深い洞窟の奥、世界の底に何度も挑んだものが集まると、世界の深部に挑むために必要な警告を口にする。彼らは
ドラウの恐怖を口にし、
デロの背徳的な行いを語って身震いする。しかし灰色ドワーフとその不気味な国については、互いに話題から避ける。そう、仲の良いドワーフがいるためだ。彼らの祖先ははるか昔、地上世界の声を聞いた者たちだ。
ドゥエルガルの愚かさは傲慢と頑固さの危険さを示す一例となり、その傷は、今もドワーフの人々に刻まれている。
排他的で憎しみ深く、邪悪な暴君にして奴隷商であるこの灰色ドワーフは、自分の行動の結果や選んだ命運という現実の受け入れを拒む。代わりに、彼らは全てを他人のせいにする――
オークや
ドラウ、そしてとりわけ引き合いに出されるのが、地上に住むいとこである。彼らは地上のドワーフが、本当は自分の種族を裏切ったのだと――それこそ、鉄よりも固く――信じている。しかし、それは全て妄想にすぎない。ドゥエルガルは自分たちを、自分たちが“助け”を求めた闇の力と彼らの故郷である無明の迷路の虜とした種族である。
灰色ドワーフは他のクリーチャーは奉仕と拷問のために存在しているのだと信じている。自分たちが至高の種族だと考える理由は場所ごとに異なるが、根本的な部分は同じだ。ドゥエルガルの強力な肉体のために、彼らは地下に住むことができている。この力こそが、彼らを超越的な種族に押し上げているのだと。
ドワーフはいつだって地下の種族だ。世界ができて間もない時代、彼らは地下の空気の満ちた空間を何マイルも掘り進めており、地上の光と空は彼らにとって未知のものであった。しかしあらゆる偉大な帝国と同様、この帝国の破滅もドワーフがまだ覗き見た事のなかった星辰の中に記されていた。
ドワーフは幸運だった。ドワーフの神は善神であり、ドワーフの富を大切に扱った。終わりが近づき、神々は警告と先触れを送った。ドワーフの占い師と賢者はこの声を聞き、警告を発した。しかし疑うものはいつもいる。自分が知っている生活にこだわり、その永遠が終わるまでこの生活は生得権なのだと愚かにも考える者もいた。性分のため、あるいは他人が自分たちのものを盗ろうと欲するのを恐れるが故に、疑うものもいた。ドワーフの大部分は自分たちに約束された地上世界の新しい舞台へと向かった。しかしその一方で、古来より続くドワーフの根城の主となり続けようと留まる者もいたのである。
この大移動から一世代も経たぬうちに、予言された災害が訪れた。かつて主流であった地下に住むものは地震で散り散りになり、溶岩流により焼き払われた。古来よりの敵や住処を失った肉食獣、地下深くで封印されていた宝物庫から抜けだした会話もできない悪が流れ込んだため、生き残ったものは比較的安全で穏やかとされる場所を探して更に地下深くに逃げ延びねばならなかった。わずか数年のうちに、生き残ったドワーフのほとんども死に絶えてしまい、生き残ったものもばらばらになって絶望してしまった。助けが必要になり、彼らは古き神に呼びかけたが、帰ってきたのは沈黙のみだった。懇願は闇の中に響く叫び声でしかなかった……しかし、ときおり闇から返事がきた。
伝説によれば、この耐えることしかできない者達の声を耳にしたのは、追放されたドワーフの神だった。詐欺の力を持ったこの神はかつての信者のほとんどを失っていたが、見放されたドワーフ達の嘆願を受けて、生き残る切っ掛けを与えた。彼らが自分を奉じ崇めるならば、そして子孫たちも同じ運命に従うならば、栄光を取り戻させる、と。選択の余地はなかった。絶望したドワーフたちは首を縦に振った。追放された神はドワーフの皮膚を青白い灰色に変え、契約の証として男性の体毛のほとんど(眉とひげ以外)を失わせたため、その灰色の顔――ドワーフの言葉でいうドゥエルガル――は自分たちを、真なるドワーフである彼らを鍛え上げた試練から逃げた臆病者たちと切り分けている。
この大変動と契約により、ドゥエルガルは新しい支配者の道具――殺害、奴隷制度、苦役、憎悪――を用いて、かつて自分たちが手にしていたものを取り戻した。彼らは自らが本当のドワーフであると信じ、地上の土地には興味を持たなくなった。興味を向けるのは、いとこを殺害するときか、奴隷を補充する時だけだ。自分たちこそがこのドワーフの故郷、鉱物資源の豊富な地の所有者であると考えている。
