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大乱闘スマッシュブラザーズDX - (2020/04/24 (金) 11:35:32) の編集履歴(バックアップ)


大乱闘スマッシュブラザーズDX

【だいらんとうすまっしゅぶらざーずでらっくす】

ジャンル 対戦アクションゲーム
対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
発売元 任天堂
開発元 ハル研究所
発売日 2001年11月21日
定価 6,800円(税別)
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 11ブロック使用
レーティング CERO:A(全年齢対象)
備考 振動対応
判定 良作
ポイント 後のスマブラの基礎を固めたターニングポイント的一作
シリーズ中対戦ツールとして最も人気
多くの面で初代から正当進化
シリーズ随一の速さと操作自由度の高さが特徴
キャラバランス(特にカービィの弱さ)に極端な問題あり
海外では絶大な人気を誇り、特に北米圏では今なお主流
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズリンク


概要

ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』(以下初代)の続編。
初代はぬいぐるみの任天堂キャラが戦う設定だったが、ハードの描画性能が上がったこともあって、今作からはより精巧な「フィギュア同士の戦い」に設定が変わった。
総売り上げ150万本以上と、GC用ソフトでは日本国内唯一のミリオンソフトとなった。


プレイヤーキャラ

最初から使用可能なキャラクターが14体、隠しキャラが11体存在する。

+ 新規参戦のプレイアブルキャラ・計4体
  • クッパ(マリオシリーズ)
    • ご存じマリオの宿敵。最重量級のパワーキャラ。発売前の「続編で出て欲しいキャラ」アンケートではダントツの1位を獲得していた。
    • 炎・爪・牙などパワフルな攻撃を見ての通り持っている。……はずだったのだが、スーパーアーマーがなく素早さ第一な本作では目に余るほどの悲惨な性能に。
      • 横必殺ワザ「かみつき」は厳密には密接した相手を掴んで噛み付くというもので、密集以外で当てると単なる引っ掻きになると言う非常に分かりづらい仕様だった*1
      • 何故か崖上がり攻撃と起き上がり攻撃が強かったりするが雀の涙程度。
      • CPU専用キャラとして、彼の強化版であるギガクッパも登場。色々と段違いに性能が上がっており、本作に馴れ初めの多くのプレイヤーを苦しめた。
  • ピーチ(マリオシリーズ)
    • 空中浮遊や野菜など、『スーパーマリオUSA』の特徴を濃く色付けされたテクニカルタイプなスーパープリンセス。
    • 空中浮遊による横方向の復帰力や細やかな立ち回りは全キャラでもトップクラス。
    • 「ピーチボンバー」「キノピオガード」「野菜ひっこ抜き」など、名前だけでは内容がちょっと想像しにくい独特の必殺ワザを持つ。弱点は地上機動力が低いのとふっとばしが弱めな所。
    • 横スマッシュが「ランダムで振った武器によって吹き飛び方が変わる」という、これまた変わった性質を持つ。
    • 下スマッシュの火力が異常に高く、専用のテクニックも合わさって強キャラの一人となっている。
    • カラー変えで服装がデイジーのものに変化すると言った芸コマぶりを見せる。なお性能の変化はない。
      • 『X』『for』でもこのような細かい変更が出るカラーバリエーションは多々存在するが、『スマブラSP』ではデイジーがダッシュファイター(モデル替えキャラ)として独立参戦することになった。
  • ゼルダ/シーク(ゼルダの伝説 時のオカリナ)
    • 軽量でふっとばされやすいが、パワー系キャラのようなワザ性能*2、そして魔法での飛び道具反射・操作攻撃・瞬間移動を持つゼルダ、攻撃力は低めだが機敏でコンボを決めやすいシークを適宜チェンジするという、変り種のキャラクター。 完全に原作のネタバレなのは内緒。
      • 「スピードのシークでダメージを稼ぎ、パワーのゼルダで吹っ飛ばす」という、パワーとスピードを使い分ける戦い方を想定したキャラクターとなっている。
        ゼルダは動きが遅い分乱戦は不利なので距離をとって魔法と反射技で相手をけん制しつつ、近づいてきた相手を迎撃で吹っ飛ばすというのが基本的な戦い方とされる。……と公式攻略本では紹介されている。
    • 両者とも身長が高く、攻撃が当たりやすいのが弱点。加えて変身形態による性能差が大きすぎて、ゼルダを使う余地はほぼ存在せず、ガチ対戦では九分九厘シークのみが使われる。一応復帰力はゼルダが勝っているため、画面遠くに飛ばされた際の復帰などに稀に使われることはある。
    • ゼルダ/シークでカービィのコピーが独立している。ちなみにゼルダコピー時は他キャラのようにカツラではなく、『時のオカリナ』の幼少期のゼルダが被っていた帽子を被る。
      • 全くの余談だが、本作でのゼルダが上方に飛ばされた際の悲鳴はやたらリアルで怖い
  • アイスクライマー(アイスクライマー)
    • 16年の歳月をかけて表舞台に返り咲いた新参戦キャラ。メインのポポとオプションのナナが常に2人1組で行動するという特殊な性質を持つ。
      • カラーチェンジでメインとして使う方を変えられるが、性能は変わらない。
    • その性質上、単純なダメージ効率は最高クラス。別々のアイテムを持って連携攻撃という事もできる。
      ただし、オプション側が撃墜されると攻撃力が半減するばかりか、上必殺ワザの復帰力も失われるというリスクも背負っている。
      また、原作における挙動や機動性を再現しているため、ジャンプ力が低めでなおかつ横方向への飛距離が伸び難いという弱点がある。
    • アイスブーツを履いているため、一部ステージの滑る床で滑りにくい固有の特性がある。が、普段は比較的滑りやすい。
+ 前作から続投のプレイアブルキャラ・計10体
  • マリオ(マリオシリーズ)
    • 説明不要の任天堂のスーパースター。ワザ性能のバランスが良く初心者でも使いやすい。
      その一方で三角飛び、ダッシュジャンプ等様々なテクニックに対応しており、上級者へのステップアップにも対応している。
      • また本作では彼のみの特徴として、上必殺技を出した後に一瞬だけ三角飛びでキャンセルできるタイミングが存在する。3Dアクションの祖の面目躍如といったところか。
    • 横必殺「スーパーマント」は前隙があるが飛び道具や相手の向きを逆転させる先読み反射ワザ。空中で使うと少し浮くので復帰にも利用できる。
  • ドンキーコング(ドンキーコングシリーズ)
    • クッパに重量級の座を渡し、ゴリラらしい機敏さとメテオ技を多く持ちインファイトに秀でたパワーキャラに変貌した。
    • 初代で見られた良くも悪くもムチャのある攻撃モーションの改善が最も顕著。大分リアリティを持ったモーションへと修正された。
    • 横必殺「ドンキーヘッドバット」は地上の相手に当てると地面にめり込ませて無防備にさせるため、1vs1で決められれば強力。空中の相手にはメテオ攻撃となり、やはり前隙相応のハイリターン。
    • 「ハンドスラップ」の性能の噛み合いっぷりから、組み手で猛威を振るうキャラ。十五分耐久組み手のクリア報酬が彼の復刻ステージであるあたり、おそらく意図的な設定であると思われる。
  • リンク(ゼルダの伝説シリーズ)
    • 遠近両用の重装備勇者。N必殺として「弓矢」を装備したことで遠距離への攻撃性が上がり、横スマッシュ攻撃が二段形式になったことで決定力もそこそこ上がった。
    • 代名詞の上必殺「回転斬り」は大幅に強化され、クリーンヒットではかなりのふっとばし力を出すようになった他、地上カス当てだとなんと斜め下にふっとばすため強力なフィニッシャーに。更に空中で使ったときの上昇力も強化。
    • 空中でもフックショットを出せるようになり、これを壁に刺すことで上昇距離を稼げるようになったため、復帰面は前作から大幅に改善された。
    • 盾も飾りではなくなり、立ち・しゃがみの静止状態において一部の飛び道具を防いでくれるようになった。
  • サムス(メトロイドシリーズ)
    • パワードスーツを身に纏ったバウンティハンター。様々な飛び道具を操る遠距離戦キャラ。
    • 新たな横必殺「ミサイル」は入力の仕方で性能が変わる。ノーマルミサイルは少し追尾するが、スティックを弾きながら撃つと高威力で高速直進するスーパーミサイルを放つ。
    • ボムの爆風を受けるとボムジャンプをするようになり、リンクと同じく空中ではグラップリングビームを壁に刺せるようになったため、復帰がかなり強化された。
  • ヨッシー(ヨッシーシリーズ)
    • 初代同様アクション構成に癖が強い、公称「初心者または上級者向け」のユニークなキャラ。
    • 新たな横必殺「ごろごろたまご」は卵に入ってステージを転がり回る荒らし技。自滅の危険性もあるので、欲張ったときの扱いにくさが上がっている。
    • ふんばりジャンプや卵型のシールドなどの独自の仕様を使いこなすことで「色々な意味で一人だけ別のゲームをやっている」と呼ばれる程にユニークな動きが出来るようになるが、そこに辿り着くまでは至難の業。ある意味で上級者向けのキャラクターといえる。
  • カービィ(星のカービィシリーズ)
    • 初代であまりにも強すぎた為か、ほぼ全ての面において大幅に弱体化。初心者にすら使い難くなってしまったばかりか、一気にぶっちぎりの最弱キャラへと没落。
    • 新しく引っさげてきた横必殺「ハンマー」もその埋め合わせには不足としか言いようがなく、本作では完全に話にならない立場に追いやられている。
  • フォックス(スターフォックスシリーズ)
    • 良くも悪くも今作を象徴する最強評価のキャラ。もともと初代での職人キャラ的なスピードタイプだったが、重量を犠牲に弱点だった攻撃力が改善され、攻撃面では比類のない存在になった。
    • 高速で横に瞬間移動する横必殺ワザ「フォックスイリュージョン」が追加。さらに通常必殺ワザ「ブラスター」も相手をひるませられなくなった代わりに連射速度が飛躍的に加速。
    • その代わり本作以降は重量が著しく落とされた(本作ではワースト5位)。回避をしくじるとあっさりやられる他、空中落下速度が早いことから一度崩れるといいようにコンボされることが非常に多い。 そもそも速い本作の中でもあまりに速過ぎるため、操作に慣れた上で非常に複雑なテクニックを身につけるまでは事故どころか自滅も少なくない。
      • 下必殺ワザ「リフレクター」は理論上は非常に強力な補助性能を秘めているが、これを組み込んだコンボの難易度は滅法高い。コントローラーのスティックを潰した逸話はもちろん、手首に炎症を起こし入院した海外プレイヤーもいるほど
    • おまけにCPUに対してもやたら強い。通常必殺ワザ「ブラスター」に対してCPUは何故か空中緊急回避やシールドリフレクトで対処しようとシールドを張り続ける行動を取り、その結果シールドブレイクを起こして無防備になったり自滅することも。一部の攻略本ではこれを利用してCPUを足止めさせる攻略法が記載されている。
  • ピカチュウ(ポケットモンスターシリーズ)
    • 広い攻撃範囲とスピードを併せ持つキャラ。基本的には軽快で鋭い技がほとんどだが、新たな横必殺ワザ「ロケットずつき」は重厚な一撃を秘める。
    • 上必殺が「こうそくいどう」から「でんこうせっか」になり、攻撃判定をまとうようになった。
    • 初代では特に1対1において暴力的な強さを誇っていたため幾分か弱体化が図られたものの、いくつかテクニカルな強みも新たに持たされている。同作のカービィほど無茶な弱体化には終わらず、珍しく職人キャラ的な立ち位置としてうまく収まっている。
  • キャプテン・ファルコン(F-ZEROシリーズ)
    • 全キャラ最高のダッシュ速度を誇る俊足と高い攻撃力を併せ持つ、スピード&パワーキャラ。本作では隠し枠から昇格。
    • 本作オリジナルの特徴として、背中にブルーファルコンのペイントが施されている。なお赤カラーを選ぶとペイントが『F-ZERO X』でのブラッド・ファルコンの愛機「ヘルホーク」のものに変化する。
    • 初代からワザの多くが差し替えとなった。新技の中でも発生直後の先端箇所をピンポイントで当てると高威力+低く吹っ飛ばす空中前攻撃「ストライキングニー」(通称:膝)は決めた時の爽快感が抜群、しかも今作ではカス当たりでも実用性が高く、ファルコン第二の代名詞とも言えるほどに人気の高い通常攻撃となった。
    • 横必殺技「ファルコンナックル」は横に素早く移動しながら攻撃。地上で出した場合は空中に打ち上げ、空中で出すと相手を下へ叩きつけるという性質がある。
    • 弱点は総合的な素早さがほぼ据え置きだったため、相対的・全体的に挙動が遅めになった所。
    • アピールが常にカメラ側を向く仕様になった。
  • ネス(MOTHER2 ギーグの逆襲)
    • ヨッシーの流れを汲むトリッキーキャラで、ファルコンと共に隠し枠から昇格。特殊なPSI攻撃はペースをつかんだときの威力こそ高いが、立ち回りに関しては概して不利。
    • 放物線を描きつつ溜める新たな通常必殺ワザ「PKフラッシュ」は前スキが長く当てにくいが、最大溜めするとゲーム中最大級のダメージ威力を誇る飛び道具。エフェクトは概ね原作を模しているものの、効果音や技の特徴はむしろ原作での「PKキアイΩ」に近かったりする。
    • ボイスの発音が全体的にネイティブ寄りになった。
    • 実は後に発売される『MOTHER3』の主人公「リュカ」をネスの替わりに参戦させる予定だったものの、開発が難航しているなどの理由からネスが続投となった。このため プリンと共に危うくリストラされかけた初代メンバー である。
+ 隠し参戦キャラ・計11体

