127 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/17(火) 18:12:43.54 ID:rXp5Uyw0
男「それにしても幼女は可愛いなあ」
幼「そうですね」
男「誰が考えたんだろうな『幼女980円』なんて」
幼「本当ですね」
男「天才だよな。そりゃこんな愛らしい幼女が980円で買えるなら」
男「人間の女なんてゴミみたいなものだよなww」
幼「…そうですね」
男「あーあ、リアルでも幼女が買えたら良いのに」
幼「……」
幼「でも男さん」
幼「それって本当に正しいの…?」
128 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/17(火) 18:13:27.81 ID:rXp5Uyw0
幼「本当に幼女が買えたら良いのにって、そう思うの?」
男「当然じゃないか」
幼「なぜ?」
男「だって幼女が買えたら、みんな喜ぶよ。つまり平和になる」
幼「そうでしょうか」
男「そうさ。見ろよこの板に集う同志の数々!」
幼「たしかにすごい数ですね」
男「ああ、それだけ幼女が広く支持されてるってことだよ」
幼「……」
幼「…でも」
幼「この人たち、本当にロリコンなのかなあ…?」
129 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/17(火) 18:14:35.13 ID:rXp5Uyw0
男「おいおい何寝惚けたこと言ってるんだよww」
男「おいおい何寝惚けたこと言ってるんだよww」
男「そもそもこんな名前のスレを開く時点で、そいつはロリコンだよ!」
幼「でもそれだけで住人全員をロリコンと決め付けるのはおかしいですよ」
幼「純粋に絵やSSの創作を目的にしているわけじゃないと、なぜ言い切れるの?」
男「ぐ…まあたしかにそういう奴もいるかもしれないな。でも少数だよ」
幼「どうして?」
男「お前も知っているだろ、今日サブカルがどれだけロリ志向に走っているかを」
男「今や日本人の半数以上がロリコンと言っても過言じゃないぜ(?)」
幼「…そうですね、それは認める」
幼「じゃあ男さんに聞くけど」
男「うん?」
幼「男さん、本当にロリコンなの…?」
130 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/17(火) 18:15:24.53 ID:rXp5Uyw0
男「何を馬鹿なことをww俺は男である以前にロリコンなんだぜ?」
幼「でも証拠はあるの?」
男「あるじゃないか、ここに」
幼「え……」
男「俺はお前を愛している」
男「こうして触れるだけで、胸がドキドキして苦しくなるんだ」
男「それに、なんだか優しい気持ちになれる」
男「これが愛でなくて、なんなんだ?」
131 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/17(火) 18:16:35.78 ID:rXp5Uyw0
幼「男さん…///」
幼「男さん…///」
男「幼、好きだよ…」
幼「男さん、私も好きよ」
男「それなら!」
幼「でも、まだ。それだけでは男さんがロリコンだとは言い切れないの」
男「なぜだ!」
幼「だってね、男さん」
幼「男さん、もう普通の女の人に全く興味はないと言い切れる?」
男「……!」
132 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/17(火) 18:17:17.99 ID:rXp5Uyw0
幼「……」
男「あ…」
その時幼は、本当に悲しそうな顔をしていた。
男「い、いえるさ!」
幼「嘘」
男「嘘じゃない!人間の女なんてうるさいし、かわいくないし…」
幼「男さんは誰を見てそう思ったの?」
男「それは…今までの、高校の同級生とか…」
幼「それでは金正日を見て『北朝鮮は野蛮だ』って言ってるのと変わらないわ」
男「ぐ……」
幼「もし優しくて、誠実で、本当に素敵な人に言い寄られても」
幼「男さんはその人を拒絶するというの?」
133 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/17(火) 18:18:25.93 ID:rXp5Uyw0
男「そんなこと、ありえないよ!」
幼「可能性の問題じゃないわ」
男「と、当然じゃないか!幼がいれば、他に女なんて必要ないっ!」
男「このロリなフェイス、未熟な身体のキミこそが」
男「これまでもこれからも、俺のたった一人の恋人なんだ!」
幼「……」
男「……」
幼「…そう」
男「…そうだ」
幼「つまり男さんは」
男「え…」
幼「もしあたしが大人の身体になって目の前に現れたら」
幼「もう好きになってはくれないのね…」
男「…!」