ドゥエルガルは自分たちの社会はドワーフのあるべき姿だと信じている。多くの意味で、ドゥエルガルの社会は歪んだ鏡で写したドワーフ社会に似ている。競争は同時に凶暴さとなるが、ドゥエルガルのなかでは、それは容易に殺害や切除といった形になる。労働は尊敬されるが、ドゥエルガルの最高の栄誉は奴隷により組み上げられる。奴隷の多くは、苦役のために生き残ることはできない。
ドゥエルガル社会の建造物は全て、追放された神へ彼らが捧げた生贄とその取引の影響に基づいている。各々は自身の主の奴隷であり、そのドゥエルガルが負った負債を返すため、苦役に満ちた人生に従わなければならない。もちろん、この負債を返すことなどできない。だからドゥエルガルの死後も、その労働で得られる報酬は一切ない。そのため、彼らが創り出したものは魂がなく美しさに欠ける――非常に実用的ではあるが、飾りがなく、冷たく、躍動感がない。
彼らが嫌う同族のように、ドゥエルガルは血縁で結ばれた大きな氏族で自分たちを分類する。聖職者は超然とした存在で、法的、家庭的な衝突の仲裁を行う。聖職に入ったドゥエルガルは家族や氏族とのつながりを断つ義務があるが、実際にそうすることはほとんどない。同族への義務はしばしば神官の義務を上回る。そのため、法体系に公正さはほとんど見られない。ドゥエルガル社会で礼賛されることは、彼らを解放した神への奴隷的な献身と慣習に厳密に従うことだ。そのため、ドゥエルガルの言葉が砕けたものになることはほとんどない。しかし実際のところ、賢い灰色ドワーフは自分たちの言葉を非常に注意深く使い、融通が利くようにしている。よくあるドゥエルガルの言い回しは「目に見える契約は法律の奴隷。秘密の行為は目的だけの奴隷」である。
ドゥエルガルの完全なデータは
Bestiary の該当する項目に掲載されている。
ドゥエルガルが闇の神と契約して宿敵に対する形勢を一変させたとき、彼らは肉体的にも精神的にも、根幹的に変化した。新しい環境に適合した後、種族として最も厳しい時期に、職人は技術革新により厳しい環境に適したものを創り出し、呪文の使い手は救助として向けられた闇の力から与えられた魔法の才能を自らのものとした。
元の棲み家から地下へと逃れることになった災厄のために、ドゥエルガルは多くの敵と出会った。ドゥエルガルは極度に伝統的でアダマンティンのように変化を拒むが、神官の奇妙な儀式や地下深くの空間に満ちた異様なエネルギーのために、彼らは本質から変化した。ドゥエルガルの中には、以下の種族特性を持つものもいる。
黄昏に触れたもの/Twilight-Touched:ほとんどのドゥエルガルは不可視になる能力を持つが、代わりに周りの明かりを消すことのできるものもわずかに存在する。この種族特性を持つドゥエルガルは、
擬似呪文能力として1日1回、
ダスト・オヴ・トワイライトを使用することができる。術者レベルにはキャラクター・レベルを用いる。この種族特性は
インヴィジビリティ擬似呪文能力を置き換える。
鉄皮/Ironskinned:大地の魂が注ぎこみ、皮膚をより固くする能力を得たドゥエルガルもいる。この種族特性を持つドゥエルガルは、
擬似呪文能力として1日1回、
アイアンスキンを使用することができる。術者レベルにはキャラクター・レベルを用いる。この種族特性は
エンラージ・パースン擬似呪文能力を置き換える。
ドゥエルガルは以下の特技を使用することができる。
君の生来の魔法は融通が利く。
前提条件:ドゥエルガル、1日に1回使える種族
擬似呪文能力2つ。
利益:君は、君が持つ種族的擬似呪文能力の数に等しい回数だけ1日に追加でそれらの使用回数を得る。君はこの追加の使用回数を、どのような組み合わせで使用してもよい。通常のドゥエルガルの
擬似呪文能力と、ドゥエルガルの種族特性で得られた
擬似呪文能力の両方を、種族
擬似呪文能力と見なすこと。
例えば、通常のドゥエルガルは1日に1回使用できる
擬似呪文能力を2つ(
インヴィジビリティと
エンラージ・パースン)持つ。そのため、この特技は
擬似呪文能力の使用回数を2回分与える。この人は追加で
エンラージ・パースンを2回使用してもよいし、追加で
インヴィジビリティを2回使用してもよいし、それぞれを1回ずつ追加で使用してもよい。
特殊:君はこの特技を複数回修得できる。効果は累積する。
外皮ボーナスを与える効果は、君にはより強く働く。
前提条件:
《追加HP》、ドゥエルガル。