条件を満たすことで、さらに以下の11体のキャラクターを使用できる。そのうち5体は初期キャラの、1体は隠しキャラのモデル替えとなっている。

  • ルイージ(マリオシリーズ)
    • もちろん説明不要の緑の人気者。初代ではマリオのモデル替えキャラだったが、本作では複数のモーションが区別化、さらに性能も大きく差別化され全くの別キャラに。
    • まんべんなく使いこなすことで安定感を得られるマリオと逆に、近接威力最強(=離れると弱い)の「ファイアジャンプパンチ」に加え、長押し溜めだが時々暴発してしまう横必殺技「ルイージロケット」など、一発逆転要素に拍車がかかった。
    • 勝利ポーズや攻撃モーションなど、所謂イロモノキャラとしての色付けが強くなったのも本作から。ただし後作のネガティブなイメージとは異なり、本作は甲高い声も相俟ってどちらかというと奇矯なイメージが強い。
    • 卑屈に地面を蹴る攻撃判定つきアピールは初代と同じである。挙動の癖は強いが、攻撃技そのものは案外使い易いのが揃っている。
    • 全キャラで一番滑り易い。このため、ユーザーによって発見されたテクニック「絶」が一番効果的なキャラでもある。
    • CPUに使わせると何故か復帰手段は横必殺ワザ「ルイージロケット」でしか使用せず、上手く誘導すれば勝手に自滅なんてこともサラ。
      • 逆に上必殺ワザ「スーパージャンプパンチ」で復帰して崖に摑まるのを繰り返すとCPUはわざわざ空中回避をして自滅することもある。
    • 発売前は公式サイトのフィギュア紹介項目などにて、あたかも参戦しないかのように告知されたので残念がるファンも多数いた。
      • ルイージのフィギュアの写真とともに「彼にもスマブラ参加招待状を送ったのですが、マンションに出張中で留守でした」と、少し前に発売された『ルイージマンション』を絡める表記をしたもの。なお参戦が公表された際には「ルイージが出ないとは一言も言ってませんよ?」とコメントが添えられた。
    • ある条件を満たすとアドベンチャーでも戦えるが、そのときの登場ムービーが色々と衝撃的である。桜井氏曰く「ある日夢に見た光景をそのままムービーにした」とか。
  • プリン(ポケットモンスターシリーズ)
    • 削除も考えられていた中での続投。ピチューに弱キャラの座を譲ったということで、空中での横移動力・空中攻撃の火力や判定が総じてパワーアップし、無類の空中戦特化型へと成長。
    • コマンドの変更により復帰が安定するようになった「はたく」や、一撃必殺級のふっとばし力を持ちコンボに組み込める「ねむる」と、必殺ワザの強化も目立つ。新しい通常必殺ワザは横に猛突進する「ころがる」。
    • 空中後攻撃の異常な判定の強さと「ねむる」の凶悪無比な決定力が注目を浴び、まさかの強キャラ入りを果たしている。ただしとても軽くて吹っ飛びやすいうえに、行動がワンパターンになりがちなのが欠点。
  • ミュウツー(ポケットモンスターシリーズ)
    • 最強として名高い伝説のポケモン。しかし技は威力が高いのはあるが動きが遅いのでコンボに繋げ難く、本来は重量級だが「超能力で少し浮いている」設定からかなぜか微妙に吹っ飛びやすい…と、原作最強ポケモンとは思えないほど弱点が多い。
    • ほとんどの技がキャンセル可能、何故か投げが強力、移動距離の長い緊急回避や「テレポート」で動きの遅さの割に機動力は高いという長所は、癖がありすぎて噛み合わないという憂き目に。
    • 空中緊急回避時に姿を消失させる、アイテムは直接持たずに超能力で浮かせるなど、作りこみ自体は非常に個性的で凝っており、『X』『for』でリストラされた際に特に復活要望の強かったキャラである。
    • 本作に限りCVは『ミュウツーの逆襲』と同じく舞台俳優の市村正親。氏のお気に入りとあってかこだわりをもって収録に臨んだらしく、見学に来ていた開発スタッフはその迫力に圧倒されたという逸話を持つ。
  • マルス(ファイアーエムブレムシリーズ)
    • アリティアの王子。原作でも見せていた華麗な剣技は、先端をかすめるように当てると攻撃力が上昇し、パワーキャラに迫るほどのふっ飛ばし力を秘める。
    • つかみのリーチが見ため以上に長く機動力も高い優等生で、本作の強キャラの一人。ただし飛び道具がなくインファイトや空中技・ふっ飛ばした後の追撃も苦手(下必殺ワザ「カウンター」など、テクニック次第でカバーできる)。
    • CVは知る人ぞ知るOVAで担当した緑川光氏。
  • Mr.ゲーム&ウォッチ(ゲーム&ウオッチシリーズ
    • 本作では最後の最後に使えるようになるキャラ。21年前にゲーム&ウッチで活躍していたあの黒い人がまさかの参戦。
    • ゲーム&ウオッチの各機種での行動を元ネタにした技は威力・判定ともに強く、さらにランダムで性能が激変する「ジャッジ」、飛び道具を3回吸収した後溜めた攻撃の合計威力×2をぶちまける「オイルパニック」など他キャラに負けず劣らずの変わった技を持つ。
    • 全体的に癖は強いが、通常攻撃での決め手が横スマ「ファイヤーマン」、下強「マンホール」、空N「パラシュート」と結構多いのが特徴。言わずもがな全てG&Wのタイトルが元ネタ。
    • ペラペラのためか、移動が軽快でふっ飛ばされやすい。
  • ドクターマリオ(ドクターマリオ)
    • 医者の格好をしたマリオの参戦。「異ならないところが異なるところ」をコンセプトとしたマリオのモデル替えキャラで、パッと見ただけではマリオとほとんど変わらないように見える。
    • しかし、ファイアボールの代わりに威力が高く、高く跳ぶ「カプセル」など、ワザの性能が細かいレベルで差別化されており、使いこなせば実は全く異なる性能のキャラであることを実感できるようになっている。
      マリオと比べると、全体的に一発一発が重い代わりに復帰力が下がっている。
  • ファルコ(スターフォックスシリーズ)
    • スターフォックスのエースストライカーで、フォックスのモデル替えキャラ。鳥だけあってか2段ジャンプでカービィやプリンの6段ジャンプに追いつける跳躍力を持ち、動きと火力の激しい空中コンボを披露することも出来る。
    • 空中下攻撃は斜め下に吹っ飛ばすため、メテオ返しができない*3というイヤな扱いになっている。
    • 通常必殺「ブラスター」は初代のフォックスに近く拘束力が高い性能。着地寸前に発射すると隙を大幅に減らせる。
    • コンパチ元のフォックス同様あらゆる面でゲームの強みに恵まれており、フォックスにこそ劣るものの強キャラの一翼を担っている。
  • ガノンドロフ(ゼルダの伝説 時のオカリナ)
    • 力のトライフォースを握る魔盗賊の参戦。驚く事にキャプテン・ファルコンのモデル替えキャラ。
    • 非常に攻撃一発一発の威力が高く、重量の為に吹っ飛びにくいが機動性は悪い。必殺技「魔人拳」は出が非常に遅いが、見事命中させた時の威力は絶大。
    • 元々参戦予定は無かったが、彼自身が非常に人気が高い点やモーション的に違和感が無いファルコンの流用なら開発に間に合うという経緯で急遽参戦が決定した。
    • 没になった要素の名残として、勝利ポーズの一つや乱入時のシルエットなどでは大剣を手に持つ。正式採用は17年後の『SP』まで待つことになる。
      • 勘違いされがちだが、この"ガノンドロフの剣"は任天堂スペースワールド2000のデモビデオが元ネタであり、 『時オカ』原作で人間体のまま剣を使う描写は一切ない 。ついでに言うと、コスチュームについても時オカではなくこちらが元ネタ。
  • こどもリンク(ゼルダの伝説 時のオカリナ)
    • リンクの子供時代の姿も、リンクのモデル替えキャラとして参戦。身体が小さいためか一撃の威力が低く、吹っ飛ばされやすい。
    • しかし小柄な分リンクの弱点だったフットワークの無さは克服されているほか、蹴り技と飛び道具の性能もリンクより高い。
    • なぜか下突きの身体の部分を当てると炎のエフェクトと共に強烈なメテオワザになる。
  • ピチュー(ポケットモンスター 金・銀・クリスタルバージョン?)
    • ピカチュウの進化前のポケモン。当然ともいうべきかピカチュウのモデル替えキャラ。
    • 「電気を溜め込むのがヘタ」という図鑑説明の再現か、電撃ワザ(一部そうでないものも含む)を使うと自分にもダメージが入る。更にプリンよりも軽いとデメリットばかりという、公式の最弱キャラ。実際はさらに下がいたが。
      • ピカチュウより小さいため回避力が高く、着地時の隙も全キャラ平均の半分以下と言う特徴を持つが、それを活かすためには非常に高いテクニックが必要。正しくハンデ用のキャラである。
  • ロイ(ファイアーエムブレム 封印の剣)
    • 約5ヶ月後となった発売の宣伝として、クロスオーバーゲーム前代未聞の先行参戦。同シリーズ出身のマルスのモデル替えキャラ。
    • 剣の振りはやや遅く、根もとの方に威力があるためにリーチを活かしにくいが、全体的な威力は高い。
    • 必殺ワザの性能はマルスを上回っている傾向。「エクスプロージョン」は溜め時間が長く、最大溜めでは自分も少しダメージを受けてしまうものの全キャラ最強のふっとばし力を誇るなどと言った特徴がある。また、「カウンター」の反撃威力が相手の出したワザに比例する性質はこのころはロイだけのものだった。
    • 穏やかで冷静だった原作『封印』と異なってかなり熱血なキャラクター付け*4かつパワータイプ*5になっている。
      • 元々は『封印の剣』自体が本作発売前に販売される予定だったが諸所の事情で延期となっている。原作と違う所があるのは初期設定の名残であり、実際ロイのキャラ付けは製作の段階で二転三転していった模様。しかしスマブラに継承された個性は後の本家シリーズにも逆輸入されつつある。
    • イィーヤッ!のシャウトが印象深いCVはスタンダードなイケメンキャラからショタキャラ、癖のあるキャラまで演じ分けることに定評のある福山潤氏。

