今日愛理から一緒にお風呂に入ろうって誘われた。
普段ならそんなこと言わないのに。
なんで?って聞いたら、たまにはいいじゃんって言われてほとんど無理矢理に一緒に入ることになった。
あたしは先に湯舟に浸かっていた。
暖かくて心地がいい。
「入るねー」
そして愛理がお風呂のドアを開けて入ってくる。
ドキンと心臓が少し動いた。
愛理の裸なんて見慣れたかと思ってたのに、お風呂で見ると何かが違った。
「おじゃましまーす」
あたしと向き合うようにして湯舟の中に座る愛理。
こつんと少し足がぶつかって笑い合う。
「舞美ちゃんと入るの久しぶりだね」
「そうだね」
確かに愛理と入るのは久しぶりだった。
普段はあんまり一緒に入らない。
というか入れない。
あたしは愛理といるだけで普段ドキドキするのに、一緒にお風呂なんてドキドキしすぎて死んじゃうかもしれないからだ。
そんなことは言えないから狭いとかいつも適当に理由をつけては断っていた。
だけど今日はあまりにも愛理が強引だったから流されちゃったけど。
今だって愛理の顔をちゃんと見れない。
正面にいるから視線をどこに向ければいいかわからなくてあたしの目はキョロキョロしていた。
「舞美ちゃんどこ見てるの?」
「え?えーっと…」
「あたしのほう、見て」
ちょっとだけ愛理があたしに近づいてきた。
愛理との間隔が狭くなる。
「あ、あ、愛理はさ」
「ん?」
近づいてくるのを止めたくて話を切り出す。
言葉を発したら愛理は止まってくれた。
話をしようとしたもののいきなりだから何を言えばいいか分からない。
頭を頑張って動かして一つの話題を見つけ出した。
「…なんで久しぶりに一緒に入ろうとしたの?」
「え?なんか入りたくなったからだよ」
「そ、そうなんだ」
「うん。…あと」
愛理の目があたしの目を捕える。
この愛理の目。物欲しそうな上目遣い。
これを見ると動けなくなる。
「かわいい舞美ちゃんを見たくなったからかな」
間隔が0に近くなる。
愛理の手があたしの頬を撫でた。
「舞美ちゃん」
名前を呼ばれて目を閉じた。
それが合図のように愛理は唇を重ねてきた。
いつもより湿ってる感じがする。
愛理の唇を感じていると心臓がさらに早く動いた。
何度も啄むようなキスを繰り返す。
キスの最中に愛理の手が首筋を辿った。
ビクンと肩が震える。
「あ、いり…」
首筋を撫でながらまたキスをする。
今度は深く。水音がいつもより耳に響く。
首筋を辿ってた手は鎖骨に移動してもっと下にいこうとしていた。
「んっ」
身体を撫でる愛理の手が気持ち良くて喉の奥から声が出る。
唇を離した時にはもう息は完全に上がっていた。
「首、綺麗」
そう言って愛理は首筋に吸い付いた。
「愛理っ」
「かわいいよ、舞美ちゃん」
何度も音を立てて吸い付かれる。
そして愛理の手が胸の先端をかすめた。
「はぁっ」
いきなりの刺激に声が出た。
その声を聞いて愛理は笑った。
「ほんとかわいい、舞美ちゃん」
まずいと思った。
止めなきゃ愛理はここで最後までやるつもりだ。
「ね、愛理、こんなとこでやだ…っ」
愛理の手を握って動きを止めた。
「…だめ?」
「だって、お風呂…だよ?」
「……分かった」
愛理は不満そうな顔をして動きを止めた。
そして軽くキスをしてきた。
「お風呂出たら続きしようね、舞美ちゃん」
あたし達の夜はまだまだこれからみたいです。
最終更新:2010年02月15日 18:13