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日も落ちてすっかり暗くなった。
予報どおり雨も降ってきたみたい。

「早貴~~?雨降ってきたからちっさー入れてあげて~!」

「分かったケロっ!」

言われた早貴はバタバタと廊下を走って玄関へ向かって行った。

「ちっさー中入ろ?」

「ワンッ(腹減ったよ~ご飯くれよ~)」

そんなちっさーに気付く事なく、手慣れた様子で繋いであるリードを外して中へ入れる。

「ありがと、早貴」

そう言ってあたしは頭をポンポンと撫でた。
可愛くて仕方がない
ホント親バカってこういうことだろうなって思う。

「愛理~~今日ご飯何?お腹空いたんだけど」

甘えた様子で舞美ちゃんが料理をしているあたしの腰に手を回してくる。

「今日はね~カッパ巻きと青椒肉絲だよ。もうすぐ出来るから早貴と座って待ってて」

ワイワイとした食事を済ませたあと、あたしは片付けを始めた。

「雨の日はくせ毛になるの~♪」

あたしはゆっくり鼻歌を歌いながらお皿を洗っていた。

すると2階が騒がしくていつもと違うことに気付いた。

「ママのこと早貴のほうが大好きだもんっ」

「あたしのほうが愛理のことだぁ~~い好きだもん~」

”早貴の方が”!
”あたしの方が”!!

嬉しいんだかなんだか分からない言い争いが続いているうちに早貴の泣き声が聞こえてきた。

さすがにマイペースなあたしもヤバイと思って急いでお皿を片付けた。

「ちょっと舞美ちゃん!もう~何してるの?」

「…だってぇ…。」

早貴を慰めながらチラチラと舞美ちゃんを見る。

ホントに反省してるみたいでシュンとした舞美ちゃんを見たらなんだか笑えてきた。

「もぉホントバカだね。舞美ちゃんっ」

そう言って舞美ちゃんをつつくと、

「だって最近…早貴、早貴って、早貴のことばっかり。
愛理、あたしのことどうでもいいのかな…なんて思ってた。
…とか言って。ハハッ」

笑ってるけど笑ってない。
そんなつもりは無かったんだけど…。

「ワン!ワン!」

「あっ!ごめん。舞美ちゃん。ちっさーにご飯あげてなかったから行ってくるね。早貴と仲直りしなよ。」

そう言ってあたしは下に降りた。
ホントは舞美ちゃんを抱きしめたかった。
あんなに不安そうな舞美ちゃん久しぶりに見た。
そう思う一方で自分の子供でさえヤキモチ焼いちゃう舞美ちゃんが可愛くて仕方がなかった。

「ちっさーごめんね?」
そう言ってあたしはちっさーに遅めのご飯をあげた。
そうとうお腹が空いていたらしく物凄い勢いで食べ終えて満足そうにしている。

リビングのソファーに座って最近やっと飲めるようになったコーヒーを飲んでゆっくりしていると

「早貴寝ちゃった。」

そう言いながら舞美ちゃんが2階から降りてきた。

「そっか。疲れたんだろうね。ありがと。」

「舞美ちゃんもなんか飲む?」

立とうとした途端…抱きしめられた。

「…あいりぃ…」

不安そうにあたしを見るその目が、顔が、体が愛しくて愛しくて胸が締め付けられる。

「舞美ちゃん…。」

ちょっと歩けば寝室だけど離れたくない。
チュッとキスをしてそのままなだれ込むようにあたしが座っていたソファーに舞美ちゃんを寝かせる。

今日はいっぱいいっぱい愛してあげよう。
口で言わなくても伝わるように…。
不安も全部取り除いてあげるから…。


リ・―・リ<このあとはみんなで妄想してくれワンw
最終更新:2010年02月27日 13:42