利益:君が外皮ボーナスに強化ボーナスを得た時、そのボーナスは2だけ増加する。この効果は、君の外皮ボーナスが+0の場合には作用せず、外皮ボーナスへの強化ボーナスを持たない時にも効果を表さない。
君はドゥエルガルの種族特性の中から、新しい
擬似呪文能力を得る。
前提条件:ドゥエルガル。
利益:君が保有していないドゥエルガルの種族特性によって与えられる、1日に1回使用できる
擬似呪文能力から1つを選択する。君はこの能力を1日に1回使用することができ、術者レベルには君のキャラクター・レベルを用いる。
特殊:君はこの特技を複数回修得できる。修得するたびに、ドゥエルガルの種族特性から得られる1日に1回使用できる
擬似呪文能力の内、選択していないものを1つ選択して修得する。
以下に示す武器とや弾はドゥエルガルの奴隷商がよく使う。この道具はドワーフでない奴隷や、拷問や尋問をするために生かしたまま捕らえたいドワーフの敵を捕らえるために用いられる。
市価 さまざま;種別 特殊武器
ヘヴィ:
重量 12ポンド;
市価 400GP
ライト:
重量 6ポンド;
市価 250GP
このクロスボウはクロスボウ・ボルトの代わりに、
ボーラ・ボルトと呼ばれる矢弾を射出する。この武器にもライト・クロスボウとヘヴィ・クロスボウの二種類が存在し(ただし、同時にハンド・クロスボウやリピーティング・クロスボウとなることはない)、それぞれ適切なクロスボウの種類と同じ装填アクションが必要となる。
市価 20GP;種別 特殊武器
ボーラ・ボルトはボーラに似た矢弾であり、
スレイヴァーズ・クロスボウの矢弾として使用される。
スレイヴァーズ・クロスボウから放たれたボーラ・ボルトが目標に命中すると、使用者は目標に対して足払い戦技を試みる(戦技判定の際、【筋力】ボーナスは加えない)。ボーラ・ボルトを用いた足払い戦技では、使用者は足払いをやり返されることはない。
クリティカル・ヒットが確定すると、ボーラ・ボルトは追加ダメージを与える代わりに目標は
絡みつかれた状態となる。この効果は、目標かその仲間がDC15の【筋力】判定に成功してボーラの紐を引きちぎるまで持続する。ライト・スレイヴァーズ・クロスボウは適切な使用者と同じサイズまでの目標1体を、ヘヴィ・スレイヴァーズ・クロスボウは適切な使用者より1段階サイズの大きな目標1体を、
絡みつかれた状態にすることができる。高品質あるいは+1以上の強化ボーナスを持つボーラ・ボルトは、ボーラを破壊するために行う【筋力】判定のDCが20に増加する。
目標を足払いしたり
絡みつかれた状態にしたなら、そのクリーチャーはボーラの紐を引きちぎって自由になるまで、そのマスから移動することはできない。
以下の呪文はドゥエルガルの呪文の使い手が知っており、よく使用するものだ。
アイアンスキン
Ironskin/鉄皮
系統:変成術[地];
レベル:アルケミスト2、アンティパラディン2、ウィッチ2、クレリック2、ドルイド2、パラディン2、ブラッドレイジャー2、レンジャー2
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、物質/信仰(鍛治場の煤ひとつまみ)
距離:自身
目標:術者
持続時間:1分/レベル(解除可;本文参照)
術者の皮は硬くなり、色と外見はゴツゴツした鉄のそれに変わる。術者は既存の外皮ボーナスに+4の強化ボーナスを得る(外皮ボーナスを持たない場合、術者は有効外皮ボーナス+0を持つものとして扱う)。この強化ボーナスは術者レベル4を超える4ごとに1ずつ増加し、15レベルの時点で最大の+7となる。
術者がこの呪文の影響を受けている間、敵が術者に対して物理的な武器(呪文や魔法的な効果は除く)でクリティカル・ヒットを確定させたり急所攻撃を受けた場合、術者はこの呪文を解呪することで、クリティカル・ヒットや急所攻撃を無効化し、通常の命中とすることができる。このようにして呪文を解呪するためにアクションは必要ないが、術者は意識があり攻撃に気づいていなければならない。
コントロール・ヴァーミン
Control Vermin/蟲操作
系統:変成術;
レベル:ウィザード/ソーサラー3、ウィッチ2、クレリック3、ドルイド2、レンジャー4
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、物質/信仰(昆虫一匹)
