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「舞美ちゃんをひとりじめ~」
「なにそれw」


お風呂入った後、舞美ちゃんの部屋にお邪魔して、舞美ちゃんに抱きついた。
舞美ちゃんはくすぐったそうにして笑ってる。
でも、いやがらずにそのままにしてくれてる。


最近の舞美ちゃんは忙しそうで、たとえ同じ仕事をしていても、
休み時間に寝てたり、終わっても次の仕事があって一緒に帰れなかったり…。
舞美ちゃんとゆっくりできる時間が少なかった。


だから、こうやって触れ合えるのがうれしくてうれしくて仕方がない。
きゅ、っと力を込めて抱き締めると、こぼれる笑い声までも愛おしい。

首筋に鼻を寄せると、ぴくっと舞美ちゃんがふるえる。
その反応に、衝動に駆られそうになったけど、それはもったいない気もして、
ゆっくりゆっくりと肌にくちびるを触れさせた。
回された腕にぎゅっと力がこもる。
…今までの分を補うかのように、じっくりと触れ合いたい。




かすかに残るシャンプーの香りに意識を取られそうになる。
唇で感じる温度が、触れる度に高くなっているのではないかと思うほど熱い。
触れ合った部分から熱が生まれる。


「愛理…」

名前を呼ばれて顔を見上げると、熱に浮かされたような舞美ちゃんの瞳とぶつかった。
きゅっ、と服を握り締められる感触がした。

じっと見つめ合ったまま、
促されるがままに、ゆっくりと唇を寄せた。



「……いじわる」

思っていたところではないところにキスされて、舞美ちゃんが拗ねた。
そんな顔もかわいい。

かわいすぎて、もっといじわるしたくなる。
鼻の次は、ほっべ、目、おでこ、耳…。
いろんなところにくちづけていく。



「愛理のばか」

いつまでたっても触れない私にしびれをきたしたのか、
舞美ちゃんの顔が近づいてきて、距離がゼロになった。
だって、いちいち反応がかわいすぎるんだもん。
どんなとこに何回触れても足りないよ。

でも、奪っちゃった、なんて、赤くなりながらも満足そうに笑う舞美ちゃんも――。


そんな風に笑われたらさ。
今日はゆっくり触れようと思ったのにさ。


短くなった髪をさらりとなでて。
もう一度、触れ合うために顔を寄せた。



ピンポーン
ピンポーン
ドンドンドン

――まいみちゃーん、開けてー
――開けないと騒いじゃうよ~
――もう部屋にいなかったんだけど愛理いる~?





「おあずけだね」

聞こえた途端、舞美ちゃんの肩がくっと動いて、意識が他に取られたことがわかった。
名残惜しいけれど、たまった熱を逃がしていく。


きっと、みんな私と同じように考えたんじゃないかな?
その気持ちはすっごくわかる。
わかりすぎるほどにわかるから……ここは譲ってあげよう。



「みんなが寝たら私の部屋行くでしょ?」



さっと唇を奪ったあと、そう耳元でささやいて、私は部屋の鍵を開けにいった。
最終更新:2010年11月01日 07:16