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下僕×女王様(2)


二人が関係を持つようになってから、そろそろ半年が経過する。
冥が長期休暇で来日する以外にも、互いの出張などで渡米や来日の機会がある度に
二人はスケジュールを合わせて夜を共にしていた。

今回は冥が出張で来日し、1週間の予定で狩魔邸に滞在している。
二人にとって、約一月ぶりの逢瀬だった。

「パパも考えたものね」
御剣に髪を梳かれながら、冥は何気なくそう呟く。
「‥‥?」
御剣が、風呂上がりの髪を揺らして怪訝そうな表情を浮かべた。

「確かにあなたならば、誰にもわからないもの。・・・私達がこんなことをしているなんて。」
7歳という、若い時分は恋愛対象になりにくそうにも感じられる年齢差。
曲がったことを許さない人格と、色情への興味が薄く見える風貌。
周囲からは家族同然だと認識されているので、近くにいても不自然ではなく
同じ家に泊まっていても、おかしくない。
そして、狩魔豪に従順で、決して逆らわない姿勢をもっている。
娘の秘め事にあてがう相手としては、これ以上になく便利な存在だ。
長年をかけて、そうなるように仕向けた父の手腕を、冥は素直に感嘆していた。

鏡越しに御剣を見遣ると、御剣はドライヤーとブラシを握ったまま、悲壮感の漂う表情を見せている。
当の御剣は、そのようなことを平気で言ってのけてしまう冥の心の裡を心配していたが
冥の方は御剣の表情を、これから行われる行為への憂鬱のように感じ取った。

「そのうち飽きたら、手放すことになるわ。」
父は冥に、一通りの知識を学べと告げて御剣をあてがった。
つまり目的さえ果たせば、その後のことは冥の自由にしても構わないはずだ。
慰めるつもりで、冥はこの関係がいつか終わるのだと御剣に伝える。

だが御剣は、冥の言外の心遣いよりも、その言葉自体に反応を示した。
――手放す?飽きたら捨てるつもりだというのか?
「‥‥その予定があるのか?」
恐る恐る、考えないようにしてきた未来のことを尋ねる。

その様子は、冥の目には「その予定」を期待しているように映った。
「今はないけれど、やっぱりお互い‥‥年の近い相手の方がいいでしょう」
――本来は対象外だからこそ、レイジはこの関係が本意ではないと言いたげな顔をよく見せるのだろうし‥‥。
だからこの関係は、どこかで終わりを迎えなければならない‥‥冥はそう考えていた。

確かに、年の差を考えれば自分は相応しくないのかもしれない。
「それは、そうかもしれないが‥‥」
頭ではそう思っても、心では納得できないものを感じた御剣が、言葉を濁す。

冥は、それを建前の遠慮として解釈する。
否定しないということは、レイジも本音では大人のパートナーを望んでいるということだ。
「そういうことだから‥‥それまでせいぜい、私を満足させることね。」
だったらその日がくるまで、甘い夢を見せてくれればいい。

この関係に、未来はない。
はっきりとそう突きつけられ、御剣の視界はぼんやりと暗くなる。
それでも表面上にはその心情を浮かべることなく、御剣は静かに冥の言葉に応じた。
「‥‥心得た。」
御剣は、慣れた仕草で冥の前に跪き、冥の手の甲にキスをする。

その儀式は、二人が肌を重ねる前に必ず行われる。
二人を繋ぐのは愛情ではなく、心の通わぬ主従契約なのだと互いに確認するのだ。
この手続きを踏んでようやく、御剣は冥の唇に触れることができる。

啄ばむような軽いキスのあと、二人は見つめ合う。
不意に、冥が高慢な笑みを浮かべ、御剣の顎に指を当てて軽く掴んだ。

「とにかく‥‥あなたは私のおもちゃなのよ。言うことを聞いていればいいの」
――レイジはパパの命令で私の相手しているのよ‥‥私を愛してるわけじゃない‥‥
優しい時間に流されてしまわぬよう、冥は自分にそう言い聞かせる。

