥‥はい!」
男「集中して…楽しかったこととか、嬉しかったこととかを思い浮かべて」
妖「はい」
男「まだ、大丈夫?」
妖「はい、大丈夫ですよ」
男「よし…頑張れフラウ」
妖「うっ‥‥」
男『フラウ…頑張れ』
妖「ううぅっ‥‥あぅ」
男「フラウ…よく頑張ったな、偉いぞ」
妖「‥‥」
―
男「じゃ~ん! 今日の朝ご飯は、ご飯、みそ汁、とうふと和風でお手軽なものにしてみました」
妖「‥‥」
―
男「行ってきます」
妖「‥‥」
男「フラウ、講義中は静かにしてなきゃだめだぞ?」
妖「‥‥」
男「…さすがに肩の上にいさせるわけにはいかないだろうな…フラウ、授業中は膝の上にいてくれな、少し窮屈になるだろうけど…」
妖「‥‥」
―
男『…何だろう…気恥ずかしい…心臓がすごい脈打ってる…講義中なのに』
妖「‥‥」
男『おかしいな…病気か…?』
―
妖「男さん、今日は学校に連れて行ってくださって、ありがとうございました」
男「あ、あぁ…」
妖「もしかして‥‥迷惑でした?」
男「え? あ、いや、そんなこと全然無い…むしろ…いてほしい…」
妖「あ、ありがとうございます!」
718 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/13(水) 00:23:21.76 ID:qIMBeoAO
幼女妖女
男「あぁ…今日は公園に遊びに行こうか」
妖「はい! 私、鬼ごっこがしたいです」
男「そうだな、やろうか」
―
男「…29、30! 行くぞ~!」
妖「鬼さんこちらここまでおいで~」
男「おりゃ!」
妖「甘~い!」
男「…そこで飛ぶか~!?」
妖「頑張ってください、男さん!」
男「危ない!」
妖「えっ?」
ダッ…ズザッ…
妖「大丈夫ですか!? 男さん!」
男「ケガ無いか!? フラウ!」
妖「ううっ‥‥また‥‥ご迷惑おかけして‥‥ごめんなさい‥‥」
男「泣くな 泣くな、無事ならそれで良いんだから…」
妖「いつもいつも‥‥すいません」
男「気にしないで…って ごめん、ちょっと強く抱きすぎたな」
妖「あっ‥‥このままが‥‥いいです‥‥」
男「えっ…」
男『また…心臓の鼓動が…』
妖「ありがとう‥‥ございました」
男「…フラウ」
妖「はい?」
男「俺…フラウのこと…好きになっちゃったかも…」
妖「えっ…!」
男「……」
妖「‥‥私も、好きですよ‥‥男さんのこと」
男「……」
妖「‥‥」
男「…帰ろうか」
妖「‥‥はい」
719 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/13(水) 00:28:10.13 ID:qIMBeoAO
幼女妖女
―
男「ごめんな、変なこと言っちゃって」
妖「‥‥嬉しかったです‥‥嬉しすぎて‥‥上手く表現できません‥‥」
ギュッ…
妖「あっ‥‥」
男「ずっと…こうしてていいかな…?」
妖「はい!」
―
男「朝になるの…怖くない?」
妖「いままでは‥‥でも、今は男さんが‥‥こうして抱きしめててくれますから」
男「フラウ…」
妖「ううっ‥‥」
男「頑張れ…フラウ!」
妖「うううっ‥‥ああっ」
男「フラウ! 無理するな! 無理して体調崩したらどうする!」
妖「ううっ‥‥私は、男さんと、一緒に」
男「ううっ…フラウ頑張れ!」
妖「うああああぁぁっ!!」
男「フラウ! フラウ、大丈夫か!?」
妖「‥‥」
男「ううっ…」ポロッ
ポタッ
妖「‥‥男‥‥さん」
男「フラウ!」
妖「どうして‥‥泣いてるんですか‥‥?」
男「フラウ…良かった…良かった…」
妖「‥‥笑いましょう」
‥‥ニコッ
男「あぁ、フラウ、よく頑張ったな…偉いぞ…偉いぞ…」
妖「‥‥やっぱり、男さんは温かいですね」
男「フラウもだよ、人間とちっとも変わらない…心も温かい」
