12歳御剣×5歳冥
勉強と遊びに疲れて冥はすやすやと昼寝をしていた。御剣はその傍らで幼児を見つめる。
(こんなにちっちゃなメイも…先生の奥さまみたいになるのかな…このメイが…)
先日、師である狩魔豪はアメリカの屋敷に逗留し、滅多に帰宅しない夫人も共に時間を過ごした。
冥はいたく喜んでいつもより聞きわけのいい良い子になり、遊び相手として引き取られた御剣も緊張は強いられたが何とか悪い印象は与えなかっただろう。あの事だってばれなかった筈だ。
主の短い逗留期間に、御剣はいわゆる夫婦生活を目撃してしまった。無論偶然だ。だが、扉の向こうで行われている出来事はまともな性教育を受けた事のない御剣にはあまりにも衝撃的で、暫くその場を動けず一部始終を覗き見する形となってしまった。
すぐに狩魔豪は日本へ帰り、夫人も再び家に寄り付かなくなった。冥と二人きりの屋敷で(使用人は数名いるが、彼等は二人に無関心だった)御剣はあの出来事が忘れられず悶々とした日々を過ごしていた。
5才の子供が一人で眠るには広すぎるベッドに御剣も登り、冥の髪を撫でる。冥は気持よさそうに「う、ん…」と小さく高い声を洩らした。あの晩の快感に耐える女の声に重なって思え、少年の好奇心は押さえきれない程膨らんでいった。
唇に首に肩に…様々な箇所にキスをする。ぺロリと舐めると塩味がした。もっと甘いものかと思っていた。でも、悪くない。
くすぐったいのか冥は寝返りを打って逃げようとする。そうだ、確か先生もこうやって奥さまを押さえ込んでたっけ。反応が同じだ。
「逃げちゃダメだよ、メイ」
じれったくなってそう言ってから随分興奮して息が荒くなっているのを自覚した。僕も、同じだ。
「ん……なに…レイジ?」
冥はまだ目が覚めきってない。
「僕はメイに甘えてるんだ。僕はメイの弟だから」
スラスラと言い訳が出てくる。冥の頬が緩んだ。
「…おとうと?」
「そう、メイはお姉さんなんだろ?弟を、甘えさせて…くれるだろう?」
「……うん…いいよ」
冥の手が御剣の背中に延びる。実際には背中までは届かず脇腹を撫でるだけだったが、それは確かに了承の証だった。
「メイ……メイ」
ネグリジェのリボンを解いてぺたんこの胸を舐める。ピンク色がぽつんと膨らんだ。そこをチュウチュウと吸い、指で摘む。冥が体をよじって声をあげた。
「…っ…なんか、へん…」
冥は夢見心地のまま息が上がり、目がうるんでいた。
「かわいいよ、メイ…」
自然に言葉が出てくるのが不思議だった。次にどこを触るのか迷いがないのも。
背中から丸いお尻を撫で、下着を脱がす。産まれたままの姿の冥に眩暈がした。
胸の熱が求めるままに唇を吸うと冥も舌を絡ませてくる。本当に、不思議だ。誰に教えられた訳でもないのに。
冥がもじもじと足を擦り合わせている。その間に手を伸ばすと、指先にぬめりを感じた。御剣の知識にない体液。どこから滲んできたのかと指に力を入れると冥が嫌がった。
「いたっ…や、レイ…」
「あ、ごめん…ごめんよメイ」
痛がらせるつもりじゃなかったのに、何がいけなかったんだろう。
胸を吸いながら痛がった場所は避けてそっと周りを撫でていくと、そこにもぽつんとした膨らみがあった。
「ひゃうっ、あ、あうっ」
冥の反応が大きくなる。ぎゅうっとしがみついて、擦る度にびくびくと体を揺らす。
御剣は信じられない思いがした。こんなに小さな冥が大人みたいに声をあげている。そうさせているのが自分だと思うと、今まで感じた事のない高揚感に包まれた。
「ここは、いいかい?」
「あ、あぁん、レイ、ジ、れいじぃ…っ!!」
小さな体が激しく痙攣して、御剣は冥を強く抱き締めた。暫くそのままでいると、冥からふっと力抜けたかと思うともう眠ってしまったようだ。
涙の跡を拭ってキスを落とす。ただ、冥が愛しかった。
御剣はまだ子供で、冥は更に幼かった。だから、二人はこの行為の意味を知らなかった。だが、誰にも知られてはいけない事、誰かに知られたら二人は引き離されてしまうだろうという確信にも似た予感が、12歳の御剣の胸に重くのしかかる。
無力な少年は小さな手を握り、この秘め事が露見する日がこないよう、繋いだ手が離される事がないよう祈るしかなかった。
最終更新:2010年02月02日 00:33