134 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/17(火) 18:19:07.10 ID:rXp5Uyw0
幼「……」
男「……」
幼「そうよね。男さん、生粋のロリコンだものね」
男「……」
幼「でも心配しないでね。あたしなら永遠に成長しないから」
男「……」
幼「いつまでも、男さんの好きなあたしでいるから…」
男「…そんなの、関係ない」
幼「え…?」
男「お前がたとえ大人になっても、もといババアになっても」
男「俺はお前のことが好きだ…」
幼「…!///」
135 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/17(火) 18:20:22.71 ID:rXp5Uyw0
幼「男さん!」
男「うわっ!どうしたんだよ急に」
幼「あたしね、本当言うとさっきショックだったの…」
幼「でもね、今の男さんの言葉、嬉しすぎて」
幼「もうそんなのどこか行っちゃった///」
男「幼…」
幼「男さん、よく聞いてね」
幼「あなたは、ロリコンなんかじゃない」
139 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/18(水) 03:43:35.30 ID:pH6upcg0
幼「あなたは、ロリコンじゃないの」
男「そんな…」
幼「あなたはね、自分をロリコンだと強烈に思い込んでただけなのよ」
幼「さっきの告白が、何よりの証拠」
男「ぐ…」
男「そうだ俺は…」
男「昔から背も低いし、顔も悪いし、女子に恋愛の対象として見られなくて…」
男「だから、絶対に俺のことを見下さない人が欲しかった…」
幼「男さん…」
男「本当は、誰でも良かったんだ…」
幼「…そうね。十歳以下の子供なら、誰かを見下すなんてことしないでしょうね」
幼「男さんはこれ以上傷つけられないために、自己防衛してただけなのよね…」
幼「かわいそう…」
男「幼…」
幼「…それでも、あたしはこのことを告げなければならない」
幼「実際の幼女って、男さんが思ってるものとは違うのよ」
男「!!」
140 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/18(水) 03:44:27.86 ID:pH6upcg0
男「でも…絶対に人のこと、見下さないって…」
幼「それはもちろんよ。だけど、よく考えてみて」
幼「思春期すら迎えてない子供が、恋愛なんてすると思う?」
男「はっ!」
幼「まして、大人の男の人をその対象に見ると思う?」
男「そ…それは」
幼「アニメや同人誌みたいに、明らかに恋愛の視点で大人に迫る幼女なんていません」
幼「それもそのはずです。あれらは全て、大人の手で描かれた『幼女』なのだから」
男「でも…幼女はちっちゃくて、愛らしいし…」
幼「そうやって男さんが言う幼女の容姿にしてもです」
幼「恐らく全て、二次元で再現されているのでは?」
男「あ!」
141 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/18(水) 03:45:23.09 ID:pH6upcg0
幼「ためしにNHK教育に映る幼女を見てみるといいわ」
幼「男さんは彼女たちが『女として』魅力的に見えるの?」
男「うう、見えない…」
幼「ほらわかったでしょ?今までお兄さんが萌えてた『幼女』とは」
幼「架空で作られた、偽りの存在なのよ」
男「……」
幼「男さん…?」
男「う…」
男「うわあああああああああ!!!」
幼「男さん!?」
145 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/20(金) 18:09:45.21 ID:COgXFL60
男「ああああああ!!」
幼「男さん、男さん!しっかりして!」
男「ぐ……幼…」
幼「もう大丈夫よ男さん…少し色々考えすぎたのね?」
幼「もう良いわ。ね、横になって。あたしと一緒にお昼寝しましょう」
男「…ぉ…」
幼「え、何?よく聞こえないわ男さん」
男「お…お前は…どうなんだ…」
幼「…え?」
146 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/20(金) 18:10:46.11 ID:COgXFL60
男「お…おかしいじゃないか。優しくて誠実で、絶対に俺のこと見下さなくて」
男「こんな俺を好きと言ってくれて…そして幼い。そんな人間がリアルに存在してる」
幼「!」
男「つまり…お前だ」
147 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/20(金) 18:12:55.30 ID:COgXFL60
幼「……」
幼「…そう」
幼「それに気付いてしまったの…」
男「ああ。だが、これでこの話も終わりだ」
