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部屋に入ると舞美ちゃんに抱きしめられた、とても強く。
久しぶりの匂い、温度、何も考えられなくなる。
舞美ちゃんを好きな気持ちはいつも苦しい、なのにものすごく甘い。
嫉妬、羨望、独占欲。
いろんな思いが入り混じってる。
でも抱きしめられれば好きが溢れて止まらない。
この一瞬さえあれば、ほかはなにもいらないと思う。
体を通り越して心臓がくっつけばいいのに。
2人だけでいられれば純粋な私でいられるのに。


久しぶりだった。
舞美ちゃんは舞台の仕事のお稽古で、私はテストの勉強やらリハーサルで、
電話ですらゆっくり話せなかった。
まめじゃない私の彼女はメールが素っ気無い。
会えない時は不満がたまるし、不安になる。
それでもこうやって2人きりでいるときはこっちが恥ずかしくなるくらい、
でも私の心のもやもやを一気に吹っ飛ばしてしまうくらい直球の嬉しい言葉をくれる。
抱きしめる腕の力の強さが安心させてくれる。
会えないとすぐ疑心暗鬼になってしまう小さい自分が嫌になる。
本人は計算なんてもちろんしてないんだろうけど、そのギャップにいまだに慣れない。
毎回、どきどきして、くらくらしてして、ますます好きになる。


ホテルの部屋の入り口で、焦るように、お互いを確認するように強く抱きしめあった。
舞美ちゃんがふと離れる。綺麗な手が私の頬に触れて、目に触れて、唇に触れる。
そのままお互いの唇の距離が近くなる。
ずっとずっと欲しかった。触れるだけでは切なくて
舞美ちゃんの下唇に吸い付いて口を開かせて中に入る。
「んっ・・!」苦しそうなため息がもれるけど
もっと、繋がりたくて首に手を回して距離を縮める。

柔らかくて気持ちいい。
唇を離すと潤んだ目をして舞美ちゃんが少し下にある私を顔を見つめる。
「もっと・・・」っておねだりする。

舞美ちゃんはゆっくりと首に絡めた私の手を解くと両手首を頭の上で押さえつけた。
ぼんやりと見上げると優しかった舞美ちゃんの目の色が一瞬変わった気がした。

「愛理・・・」

片方の手で私の腕を押さえつけながら、いきなり胸を服の上から荒々しく揉まれる。
そのまま耳に噛み付かれる。
「ちょ、っ、痛いっ。舞美ちゃん??」


唇は耳から首におりて、痕がつくんじゃないかと思うほど激しく吸い付かれた。
水音がして首にかかる息がものすごく熱く感じる。
頭はいきなりのことに真っ白になって、足ががくがくする。
ねじりあげられた腕は離してくれない。
片方の手はTシャツをまくりあげて、
焦るようにブラジャーを上にずらしてあらわになった胸を激しく揉まれる。
「やっ、んっ」思わず声が出る。
舞美ちゃんはなにも言わない。
でも肩の動きで息遣いが荒くなっているのがわかる。
体はどんどん熱くなって、体が勝手に動く。
胸を舞美ちゃんに突き出すような格好になってしまった。

「愛理は本当に私だけなの??」

手を止めて私をじっと見つめる。
「・・・うん・・。」
ぼんやりした頭ではそう答えるのがやっとだった。
手が突然動き出して胸の中心に痛みを感じた。
「いたっ・・!」

「証拠を見せてよ、あたしのものだって」

舞美ちゃんは無表情で感情を読み取れない。
でも痛いのにぞくぞくする。やじゃない。
最終更新:2010年11月01日 07:51