舞美ちゃんは本当に鈍感だ。
あたしがちゃんと言葉で伝えないと何も分かってくれない。
この前もキスがしたくて額をくっつけたら、愛理…なんか熱ある、って言われてなんか介抱されてしまうはめになってしまった。
今だって舞美ちゃんはあたしの気持ちに気付いてくれない。
舞美ちゃんの部屋。
二人きり。
ベッドに隣同士で座ってる。
普通なら…ほら、ね?
このシチュエーションならわかるはず。
あたしだってさっきから舞美ちゃんにぴったりくっついてるし。
なのに舞美ちゃんは他愛のない話を続ける。
きっとこのままじゃ何も進展がないだろう。
あたしは少し行動に移すことにした。
「舞美ちゃんの指って長くて綺麗だよね」
舞美ちゃんの片手を触りながら言う。
「え、そうかな?愛理だって指綺麗だと思うよ?ほら」
舞美ちゃんはあたしの手を取って掌と掌を合わせた。
…いや、別に手比べたいわけじゃないんだけど…
「舞美ちゃんのほうが綺麗だよ」
さっきよりもっと舞美ちゃんの指を撫でる。
手首から指先。爪の先まで。
けど舞美ちゃんは気づかない。
ダメだ、やっぱり鈍感。
仕方ない。
「もうっ」
「わっ…え?ちょ、愛理?」
あたしは待ちきれずに舞美ちゃんをベッドに押し倒した。
舞美ちゃんはきょとんとした顔をしてあたしも見上げた。
「舞美ちゃんはなんでそんなに鈍感なの?」
「え?え?なにが?え?」
「分からないなら分からせてあげる」
あたしは舞美ちゃんの首筋に顔を埋めた。
「気付いてくれなかった罰ね」
あたしは顔を上げてニコッと舞美ちゃんに微笑んだ。
「…あたしが満足するまでね」
最終更新:2010年02月22日 16:04