御剣はもう一度冥の手を取ると、己の立場を証明するために、恭しく甲に唇を当てた。
「わかっている‥‥私はキミの下僕だ」
――冥は“男”に‥‥大人の世界に興味があるだけだ。決して、私を愛しているわけではない。
先程の言葉通り、飽きたらそのうち捨てられるだろう。
でもそれでもいい、せめて今だけは‥‥。

冥の全てを自分の腕に閉じ込めてしまおうとするかのように、御剣は冥の身体を抱き寄せた。


「‥‥っく‥‥」
聞き覚えのある、大きな反応を噛み殺すような声が聞こえる。
冥の胸に舌を這わせていた御剣は、顔を上げて冥の表情を窺った。
すでに二人は一糸まとわぬ姿で、寝台の上で向かい合っている。
冥は何かに耐えようとするかのように、眉を寄せて身体を強張らせていた。

この関係を続けて、少なくとも両手では数えられない夜を共に過ごした。
だがその間――初夜を除いて――冥はいつもこのような反応を示すのだ。

感覚は徐々に開かれつつあるようなのだが、乱れた姿を見せることに抵抗があるのだろうか。
強い刺激を感じると、冥はいつもその身を強張らせ、
熱が治まるのを待っているかのように、じっと耐えていた。

初夜に相当痛い思いをさせたこともあり、慣れない間はそういうものなのかと勝手に納得して
御剣はこれまで、彼女の身体を解すことに専念していたが
今夜は、先程の不吉なやりとりが頭を掠めてどうも不安になってくる。
‥‥満足させることができなければ、すぐに捨てられてしまうのではないか、と。

「‥‥君は、これで満足しているのか?」
いつものパターンでいくと、この後は冥に促され、御剣は彼女と身体を繋ぐことになる。
流れに乗り切れていない冥の様子を懸念して、御剣が中断を申し出ても
御剣が果てるか、疲れ果ててしまうかでもしない限り、冥はこの時間の終わりを決して認めなかった。

「だって、こういうものでしょう?」
――冥が読んだ性行為の文献というのは、まさか性犯罪の法廷資料ではあるまいな‥‥?
御剣がそんな不安を感じるほどに、行為に対する冥の捉え方は寒々としている。

「望めばまだ、先がある。」
そう提示すると、冥は気がなさそうにふーんと鼻で返事をした。
「君が私に全てを委ねてくれないと、先に進めない。」
「‥‥委ねているつもりだけれど」
何か知られたくないことでもあるのか、冥の視線が御剣からゆっくりと逸れる。

「我を忘れたところを見られるのが、怖いのか」
その瞳がぴくりと動き、落ち着きどころを探すように彷徨った。
図星のようだと判断して、御剣は言葉を探す。
「“玩具”の身としては‥‥君に良い思いをさせないと、立つ瀬がないのだが」
実際、このままだと早々に飽きられてしまうことは、目に見えている。
すると、冥が憮然とした表情のまま口を開いた。
「‥‥狩魔として、ひとに隙を見せるわけにはいかないわ」

これまでの人生の中で誰かに心と体を預けるような経験の少なかった冥にとって、
先程の御剣の指摘は痛いところを突かれるものだった。
我を忘れたところを人に見られるなんて、恐ろしくて仕方がないのだ。
そして、もっと正確に言ってしまえば、我を忘れた時に、自分がどうなるのか‥‥
具体的には何を言い出すのか想像がつかないことが、何よりも怖かった。

御剣と唇を重ねるたび、肌にふれるたび‥‥冥の想いは降り積もっていく。
それはすでに、いつ溢れてもおかしくないほどの水準を超えているらしく
御剣が冥の身体を優しく解していくと、同じように解された心の隙間から感情が零れそうになる。
それはきっと、御剣にとっては負担でしかないような、思慕を意味する言葉となって表現されるだろう。
その事態を防ぐため、冥は御剣に抱かれている間は心を閉ざすことに必死だった。