距離:近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標:最大1HD/レベルの
蟲、ただしそのうちのどの2体をとっても30フィート以内の距離に収まっていなければならない
持続時間:1時間/レベル
セーヴィング・スロー:意志・無効;
呪文抵抗:不可
術者と君の術者レベル以下の数までの仲間(発動時に選択する)は、目標となった
蟲が
動物であるかのように、また
動物程度の【知力】があるかのように、
〈騎乗〉判定と
〈動物使い〉判定を用いて影響を及ぼしたり制御したりすることができるようになる。
ダスト・ウォード
Dust Ward/塵の防護
系統:防御術;
レベル:ウィザード/ソーサラー6、ウィッチ6、クレリック6
発動時間:10分
構成要素:音声、動作、物質(軽石粉ひとつまみ)
距離:接触
目標:魔法のアイテム1つ
持続時間:永続
セーヴィング・スロー:不可;
呪文抵抗:不可
術者は魔法のアイテムを守護し、その使用方法や複製方法を知ろうとする他のクリーチャーを妨げる。この呪文を発動する際、術者はクリーチャー種別1つ、副種別1つ、特定の個体1体のいずれかを指定する。このアイテムが連続して1時間以上、この指定と合わないクリーチャーによって装備ないし運搬されていたならば、
ダスト・ウォードはこのアイテムを分解し、価値の無い灰色の塵に変えてしまう。この破壊はクリーチャーがその特性や魔法的に作成する方法を調べようとした際にも引き起こされる(
ウィッシュあるいは
ミラクル呪文を灰色の塵に使用すれば、これらの情報を得ることができる)。アイテムの破壊はアイテムを着用ないし運搬していたクリーチャーには害を与えない(ただし、魔法のロープが破壊された時に裂け目を通過しようとしていたクリーチャーのように、アイテムの破壊そのものがクリーチャーに害をなすことはあり得る)。不適切なクリーチャーが1時間未満だけこのアイテムを着用ないし運搬して、異なるクリーチャーに渡した場合、アイテム破壊までの時間経過はリセットされる。
この呪文は術者の術者レベルの半分以上の術者レベルを持つ
魔法のアイテムには効果をもたらさない。
以下の魔法のアイテムは蟲の乗騎を制御する補助の為にドゥエルガルによって作成される。
ヘッドバンド・オヴ・ヴァーミン・コントロール
この黒い革製の額環を身につけたものは、10分を費やすことで、接触した中型以上のサイズの
蟲1体と額環を同調させることができる。額環が同調されると、このアイテムを身につけたクリーチャーは、同調した
蟲が
動物であり
動物程度の知性を有するものとして、
〈騎乗〉判定と
〈動物使い〉判定を試みることができる。この同調は
蟲が死亡するか、額環が破壊されいるか、額環が別の
蟲に同調されるまで持続する。
ドゥエルガルがこの種のアイテムを作成した場合、通常
ダスト・ウォード*呪文によって保護されている。
ドゥエルガルの野戦士 Duergar Rangers
長い間一人で捜索と探索を行いながら、野戦士は自分の種族が持つ頑強さに誇りを持っている。
防御
AC 15、接触12、立ちすくみ13(+2【敏】、+3鎧)
HP 13(1d10+3)
頑健 +4、
反応 +4、
意志 +2;呪文に対して+2
完全耐性 毒、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 ウォーハンマー=+3(1d8+2/×3)
遠隔 高品質のライト・クロスボウ=+4(1d8/19~20)
特殊攻撃 得意な敵(ドワーフ+2)
擬似呪文能力 (術者レベル1;精神集中-2)
一般データ
防御
AC 20、接触11、立ちすくみ19(+4外皮、+1【敏】、+5鎧)
HP 61(6d10+24)
頑健 +8、
反応 +6、
意志 +4;呪文に対して+2
完全耐性 毒、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 +1ウォーハンマー=+11/+6(2d6+4/×3)
遠隔 高品質のライト・クロスボウ=+8(1d8/19~20)
特殊攻撃 得意な敵(ドワーフ+4、エルフ+2)
擬似呪文能力 (術者レベル6;精神集中+3)
準備済みのレンジャー呪文 (術者レベル3;精神集中+5)
