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最近の撮影では、私と愛理が隣同士な事が多い。
肩に手を回したり、腰に手を回したり、顔を近づけてみたり。そんな事は愛理じゃなくても普段から。

愛理は私を背中から抱きしめてる状態。
ちょっとドキドキしちゃうなーなんて思いながら、断続的にするカシャッ、カシャッってシャッターを切る音に表情や動作を決める。
私は指示に従って、愛理と反対側にいるなっきぃを正面から軽く抱きしめた。

その時、愛理の腕のチカラが少し強まった気がした。
それから、カメラから隠れた手で私の腰あたりをさわさわと、誰にも気づかれない程度に動き始めた。
ちょっと・・・と思っても、今は撮影中で話かける事も振り返る事も出来ない。

神経が、だんだんと愛理が触る腰あたりに集中し始めた。
昨日の夜の行為を思い出して、触れられてる部分が熱くなる。
でも今は撮影中・・・ダメだって自分に言い聞かせてみるけど、やっぱりどうしても愛理の手の動きが気になってしまう。

「はい、いったん休憩。」

助かった・・・と思って愛理を見る。
でも振り返った先の愛理は背中を向けていて、舞ちゃんと一緒に休憩室に向かって行った。
なっきぃが「一緒に行こう」って手を差し出してくれたけど断って、私はトイレに向かった。

「ふぅ・・・。」

鏡に写った自分の顔を見る。
真っ赤になっているそれは、明らかにさっきの、熱の、せい。
意味もなく手を洗ってみると、冷たい水が指先を伝ってカラダを冷やしていくような気がした。

それにしても仕事中なのに・・・愛理どうしちゃったんだろう?
こんな事、初めてだった。
いつもの愛理じゃないみたいで、すぐに休憩室に戻って愛理の顔を見たくなった。
でもまだ、カラダの熱が収まらなくって・・・このまま会ったら・・・。

…ダメだダメだ。

頭を振って、さらに手を冷やす。
まだ撮影は続くんだし、こんな気分じゃうまく出来ない。
冷えた手の感覚がなくなってきて、その手を自分の頬に当てた。
ひんやりと今までよりカラダに伝わっていく気がした。

うん、大丈夫。

そう思ってトイレを出ようとした時だった。

開かれたドアから入ってきたのは、愛理だった。

「あ、愛理。」

愛理の表情は固い。でも真っ直ぐに私を見てる。

「どうかしたの?」

私、知らない間になんかしちゃったのかな・・・と思って、愛理の頭を撫でようと手を伸ばした時だった。
その手をぎゅっと掴まれて、トイレの個室に連れて行かれた。

「愛理?」
「舞美ちゃん。」

ぎゅうっと抱きしめられた。
ふわりと愛理のにおいがする。
そのにおいが愛おしくて、私もぎゅうっと抱きしめた。

「舞美ちゃん。」

名前を呼ぶその音色が、あの時と一緒で心臓が大きく跳ねた。
愛理の手が、私の胸に触れる。

「ちょ・・・仕事中だし・・・あと少しで戻らなきゃ・・・。」

仕事の時は、あんまりこういう風な事はしないから、私は慌てて愛理から離れようと肩を押した。
だけど、愛理はすごいチカラで私を離そうとしない。

「愛理っ。」

愛理はそのまま私の胸を触って、でもすぐにその手は下に下がる。
さっきのように腰のあたりを撫でる。
冷ましたはずのカラダの熱はさっき以上に熱くなっていた。

仕事戻らなきゃ・・・そう思う気持ちと、して欲しい欲求が頭の中でぐるぐるぐるぐる回ってる。
だけど愛理は、私のジーンズのボタンを外してファスナーを降ろす。
さっき触れられていたせいで、すでにカラダは敏感になっていた。

「んっ・・・。」

思わず声が漏れる。呼吸が乱れる。
それを唇で塞がれた。。
愛理にそんなに触れられていないのに、私のそこはすでに感じてしまっていて。
愛理はそれに気がついて、耳元でふっと笑った。
恥ずかしくて、だけどもう、止まれない。

「し、て。」

耳元で囁くと、それを合図に愛理の手が動き始めた。

「愛理っ・・・。」
「舞美ちゃん。好き。」

その言葉が嬉しくて、カラダと一緒に心も感じる。
腰が早く大きく動いて、止まらない。
愛理にしがみついて・・・ぎゅっとしがみついて、愛理の事しか考えられなくて。
私はカラダを大きく震わせて・・・果てた。

肩を大きく揺らして息をしてたら、愛理が私の頭を撫でた。

「ごめんね。」
「うん・・・いいけど、どうしたの?」

愛理の顔を見たら、まだ表情は固かった。

「なんか・・・舞美ちゃん嬉しそうに・・・抱きついてたから・・・。」
「え?」
「さっき。撮影中。」

つまりそれは・・・嫉妬、で。

「私の舞美ちゃんなのに。」

そう俯きながら呟く愛理は、歌ってる時のかっこいい愛理とは違う、子供っぽい表情で。
ふっと笑ったら、愛理はさらに俯く。

「私は、愛理が好きだよ。愛理だけだよ。」

今、愛理が欲しいだろう私の本心を言葉にした。
強く抱きしめて、それをわからせるように唇を寄せたら、それに答える愛理が愛おしい。
何度か口づけて、愛理の顔を見たら恥ずかしそうに笑ってくれたから、私も笑った。

「でも、仕事中はもうダメだからね。」

結構体力つかった。たった数分だったのに軽くカラダが汗ばんでいた。
でも、愛理は少し悪い顔をしてにやりと笑った。

「だけど、舞美ちゃん感じてたんだよね?」
「だって・・・愛理があんな触り方・・・。」
「舞美ちゃん嬉しそうだったからおしおきだもん。」

おしおき、ですか・・・じゃあまたこんな事が起こるって事?
いや、もうホントに無理。

でも、愛理が笑ってくれたから今回はいい事にする。
やっぱり愛理には笑ってて欲しいし、そしたら私も嬉しいから。

「それにしても、最短記録だね。」

休憩室まで手を繋いで戻りながらそんな事言うから、またカラダの熱が少しだけ上がった事は・・・愛理にはナイショ。
最終更新:2010年03月23日 23:29