だから、御剣が冥の身体で情欲を感じていることさえ実感出来れば、
冥はそれなりに満足に、この時間をやり過ごすことができている。
だが御剣の方は、それでは納得できないと言っているようだ。
確かに、不機嫌で可愛げのない小娘の夜伽など、面倒で虚しいだけのものかもしれない‥‥。
そう思い当たって、冥の決意が若干揺らいだ。
御剣が冥の肩を掴み、身体を屈めて視線を合わせてくる。
真剣に見つめられ、冥の心臓は忙しく跳ねあがった。

「先生は、隙を見せてもいい相手として、私を選んだはずだ」
諭すように語られたその言葉は、すんなりと冥の胸中に入り込む。
確かに冥の父親は、御剣をあてがった理由をそう話していた。
「君が今からどんな姿を曝しても、私は必ず‥‥すぐに忘れる。」
冥を優しく抱きしめてそう語る男の落ち着いた声が、頑なになった扉を、ゆっくりと崩していく。
「私は、そのために用意された“玩具”なのだ。」

冥が他人に弱い部分を見せることに抵抗があるのは、自然なことだ。
御剣は幼い頃から冥の成長を見てきたのだから、そのくらいはわかる。
だがそれでも、冥に全てを委ねてほしかった。身体も心も、自分に預けてほしかった。

彼女に受け入れられやすいであろう、父親の意向を武器に説得を試みると
抱きしめた身体から強張りが若干抜けたような感覚を覚える。
同時に、その分御剣にかかる冥の重さが、幾分か増えたような気がした。

「どうすれば‥‥いいの?」
額を御剣の胸に押しつけて冥がそう問うた時、
御剣は、彼女の心を開くきっかけを掴んだことを確信した。

「身体の感じる感覚だけに意識を集中してみたまえ。
 ‥‥まずは、耳からだ。」
耳元でそう囁き、耳朶に唇を寄せると‥‥冥の身体がぴくりと揺れ、小さな鼻声が漏れ聞こえた。
口を耳に寄せたまま声で誘導しつつ、頬、唇、鎖骨‥‥身体の彼方此方に手を這わせていくと
抑えるように洩れていた小さな吐息が、少しずつ乱れていくのが伝わってきた。
「‥‥っ、ん‥‥」
肩から脇腹にかけてゆっくりと手指を這わせてゆく頃には、
誘導せずとも冥の意識が御剣の動きを追っているのか、自然に声が零れるようになっていった。

腰や背中を撫で回しながら、御剣は手では敢えて触れなかった胸の頂に舌を伸ばしてみる。
「は‥‥ぁん‥‥」

今まで聞いたことのない、甘い、甘い声。
御剣は、冥が快楽を受け入れつつあることを感じ取った。

「レイジ‥‥」
その声に呼び掛けられていると感じて、愛撫をやめずに視線だけ、冥のそれと交差させた。
「‥‥本当に・・・何が、あっても‥‥、忘れて‥‥くれる‥‥?」
目を潤ませながら、哀願するように冥が問いかける。
すっかり濡れた先端から口を離し、御剣は冥に応えた。
「ああ‥‥約束しよう」

再度、敏感な部分に口を寄せて吸いつくと、冥が気持ちよさそうに目を細める。
「ん‥‥」
明らかに欲情を含んだその顔は、初めて見るものだった。
全てを委ねられたことを悟って、御剣の心はどうしようもないほどの喜びに包まれる。