追加要素

キャラクター操作

  • 横必殺ワザ
    • 全キャラにスティック左右に倒しながらBボタンによる必殺技が追加され、一キャラ辺りの必殺技は4種類となった。
    • 真横に向けて突進したり飛び道具を放ったりする性質のものが多い。
    • リンクのように初代の通常必殺ワザが横必殺技に置き換わったファイターもいる。
  • スマッシュホールド
    • すべてのスマッシュ攻撃が、Aボタンを押しっぱなしにするほど、威力が少し上がるタメ技になった(タメ時間は最大1秒)。攻撃のタイミング調整、回避に対するフェイントにも使える。
  • 緊急回避
    • 地上でシールドを押しながら下を入力することでその場緊急回避ができるようになった。移動しない分、横緊急回避よりも隙が少なくなっている。
    • 空中でシールドを押すことで空中緊急回避が可能になった。お手玉された際の回避手段になる他、立ち回りや復帰など様々な場面で活用できるが、しりもち落下になって空中ワザが使えなくなる。
  • ジャストシールド
    • 相手の攻撃を受ける直前に最濃シールドを出すと発生する。シールドが減少せず、攻撃をシールドした事による硬直時間も軽減される。
  • 掴みからの派生
    • 「つかみ打撃」「上投げ」「下投げ」が追加。「つかみ打撃」は追加ダメージを与える手段で、「上投げ」「下投げ」はコンボの始動に有用なものが多い。
    • ドンキーコングの前投げのみだった掴み外しが、全キャラのつかみでも発生するようになった。投げ外しまでの時間は掴まれた側の蓄積ダメージに比例して長くなるが、掴まれた側がレバガチャすることで少し短縮できる。
    • 前作と比べて投げのふっとばし力は軒並み低下し、ガード崩し・兼コンボ布石ワザとしての役割が色濃くなった。一方で高いふっとばし力を保持しているキャラも一部おり、それらは「投げが強いキャラ」として特徴づけがされることとなった。
  • ベクトル変更
    • 吹っ飛ばされた際にスティック入力で僅かだがその方向を曲げられる。
      • これによりやられ状態でもある程度安定して抵抗を取れるようになり、攻撃側がコンボを継続する際にはアドリブ力が問われるようになった。
  • 自滅で-2点
    • 基本は初代と同じく-1点で、やられて相手に+1点をあげるよりも自滅が点差的な意味で得だが、本作では追加ルールという形で自滅点を変更できるようになった。
      • また、チーム戦でチームアタックまたは自爆可能な攻撃によって味方を撃墜してしまうと、撃墜してしまったプレイヤーにも自滅点としてペナルティが付くようになった。
  • ルーペで徐々にダメージ
    • 画面カメラの外~場外判定の間の「ルーペ状態*6」になっていると徐々にダメージを受ける(150%まで)。
    • 初代の陸続きステージ「いにしえの王国」で行われた『画面端ギリギリで待ち伏せし、接近した相手を外側に投げて瞬殺する』という戦法への対策となっている。

本作のみの要素・仕様の一例

  • シールドの濃さ
    • GCコントローラのL/Rボタンの押し込み具合を感知し、シールドの強度を使い分けられる。
      • 浅く押すとシールド量の消費は抑えられ大きな薄いシールドが張れるが攻撃をシールドした時の消費量や硬直が長い。
      • 逆に深く押すとシールドの消費量が激しくなり張れるシールドも濃く小さくなるが攻撃をシールドした時の消費量や硬直が少ない。
      • 基本的にジャストガードができる濃いシールドが多く使われがちだが、キャラを覆えない程小さくなった際や一部状況下では薄いシールドが使われることもある。
  • メテオ返し
    • 特定のワザ(真下方向にふっとばす「メテオ」ワザの多く)を食らってから少し後のタイミングで空中ジャンプや上必殺技が使えるようになり、吹っ飛びを完全にキャンセルして体制を立て直せる。低いダメージでもステージ外で下方向に吹き飛ばされると高確率でミスにさせられるほど強力な技だったことに対するアンチシステム。
      • これに加えて本作からメテオ攻撃が軒並み発生が遅くなっており、決め手として使おうとするには先読みなどの一工夫が求められるようになった。
    • ただし本作では本当に真下方向に飛ばされていないとこのシステムは使えず、吹っ飛びずらしなどで少しでも斜めにしてしまうとメテオ返しができなくなる。
  • 空中緊急回避の仕様
    • 本作初登場の空中緊急回避は任意でスティックを倒した方向へ一定距離移動できる。ただし、尻もち落下になり他の一切の行動ができなくなる。
    • 後作に比べ使用後のペナルティが甚大なため、回避用途においての考え無しの使用は多大なリスクを伴う。一方で、一定距離移動できる特性を利用したテクニックが存在する。
  • ジャストシールドの仕様
    • こちらも本作初登場だが後作と仕様が違いジャストシールドしても大きなノックバックが発生する。これにより安直にスマッシュ攻撃などを出しても反撃が当たらない場合がある。
    • 飛び道具に対してジャストシールドを決めると、飛び道具を反射して相手に当てられるシールドリフレクトが発生する。飛び道具持ちが終点でも絶対有利たりえない一因となっている。


