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「ちょ、ちょっと愛理。」
舞美ちゃんの腕が私の肩を抑える。
私のわがままをだいたい許容する舞美ちゃんにしては珍しいことだった。
といっても、それも仕方がないとも思う。
舞美ちゃんの抵抗する力は弱く、舞美ちゃんをそれだけ疲弊させる運動をしたのだ。
もう一回、というのは相当辛いのかもしれない。
私は舞美ちゃんの胸とお腹の境をいったりきたり触っていた。
先程の2回の行為で舞美ちゃんの目は既に潤んでいる。
そんな目で見られてしまっては、逆に、そそられるんだけどな。
「だめ?」
この台詞はさっきも使ったのに舞美ちゃんには効果が抜群らしい。
一瞬口ごもって考えてしまうから本当に私に甘いなと感じる。
「さっき、あと一回って言ったじゃない。」
「うん…。」
しょんぼりとした声を出して目を伏せると舞美ちゃんは困惑してしまうみたいだった。
伏せた先に胸の先端の色素の薄い突起が見える。
加えて、手のひらに感じる汗ばんだ肌の感触が、私の自制心を無くさせる。
触りたい、のに、舞美ちゃんの目は本当に疲れているみたいで、さすがに私は思いとどまることにした。

「じゃあせめてぎゅっとして寝てよ。」
精いっぱいの妥協案を出すと舞美ちゃんは安心したように目尻を下げた。
「いいよ。」
さっき抱きついた時とは違う強さで私を抱きしめる。
鎖骨がぐんと近づいて舞美ちゃんの汗の匂いがした。
私も腕を回す。その先に背骨と肋骨がある。
骨の感触で私は舞美ちゃんの体を思い浮かべることができる。
骨と筋肉の曲線が美しい。
特に肩甲骨が好きだったりする。
そこにあるのに触れずにはいられなくてせめて背中をさすったら、
くすぐったがりの舞美ちゃんは体を捩って微笑んだ。
「くすぐったいよ。」
そういう舞美ちゃんの息が私の髪に触れるほうがくすぐったいと思う。
笑った震動が私にも伝わる。
そんな距離にいられることが胸を暖かくさせる。
舞美ちゃんがまわした手が私の髪をさらさら撫でる。
私も汗をかいて、絡んでしまった髪の毛を丁寧にほどいているのがわかった。
こういう瞬間にすごく、すごく、舞美ちゃんが愛しくなる。
好きでいっぱいになると少しも距離をあけたくなくなるのはどうしてだろう。
鼻先を胸のあたりに押し付けて、回した腕に力を込めた。
さらさらの肌が汗ばんで頬に吸いつく。
ここも、好きだ。
私は舞美ちゃんの好きなところをたくさんあげられる。
ありすぎて、あげていくのは無理があるから今はしないけど、
好きなものをあげていく代わりに好きなところに口づけていく。
目の前の白い肌にキスをする。
跡は残せないから唇を押しつけるだけ。
「あ、愛理?」
もぞもぞと動き始めた私に舞美ちゃんが声をかける。
無視してキスを続けた。
首を伸ばして鎖骨をたどり、柔らかい丘陵に埋まる。

無意識のうちに手は横腹を撫でていた。
「ちょ、ちょ。」
あわてて舞美ちゃんが私の背中をたたいて抗議する。
相変わらず無視を続けて胸の突起付近を舐めると、舞美ちゃんが押し黙った。
代わりに私の動きに反応して雰囲気が少しずつ変わっていく。
刺激のたびにかすかに声を殺して息が漏れるのがすごくやらしいのに、多分舞美ちゃんは気が付いていない。
近づけば近づくほど、声にならない声が大きくなっていくような気がした。
我慢しろという方が無理である。
「あい、り。」
「なに?」
見上げると舞美ちゃんの頬がまた少し赤く染まりつつある。
「もうしないって、さっき。」
「う・・ん。」
返事する間も自然と手は動いてしまう。
胸全体を手で覆うようにするとちょうど人差し指が先に当たる。
ふに、と一段と柔らかくっているそこをつまんだり弾いたりするとだんだん硬くなっていった。
私が触れるのと同時に舞美ちゃんはこらえきれずに息を吐いて、私の目線から逃げる。
恥ずかしいのか口元を手で隠すのが逆にそそられる。
横を向いた舞美ちゃんの首筋が露わになって、思わず耳元に口を寄せて、耳たぶをかんだ。
突然の予想外の刺激に体がびくりとはねる。
舞美ちゃんは首が弱いんだ。
わざと音を立ててキスすると目をぎゅっと閉じてこらえる。
細い手に隠された口元から小さく声が聞こえる。
体が密着しているから舞美ちゃんの足がもぞもぞ動いているのがよくわかった。
「ね、だめ?」
薄い耳たぶをぺろりと舐めながら舞美ちゃんの口を隠している手を握った。
ん、ん、と眉間にしわを寄せている顔がすごく好きだ。
ああ今理性と戦ってるんだろうなあ、とか、そんなことを考えてしまう。

でも、知ってる。
舞美ちゃんは私には逆らえない。
首筋から離れて捕まえた指先に口づける。
綺麗な爪は優しいからまだ私の背中を傷つけたことはない。
いつかそんな理性も飛ばしてみたい。
第二関節に忠誠を誓うように唇を添えた。
伏せていた目をあげると舞美ちゃんと目があった。
潤んだ目は最後まで判断に揺れていたけれど、
結局は私に逆らえないようだ。
「最後だからねっ。」
それを合図に私は微笑んで舞美ちゃんの捕食に取りかかった。



州*´・ v ・)<夜は長いみたいです
从;・ゥ・从<…
最終更新:2010年02月15日 18:10