妖「男さん‥‥好きです」
男「俺もだ、ずっとずっと…大好きだ…」
720 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/13(水) 00:34:37.93 ID:qIMBeoAO
幼女妖女
|
妖「男さ~ん、起きてください、朝ですよ! せっかくの休みなのにいつまで寝てるんですか!」
男「あと…五分…」
妖「もう‥‥男さんのために頑張って朝ご飯作ったのに‥‥」
男「何! それなら今すぐに起きさせていただきます! …って フラウ、大きすぎて食器が持てないとか言ってなかったか? …って あれ?」
妖「見てのとうり、大丈夫ですよ」
男「‥‥誰?」
妖「ひどいっ!」
男「あぁ ごめん! 冗談だよ~」
妖「男さんの意地悪」
男「…で、どうしてそんなに大きくなっちゃったの?」
妖「じゃ~ん、これのおかげです」
男「笛?」
妖「はい、やってみますから目を瞑っててください」
男「はい」
妖「いきますよ‥‥」
男「…すごい、いい音色…」
妖「はい、目を開けていいですよ」
男「あれ? フラウ? どこいった?」
妖「ここですよ!」
男「えっ…あ、肩か」
妖「フフッ、特等席ですからね」
男「ハハッ、そうだな」
妖「んでは、大きくなりますから目を瞑っててください」
男「…何で見ちゃいけないんだ?」
妖「だって‥‥恥ずかしいじゃないですか」
男「…見たい」
妖「だめですよ、瞑っててくださいね」
721 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/13(水) 00:35:44.78 ID:qIMBeoAO
幼女妖女
男「はいはい」
妖「はい、もういいですよ~」
男「ふぅ、んじゃ ご飯食べようか」
妖「あの‥‥男さん‥‥」
男「ん? どうした?」
妖「あの‥‥もし‥‥男さんがよろしければ‥‥」
男「うん?」
妖「‥‥抱いてください」
男「…はい!?」
妖「‥‥うぅ」
男「…いいんだな」
妖「はい、この大きさでなら大丈夫でしょう」
男「……」
妖「‥‥」チュッ
男「あっ…ずいぶんと積極的だな」
妖「ず~っと一緒だって決めましたから」
男「望むところだ」
妖「男さん‥‥愛してます‥‥これからも、ずっと」
男「あぁ、いつまでも、な」
…チュッ
FIN.
男「あの、ようじょが欲しいんですけど…」
店員「はい、幼、洋、妖の3タイプ揃えてございますが、いかがいたしましょう?」
638:名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/02/06(水) 23:20:38.42 ID:zb2pIlwlO
男「ちなみに値段のほうは…?」
店員「はい、幼タイプは22000円~、洋タイプですと40000円~、妖タイプは…980円の保証無し、オプション無し…となっております…」
男「妖タイプをお願いします」
店員「はい…こちらになりますが、よろしいですか?」
男「え? どこですか?」
店員「ここに…」
男「…小さすぎやしませんかね?」
店員「……お買い上げ980円(税込)になります」
196 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 23:14:09.98 ID:Uze28oAO
幼女妖女 続き
男「あの…ちょっと小さ過ぎやしませんかね?」
店員「全て仕様となっておりますので」
男「…ちなみにこの羽根みたいなのは…?」
店員「仕様ですので」
男「はぁ…。…妖女、家に来るか?」
妖「‥‥」
男「…? 妖女?」
妖「‥‥」
男「あの…喋らないんですけど…」
店員「仕様なので」
男「…行こうか」
妖「‥‥」トテトテ
男(羽根あるのに飛べないのか?)