特徴・評価点

  • 操作キャラは隠しも含め、初代の2倍以上の総勢25+1人に。
    • 新キャラは個性的な性能のキャラが多く、二つのキャラを使い分けるゼルダ、オプションがつくアイスクライマーと言ったキャラがおり、まさかのレトロLSIゲームを元ネタにしたMr.ゲーム&ウォッチなどもユーザーを非常に驚かせた。
  • キャラが増えればステージも増えており、こちらはほぼ一新された上で3倍以上の29種類に。
    • 本作のみの特徴として、殆どの参戦シリーズ毎に「表ステージ」「裏ステージ」で対になった2ステージが登場している。ステージ選択画面で縦に隣接しているステージがこれに該当し、上が表ステージ、下が裏ステージとなっている。
      • 表ステージはオーソドックスで比較的癖の少ないものが多く、裏ステージは強烈なギミックややくものが存在するものが多い。
      • 中でも裏ステージはとにかく広い「神殿」、足場が出ては消える強制スクロールの「レインボークルーズ」…
        他にも足場が回転、地面や水面に着くと流されてほぼ即死、未知の空間の奇妙な足場などの奇抜な新要素で、実際の遊びでも見た目でも千差万別の楽しみがある。
    • アイスクライマーの「アイシクルマウンテン」と、ゲーム&ウオッチ「フラットゾーン」だけは表裏のない単独ステージ。
    • これらとは別の隠されたスペシャルステージとして、余計なギミックが一切無く、平らな足場とすりぬけ床3つだけで構成されたスマブラのスタンダード「戦場」や、平らな足場がたった一つでガチ対戦の定番となった「終点」のほか、前作の復刻ステージが3つ登場する。
  • 先の項に書いたとおり、操作面でも様々な新システムが追加された。初代の直感性は健在・駆け引きはより奥深く…というゲームとして確実な進化を遂げた。
    • 他にも内部的にも遊びやすくなるような新システムが多く、ゲームバランスが大幅に見直されている。
  • 完成度の高い操作体系
    • ハードの変遷により64からコントローラーが変化したものの、本作の操作体系とゲームキューブコントローラーの相性は抜群。スマブラの操作体系が特徴的なGCコンのボタン配置に見事に合致していたこともあり、非常に直感的かつスムーズに操作できる。
      • その影響は凄まじく、3世代後のハードで発売された続編でも本作の操作体系を使用できる環境が配備されている。今となっては名実ともにGCコン=スマブラ専用コントローラーとも言えるような環境に仕上がっており、その完成度の高さと局所的な息の長さがうかがえる。
  • シリーズ屈指の操作性及び自由度の高さ
    • 入力遅延は快適と好評だった前作とほぼ同じで歴代最短であり、変なクセやストレスも無くとっつきやすい。
    • 全体的に行動の後隙を緩和する手段が多く、より自由な挙動をしやすい仕様になっている。そのため操作面でのテクニックや機能はシリーズ1の幅広さと奥深さ。習得すれば動きの選択肢が大幅に拡張され、まさに「自分だけの動き」を取れるようになる。
      • 『X』『for』の操作性は基本的に「簡略化」の名目で本作のものに何らかの制限を加えたものになっている。
  • 攻守バランスの改善
    • もろもろの要素が相まって非常に攻め有利だった前作と比べ、シールド性能の向上、空中緊急回避やベクトル変更などが追加されたことにより守備面が大幅強化された。
    • 一方で先述した操作の自由度の高さやシリーズと比較しても総じて高めのキャラ性能から攻撃手段においても強化されており、システム面においての総合的な攻守バランスはシリーズで最も取れているといっていい。
      • よく初代や『SP』と並んで攻撃寄りと言われる本作だが、これは高い操作性や(『X』『for』と比べて)お手軽な防御手段が存在しないこと、比較的長いやられ硬直がそうさせていることに起因する。「シールドつかみ」や「シールド台降り」など防御関連のテクニックも多いため、使いどころを見極めれば攻守共に強いというのが実情。
    • 特に崖際の攻防は熾烈を極める。全体的に後作と比べ復帰力が抑え目なので画面端に追いやって落下させやすいこと、その一方で空中緊急回避や横必殺技の追加などで復帰ルートが一つに限らないことが多くなり、単純に崖にぶら下がっておくだけでは復帰阻止になりづらくなってきたなどが要因として挙げられる。
  • 遊べるモードも大量に増加。
    • 一人用モードは初代とほぼ同じ連戦形式の「シンプル」に加え、サイドスクロールアクションを実装した「アドベンチャー」と、回復制限付きで全キャラと戦い抜く「オールスター」(隠しモード)が追加。
      • 「シンプル」は今作以降、ステージごとにあらかじめ決められたパターンの中からランダムで選出されるようになる。難易度と経過タイムによっては、ラストのマスターハンド戦でマスターハンドのHPを半分以下にすると隠しボスのクレイジーハンドが乱入してくる。
      • 「アドベンチャー」はキノコ王国などのゲームにちなんだ広大なマップを突き進むステージが多く存在。シリーズでおなじみのザコ敵が出てくるものもある。
        終点ではハンドではなくクッパと戦うが、難易度と総合クリアタイムによっては終点のクッパの色が変わり、倒した後に真のボスであるギガクッパとの対決が追加される。
      • 「オールスター」は『星のカービィ スーパーデラックス』の「格闘王への道」と似た隠しモードで、「残機は1で固定」「受けたダメージは次に引き継ぐ」「ステージ間でハートの器を1プレイ中3個まで使える」というルールのもと、全キャラクター勝ち抜きチャレンジを行う。なお、休憩所BGMは同じく『スーパーデラックス』の「洞窟大作戦」で使用されたセーブ部屋のアレンジである。
      • ただし、本作以降は一人用モードでコンティニューする時にゲーム内通貨である『コイン』を要求される。必要なコインの枚数は難易度に応じて変化するが、『オールスター』のみ難易度に関わらず最大値の10枚必要になる。
    • ミニゲームとして初代から続投した「ターゲットをこわせ!」、初代や今作の一人用モードにある「謎のザコ敵軍団」戦の切り抜き発展である「百人組み手」、完全新モードの「ホームランコンテスト」の三種目が遊べる「競技場」モード、特殊な条件で戦う新モードの「イベント戦」がある。
      • 「百人組み手」はいわゆるスマブラ版無双。ボス戦の前座であったザコ敵軍団との戦いを切り出したモードで、強攻撃やスマッシュ1発で簡単に倒せる敵を大量に相手にすることとなる。
        適当に攻撃をぶっ放しているだけでも敵がポンポン吹っ飛んでいき、大量に倒したときの歓声も相まって、一騎当千の爽快感が味わえる。
        ただし「情け無用組み手」は極限にまで強化されたザコ敵軍団が登場。一転して動作に制限がかかったままのザコ敵を自滅させるなどの特殊な立ち回りやテクニックが重要となる鬼畜ゲーと化す。コツさえ掴めば無理ゲーではないのでこれもまた一興か。
      • 「ホームランコンテスト」は10秒以内に「サンドバッグくん」にダメージを与え吹っ飛ばした距離を計測するというもの。ホームランコンテストという名前に合わせてステージには最初から「ホームランバット*7」が置いてあるため、基本的にはこれを使って吹き飛ばすことになる*8。実に吹っ飛ばしあいのスマブラらしい。
        後作と違って本作は台にバリアが存在せず、各キャラ毎にダメージを与える手段の工夫が求められる。代わりに画面左に見えない壁があり、あえて左向きにサンドバッグをふっとばしてバウンドさせることでダメージを稼ぎやすくする、といったテクニックも存在する。
      • 「イベント戦」はそれぞれに決められたルールで戦う。使用キャラは固定のものと自由選択のものがある。クリア条件は大体が敵の全滅(記録は最短時間)だが、時間切れまで生き残る(記録は最多撃墜数)など、イベント戦ならではの条件もいくつかある。
        用意されたイベントには様々なネタが組み込まれている。また次作以降と異なり半数以上のレベルでキャラクターが固定されていないため、同じレベルをいろいろなキャラでやり比べるといった楽しみ方もできる。
