B3 > クロックワーク

「B3/クロックワーク」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

B3/クロックワーク - (2021/09/20 (月) 21:25:17) のソース

#region(''目次'')
#ls()
#endregion
*&spanid(Clockwork){クロックワーク} &small(){&link(Clockwork){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/bestiary3/clockwork.html#clockwork}}
 人造クロックワークは技術的に[[ゴーレム]]の従兄弟であり、魔法と内部で回転する数千の複雑なゼンマイと螺子と歯車という精巧な技術を組み合わせて造られている。
 クロックワーク製造技師の作品はどう贔屓目に見ても純粋な秘術の御業の職人によって命を吹きこまれた被造物のただの模倣であると、彼らの技を嘲笑する者もいる。しかしながら、クロックワークの内燃機関の潜在性を認識できる頭脳を持つものは、その真の力は特殊で強力であると知っている。クロックワークが普及した土地では、これらのクリーチャーは純粋な力において最も強力な[[ゴーレム]]とさえ比肩できる。こうした無数の止めネジと締め釘で造られた筋骨隆々とした巨人たちは帝国全土の分裂を引き起こしている。過去何度も、クロックワーク・クリーチャーはより伝統的な仇敵をものともせずに自身の優秀さを証明しており、そしてこれらのクリーチャーの功績を目撃した者たちは、その人造の力を疑う前に口を噤むことを知っている。
 クロックワーク・クリーチャーは魔法エネルギーとゼンマイ仕掛けの融合である。このクロックワークを組み立てている無数の金属部品が正しく機能するには作成時点で完璧な精密さが要求されるため、確かな者の手で組み立てられねばならない。素人はクロックワークを作成しても大抵噛み合わせで失敗するか内燃機関を回転させられず、そして作業室の多くはクロックワーク及びそれに力を与える元素の基礎を学ぼうとした未熟者によって燃え尽きることとなる。
 際立って狡猾な職人は音声記録可能な小型のクロックワークの間諜を作成でき、噂によると視覚記録もできる、より上位の技術もあるという。呪文のような魔法の神秘でなら使用者は情報を占い、物理的には見えないところさえ見ることができるが、クロックワークの間諜には劣化しない不変の記憶を持て、人間の記憶力を超えた完全な出来事の記録ができるという強みがある。
 クロックワークの作成では、その名が示すとおり、動かす前にゼンマイを巻かなければならない。クロックワークの製作者は作成の度に専用の鍵を作る。その鍵は普通クロックワークの背中に挿入できるようになっており、そして時計回りに回すことで巻ける。反時計回りに鍵を回せばクロックワークという機械が止まってゆくが、同意する(あるいは完全に無防備な)機械のみがこの方法で巻かれることに身を任せ、つまり作成者あるいは平時であれば身を任せるよう特別に指示しておいた者のみ可能である。鍵それぞれは完全に専用のものであるため、新たな鍵の作成(あるいは鍵使用の迂回)には[[〈装置無力化〉>技能の詳細/2#Disable Device]]判定(DC=20+クロックワークのCR)が要求される。大きなクロックワークほど大きな鍵を持つ傾向があり、特に大きな鍵は回すのに人ひとりの手に余ることがある。奇天烈な、あるいは社会から隔絶した開発者は他の技師の助けを求めはせずに、鍵回しの補助もしくはより巨大な人造の作成の手助けとして、他のクロックワークを作成することがある。またある時には、技師は最も信頼するクロックワークたちに鍵の複製を渡し、状況次第で仲間あるいは自身さえ巻き直すように設定しておく。
 [[ゴーレム]]や[[アニメイテッド・オブジェクト]]と同じように、クロックワーク・クリーチャーにはいくらでも命令ができる;休まずに自身の中枢に入っている記録を文章に起こすことや、他の機械を設定することなど。クロックワークの鍵を持つ者だけがそれの設定をできるが、この人造に与えられた命令はクロックワークが再設定されるか破壊されるまで持続する。あるクロックワークの潜在性は、作成者の創造性や資質によってのみ左右される。不格好で不安定な檻にも似た肉体に囚われている多くの[[ゴーレム]]とは違い、人造クロックワークは繰り返し再設計も再加工もできる――歯車は油を差せ、バネは交換でき、そして往復運動する円柱状の部品は拭ける。これら機械の獣はその骨組みが調整しやすいため、極めて多くの亜種を造れる。
 クロックワークの作成は大部分が機械的なもので、作成者の技術習熟に依る部分が多いため、手違いによる失敗を起こしやすい。締め釘の緩み、不正確な設定、そして整備不足は全て機能不全の原因となり、僅かなエネルギーの漏れから致命的な爆発まで、様々な失敗を引き起こす。しかしながら最もよくある機能不全の原因は作成者にではなく、クロックワークを破壊する者にある。この機械に攻撃するクリーチャーは一撃の度に内部の螺子をひしゃぎ、歯車の歯を歪ませていき、クロックワークの逆火の確率を上昇させる。そのため、戦闘するクロックワークの多くはクロックワーク・サーヴァントたち――戦闘の熱気の中で素早く急速に機械の仲間を修理する、付き従うクロックワーク――と同行している。
 クロックワーク技術の黎明期、行動的な多くの妨害者たちがこの装置の急速な発展を妨げた。クロックワーク機械の動力は燃費の悪い、高価な資源だった;しかしながら秘術強化の到来によって歯車や他の重要な要素は製作の精密さを増しただけでなく、防御機構および攻撃的兵器としての可能性も視野の内に入ることとなった。黎明期には蒸気機関あるいは他の非魔法的なエネルギー形態をクロックワークに組み込むことで既存の繊細な機構を超克する試みがされたが、断念されて久しい。噂によると、クロックワークの中でも更に変わり種のものは非魔法の動力にあった問題を解決できており、複雑な蒸気機関と順応性のある魔法エネルギーとを統合できているそうだが、そのような特殊で異常なクロックワークは現時点では世界に広まる単なる噂以上のものではない。

#include_cache(B3/クロックワーク/クロックワーク・ゴライアス)

#include_cache(B3/クロックワーク/クロックワーク・サーヴァント)

#include_cache(B3/クロックワーク/クロックワーク・スパイ)

#include_cache(B3/クロックワーク/クロックワーク・ソルジャー)

#include_cache(B3/クロックワーク/クロックワーク・リヴァイアサン)