男「事実、大人を愛してくれる幼女は存在するんだ」
幼「…それは…あたし」
男「そう。お前という存在自体が、今までのお前の論理を全て破綻させたんだよ」
男「つまり、やはり俺はロリコンで、幼女はリアルで可愛い」
男「そしてロリコンは、自己防衛の手段なんかじゃない」
男「この世界に俺の望む幼女がいないなんて論も矛盾している」
男「なぜなら俺の望む存在は、今目の前にいるからだ…」
148 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/21(土) 10:17:11.40 ID:OgKSnjs0
幼「……」
幼「…いいえ、何も矛盾してないわ。これで全て正しいのよ」
男「え?」
幼「なぜならあたしもまた、男さんによって作られた」
幼「架空の存在…なのだから」
男「!!」
149 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/21(土) 10:40:51.92 ID:OgKSnjs0
男「そんな…」
幼「お別れだね、男さん」
男「い、いやだ…!行くな幼!!」
幼「あたしだってさ、嫌だよ…」
幼「偽りの存在でもなんでも良い…ずっとあなたといたかった」
男「いられるさ!これからもずっと…!」
幼「いいえ、ここでお別れよ。でも大丈夫…あたし知ってるから。男さん、素敵な人だって」
男「素敵なんかじゃない!」
幼「すぐにきっと…触れるだけで胸が苦しくなって、なんだか優しい気持ちになれる」
幼「そんな人に、会えるよ。」
男「そんな奴いらないよ!お前がいれば俺はそれで…!」
150 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/21(土) 10:42:00.93 ID:OgKSnjs0
男「なあ幼、また一緒に昼寝しよう!」
男「一緒に飯食って、風呂も入って、一緒にVIPでクソスレ観よう!な!?」
幼「…ふふ、最後までそうやって、あたしのこと困らせるんだね」
幼「それらのことは、素敵な彼女さんとやるためにとっておきなよ」
男「そんなこと言うなって!」
幼「…ねえ男さん、覚えていてね?」
幼「たとえあたしが偽りの存在だったとしても」
幼「たとえあたしがここから消えても」
幼「あたしが男さんを好きだったことは、本当だった。」
151 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/21(土) 10:59:00.50 ID:OgKSnjs0
男「幼……!」
幼「男さん、身体には気をつけて……」
幼「大す――――――――」
男「幼!!」
男「……」
男「………う」
男「うわああああああああああ!!!」
152 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/21(土) 10:59:24.35 ID:OgKSnjs0
男「………」
男「…朝か」
男「…腹減ったな…」
男「…飯が、無い」
男「いつもなら、幼が…」
男「……」
男「コンビニ、行ってくるか…」
153 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/21(土) 11:00:28.20 ID:OgKSnjs0
ガー イラッシャイマセー
男「…パンでいいか」
店「○○が一点…××が一点…」
男「…」
店「合計で、***円になります」
男「……」
店「……」
男&店「あの!」
154 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/21(土) 11:00:44.90 ID:OgKSnjs0
男「女さん…だよね」
店「うん、久しぶり…」
男「……」
店「…なんか気まずいよね、こういうの」
男「たしかに」
店「良く来るの?ここ」
男「ああ…一応(?)、最寄のコンビニだから…」
店「そうなんだ。私、今日入ったから…」
男「じゃあ今日話しといてよかったかもね」
店「あー…そうかも」
男「最初逃すとね…」
店「ずっと気まずくなるもんねww」
155 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/21(土) 11:01:02.49 ID:OgKSnjs0
店「はい、じゃこれ」
男「あ…どうも」
店「見かけたら、また挨拶くらいしてよね」
店「……」
店「……」
男「あ、あれ?」
店「…男くんて、私はじめて話したけど」
男「あー…そうかも」
店「もっと暗い人かと思ってた」
男「……」
156 名前: SS@ミク 投稿日: 2009/03/21(土) 11:01:23.06 ID:OgKSnjs0
ガー アリガトゴザマシター
男「……」
男「……」
男「…良い天気だ」
幼「おしまい♪」