+ 例えば
  • Lv.1「迷惑大王」:お馴染みマリオVSクッパ。Lv.42にさらに巨大化したクッパと何故かルイージが戦う「すごく迷惑大王」もある。この構図は以降の『for WiiU』まで最初のイベント戦でマリオVSクッパ+αという形で続いている。
  • Lv.3「大爆発大会」:爆発物アイテムばかり出現し、相手の赤いリンクとサムスも爆弾を使用する下必殺ワザを多用する。モンスターボールも出るが、マルマインしか入っていないという手の込みよう。
  • Lv.7「ポケモンバトル!」:直接攻撃が通じず、モンスターボールから出現するポケモンでしかダメージを与えられない
  • Lv.14・Lv.26・Lv.47「フィギュア上の戦い」:ファイターとなったフィギュア達が、これらのイベント戦専用となる他の巨大フィギュアをステージとして戦う。続編にはない独自ステージ。
  • Lv.16『カービィのエアライド』:ワープスターのみを使って黄色カービィ軍団を倒す。同名作の64ソフトが開発中止になったことを自虐している。
  • Lv.22「スーパーマリオ128」:極小マリオ128人抜きに挑む。ゲームキューブ初お披露目時のデモソフトが元ネタ。
  • Lv.25「ガルガンチュア」:都会・フォーサイドのビルの上で、巨大ドンキーと巨大クッパ(プレイヤー操作)の戦いに極小マリオと極小ピーチが巻き込まれる。要は怪獣映画がモチーフ。
  • Lv.33「めざすゴールはただひとつ」:マシンが大破したというファルコンが、2倍速の自らの足で時間内にゴールを目指す。大破したと言う割には、ステージを通過するマシンの中にブルーファルコンもあるので、正確には奪われたという感じだが。
    実はこのイベントとアドベンチャーモードでは仕様が異なり、マシンに当たった際の無敵時間が無いため一度マシンに巻き込まれたら最後凄まじい勢いでマシンに轢かれまくる。初見で爆笑した人も多いのでは?
  • Lv.39「プリンのコンサート」:対戦相手が全員プリンというこのイベントに限り、ステージ後ろのオーロラビジョンにプリンが映っている間は「うたう」で眠らせる範囲がステージ全域に広がり効果時間も大幅に長くなる。おそらくアニメ版の再現。顔に落書きはできないけど
  • 対戦モードの充実
    • 新ルールとして、敵を攻撃すると出るコインを時間内に集めた数を競う「コイン制」と、一人用モードでのスコアで競う「評価制」が追加。
      • 1人用モードと評価制乱闘に使われるスコアボーナスは初代の5倍近くの249種類まで増加。ボーナス名も「一度も攻撃しない」「肉弾戦のみ」とわかりやすくなり、「チーププレイ」「バタフライ」などとどこか曖昧だった初代1Pモード時と比べると改善されている。
    • 「スペシャル乱闘」というモードも初登場。場外バーストに加え150%のダメージを受けても負けになる「体力制乱闘」、ダメージ300%で始まって吹っ飛ばし吹っ飛び放題な「スーパーサドンデス」、スティック以外はAボタンしか使えない「1ボタン乱闘」などの特殊な対戦を遊べる。
      • 中でも特徴的なのは4Pのコントローラでカメラを操作して写真を撮る「カメラモード」。仕様上明確な勝者、敗者が存在しえないこのモードは、対戦ゲームでありながら対戦とは異なる一味違った楽しみ方を提示している。
  • 収集要素「フィギュア」の追加
    • ゲーム内で任天堂キャラ達のフィギュアを集められる。マリオ達プレイヤーキャラやその関連キャラはもちろん、橘あゆみ、アーケードの『シェリフ』やゲームキューブ本体まで、幅広くかつ実にマニアックなセレクトが目白押しで、その数全部で291種類。適当に眺めて説明文を読んでるだけでも楽しい。
    • 「プレイヤーキャラとしては参戦させるのが無理でもフィギュアと言う形でなら…」というのが主な理由であるが、結果的に前作に比べて登場作品が爆発的に増加。本シリーズが「任天堂のファンソフト」となる立ち位置を確立した。
    • 結構大変な取得条件でロックされている物もあり、やりこまないとフルコンプはできない。「ディスくん*9」に泣かされた人も多いだろう。
    • キャラのみならず、なんとこちらにもまだ発売前だった作品からのフィギュアがある。その説明文を読んで新作にワクワクしたプレイヤーもいたであろう。
      ただしロイのキャラクター付けと同様、パンダジンバの設定など本編では生かされなかった物もあった。
  • グラフィックは2001年当時のみならず今の水準で見ても十分に綺麗と言える高クオリティ。
    • 初代では一部ハリボテだったアイテムやギミックも今作では大半が3Dで表現されている。(G&Wやたべもの、一部ドット絵など、意図的にハリボテになってるものもあるが)
    • 特にフィギュアの一つ一つはとても細部まで作りこまれており、適当にズームしたり眺めるだけでも楽しめるものとなっている。
      • そのほとんどは新規の3Dモデルで、特に本作で初めて3Dとなったものも多い。
    • オープニングムービーは各キャラの原作をモチーフとしたCGムービー。これまた完成度が高く、レーザーをかいくぐりながらウルフと対面するフォックス、PSIのテレポートでオネットへ飛ぶネスなどが映されている。
      • このオープニングムービー、製作総指揮である桜井氏が直々に絵コンテ、監督を行い3社のCG制作会社に委託したとのこと。
  • 隠しキャラ解禁条件の緩和
    • 「百人組み手をクリア」などの条件を満たすだけでなく、対戦回数が一定数に達することでも挑戦権を得られる。ただし「試合後に乱入バトルが出現し勝てばアンロック、負けて再戦するたびにCPレベルは下がっていく」という部分は同じ。
    • この対戦回数による出現条件は全隠しキャラに用意されており、特定の一人用モードが苦手でも対戦数を稼ぐだけでも隠しキャラ全員を解禁できるようになった。
  • BGMはストリーミングを採用し、音質が大幅に向上。ステージの増加に従って曲の数も大量に増えている。また一部のBGMはオーケストラサウンドも取り入れている。
    • 音質だけでなくアレンジも秀逸で、原曲と原作に忠実な「マザー裏」や、「レインボークルーズ」「惑星コーネリア」などのメドレー形式のBGM、各コング毎に大幅なアレンジが入った「モンキーラップ」、『スーパーマリオブラザーズ』の地上BGMのメロディーと地下BGMのベースをマッシュアップした「ピーチ城」など様々。『ファイアーエムブレム』からは戦闘曲ではなく「共に行こう(仲間が加入したときのBGM)」と「ファイアーエムブレムのテーマ」のメドレーが採用されている。勇ましいロックアレンジから戦闘曲と勘違いするFE未体験者は多かったのではなかろうか?
      特定操作で流れるものには「マッハライダー」といったマイナーな曲も。また、大胆なオーケストラアレンジがほどこされた「夢の泉」にて流れる曲は特に好評で、後に発売される『星のカービィ 夢の泉デラックス』にステージごと逆輸入されている。
    • 本作のオープニングテーマ(およびそのアレンジである「メニュー2」及び「百人組み手」「ホントの最終決戦」時のBGM)とメニュー画面のBGMも評価が高く、続作でも何度もアレンジされつつ使われるお馴染みの楽曲となっている。
      また、ステージ「終点」(およびそのアレンジである「ギガクッパ戦」)のBGMは初代のメインテーマ/スタッフロールBGMがアレンジされて使われており、こちらも屈指の人気を誇る。
      • それ故にサウンドテストで「ギガクッパ戦」のBGMが聞けないことが悔やまれる。
  • SEは前作と比べややリアリスティックとなったものの、独特の外連味は健在。攻撃を当てた際の爽快感の向上に一役買っている。
    • 本作の特徴として、非常に強くふっとばした際には共通して爆発音のような風切り音が流れる。この際ふっとばされた側のキャラの悲鳴も専用のものになっており、これらと相まって相手をふっとばす際の爽快感は歴代随一と言われる。