330 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:07:18.76 ID:hf65h6AO
幼女妖女 続き出しちゃうぜwwww
妖「‥‥」トテテテ
男「…肩、乗るか?」
妖「‥‥」
男「ほら、乗せてやる」
妖「‥‥」
男「落ちないようにちゃんとつかまってろよ」
妖「‥‥」
男「…何かこっぱずかしいな、ハハハ」
女「あ! 男君、久し振りだね~」
男「あ、女! 久し振り」
女「あら? その肩にいるのは幼女? 小さ~い」
男「あぁ、さっき…な」
女「へぇ、男君が幼女か~、意外だな~」
男「そうかな?」
女「フフッ、じゃあ私は行くね」
男「あぁ、またな」
女「うん、またね~」
332 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:10:13.12 ID:hf65h6AO
幼女妖女
―
男「着いたぞ、ここが俺の家、一人暮らしだから気兼ね無く使ってくれよ」
妖「‥‥」
男「さてと…妖女、食えない物とかある?」
妖「‥‥」
男「…野菜炒めでいいよな」
妖「‥‥」
333 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:11:51.04 ID:hf65h6AO
幼女妖女
―
男「どうした? 外に何かあるのか?」
妖「‥‥」
男「夕日を見てたのか? ここからの夕日、綺麗だろ。数少ない自慢できるものだからな」
妖「‥‥」
男「…沈んじゃったな」
妖「あの‥‥」
男「え?」
妖「今日からお世話になります!」
男「え? 喋った?」
女「私、太陽の出ている時は喋れないんです‥‥」
男「あぁ…そうだったのか」
妖「すいません‥‥生まれた時からそうで‥‥」
男「大変なんだな」
妖「すいません‥‥」
男「いいよいいよ。喋れなくても身振りとかで何とかなるっしょ」
334 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:15:25.60 ID:hf65h6AO
幼女妖女
妖「それが‥‥太陽の出ている時は体の活動維持のために力を使うので‥‥受容はできますが反応は制限されるんです‥‥」
男「そうか…」
妖「すいません‥‥」
男「ハハハ、いいっていいって。夜は平気なんだろ、夜いっぱい遊ぼうな!」
妖「‥‥はい!」
―
男「あ、ご飯炊けたみたいだな、食べようか!」
妖「はい!」
男「どう? 実は久し振りの料理なんだけど」
妖「おいしいです! あ、でも少ししょっぱい感じがします」
男「本当? どれどれ…うわ、本当だ。修行が必要だな~」
妖「すいません‥‥養ってもらってる身なのに‥‥」
男「え? んなもん気にすんなよ、家族みたいなもんだろ、どしどし言ってくれよ!」
妖「‥‥はい! ありがとうございます!」
―
男「そういや、名前が決めたほうがいいだろうな」
妖「名前‥‥ですか?」
男「そ、何て呼ばれたい?」
妖「え‥‥ここはやっぱり男さんが決めてください」
男「う~ん、そうだなぁ…フラウ、なんてどうかな?」
妖「フラウ‥‥ありがとうございます!」
男「よろしくな、フラウ」
妖「はい! よろしくお願いします!」
337 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:21:38.53 ID:hf65h6AO
幼女妖女
―
男「寝るぞ~」
妖「は~い」
男「フラウはそこに布団しいたから、そこで寝てくれ」
妖「は~い」
男「…俺 寝相悪いから、のしかかられないように気をつけてな」
妖「は~い」
男「いやにご機嫌だな」
妖「何か楽しみじゃないですか? ワクワクします!」
