アットウィキロゴ
※生理ネタあり

食事も終り、さて家まで送ろうかと御剣が提案すると、助手席の冥は口をとがらせモジモジしだした。

はなから家に帰すつもりなど更々なかった御剣は、その様子が愛しくて、たまらず顔を寄せキスをする。
ついばむようなキスの雨に、何度逢瀬を重ねても恥じらう冥も、流石に溶けてきたようだ。
ふぬけた彼女にもう一度キスをすると、御剣はアクセル全開で家路を急ぐ。

駐車場に車を止めればすぐさま降りる。
助手席のドアを開ければ、まだキスの余韻に浸っている冥の気も知らず、腰に手を伸ばし引っ張り上げる。

しかし、そのあまりにも急な様は、冥を現実に戻すに十分だった。

「ちょっと待ちなさい!何故そんなにあわてているのよ?」

冥は、腰に回された腕から逃れようともがいた。
とはいえ、冥の気まぐれに慣れきっている御剣には、蚊に刺される程度の反撃だ。
しかも、今回は相当の理由もあるし、証拠もある。


「フ・・・、あわてると言うのは正しくない。このようにメイから誘ってくれる事など稀だから、このチャンスを逃したくないだけだ。」

「・・・。」

冥は少し横を向いて、小さく反論する。

「・・・誰も誘ってなんかないわ!」

「では、車の窓に写った君の顔を見るといい。そんな顔をして、誘っていないなどとどうして言えるのか教えてもらおう。」

恭しい物言いとは裏腹に、御剣は軽く力を入れて冥に助手席の窓を向かせた。


暗い車内、明るい駐車場。窓ガラスに写るのは少女と言うには大人びて、女性というには幼い冥。

虚ろな瞳。
薔薇色の頬。
濡れた唇。

自分のふしだらな表情におののく冥の耳元で、御剣は優しくささやいた。

「その顔に先ほどの仕草、誘ってると言われても当然だろう。」

…ヒドイ!
冥は溶ろける心を奮起して抗議する。

昨日もシタのは確かだけれど・・・
そろそろ、あの、女性の特有の日になりそうで・・・
そうなると出来なくなるから・・・
そうしたら、レイジは欲求不満で他の女の人にいっちゃうかもしれないから・・・
だからなる前に、欲求不満にならないようにいっぱいしておかないと・・・、・・・
なんて考えたけど、私から誘ってなんてないんだから・・・!

…。



反則とはこの事か。

御剣は冥を抱えあげると走り出した。

「何をするの・・・って、あなた階段で行くの!?」

「フッ!これぐらいわけもないのだよ!!!」



次の日、全身筋肉痛の御剣と、腰を押さえダルそうにする冥が見られたという噂がたったが、二人のその後の活躍により、たちまち消えてしまったとか。


「あれー?勘違いだったッスかね?二人して体調悪いなんて・・・ウギャァッス!いきなり鞭は駄目ッスよ!」
最終更新:2010年02月01日 18:40