賛否両論点

  • シリーズ中で最も実力差が出やすい
    • 本作は自由度が非常に高い反面、それによって生まれた操作のテクニックの量も共通のもの、キャラ限定のもの共に非常に膨大である。
      そしてこれらのテクニックを使いこなせるか、そうでないかが勝敗に直結すると言っても過言ではない。その結果、シリーズどころかあらゆる対戦ゲームを比較しても指折りの実力主義なゲームとなっている。
+ テクニックの一例
  • 着地キャンセル
    • 初代から継承された公式テクニックで、空中攻撃中の着地する寸前にシールドボタンを押すことで、本来の着地隙を半分軽減できるというもの。
    • これを使うことで本来繋がらない攻撃がコンボとして繋がったり、シールドを張っている相手に対し低リスクで攻撃できたりする。初代と共に必須レベルのテクとして知られていたが、必須すぎて敷居を高めていると判断された故か本作までで廃止された。
  • 絶(絶空)*10
    • 地上スレスレの低空で下要素の方向に向かって空中緊急回避することで使える、本作独自の奥深さを象徴する有名なテクニック。
    • 空中から地上へ素早く着地できるほか、斜め下方向に出すと空中緊急回避で移動する際の速度を残したまま地面を滑ることができ、地上での摩擦力が低いキャラほど速く長く移動できる。
    • 非常に応用の利きやすいテクニックであり、ジャンプ後すぐ行うことで細かい距離の調整を行えたり、台の上に即座に乗る、滑りながら攻撃する、ジャンプでキャンセルできる行動と掛け合わせることで隙消しを兼ねるなど、その用途は多岐にわたる。
  • 反転ダッシュ
    • 本作からダッシュのモーションを反対方向のダッシュでキャンセルできるようになっており、これを連続して行うことでダッシュ状態を継続させながら距離調整するテクニックが存在する。
    • 主に近~中距離での駆け引きの手段やダウンを取った際の起き攻めとして用いられる他、相手の攻撃を誘いつつ避けたり、素早くジャンプ後攻撃を出すことも可能。中級者以上の対戦ではお互いに反復運動しながら読みあいを行う、煽り合いのような光景が頻繁に見かけられる。
  • 極端な話、上記のテクニックを使いこなし機敏に立ち回れるプレイヤーとそうでないプレイヤーが戦った場合、いかなる状況であれ…例え使用キャラが弱キャラ(カービィ)対強キャラ(フォックス)だったとしても使いこなせるプレイヤー側が圧勝する。それ程までに本作はプレイヤースキルの差が手数として顕著に出やすい。
  • 上記で挙げた以外にも数多くのテクニックが開発されており、中には1F(1/60秒)のずれも許されないボタン操作を求められるものや非常にシビアなアナログスティックの傾き加減が要求されるものも存在する。
  • これらのテクニックは身に着けると元々高い自由度が更に上昇し、圧倒的に出来ることが多くなる。そのためやり込めばやり込むほど上達が目に見えて感じとれるが、必然的に初心者と上級者の溝が絶望的に深いものになりかねない。利点も欠点も明確に存在することからまさしく賛否両論点と言える。
    • ちなみに海外ではプロプレイヤーと普通のプレイヤーをいろんなハンディキャップ付きで戦わせる企画が度々行われているが、「プロ側にテキーラショットを5杯飲ませて1ストックVS挑戦者2ストックにした状態でさえプロ側が勝つ」という結果が出たほど。別の企画では、「プロ側の両手にミトンを装着させた上で普段使わないキャラクターを使わせたところでようやく勝てる」というものも。
+ 1on1のゲームバランス
  • 初代のピカチュウや『X』のメタナイト、『for』のディディーコング(初期)にベヨネッタ(後期)のような「他を大きく突き放すような最強キャラ」は存在せず、逆に上位キャラの多くが「間違ってでも初心者がおいそれと手を出してはいけない」と言われるほど使いこなすのが難しいキャラであり、そして完全に使いこなしさえすれば中堅キャラでも上位キャラと充分渡り合えるなど、中~上位キャラに限れば意外にもバランスが取れていたりする。
    • 長らく単独最強と謳われていたキャラとしてはフォックスがいるが、現在は他キャラの研究や対策が進むにつれ相対的にランクがやや落ち、2020年においてはファルコ、マルス、プリンと並んで4強とされている。
    • とはいえ『for』以降のようにキャラバランスがそれなりに整備された環境ではなく、ムチャクチャなキャラ性能で暴力の押し付け合いをし続けた結果こうなったということを付け加えておく。『64』がよく世紀末ゲーと言われているが、本作はその系譜になぞらえれば戦国陸上に近いといえる(絶望的なキャラ格差が存在するという点も含め)。
      例としてアイスクライマーは「2人いる状態で掴んだ瞬間ド安定の永久コンボで1ストック確定。機動力もそこそこ」という傍から見たらとんでもないキャラなのだが、それよりも上に6キャラも存在しているということからも本作のヤバさが伝わってくるだろう。
  • 他のシリーズ作品と比較するとゲームスピードが格段に速いため、やり込んだプレイヤーの集う対戦環境においては初心者は文字通り置いてきぼりにされることが多い。向上したゲームスピードの中での上級者同士の対戦はまさに別次元。
    • 「初代のように全体的にふわふわしていると風船のような質感に感じられてしまうので、スピードアップして肉感を出し操作感をしっかりさせるため」とスピードアップの理由を公式サイトで述べている。
    • 操作性の面では従来通り素直な挙動をするためとっつきやすく、自由度も高くてできることも多い。しかし、「絶」に代表されるテクニックなど、できることが多すぎるためにプレイヤー間の実力差が顕著に現れてしまう。
    • 良くも悪くも格ゲーらしい調整となっているため、本シリーズのファンの間でも好みが非常に分かれやすくなっている。
  • 「モデル替えキャラ」の存在
    • 追加キャラクターと隠しキャラクターのそれぞれ半数程度にあたる6体は、骨格やほぼ全てのモーションが別のキャラから流用されている。フォックスに対するファルコ、リンクに対するこどもリンクなどがこれに当たる。
      • 技はほぼ同じでも性能には大きな差があり、他のモデル替えと異なり全く別作品であるキャプテン・ファルコンに対するガノンドロフなどの意表を突くキャラの登場もあり好評だったが、皆それぞれモーションがほぼ同じなため「水増し」「1キャラとしてしっかり作ってほしかった」という不満意見もまた見られた。
      • これは限られた期間での開発において操作キャラを増やす為の対応策である。
  • 特定のイベント戦の仕様が難しい・わずらわしいなどの関係でかなり難易度が高い。
+ 高難易度イベントの例
  • Lv.21「人の恋路を邪魔する奴は」
    • アイスクライマーのナナ(オプション側)だけを倒すとクリア。
    • キャラクター自体はフィールド内に立ち止まってジャンプをしているだけなのだが、制限時間がわずか1分しかないので非常に厳しい。2人を上手く引き離してナナだけを吹っ飛ばすのがコツだが、うかうかしているとさっさと復帰してきてしまう。
  • Lv.36「宇宙からの訪問者」
    • オールスター戦方式だが、使用キャラがネス固定でストック1機(他のオールスター戦は自由選択でストック2機)。
    • 下述にもあるがネスは弱キャラ評価ということもあり、サイマグネットによる回復を活用しないと厳しい戦いとなる。
  • Lv.48「ピカチュウ&ピチュー」
    • 吹っ飛びにくくなったピチュー二匹を倒すのがクリア条件だが、プレイヤーとピチューの間に割り込むピカチュウは無制限に復活するため、非常に戦い難い。
    • おまけに、ピチューは常にプレイヤーから逃げ回るような立ち回りをし、遠距離ではでんげき、近距離では投げ、空中にプレイヤーがいるときは雷を多用するといった嫌らしい戦い方をしてくる上、プレイヤーは吹っ飛びやすくなっている。
  • 初代から削除された要素がいくつかある。
    • ボーナスゲームの一つであった「台を乗り継いでいけ!」
      • これについては元々必要なかったとの声もある一方で、どちらのミニゲームもキャラの動かし方の練習に役立っていただけに削除を惜しむ声も少なくない。
    • 各キャラ固有の登場演出
      • 今作では全キャラ共通で『フィギュアから実体化する』と言う演出になっており、初代に比べるとあっさりしていて寂しい感じもある。
      • 「光ディスクのGCでは読み込みに時間がかかり、『3、2、1…』のカウント時間でさらに煩わしい」という理由で削除したとのことである。これのおかげで1試合あたりにかかる待ち時間はシリーズ最短となっており、テンポのよい対戦が望める。

