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ある夜、御剣宅にて。

「冥…」
ガサゴソ、ガサゴソ
「ム…?」
ガサゴソ、ガサゴソ、ガサゴソ、ガサゴソ
「ムム…?」

パチッ

「あなた、何をやっているの?」
「ム…、その…アレがないのだ。」

すぐに取り出せるようにサイドボードのひきだしの手前に入れているはずの、そのようなアレが見つからず、ベッドサイドのランプをつけたが、
やはり見つからない。
ずっと仕事が忙しく、冥との逢瀬も久しぶりだった。
まさか、ストックが全てないとは---。

臨戦体制の己を見つめ、ジト目で冥を見やる。
「君は持ってないのか?」
「わ、私が持ってる訳ないでしょう?!」
ジィ
「避妊しないなんて、絶対イヤよ!」
ジィ~
「私は買いに行かないわよ!!」

この状態では、自分だって買いに走るのは無理だ。

「今夜はナシで、もう休みましょう。」
すっかり気分が盛り下がった冥は、寝返りをして背を向けた。

しかし、未だ熱を持ったままの御剣としては引き下がれない。
---これは、ある意味良いチャンスなのではないか?
男として憧れた、あの状況に持っていける、そう踏んだ御剣はゴクリと唾を飲む。
「め…冥。」
「その……コレを、な、舐めて……冥?」
顔を覗き込むと、既に夢の世界へと冥は旅立っていた。
「そんな…。」

その夜、御剣は愛しい恋人が眠る隣で寂しく自分を慰めた。
今後、決してコンドームの補充を怠らないこと胸に誓いながら。
最終更新:2010年10月24日 10:56