男「そうか、何か俺も楽しみになってきた」
妖「男さん‥‥私を買ってくださって、本当にありがとうございました」
男「いつまでもしんみりしてんな、寝るぞ」
妖「はい」
―
男「ふぁ…朝か…」
妖「‥‥」
男「お、フラウ おはよう」
妖「……」
男「あ、そうか…朝もダメなんだな」
妖「‥‥」
男「おし、朝ご飯作るぞー」
―
男「フラウ、しっかり食えよ。夜に感想聞かせてくれよな」
妖「‥‥」
338 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22:25:10.62 ID:hf65h6AO
幼女妖女
―
男「フラウ、散歩に行こうか」
妖「‥‥」トテテテ
男「おし…疲れるだろ? 肩乗れよ」
妖「‥‥」
男「ほら、落ちるなよ」
妖「‥‥」
―
男「…で、ここが児童公園。この辺は夜でも安全だから、今度来ような」
妖「‥‥」
友「あ! 男じゃん!」
男「え? おぉ、友か」
友「そういや お前幼女と暮らし始めたんだって? 今度見せてくれよ」
男「あ? ここにいるじゃんか」
友「え…あ、マジか。小さいなぁ」
男「可愛い奴だぞ」
友「そうか。で、いくらだったんだ?」
男「……」
友「ん? どうした?」
男「…980…」
友「980? 980万!?」
男「…円…」
友「え…マジか?」
男「……」
友「…そりゃ…悪かったな…」
男「いや、いいよ。こいつが俺の家族みたいなもんだってことに変わり無いんだから」
友「そうか…名前は?」
男「フラウ、合ってるだろ?」
友「フラウか。フラウちゃん、俺 友、よろしくね」
妖「‥‥」
男「悪いな、こいつ人見知り激しいから」
友「そうか…じゃ、フラウちゃん、今度 うちの幼女と遊んでやってくれな!」
男「そういや お前も幼女と暮らしてたんだっけな、どんな感じだ?」
友「最高だぜ! うちの娘以上に可愛い幼女なんて存在しないね!」
男「ハハハ そうかそうか」
友「おうよ! うちの娘とフラウちゃん、今度会わせてあげてもいいか?」
男「あぁ、大丈夫だろ」
友「そっか。じゃ、またな」
男「おぅ、またな」
526 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/10(日) 14:27:09.36 ID:A9JQeoAO
幼女妖女
―
男「そろそろ日が沈むな」
妖「‥‥」
男「……」
妖「‥‥すいません。何も喋れなくて‥‥」
男「どうした? いきなり」
妖「お友達とお話ししてる時に、私がちゃんと喋れれば‥‥」
男「んなこと気にすんなよ、あいつとは古い付き合いだかんな、気にするもんじゃねぇよ」
妖「でも‥‥」
男「んなことより、朝飯どうだった? 俺としてはなかなか良いと思うんだけど」
妖「はい 美味しかったですよ! でも、栄養が少し偏り気味ですね」
男「なるほど、料理も奥が深いなぁ」
妖「フフッ、そうですね」
―
男「おし! これで3-2で俺の勝ち越しだな」
妖「うぅ、もう一回お願いします!」
男「おっしゃ、かかってこい」
妖「ここを‥‥こっちに‥‥」
男「甘い甘い」
妖「あぁっ‥‥また私の負けですかね‥‥」
男「いや、まだ活路はあるよ」
妖「えぇっ! ‥‥えと‥‥うぅ‥‥すいません、わからないです」
男「ここはね、まず右側から…」
妖「あっ! なるほど、そこを回り込むんですね」
男「そ、この動かし方知っとくと接戦になった時に有利に動けるよ」
妖「わかりました! 他にもいろいろ教えてください!」
男「よし! 技術は実戦で覚えるのが一番だからな、もう一戦いくか!」
妖「はい! お願いします、師匠!」
529 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/10(日) 14:39:04.89 ID:A9JQeoAO