戦術
一般データ
ドゥエルガルのならず者 Duergar Rogues
ドゥエルガルのならず者は、まず捕らえ、そして奴隷達を罰する。
防御
AC 15、接触12、立ちすくみ13(+2【敏】、+3鎧)
HP 10(1d8+2)
頑健 +1、
反応 +4、
意志 +3;呪文に対して+2
完全耐性 毒、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 ショート・ソード=+1(1d6+1/19~20)またはサップ=+1(1d6+1非致傷)
遠隔 高品質のライト・クロスボウ=+3(1d8/19~20)
特殊攻撃 急所攻撃+1d6
擬似呪文能力 (術者レベル1;精神集中-2)
一般データ
防御
AC 21、接触15、立ちすくみ17(+1回避、+1外皮、+1反発、+3【敏】、+5鎧)
HP 64(10d8+16)
頑健 +5、
反応 +11、
意志 +7;呪文に対して+2
防御能力 直感回避強化、
身かわし、
罠感知+2;
完全耐性 毒、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 +1ショート・ソード=+11/+6(1d6+2/19~20)
遠隔 +1ライト・スレイヴァーズ・クロスボウ=+11(1d4+1非致傷/19~20、加えて“絡みつき”)
特殊攻撃 急所攻撃+3d6
擬似呪文能力 (術者レベル10;精神集中+7)
シャドウダンサーの擬似呪文能力 (術者レベル4;精神集中+1)
一般データ
このような風変わりのドゥエルガルは、敵を殺し拷問するために、新しい錬金術の調合法を造り上げることを何よりの楽しみにしている。
防御
AC 22、接触14、立ちすくみ18(+6外皮、+4【敏】、+2鎧)
HP 18(2d8+6)
頑健 +5、
反応 +7、
意志 +0;呪文に対して+2
完全耐性 毒、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 ライト・メイス=+2(1d6+1)
遠隔 爆弾=+6(1d6+2[強酸]または[火炎])またはライト・クロスボウ=+3(1d8/19~20)
特殊攻撃 爆弾6回/日(1d6+2[強酸」または[火炎]、DC13)
擬似呪文能力 (術者レベル2;精神集中-1)
準備しているアルケミストのエキス (術者レベル2)
戦術
戦闘前 爆撃手は【敏捷力】の
変異薬を飲み、そして
アイアンスキンを発動する。
戦闘中 爆撃手は戦闘中ほとんどの時間を
爆弾か錬金術の火を敵に向かって投げるのに費やし、戦術的に有利な位置に立ち、あるいは素早く逃走することができるよう、
インヴィジビリティと
ポーション・オヴ・ロングストライダー(訳注:おそらく
ポーション・オヴ・エクスペディシャス・リトリートの誤記)を使用する。
基本データ 変異薬と
アイアンスキンの効果を受けていない場合、爆弾手のデータは以下の通り。
イニシアチブ +2;
AC 14、接触12、立ちすくみ12;
反応 +5、
意志 +1;
遠隔 爆弾=+4(1d6+2[火炎])またはライト・クロスボウ=+3(1d8/19~20);
【敏】 14、
【判】 12;
CMD 14(対突き飛ばし18、対足払い18);
技能 〈治療〉+6、
〈装置無力化〉+7、
〈知覚〉+6、
〈生存〉+6。
一般データ
ドゥエルガルの爆弾手は試薬と奇妙な材料をいじって一日を過ごす。こういった素材は彼らが地下深くで見つけてきたものか、地上や遠くの洞窟から斥候が持ち帰ってきたものを買い取ったものだ。必須の材料、とりわけ植物は見つけることが困難であり、爆弾手は自身の作品を製作し続ける限り、金や熱情のために働かねばならない。
軍隊も奴隷商も、この気まぐれなドゥエルガルを嫌々雇う。しかし繊細さが必要とされないときには、爆弾手は非常に効果的な存在だ。ほとんどの爆弾手は同族を傷つけない――同族の絆と法はあまりに強力なのだ――が、彼らはしばしば、捕まえる代わりに価値ある奴隷をふとした弾みで殺してしまう。
ドゥエルガルのモンク Duergar Monks
武術の神秘はドゥエルガルの社会から腐敗を消し去る。
防御
AC 15、接触15、立ちすくみ12(+1回避、+2【判】、+2【敏】)
HP 18(2d8+6)
頑健 +5、
反応 +5、