問題点

  • シリーズ随一の壊れ技「リフレクター」(通称:リフ)
    • 本作を語る上で外せない満場一致のぶっ壊れ技。元々シリーズ通しても強烈な性能の技が多い前作~本作の中でもこの技の理論値は群を抜いている。
    • フォックス、ファルコが所持しており、本来は自分の周囲にバリアを張って飛び道具を反射する技だが、出がかりの1Fに自身の周辺に攻撃判定と無敵判定が発生する。
    • これだけならまだ強い技で済んでいたが問題はこの技、かなり早い段階でジャンプキャンセル可能。ということはジャンプ及びジャンプをキャンセルできる投げや上スマは勿論、ジャンプから絶を用いてほぼ後隙を与えずに地上状態に転じることもできる。
      • 更にフォックスのものは%にかかわらず真横に一定にふっとばす。結果「近距離での絶対的な切り返し、崖際の復帰阻止、コンボ始動及び中継、素早い方向転換、ガード崩し、他の技との固め連係、フェイントを一手に兼ねた超絶万能技」という、冷静に考えるまでもなく滅茶苦茶な性能になってしまっている。公式サイト曰く「リフレクターは直接攻撃にもけっこう使えるらしい」とのことだがどう考えてもけっこうどころの騒ぎじゃない。
      • ファルコのものはフォックスよりも攻撃判定が小さいものの真上にふっとばす。フォックスのものと比べ立ち回り能力こそ劣るが、ファルコ自身のジャンプ力も相俟って当たった際はコンボに直行でき、画面上部ならそのままフィニッシュも狙えるため攻撃面では勝る。やはり異常
      • ただ単に出しただけではそれほど効果は発揮できず、キャラ自体から使いこなすことが難しいため練習が前提となるが、それを考慮しても狂った性能であることには間違いない。相当の猛威を振るったためか、『X』以降はフォックスのものはキャンセルジャンプが反射成功後にしか出来なくなるようになり、ファルコに至っては技自体が差し換えとなった。
      • おまけに反射するとかえって大きな隙が生じる仕様のせいで反射ワザとして使われることは殆どなかった*11のもこの異常性に拍車をかけている。なお、フォックスはこの反射隙を上述通り『X』で消せるようになった。
    • 海外では「Shine」という通称で広く知れ渡っており、リフレクターを出した際に現れる六角形のバリアをシンボルとして本作絡みのネタになっている。中には大型大会の名称がそのまんまこの名前ということも。
  • 1on1で「絶望的に弱いキャラ」が多い。上位~中堅18体と下位5体・最下位2体・ワースト1体にそれぞれに太刀打ち出来ない壁がある。
    • 「下位」とされているのは、Mr.ゲーム&ウォッチロイミュウツーゼルダネス。その突出ぶりは強キャラと比べても(逆の意味で)凄まじく、ほとんどの状況・ルール下で他のキャラより厳しい立ち回りを強いられてしまう。
      • ネスやMr.ゲーム&ウォッチ、ミュウツーは動きや技に癖が強く、尚且つふっ飛ばされやすいハンデがあるため、これらで他キャラと渡り合うには相当な熟練が必要となる。
      • 一方でゼルダはモードチェンジ先のシークが上位キャラであり*12、ロイもコンパチ元のマルスと比べて至近距離での攻撃とふっ飛ばし力以外は総じて劣り*13、しばしば存在意義が無いと言われている。
      • ガチ対戦に拘らない場合は、シークがバットの使い方が下手なためゼルダのほうがホームランコンテストでは活躍できるし、ロイもふっ飛ばし力の強さからCPU戦や軍団戦では活躍できる他、下必殺技「カウンター」の性質からシンプルのラスボスであるマスターハンドらに有利などの利点がある。
    • 上記のキャラよりも弱い「最下位」と言われているのがピチュークッパ。 もっともピチューは「意図的に弱く調整された」キャラと公言されたためこの位置に入るのも納得できなくもないが、クッパは参戦をファンに待望されておきながらこのざまである。
      • クッパは劣悪な機動力、全体的にリーチが短く判定は弱めで隙の大きい攻撃技、敵の攻撃が当たりやすい図体のデカさなどから、「歩くサンドバッグくん」、「コンボ練習用キャラ」などと言われてしまう有様。突き詰めるとひたすら相手の攻撃をガードし、唯一良性能な切り返し技の上B:スピニングシェルをガードキャンセルで当て逃げして立ち回るという浦島太郎のカメのような戦いを強いられる。
    • 残念なことに、その ピチューとクッパよりさらに弱い とすら言われるのがカービィである。
      「機動力」「ダメージ平均値」「フィニッシュワザ」のいずれもが欠けており、「小技がヒットしただけで不利」「他キャラの強攻撃よりも安い横スマッシュ」「投げに至っては全部クソ仕様*14」「ガードしても攻撃が当たりやすい」*15という一部不具合レベルの弱点は枚挙に暇がなく、ルールや状況とは全く関係ない基礎仕様の時点でシステムに嫌われまくっている。 総合最強キャラだった初代から弱体化する旨の公式サイトのコメントがあったにしても、ここまで来ると調整が杜撰すぎて虐めを超えた理不尽にまでなっている。
    • なお強さのランク付けはしばしば高度なプレイヤースキル(先述されている『絶』など)やそれを活かしやすいルール(ステージ設定を戦場・終点・プププランドのいずれか、アイテム無しにするなど)前提でなされることに注意して頂きたい。 強キャラと謳われるフォックスやファルコだが、足場の悪い「ビッグブルー」などでは落下速度の速さが災いし立ち回りがかなり困難になる。 また火力に欠けるが機動性は高いピチューはアイテムありのルールであれば勝機を見いだせるし、逆に鈍重だが火力のあるクッパは4人乱闘やチーム戦で撃墜を奪いやすい。 各々得意な環境が違うのであって、遊び方を限定しなければどのキャラもどこかしらに活躍の場はあると言える。
      • それでもなお、カービィの状況を選ばぬ弱さだけは覆しようがない。これこそが対戦バランスにおける本作最大の問題点といえる。
  • 一人用モード時ではCスティックによる攻撃が使用できなくなる。
    • Cスティックは倒した方向に最速でスマッシュ攻撃や空中攻撃を発動させる便利な機能だが、一人用モードでは上下でプレイヤーキャラのズームイン・アウトする機能に変わってしまうので使い慣れたユーザーにとっては不便な仕様である。
      • 拡大するとアドベンチャーモードの道中等で拾うことのできるフィギュアのデザインが?マークに変わる。
      • 投げ(Zボタン)やジャンプ(Xボタン、Yボタン)とは異なりチュートリアルには記載されていない為、「Cスティックによる攻撃自体、対戦モード限定の隠し操作」だったというのが実際のところだろう。製作側の想定以上に便利だった故の不満意見と言える。次回作以降は正式に全モードで使用可能になった。
  • CPUの挙動
    • 弱攻撃を多用する、一切走らない*16、復帰に使う必殺ワザが一つだけと、明らかに挙動が変。
      • 例えば、ファルコンは崖に向かって横Bをしてそのまま転落したり*17、ルイージは復帰に上Bを使用しなかったり、なんてことが起こる。ネスに至っては初代だと使用していた上Bを使用しなくなっている(CPUレベル8以上のみ使う)。
    • レインボークルーズ、アイシクルマウンテンなどの強制スクロールステージでは頻繁に自滅する。
    • プレイヤーに対して集中攻撃するのは一人用モードのみだが、対戦モードではプレイヤー・CPU問わず常に1位の相手を狙う。そのため一度差が付くと混戦になりがち。
    • 一人用モードの一部のステージや軍団戦などの複数のキャラが登場するステージでは、ノーマル以上だと積極的に戦わないCPUが混ざっていることがある。
      • 軍団戦の場合は攻め手が緩むためにありがたいのだが、チーム戦やジャイアント戦では味方が戦わないと不利になってしまう。特に最高難易度だと味方はほとんど戦わず、更に弱体化されているのですぐにやられてしまう。
    • 以上のようにCPUの行動はかなり読みやすいため、一人用モードは割と楽な部類になる。ただし最高難易度だと軍団戦はほとんど飛ばなくなり、チーム戦では味方の大幅な弱体化でかなり苦戦を強いられる。あくまで楽なのは1on1の時である。
  • 一部隠しキャラ・ステージの解禁条件が厳しい。
    • キャラではミュウツーの出現である「対戦時間の合計がのべ20時間を越えるor700回対戦」がやや面倒。
      プレイヤー複数人での対戦なら人数分だけ時間が加算されるが、コントローラが4個でも5時間は必要。一応、コントローラを繋いでストック制で放置して対戦時間を稼ぐのも可能ではあるが。
    • ステージはホームランコンテスト400mが必要な「旧ヨッシーアイランド」、十五分間組み手の完走が必要な「旧コンゴジャングル」、そしてイベント戦を制覇しないと開放されない「終点」などは初心者には厳しい。
      対戦数を稼ぐだけでも良い隠しキャラと違い、こちらは救済処置がない。解禁にはある程度以上のテクニックが求められる。
  • バグが多い。
    • 後述の開発状況のせいなのかバグが非常に多い。その内容は「マスターハンドが使えるようになる」や「クッパがスネ夫ヘアーになる」などの笑えるものから「組み手の記録が別のキャラに書き換わる」や「相手が一切行動不能になる」などのシャレにならないものまで選り取り見取り。
    • 特にホームランコンテストの場合、言語を日本語に設定している場合だと3,048m(9999.9ft)を越えると測定不能になる。初期版はさらに深刻で、998.7m(3276.7ft)が上限だった。
    • 後期に発売されたソフトは、このようなバグのうち特に致命的な物を中心に一部が修正されている。

総評

あらゆる面でボリュームアップを遂げ遊びの幅がさらに広がり、初代からの期待に見事に応えた続編となった。
敷居こそ大きく上がってしまったものの、ゲームとしてだけなくニンテンドーファン向けのソフトとしてはこれ以上ないほどの進化を遂げている。
さらなる続編の『X』以降において基本システムへの新要素の数が減ったことを鑑みるに、本作でスマブラというゲームの基盤は完成を見たと言える。



余談

開発状況について

  • このように本作はゲームキューブ唯一のミリオンヒットを達成し、その後のスマブラの方向性を決めることとなったわけであるが、その一方で開発環境はGC発売初期に間に合わせないといけないという期間の短さ、キラータイトルにしなければならないという内外からのプレッシャーなどで過酷を極めたという。
    • 特に製作総指揮を執る 桜井政博氏はゲームバランスの細かな調整を一人で行っていた ことに加え、先述したオープニングムービーの監督やMA編集、音楽班の監修、一部除く大半の各フィギュアの説明文作成、公式サイトの更新や質問コーナーの回答など非常に多岐にわたって仕事をしていたこともあってか、「開発期間中の13ヶ月間日曜祭日や年末年始を含め一切休暇なし」「オーケストラのスタジオ収録後に倒れる」「点滴を打ちながら40時間徹夜して、4時間寝るために家に戻る」という、破滅的とも言えるブラック企業も真っ青の過労死寸前状態だったという。
    • さらに、発売日に間に合わせるために当時経営企画室長で後に社長になる岩田聡氏までデバッグに駆り出されるという状況だった。これが彼の生涯におけるプログラマーとしての最後の仕事だったという。
  • 『X』にゲスト参戦したスネークとソニックは、どちらも本作の時点で参戦候補として挙げられていた。
    • スネークについては本作の開発中に小島秀夫氏から桜井氏に直々に参戦希望があったものの、既に開発が終盤にかかりキャラクターを追加する余地がなかったため諦めたとのこと。(参考記事)
    • ソニックについても「参戦を希望したものの時間的制約で実現には至らなかった」と海外雑誌のインタビューで中裕司氏によって語られている。
      • 特にソニックは海外において「ある条件を満たすと最後の隠しキャラとしてソニックとテイルスが登場する」という雑誌の嘘記事が爆発的に広まったこともあり、現在ではストリートファイターのシェンロンと並ぶガセネタとして有名になっている。
    • 他にもスカポンにキャラクターが乗って操作する案もあったが権利関係で没になった。
      • 後に『SPECIAL』にてアシストフィギュアとして登場した。
    • さらに、バンジョー&カズーイもフィギュアとして登場する案もあったが、スケジュールの都合で没となった。
      • その後レア社がマイクロソフトに移ったため登場は絶望視されていたが、『SPECIAL』でDLCキャラとして参戦が実現した。
  • 本作で初参戦したロイとマルスは海外版ではどちらも削除される予定だった。
    • 『ファイアーエムブレム』シリーズ自体当時は国内でしか展開されていなかったので、氏は海外版では削除覚悟で作ったがキャラを立てて製作した結果、海外のスタッフがどちらのキャラも気に入り隠しキャラとして実装される事となった。このような事情の為、どちらのキャラも海外版でも日本語を喋り、海外版ボイスも後のシリーズにも採用される事となる。
    • なお、本作でFEシリーズのキャラの参戦が功を成したのか、『烈火の剣』から海外展開を行うようになった。
  • 前述した「絶」は製作者がテストプレイの時点で発見済みだったという逸話がある。