―
男「今日は雨か…」
妖「‥‥」
男「ほらフラウ、朝ご飯だぞ~」
妖「‥‥」
男「今日はハムエッグと昨日の残り物で安く仕上げてみました」
妖「‥‥」
―
男「じゃぁフラウ、俺は学校に行くから。家でおとなしく待っててくれよ」
妖「‥‥」
男「んじゃ、鍵は閉めてくからな。行ってきます」
妖「‥‥」
―
男「ただいまー。フラウ、良い娘にしてたかー?」
妖「‥‥」ポロッ
男「フラウ? どうしたフラウ!? 」
妖「‥‥」
男「涙…? まだ日が沈む時間じゃ無いのに…」
妖「‥‥」ポロッ
男「おいフラウ 大丈夫か? 何かあったのか!?」
妖「‥‥」ポロッ
―
男「早く…早く沈んでくれ…」
妖「‥‥うっ」
男「フラウ! 大丈夫かフラウ!? 何があったんだ!?」
妖「うっ‥‥ううっ‥‥どこに‥‥男さんが‥‥行っちゃったのか‥‥全然‥‥帰って来なくて‥‥私‥‥怖くて‥‥不安で‥‥」
男「…ごめんな。一人で心細かったんだな…悪かった…」
妖「うぇぇん」
男「大丈夫、何も心配いらないからな。ほら、こうしてれば大丈夫だろ」
妖「あっ‥‥男さん‥‥温かいです‥‥」
530 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/10(日) 14:40:40.29 ID:A9JQeoAO
男「ごめんな、もう寂しい思いはさせないからな」
妖「すいません ありがとうございます‥‥」
―
男「もう大丈夫か?」
妖「はい、すいませんでした」
男「こっちこそ、だよ。ところでフラウ、俺が帰ってきた時に泣いてなかったか?」
妖「あの時は‥‥男さんの顔を見た瞬間に‥‥溢れてきちゃって‥‥」
男「まだ日入り前だったのにな」
妖「必死だったからですかね」
男「雨で空も暗かったからかな?」
妖「それもありそうですね」
男「…練習すればさ、昼でも…笑えるようになるんじゃないかな」
妖「あっ‥‥そうですか‥‥ね」
男「練習、してみないか? 一緒に」
妖「私、昼でも‥‥いつでも男さんと一緒にいたいです。だから、やります!」
男「あぁ、ゆっくりでもいい。昼でも笑顔でいられるように、一緒に頑張ろう!」
妖「はい!」
599 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/11(月) 07:28:42.75 ID:EzUJXcAO
―
男「フラ~ウ、買い物行くぞ」
妖「‥‥」トコトコ
男「よいしょ、落ちるなよ」
妖「‥‥」
男「感情表現はまだ無理か…」
―
男「今日の晩ご飯は…しょうが焼きだ!」
妖「‥‥」
男「美味いの作ってやるからな~」
友「よっ、男」
男「おぅ、友」
友「フラウちゃんも、元気してた?」
妖「‥‥」
友「あら~、俺 嫌われてるのかな?」
男「んなことねぇよ、フラウは人を嫌いになるようなやつじゃねぇ」
友「そうか、良かった」
幼「友~、これも買ってくれ~」
友「ん~、どれどれ? …予算オーバーだな~、こっちを諦めるなら買ってあげるよ」
幼「友は難しいこと言うな~。…もう一回見て来る~」
友「まわりに気をつけてな~」
幼「は~い」
男「元気な娘だな」
友「あぁ、自慢の娘だからな」
男「そうか、まぁ うちのフラウも自慢の娘だからな」
友「フッフッフ、うちの娘が一番だけどな~」
男「いやいや~、フラウの優しさを知ったらそんなこと言えなくなるかもな~」
友「ハッハッハ、譲らないな」
男「譲れないな」
友「まぁ 決着はまた今度着けようか」
男「望むところだな」
友「フッ、んじゃ またな」
男「おぅ、次会う時が楽しみだな」
友「あぁ、首はしっかり洗っておけよ」
