アットウィキロゴ
資料を受け取ると、冥は躊躇なくドアに向かって行く。
もう帰るのか、と御剣は尋ねた。

「ここに居る必要はあるのかしら。」

振り向いた冥はキッと御剣を睨む。
御剣は、相変わらずな彼女に苦笑した。

もう用はないのね、と、冥は部屋を出ようとしたのだが、ドア横に置いてあった荷物の端に、スカートをひっかけてしまった。

あっ、と思わず言葉が漏れるが遅い。
スカートはお尻のラインまで捲れてしまっている。

冥はバツの悪そうな顔をして、右手をスカートに。
人差し指と中指でスカートを挟むと、くいっと引っ張った。

恥ずかしいのか、御剣の方を見もしないが、御剣は一部始終、目がはなせなかった。

捲れ上がったスカートから覗く、ムッチリとした感触を彷彿させる曲線。
黒いタイツから洩れる濃厚な彼女の匂いが、まるで湯気のように見えたような。
そして、頬を染めた恥じらいの表情。
スカートをなおすその仕草。


まさか、仕事中にこのような感情に襲われるとは。
御剣は自制の効かなさに嘆くが、チラリと見た時計はすでに夜の9時をまわっているからして。

「そうか。もう就業時刻ではないのか。」

「?」

いきなりで突拍子もない発言に冥は怪訝な顔を向けるが、大股で歩み寄って来てドアに鍵をかけられては、文句を言うしかない。

「何をするの!御剣怜侍!」

「申し訳ないが、もう少しこちらに居てもらいたい。」

「は?馬鹿な事を言わ・・・っ!な、な、何をしてるの!!」


いきなり姫抱えでソファに運ばれた冥。
無造作に座らせられ、両足を広げていた。

あわてて閉じようとするが、足が動かない。

それもそのはず、御剣がソファの下に跪き、冥の両足を固定してるのだ。
そして、自分の股に顔を埋められようとしている事に気付くと、冥は反射的に叫んだ。

「レイジ!やめなさい!!」

一方、御剣は、黒いタイツごしにうっすらと透ける下着や、その下にあろう物を目の前にして、すでに理性など無くなっていた。

欲望のおもむくまま、顔を埋め、まずは大きく息を吸って、冥の匂いを堪能する。

「メイの匂いだ。」


股からくぐもった声が聞こえた冥は、羞恥心でクラクラしながらも、か細く残った理性で反論。

「ヘンタイ!!」

その言葉に反応したのか、御剣が顔を上げた。

やめてくれるのかと、冥は少し笑顔を見せたのだが、御剣はにやりと笑って答えた。

「変態で結構だ。」

そして、また、顔を埋めて匂いを嗅いでいる。

「イヤイヤイヤ!」
だだをこねても、
「バカバカバカ!」
怒ってみても、
「メイの匂いはたまらないな。」
御剣は顔を埋めたまま。

「レイジのヘンタイ!」

何度目かの抗議の後、御剣の返答が変わった。

「その変態に股を濡らしてるのは誰かな。」

(気付かれていた・・・!)
真っ赤になった冥。
思わず両手で顔を覆う。

御剣は、冥の足から力が抜けたのを確認すると、優しい微笑みを浮かべて、一気にタイツを破いた。

いきなり外気、冥が現実に引き戻されるその一瞬の隙に、御剣は下着をずらし、直接口付けた。

「ひゃぁぁん!」

文句を言う前に出てしまった嬌声。
冥は最後の理性も手放したようだった。

そして、その声を聞き、御剣は安心して冥を饕り続けた。



深夜11時。
静かに響く怒りの声。

「・・・それで、御剣怜侍、貴方はどう考えてるの?」

仁王立ちの冥。
しかし、いつもと違い、ミニスカートからスラリと伸びた足に、タイツがはかれていない。

「ウム・・・大変申し訳ないと・・・。」
「問答無用!!」
ピシッ!

ベルトも絞めないままに土下座で謝る御剣。
いつも受けない鞭の仕置だって、今なら何度でも身体を投げ出すだろう。
冥の怒りが治まるなら。

冥は非常に怒っていた。
なんせ、変えのタイツを持っていなかったのだから。はいていたタイツは、見事に破られ、おまけに二人の体液も思う存分すりこまれ、とてもじゃないが、二度とはけない状態だった。

「このまま、どうやって帰ればいいのよ!」
「ム・・・。」
「まったく、馬鹿が馬鹿みたいに馬鹿らしいぐらいに馬鹿な事をするからこうなるのよ!!」
「しかし、途中からメイも喜んで・・・ウォ!人が喋っている途中で鞭を振るうな!」
「うるさい!!」



深夜、御剣のコートを着て足早に帰る狩魔検事が見られたとか見られなかったとか。
最終更新:2010年02月02日 01:37