冥(19)×御剣(20)
- とりあえず、冥(19)は過去にとんでくる。(階段落ちたとか、ありきたりな感じで)
- 御剣(20)に出あい、そこで一緒に暮らしはじめる。
- 御剣(20)は、冥(19)=冥だとわかっている。
「…レイジ?」
冥が、過去に来て、しばらくが経った。
現在は、いったいどうなっているのか。
現在の御剣は自分を心配しているのだろうか。
そう思うことはあったが、過去には過去の御剣がいる。
この時代の御剣は20歳だといった。
今の自分と大して年齢の変わらない御剣は冥にとって新鮮であった。
「レイジ?」
御剣が20歳であったころ、13歳であった冥はアメリカで暮らしていた。
今まで一緒に住んでいた御剣が日本に行ってしまい寂しい時期てもあった。
御剣はどのように暮らしているのか、幼いころの冥は気になってしかたなかった。
彼が見ていた景色が見たいと思い、ふと外に出て帰ってくると、御剣も帰宅していた。
しかし、その姿は見えない。
「…レイ…?」
何度目かの声を掛けたとき、やっと冥の耳にシャワーの奏でる水音が聞こえたのであった。
「レイジ?いるの?」
「なんだ?!」
ガラリと風呂の戸を開けると、素っ裸の御剣が飛びのいた。
「ななな…メイ?!な、何、勝手に入っ…」
「何って…いなかったから、探していただけよ」
「な、わ、わかったから、とりあえずドアを閉めたまえ」
現在の御剣より、やや短い髪の毛に泡を残したままあせる御剣。
そんな反応する冥にとっては新鮮であった。
自分の知っている御剣は余裕たっぷりに自分に接しているからだ。
「ふん、みっともない姿を見せないでほしいわ」
「君が勝手に入ってきたのだが…」
「……」
「待ちたまえ!何で入ってくるのだ?!」
冥が御剣の姿を除きこむと、御剣慌てて体を隠し、顔だけを冥に向けて怒る。
焦る御剣を可愛いと思った冥は、いつもだったらできないことをしてみたいと思ってしまった。
「…そうね」
「わかったなら、早く出て行きたまえ」
「せっかくだから、背中、流してあげるわ」
「な?!」
「私の親切を受け取れないって言うの?」
「いい加減にしたまえ」
焦る御剣を無視して、冥がお風呂の中へと入り込む。
洋服を着たまま、湯気の立ち上る風呂場へと入り込んだ冥を御剣は何も言えずに見上げていた。
「何を考えている…?」
「何よ、レイジこういうの好きでしょ?」
「な…」
「少なくとも、こういうのが好きになるのよ」
御剣も口では冥に対し、犯行をしていたが、横顔はこの先に起こる何かを期待しているように冥は感じた。
それから、無言で俯いたままの御剣は、冥の挑発にも乗らなくなってしまった。
広い御剣の背中が、緊張していると言っている。
冥はそれに気づきながらも、ボディーソープをたっぷりつけた掌で、御剣の背中にぬるぬると泡を滑らせていった。
御剣の背中は僅かに筋肉の隆起があり、冥は現在での行為を少なからず思い出していた。
抱きついたときの感触、それを思い出した。
(少し、変な気分になってしまったわ)
「レイジ、痒いところはないかしら?」
「頼む、やめてくれ」
肩をぴくりと震わせた後、御剣は今までと違った低い声を出した。
いつも囁かれるのとは違う、声のトーン。
その声はわずかに震えている気がする。
「これ以上触られると、どうなるかわからない…」
強ばった声が冥の耳に入り込む。
御剣が言ったとおり、暴走しかける理性を必死に押し殺そうとしている背中。
御剣が今、どんな顔をしているのか知りたい。
「そう。何するつもりなのかしら?」
冥はゆっくりと、御剣の正面に回ると濡れた床に膝をつく。
御剣は驚いたように、目を開くと、大きな体を縮こまらせた。
流れっぱなしだったシャワーが、御剣の手からカランと落ちて、飛沫が飛び散り、ふたりの肌を濡らす。
「メイ、君は何を考えて…」
「レイジこそ、何を考えているのかしら?」
御剣の切羽詰まった声に、冥は思わず含み笑いをする。
隠していてもわかる、御剣のそれは興奮していることを示していた。