望むままに、唇を重ねた。
それまで落ち着かせるように背中を撫でていた右手を冥の下肢へと滑らせ、一番奥深い部分を探ってみる。
そこはもう、充分に蕩けていた。

探るように指を這わせていくと、隠された小さな芽に辿り着く。
優しく撫で上げると、冥の唇が御剣の舌に絡むように吸いついた。
「ふ‥‥、んう‥‥」
驚くほど情熱的な冥の様子に気を良くした御剣は、唇を離して冥の表情を愉しむ。
指先の動きにもたらされる感覚に意識を集中させて感じている冥の姿に、
御剣は感慨深いものを覚えた。

もっと気持ちよくさせてやりたい。もっと、乱れた姿を見せてほしい。
湧きあがる欲求を抑えきれずに、冥の下肢を開き、その間に身体を割り込ませる。
身体を屈め、先程まで指が弄んでいた突起を舌先で舐め上げた。
「‥‥ひぁ‥‥っ」
はじめはゆっくりと、徐々に小刻みに速度を上げて責めていくと、冥の腰がふるふると震え始める。

潤んだ秘所にそっと中指を埋めてみると、それは簡単に呑みこまれていく。
「はぁ‥‥ん‥‥・」
ゆっくりと這入る男の角ばった指を、冥は甘い声あげて迎え入れた。
関節を曲げ、反応の良い部分を探っていくと、びくりと冥の身体が震える。
何度もそこを掻き回すと、冥の身体が何度も跳ねた。

「もう、だめ‥‥だめなの、お願い、だめ、おねがいレイジ‥‥!」
上り詰めることが初めての経験なのだろう。
冥が、切羽詰まった声で御剣に助けを求めている。
「大丈夫だ。その感覚だけを追っていたまえ。」
御剣はそう声をかけ、自分の肩を掴んでいた冥の手に、その手を重ねる。
「う‥‥ん‥‥」
安心したように、冥は声のトーンを下げる。
だが、それもすぐに再開された愛撫によって簡単に高められていった。
2本に増やされた御剣の指を、冥の粘膜がきゅうきゅうと締め付ける。
「ひ‥‥あ‥‥っ、いや、あ、あああっ」
秘芯に吸いつき蠢く舌を押しつけると、冥の全身が強張り、浮かせた腰をガタガタと揺れる。
それでも御剣は、締め付けられた指を乱暴に掻き回すことをやめなかった。
「あ、‥‥ああ‥‥・」
突然、がくんと身体から力が抜けたのを見て、御剣は冥が達したことを知った。

ぼんやりと天井を見つめ、気だるそうに呼吸する冥の姿から、紛れもない女の匂いを感じる。
御剣の身体は熱を帯び、すぐにでも冥を抱きたいと本能が押し寄せるように訴えていた。

「そろそろ‥‥いいだろうか?」
半ば放心状態の冥にそう問いかける。
ぼんやりとした視線がゆっくりと御剣の姿をとらえ、冥はこくんと頷いた。
御剣は、すでに張りつめていた自身を冥の秘所にあてがうと、味わうようにゆっくりと腰を進めていく。
まるで溶け合い同化してしまうのではないかと思うほどに、冥の中は御剣に絡みついてきた。

もう少しで最奥に届きそうだ‥‥そう感じた時のことだった。
心地良さそうに吐息を漏らしてそれを受け入れていた冥の目から、じわりと涙が溢れだす。
そして‥‥同じタイミングで、その口からも、掠れた声が零れ落ちた。
「レイジ‥‥だいすき‥‥」

――レイジ、すき。
胸の内をどこまで、どんな風に口にしたのかはわからない。
ただ、中で御剣が動くたびに、押し出されるように思いが零れていく。
その感覚だけは、はっきりと認識していた。

――だいすき、‥‥あいしてる。
御剣は冥の口から言葉が漏れるたびに、優しい表情で頷いて応えてくれる。
思いを受け止めてくれている御剣の姿が、冥の思いを一層募らせた。