意志 +5;呪文に対して+2
防御能力 身かわし;
完全耐性 毒、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 素手打撃=+3(1d6+2)または素手打撃の
連打=+2/+2(1d6+2)
遠隔 シュリケン=+3(1d2+2)またはシュリケンの
連打=+2/+2(1d2+2)
特殊攻撃 朦朧化打撃(2回/日、DC13)、
連打
擬似呪文能力 (術者レベル1;精神集中-2)
一般データ
防御
AC 26、接触22、立ちすくみ20(+1回避、+1外皮、+1反発、+2【判】、+4【敏】、+3モンク、+3鎧)
HP 93(12d8+36)
頑健 +11、
反応 +14、
意志 +11;呪文に対して+2
防御能力 身かわし強化;
完全耐性 毒、病気、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 60フィート
近接 素手打撃=+14/+9(2d6+2)または素手打撃の
連打=+15/+15/+10/+10/+5(2d6+2)
遠隔 +2シュリケン=+16/+11(1d2+4)または
+2シュリケンの
連打=+17/+17/+12/+12/+7(1d2+4)
特殊攻撃 朦朧化打撃(12回/日、DC18)、
連打
擬似呪文能力 (術者レベル12;精神集中+9)
一般データ
ドゥエルガルの戦士 Duergar Soldiers
ドゥエルガルの中でも歴戦の戦士は戦士の一団を率い、自分の精鋭の突撃部隊を造り上げる。こういった戦士達は、戦闘の前にいつも
エンラージ・パースンを使用する。
防御
AC 16、接触9、立ちすくみ15(-1サイズ、+7鎧)
HP 23(2d10+8)
頑健 +6、
反応 +0、
意志 +2([恐怖]に対して+1);呪文に対して+2
防御能力 武勇+1;
完全耐性 毒、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 高品質のドワーヴン・ウォーアックス=+5(2d8+4/×3)
遠隔 ヘヴィ・クロスボウ=+3(2d8/19~20)
擬似呪文能力 (術者レベル2;精神集中-1)
一般データ
防御
AC 22、接触10、立ちすくみ20(+1外皮、-1サイズ、+1反発、+10鎧)
HP 90(9d10+36)
頑健 +10、
反応 +4、
意志 +6([恐怖]に対して+2);呪文に対して+2
防御能力 武勇+2;
完全耐性 毒、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 +2ドワーヴン・ウォーアックス=+17/+12(2d8+12/19~20/×3)
遠隔 高品質のヘヴィ・クロスボウ=+11(2d8+1/19~20)
特殊攻撃 武器修練(斧+2、弩+1)
擬似呪文能力 (術者レベル9;精神集中+6)
一般データ
ドゥエルガルの大神官 Duergar High Priest
大神官はドゥエルガルを破滅から救った闇の神の力を注がれた。彼らはしばしばドゥエルガル社会の本当の権力者のように映る。
防御
AC 31、接触14、立ちすくみ31(+8外皮、+4反発、+9鎧)
HP 101(13d8+39)
頑健 +10、
反応 +4、
意志 +13;呪文に対して+2
完全耐性 毒、麻痺、(惑乱)
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート;
フリーダム・オヴ・ムーヴメント
近接 +1ヘヴィ・メイス=+12/+7(1d8+2)
遠隔 高品質のライト・クロスボウ=+10(1d8/19~20)
特殊攻撃 負のエネルギー放出4回/日(DC17、7d6)
擬似呪文能力 (術者レベル13;精神集中+14)
8回/日―写し身(13ラウンド)、幻惑の手
回数無制限―達人の幻影(13ラウンド/日、DC21)、魅力的な微笑み(13ラウンド/日、DC16)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル13;精神集中+18)
戦術
一般データ
ドゥエルガルの社会では信仰の原理が非常に影響力を持つ。そのため、一般的なドゥエルガルは大神官を神の言葉、万物の英知の証左として扱う。大神官は事実上、部族の第一の立法者である。