600 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/11(月) 07:34:32.69 ID:EzUJXcAO
幼女妖女
―
男「どうだった? しょうが焼き」
妖「とても美味しかったですよ。タレがご飯に良くあっていましたし、下味も上手にできてたと思いますよ」
妖「男さん、練習しましょう」
男「おぉ、気合い入ってるな」
妖「はい! 友さんの幼女さんみたいになれるよう、頑張ります!」
男「あぁ、一緒に頑張ろうな。でも無理はするなよ、ゆっくりいこうな」
妖「‥‥あの」
男「ん? どうした?」
妖「私が、昼でも‥‥心を表して、動けるようになったら‥‥一緒に買い物に行ってください!」
男「買い物? いつも行ってるみたいにか?」
妖「それで‥‥あの‥‥友さんの幼女さんみたいに‥‥」
男「…あぁ、二人でいろんなとこを見て回って…夕飯のおかずを悩んだり、服を選んだり、面白いものを見つけたり…他にもいろんなところに行こうな、水族館、遊園地、山登り、二人で思い出を作って行こうな」
妖「‥‥はい! うれしいです」
男「泣くなよ、当たり前のことじゃないか。だから、二人で頑張ろうな」
妖「はい! 」
668 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/12(火) 19:04:56.63 ID:A3xPpEAO
幼女妖女
―
男「よし、もうすぐ日の出だぞ」
妖「‥‥はい!」
男「集中して…楽しかったこととか、嬉しかったこととかを思い浮かべて」
妖「はい」
男「まだ、大丈夫?」
妖「はい、大丈夫ですよ」
男「よし…頑張れフラウ」
妖「うっ‥‥」
男『フラウ…頑張れ』
妖「ううぅっ‥‥あぅ」
男「フラウ…よく頑張ったな、偉いぞ」
妖「‥‥」
―
男「じゃ~ん! 今日の朝ご飯は、ご飯、みそ汁、とうふと和風でお手軽なものにしてみました」
妖「‥‥」
―
男「行ってきます」
妖「‥‥」
男「フラウ、講義中は静かにしてなきゃだめだぞ?」
妖「‥‥」
男「…さすがに肩の上にいさせるわけにはいかないだろうな…フラウ、授業中は膝の上にいてくれな、少し窮屈になるだろうけど…」
妖「‥‥」
―
男『…何だろう…気恥ずかしい…心臓がすごい脈打ってる…講義中なのに』
妖「‥‥」
男『おかしいな…病気か…?』
―
妖「男さん、今日は学校に連れて行ってくださって、ありがとうございました」
男「あ、あぁ…」
妖「もしかして‥‥迷惑でした?」
男「え? あ、いや、そんなこと全然無い…むしろ…いてほしい…」
妖「あ、ありがとうございます!」
718 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/13(水) 00:23:21.76 ID:qIMBeoAO
幼女妖女
男「あぁ…今日は公園に遊びに行こうか」
妖「はい! 私、鬼ごっこがしたいです」
男「そうだな、やろうか」
―
男「…29、30! 行くぞ~!」
妖「鬼さんこちらここまでおいで~」
男「おりゃ!」
妖「甘~い!」
男「…そこで飛ぶか~!?」
妖「頑張ってください、男さん!」
男「危ない!」
妖「えっ?」
ダッ…ズザッ…
妖「大丈夫ですか!? 男さん!」
男「ケガ無いか!? フラウ!」
妖「ううっ‥‥また‥‥ご迷惑おかけして‥‥ごめんなさい‥‥」
男「泣くな 泣くな、無事ならそれで良いんだから…」
妖「いつもいつも‥‥すいません」
男「気にしないで…って ごめん、ちょっと強く抱きすぎたな」
妖「あっ‥‥このままが‥‥いいです‥‥」
男「えっ…」
男『また…心臓の鼓動が…』
妖「ありがとう‥‥ございました」
男「…フラウ」
妖「はい?」
男「俺…フラウのこと…好きになっちゃったかも…」
妖「えっ…!」
男「……」