――もっと・・・レイジがほしい。
ゆるゆると融かすように、御剣が冥の中を掻き回す。
冥の身体が不随意に跳ねるたび、御剣はそこを重点的に擦って冥を追い詰める。
冥はそのたびにぞくぞくと身体を震わせて、全ての感覚を受け入れた。
ゆっくりとした抜き挿しを繰り返しながらも、最奥を突く瞬間だけは強く腰を打ちつけられる。
冥は御剣の存在ごと、その強い衝撃を全身で受け止めた。

『あいしてる‥‥』
思いもよらない言葉を何度も耳にして、求めるような潤んだ視線を一身に受け
御剣はどうすればよいのかわからなくなる。
それはまるで夢で見たような情景で、現実のものとは思えなかった。
溺れてはいけないような気がして‥‥できるだけ冷静に中を探り、腰を打ちつける。

「レイ‥‥っ、は‥‥ひぁ‥‥い、ああっ‥‥」
それでも、冥の嬌声が一段と高くなり、繋がった部分の圧迫がきつくなってくると
御剣は全てを忘れて冥を抱きしめ、その唇を貪り‥‥うわ言のように耳元で名前を呼んだ。
「メイ、‥‥メイ‥‥っ」
「レ‥‥、ジ‥‥やあっ、ああ‥‥!」
背中に回された冥の手が御剣にしがみつき、その全身が波打つようにがくがくと震える。
御剣を包み込む粘膜が収縮を繰り返し、ぎりぎりのところで耐えていた彼を解放へと誘う。
抗う余裕もなく、御剣は冥の中に己の情熱を吐き出した。

情事の後はいつも、御剣が冥をその腕に包み込む。
あやすように背中を叩く大きな手の感触が、冥には心地よかった。
大きな身体に優しく抱かれながら、冥はその持ち主の心に思いを馳せる。

冥にだってちゃんとわかっている。
御剣は、おもちゃではない‥‥れっきとした人間だ。
当然心や感情を持っているのだから、冥の言葉で何かを思うこともあるだろう。
だから‥‥何かを思わせ負担を与える前に、ちゃんと伝えておかなければならないことがある。

「レイジ」
御剣が、どうした?と言いたげに優しく視線を合わせる。
その目を見ていられなくて、冥は御剣から背を向けた。
感情を漏らさぬよう、わざと冷たい声を作って御剣に告げる。

「もしさっき、私が何かを言っていたとしても‥‥勘違いしないでほしいの。
 雰囲気に呑まれただけのことで、本心ではないから‥‥すぐに、忘れなさい。」

あの時冥が何を言っても、御剣は頷くだけで‥‥何も言わなかった。
御剣には、冥に伝えるような思いなど一切存在しない‥‥つまりは、そういうことなのだろう。
だったら、冥の言葉もその場限りの言葉なのだと、はっきり明言しておきたかった。
‥‥彼のためにも、自分のためにも。

冥の言葉を耳にした御剣が、一瞬動きを止めたような気がした。
だが、冥に届くその声は、とても穏やかなものだった。
「ああ‥‥承知している。」
安心させることができたようだと、冥は複雑な思いに駆られながらも安堵する。

「そう。それなら、いいのだけれど‥‥」
恐らく初めて達したことで疲れ切ってしまったのか、冥はそれだけ呟くと御剣の腕の中で眠りに落ちていった。
冥が意識をなくしたのを確認してから、御剣はぎゅっと冥の身体を抱きしめる。
『雰囲気に呑まれただけのことで、本心ではないから‥‥』
先程の冷たい響きが、耳の中に未だに残っていた。

だが‥‥それでも。たとえ雰囲気に呑まれたその場限りの言葉なのだとしても。
その瞬間、冥が我を忘れて御剣を求めていたのは、紛れもない事実だ。
あの時の言葉や名前を呼ぶ声‥‥そして溺れるような嬌声と表情が、それを証明している。

だとしたら‥‥もう、それだけで十分だ。
冥の言葉を心の中で噛みしめながら、御剣は自分自身に向かってそう呟いた。
最終更新:2010年02月02日 01:02