---だいすき。
きっと何度言っても本心は伝わらないんだろう。
だけどいつも思ってる。
だいすき。
「舞美ちゃん、写真撮ろう?」
「うん!」
舞美ちゃんが嬉しそうな笑顔で私に近づいて来た。
顔がくっついちゃいそうなくらい、近い。と思ったら、少しだけ顔が触れた。
舞美ちゃんに触れている左側の熱が一気に上がる、と同時にふわりと舞美ちゃんのにおいがした。
大好きな熱とにおいが、私を簡単に夢中にさせる。
舞美ちゃんは何も思ってない、わかっていても心が跳ねる。
カシャ。
機械的な音がして、舞美ちゃんがそっと私から離れた。
顔が熱い。きっと赤くなっている。
そんな私の顔を見て、ホンの一瞬舞美ちゃんが驚いたような顔をした気がした。
だけど、すぐにいつもの笑顔に戻って、私の頭を優しく撫でた。
そういうところがずるいと思う。だけどそれが舞美ちゃんで。
どんどん気持ちが大きくなっていく。
いつからか舞美ちゃんを想う度に何か違う感情が芽生えてきて、それを自覚したら急速に育っていったそれは恋だった。
ふんわりと甘くてだけどキリキリと切なくて、そんな感情にゆらゆら揺れた。
舞美ちゃんの全部が私の感情をいつも簡単に操る。何気ない事にでも小さな事にでも、心がすぐに反応した。
この気持ちを知ったら、どう思うかな。
そう思ったら怖くて、私はこの感情を抑え続ける事にした。
言わなければ、気づかれてもそれは本当かどうかわかんないはず、だから。
だからこのままでいさせて。近くにいさせて。
---だいすき。
間接的に言ってみたけどきっと伝わらないんだろう。
だけどいつも思ってる。
だいすき。
最終更新:2010年11月01日 07:27