小ネタ

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  • 本作は大きく分けて4種類のバージョンのROMが存在する
    • 発売間もない頃の「初期版」、ある程度バグが修正された「修正版」、更にバグが修正された「完全版」、そして欧州圏で発売された「PAL版」である。
    • 各バージョン毎でバグの有無のみならず微妙にキャラの性能が異なっており、特に「初期版or修正版」と「完全版」、そして「完全版」と「PAL版」については差異がかなり大きい。「完全版」までは概ね仕様の変更による違いだが、「PAL版」ではキャラの性能そのものにメスが入っている。
  • トーナメントモードのキャラ選択時に、LRを同時押しするとメタモンが表示される。
    • これは通常のキャラ選択では未実装だったランダムセレクトのアイコンである。
    • 2018年発売の『SP』では、正式にメタモンがモンスターボールから登場し、公式サイト上で記載されていた「持ち主に変身して戦う」という案が実現された。
  • モンスターボールから出てくるポケモンが使うワザは基本的に原作準拠だが、このうちフシギバナは当時の原作では覚えない「じしん」を使ってくる。
    • これには理由がある。本作のステージ「ポケモンスタジアム」が次回作同様、ステージの背景にポケモンが現れる予定であった事に由来する。この仕様は没になったものの、背景用に作られたフシギバナの3Dグラフィックがモンスターボール用に流用できると判断された為、特殊なモーションでなくとも攻撃として再現できる「じしん」が割り当てられた。
    • これを受けてか本編でも『ファイアレッド・リーフグリーン』以降のシリーズでは正式に覚えられるようになっている。
  • フォックス、ファルコのスマッシュアピール
    • 惑星コーネリアか惑星ベノムで一瞬(1/60秒)だけ十字ボタンの下を押すと、仲間との通信を聞ける。ややノイズが混じった状態で流れるのはスターフォックス64の再現のため。
    • このネタは『X』ではスネークにも対応し、『for』のスターフォックスやピットにも引き継がれている。
  • サムスのロンググラップリングビーム
    • グラップリングビームを出した際に十字ボタンの上、下、上、Aボタンの順に素早く押すと、以降ミスするまでグラップリングビームの性能が変化する。
    • リーチが約2倍になり、LRボタンを押し続けるとビームが相手を追尾するようになるが、掴むには相手にビームが重なってる状態でAボタンを押す必要があるといったもの。
    • 上述のスマッシュアピールとは異なり公式には一切言及されていないが、意図的に入れられたものには間違いない。
  • プレイヤーネーム(かな4文字制限)を登録し、戦績や設定などを記録していく機能が導入されたのも本作から。なおその名前に「おまかせ」を選ぶと出てくる名前の数々は何とも言い難くゆるい。ある意味桜井節。
    • 中には「ポリーン」「リュカ」といった当時としてはマイナーな名前のみならず「ソニッ」「ガガ」なんかのギリギリな名前まで出てくる。
    • 氏曰く、開発スタッフからも面白い名前を募集したとのこと。
  • 一部のフィギュアの特殊な入手方法について。
    • コンプリートには関係ない完全なおまけフィギュアとして「キャプテン・オリマー」「マントマリオ&ヨッシー」「マスクを脱いだサムス」の3つが該当する。
    • キャプテン・オリマーは「メモリーカード内に『ピクミン』のセーブデータがある」の条件を満たすことでも入手できるが、残りの2つは当時開催されたイベント又はパナソニックセンター東京内のニンテンドーゲームフロントで配布されたのみで、現在となっては完全に入手不可能である。
    • なお、これらも含めたすべてのフィギュアを揃えた際のメッセージもある。
  • 対戦回数が100000回になった! こ、ここまでやるとは。」「対戦回数が1000000回になった!天文学的な回数です。」という、限りなく実現不可能*18なお知らせメッセージがあることも一部で有名。ちゃっかり次作以降にも受け継がれた。
    • 公式ページによると、到達する事を前提には作っていないとの事。お知らせをコンプリートする事で発生する要素が無いのはその為らしい。
      • 実際、次回作において1000000回の方は「さすがにここまではやらないでしょう」と、やや自嘲気味なメッセージとなっていることが隠し要素ページからわかる。
  • 『X』以降大躍進を遂げた『光神話 パルテナの鏡』のピットは、本作でフィギュアとして先駆けて登場している。ただし造形はFC版(原作)のイラストを忠実再現したものだったので、ファンからは『X』で書き下ろされたデザイン*19を引き合いに出され「参戦にあたって整形した」とネタにされる事も多い。
    • 『for』で参戦を果たした『ダックハント』の「カモ」フィギュアも本作に登場している。
  • ステージ選択画面の背景をよく見てみると…?
    • 実は一部でトラウマと名高い「初代」の隠し要素解禁時の背景が流用されているのがわかる。
  • 「マスターハンドが使えるようになる」はバグにしてはストックアイコンや作品のマークなどがちゃんと作られており、ワザはちゃんとどのボタンにも対応していたり、サウンドテストではなんとマスターハンドのキャラ選択ボイスがある事から、どうやら製作段階では操作できるようにする事案があったが、流石に吹っ飛ばない仕様でのパーセンテージの戦いではチートすぎると判断したのかスタッフが没になった際に完全に削除しそびれた模様。
    • マスターハンドは組み手やイベント戦でほぼ無敵となる一方でレギュラー戦や体力制を除いた対戦ではフリーズしてしまう。
    • 後に正規法で『SP』にて本当に使えるようになるとは誰一人として夢にも思わなかっただろう。
  • 本作で追加された「カメラモード」を使った「カメラモードコンテスト」がファミ通紙上で行われ、優秀作品は公式ページに公開されている。
    • 中でも『究極のカレー』はそのインパクトの強さか、後に『for』でロイが参戦した際のムービーでも再現されていた。

反響

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  • 本作は特に海外で人気を博した作品であり、度々海外雑誌などで組まれる「歴代ゲームベストランキング」などの記事ではシリーズで唯一ランクイン常連となっている。
  • 格ゲーらしい調整については桜井氏自身にとって不本意だったようで、ファミ通のコラムで「本来『スマブラ』は、日々 マニアだけのものになっていく格闘ゲームに対するアンチテーゼとして 作られたハズ。なのに、ゲームに慣れた人に向けた仕組みにしてどうする?」「もし次があったとしても『スマブラDX』ほどマニアが手応えを得られる仕様のものは出ないだろうと思います」と反省点として述べている。
    • なお元々開発自体は、初代と同じく「簡単かつ奥深く」というコンセプトで作られていた。このような事態になったのは半ば偶然の賜物といえる。
      • もっとも、初代スマブラから通好みになりそうなテクニックを意図的に入れていたフシもあり、初代が口コミでヒット作になる前は自らが率先してその奥深さを説明するビデオを公開していたというのもまた事実である。
    • この点がコアゲーマーに評価され、日本国外、特に米国においては格闘ゲームのように競技性の高い遊び方を行う対戦文化が深く根付いており、アメリカで開催される世界最高峰の格闘ゲーム大会「EVO」の2007年・2013年~2018年の大会にて、正式種目の一つに本作が選ばれていた。
      • 本作を専門とするプロゲーマーが存在したりテニスよろしくプレイヤーの世界ランキングが作成されているなど、発売から10年以上を経て「ゲームのe-Sports化」の急先鋒とも言える立ち位置を誇っている。
      • アメリカにおいて圧倒的な人気を博す、激しさと緻密さが入り交じった対戦風景などからか、しばし「e-sports界のバスケットボール」と呼ばれる。また、専属コーチを雇うプレイヤーや操作の忙しさから腱鞘炎を理由に競技引退するプレイヤーが現れるなど、様々な意味合いで本作を取り巻く対戦シーンはよりスポーツに近い過酷さを持つ。
      • 特に高いレベルのプレイヤー同士の対戦は非常に観客人気が高い。スマブラシリーズをメインとした大型大会の配信では本作が最新作を差し置いて最も配信視聴者数が多い種目となっていることが多く、それは2019年においてさえ例外ではない。
      • 現在は有志の手によって複雑な操作の練習に特化したトレーニングMODやコントローラーの品質による操作格差を是正する外付けソフト、果ては操作データなどを直接抽出することでHD画質のリプレイや深い部分の統計、解析を可能にするプロジェクトが発達するなど、最先端と言っても差し支えない技術が(立ち位置的には)レトロゲームである本作に対して注がれている。
    • ちなみに氏は奇しくも本作についての投稿に対し本質的にはスポーツと発言したことがある。無論これは前作同様に「格ゲーのようなガチンコ勝負とは違った雰囲気」という意味合いでしか無かった筈ではあったが。
  • 『EVO』2013年大会の時点では任天堂が大会開催について否定的であったため、競技模様のネット配信に関するトラブルがあり、一時は開催自体が危うくなっていたことが明らかにされている(インサイドの記事より)。
    • しかしファンの抗議により任天堂側が折れて配信を許可した結果、当時の配信においての2D対戦ゲー最大視聴者数を更新する快挙を成し遂げる。その後「The Smash Brothers」という本作の競技シーンの変遷を題材にしたドキュメンタリービデオが動画サイトで配信され大きな反響を呼び、本作、ひいてはシリーズの競技シーンが広く一般に知れ渡るようになった。
    • その影響からか、2014年以降の「EVO」や「APEX」「Genesis」などの大規模スマブラトーナメントでは任天堂が正式にスポンサーになり、(最新作に限ってだが)機器の貸し出しなども協力している。さらに任天堂自身も新作発表時に本作のトッププレイヤー達を招いてトーナメントイベントを行うなど、最近では大会開催に許容的になっている。
      • そのためかどうかは不明だが、『for』以降は1on1方面も考慮したバランス調整が本格的に行われるようになっている。
  • 本作は全世界での総売上数が709万本で、ゲームキューブで最も売れたゲームソフトとなっている。
    • 近年での競技シーンの人気もあってか、これ程の売上数にもかかわらず海外では現在プレミアがついており、2018年現在では中古のディスク単品のみでさえ5,000円前後する。

その後の展開

  • 次回作の『スマブラX』で、任天堂・宮本茂の紹介で開発を担当した「ゲームアーツ」はGCコントローラのボタンが磨り減るほど『DX』を遊んでいたといい、ディベロッパー探しに難航していたディレクターの桜井政博がその件を聞いてこの会社に開発を一任した。
  • テクニックの多くは『X』以降では仕様変更により実質削除されていた。
    • しかし『for』では反転ダッシュに近いテクニックがやや形を変えて開発されており、『SP』では空中緊急回避の仕様が本作のものに近づけられたため限定的だが絶が復活している。
  • フィギュアについては何らかの形で商品化して欲しいとの声もあったが「魅力的だけど権利関係の問題で無理」との見解だったそうな。
    • 後に『for』以降で、プレイヤーキャラ限定ではあるが「amiibo」と言う形で商品化されるようになった。