妖「‥‥私も、好きですよ‥‥男さんのこと」
男「……」
妖「‥‥」
男「…帰ろうか」
妖「‥‥はい」
719 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/13(水) 00:28:10.13 ID:qIMBeoAO
幼女妖女
―
男「ごめんな、変なこと言っちゃって」
妖「‥‥嬉しかったです‥‥嬉しすぎて‥‥上手く表現できません‥‥」
ギュッ…
妖「あっ‥‥」
男「ずっと…こうしてていいかな…?」
妖「はい!」
―
男「朝になるの…怖くない?」
妖「いままでは‥‥でも、今は男さんが‥‥こうして抱きしめててくれますから」
男「フラウ…」
妖「ううっ‥‥」
男「頑張れ…フラウ!」
妖「うううっ‥‥ああっ」
男「フラウ! 無理するな! 無理して体調崩したらどうする!」
妖「ううっ‥‥私は、男さんと、一緒に」
男「ううっ…フラウ頑張れ!」
妖「うああああぁぁっ!!」
男「フラウ! フラウ、大丈夫か!?」
妖「‥‥」
男「ううっ…」ポロッ
ポタッ
妖「‥‥男‥‥さん」
男「フラウ!」
妖「どうして‥‥泣いてるんですか‥‥?」
男「フラウ…良かった…良かった…」
妖「‥‥笑いましょう」
‥‥ニコッ
男「あぁ、フラウ、よく頑張ったな…偉いぞ…偉いぞ…」
妖「‥‥やっぱり、男さんは温かいですね」
男「フラウもだよ、人間とちっとも変わらない…心も温かい」
妖「男さん‥‥好きです」
男「俺もだ、ずっとずっと…大好きだ…」
720 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/13(水) 00:34:37.93 ID:qIMBeoAO
幼女妖女
|
妖「男さ~ん、起きてください、朝ですよ! せっかくの休みなのにいつまで寝てるんですか!」
男「あと…五分…」
妖「もう‥‥男さんのために頑張って朝ご飯作ったのに‥‥」
男「何! それなら今すぐに起きさせていただきます! …って フラウ、大きすぎて食器が持てないとか言ってなかったか? …って あれ?」
妖「見てのとうり、大丈夫ですよ」
男「‥‥誰?」
妖「ひどいっ!」
男「あぁ ごめん! 冗談だよ~」
妖「男さんの意地悪」
男「…で、どうしてそんなに大きくなっちゃったの?」
妖「じゃ~ん、これのおかげです」
男「笛?」
妖「はい、やってみますから目を瞑っててください」
男「はい」
妖「いきますよ‥‥」
男「…すごい、いい音色…」
妖「はい、目を開けていいですよ」
男「あれ? フラウ? どこいった?」
妖「ここですよ!」
男「えっ…あ、肩か」
妖「フフッ、特等席ですからね」
男「ハハッ、そうだな」
妖「んでは、大きくなりますから目を瞑っててください」
男「…何で見ちゃいけないんだ?」
妖「だって‥‥恥ずかしいじゃないですか」
男「…見たい」
妖「だめですよ、瞑っててくださいね」
721 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/13(水) 00:35:44.78 ID:qIMBeoAO
幼女妖女
男「はいはい」
妖「はい、もういいですよ~」
男「ふぅ、んじゃ ご飯食べようか」
妖「あの‥‥男さん‥‥」
男「ん? どうした?」
妖「あの‥‥もし‥‥男さんがよろしければ‥‥」
男「うん?」
妖「‥‥抱いてください」
男「…はい!?」
妖「‥‥うぅ」
男「…いいんだな」
妖「はい、この大きさでなら大丈夫でしょう」
男「……」
妖「‥‥」チュッ
男「あっ…ずいぶんと積極的だな」
妖「ず~っと一緒だって決めましたから」
男「望むところだ」
妖「男さん‥‥愛してます‥‥これからも、ずっと」
男「あぁ、いつまでも、な」
…チュッ
FIN.