そんな御剣を見れば、冥も興奮せざるをえない。
これ以上見ていると、興奮が最高潮まで達していまいそうなのに、冥は御剣から、視線をそらすことができなかった。
そして、冥は御剣の足の間へ体をすすめると、ゆっくりと視線をあげる。
「レイジ」
「……なんだろうか」
「興奮してるのかしら?」
「…キミは、一体何がしたいのだ…っ?!」
「見せて、レイジの」
御剣の言葉を遮れば、もどかしい程の沈黙が訪れた。
未だ止められていないシャワーだけが音を立てて、熱い湯気をあげる。
気がつけば、室内はむせかえる程の暑さになっていた。
人の思考を危ぶませるには丁度いい室温であった。
「レイジ」
そう言い、冥がそっと御釣り儀の両太股に手を添えると、反り返っているモノが震えた。
御剣の僅かに開いた口元から、耐えきれないのであろう荒い呼吸が時折もれる。
(なるほど、レイジのいう、『欲情する』ってこういうことなのね)
抑えきれない興奮に、冥は反り返るそれを下から上へと、指先でそっとなぞる。
御剣が普段見せないような、反応を愉しむように、何度も繰り返す。
先端からは既に透明な液体が溢れ出ており、冥は思わず唇を舐めた。
そのまま、御剣のモノを舌で舐めあげてしまいたい気持ちをぐっと抑え、じれったい程ゆっくりと裏筋をなぞり上げる。
震える先端で零れそうになる液体を指先にからめて、くるりと先をひと撫でする。
御剣の熱い吐息を聞きながら、濡れに濡れた先端を何度か上下に扱いた。
それだけなのに
「メイ……っ!!!」
「あ…」
冥の名を呼び、御剣は達してしまった。
どくどくと脈打つ御剣から、どろりとして白濁が、冥の手に吐き出され服の袖を汚す。
たちまち室内に、独特の匂いが広がっていった。
「メイ…メイ…」
「…………レイジ」
「す、すまない…かけるつもりは…」
震える御剣の名を呼べば、はっと我に返ったように、慌てて謝る。
冥は、見たことない御剣の姿に我慢しきれなくなった。
冥は自分の服に手を掛けると、手早く下着まで脱ぎ捨てる。
最後の一枚も濡れた床に落としたとき、朦朧としていた御剣がやっと視線を上にあげた。
「メイ…?」
先ほど放ったはずなのに、まだ熱く固くいきり勃つ御剣を見下ろして冥は言った。
「挿れたいかしら?」
「メイ……ッ」
御剣は冥の腰を乱暴に引き寄せ、名前を呼んだ。
それを、イエスととらえた冥は、ゆっくりと腰をあげて、御剣のはちきれそうなものを掴むと
既に潤った入口にあてがい、そっと腰を沈めた。
「く…」
まだ、先しか入っていないのに、御剣から声があがる。
冥は徐々に腰を降ろし、奥まで飲み込むと、互いから漏れた熱い吐息が混ざり合った。
押し寄せる快感と熱とともに、理性が飛びそうになる。
御剣の固いものが体内で脈動するたびに、体の芯に響いていく。
「レイジ…あん…」
「メイ…メイ…っ…く」
「…ねえ、レイジ、気持ちいい?」
「もう、何が何だか……」
呼吸をつまらせる御剣が、すがるように冥に抱きつく。
26歳の彼が決してみせることの無い姿を、20歳の御剣は見せてくれる。
快感に無防備になる御剣に対し、可愛いという感情を冥はもった。
もっともっと、いつも御剣が冥に与えてくれるような快感を
今は、自分が御剣に与えたくなってしまう。
密着させた腰を緩やかに動かせば、御剣は切羽詰まった声をあげる。
「メイ…また、すぐに…っ」
「大丈夫よ、あ…ゆっくり動いてあげるからっ」
お互いの体がねっとりと汗で覆われていくのが分かる。
御剣はゆるゆると揺れる冥の腰にゆっくりと手を添えると、口を開いた。
「メイ……、ずっとキミのことが……」
「……知ってるわ」
御剣が何を言おうとしているのか、わかっていてそれを遮るように腰の動きを早くする。
今、ここでこうしていることは現実に何かをもたらすかもしれない。
そうわかっていても、冥は止めることができなかった。
冥の腰の動きに耐えられなくなった御剣は、快感に耐えられないと声を放ち、白い飛沫を噴き上げた。
最終更新:2010年02月02日 01:55