ドゥエルガルはこれらの光沢のある黒い
ビートル(昆虫)を捕らえ、飼う。
この大きな昆虫が持つ黒く輝く外骨格は、塗れた下顎が開くときにキチキチと音を立て軋む。
ダーク・スピッター・ビートル CR3 Dark Spitter Beetle
XP 800
真なる中立/大型サイズの
蟲
イニシアチブ +0;
感覚 暗視60フィート;
〈知覚〉+0
防御
AC 17、接触9、立ちすくみ17(+8外皮、-1サイズ)
HP 26(4d8+8)
頑健 +6、
反応 +1、
意志 +1
完全耐性 [強酸]、[精神作用]効果
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+6(2d8+6)
接敵面 10フィート;
間合い 5フィート
特殊攻撃 蹂躙(1d6+6、DC16)、
ブレス攻撃(15フィートの円錐形、2d4[強酸]ダメージ、反応・DC14・半減、通常1d4ラウンドに1回)
一般データ
【筋】18、【敏】11、【耐】15、【知】―、【判】11、【魅】6
基本攻撃 +3;CMB +8;CMD 18(対足払い22)
生態
出現環境 気候問わず/地下
編成 単体、2体、または小集団(3~6)
宝物 なし
ドゥエルガルの探索者は、スピッター・ビートルを乗騎として用いる。
この巨大な虫は、震える鎌のような下顎を振るわせ、不気味な音を立てる。この下顎は不快な酸の臭いを発している。
ジャガーノート・ビートル CR14 Juggernaut Beetle
XP 38,400
真なる中立/超大型サイズの
魔獣
イニシアチブ -1;
感覚 暗視120フィート、
夜目;
〈知覚〉+1
防御
AC 29、接触7、立ちすくみ29(+22外皮、-2サイズ、-1【敏】)
HP 210(20d10+100)
頑健 +17、
反応 +11、
意志 +7
防御能力 選択的精神;
完全耐性 [強酸]、[精神作用]効果
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+28(4d10+15/19~20)
接敵面 15フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 蹂躙(2d8+15、DC30)、
ブレス攻撃(60フィートの円錐形、8d6[強酸]ダメージ、反応・DC25・半減、通常1d4ラウンド毎に1回)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地下
編成 単体または2体
宝物 なし
特殊能力
選択的精神(超常)/Selective Mind:ドゥエルガル以外のものにとって、このビートルは
精神を持たないとして扱う。ドゥエルガルは彼らに[精神作用]効果を及ぼすことができ、このビートルが
動物であるかのように訓練し、制御することができる。
2人の乗り手が攻撃する間に、ドゥエルガル1人がジャガーノートを操縦する。
ほとんどのドゥエルガルと出会うのは地下深くだ。領土を巡回していたり、新鮮な奴隷を狩っていたり、鉱脈や宝石から価値のあるものを持ち帰っていたりする。ドゥエルガルは滅多に地上に出かけない。そうする場合は普通、強力な奴隷を捕える機会を得たときや、ドゥエルガルの要塞の近くに住むドワーフを攻撃する場合だけだ。
ドゥエルガルの奴隷狩り(CR11) Duergar Slave Hunters
黄昏の後の地上や忌まわしき空から隠れた場所を調べながら、これらの奴隷商は影の中を素早く、比較的静かに通り抜ける。その歩みは、獲物を見つけるまで続く。
XP 各800
HP 各26
ドゥエルガルの補佐官(3) CR5 Duergar Lieutenants
XP 各1,600
HP 各61
ドゥエルガルの作業監督 CR9 Duergar Taskmaster
XP 6,400
HP 64
ドゥエルガルの採鉱隊(CR13) Duergar Mining Caravan
ドゥエルガルは自分の鉱物資源をなんとしても守ろうとする。彼らは離れた鉱山へ赴く際、強行軍で移動する。
ダーク・スピッター・ビートル(14) CR3 Dark Spitter Beetles
XP 各800
HP 各26
ドゥエルガル(8) CR1/3 Duergar
XP 各135
HP 各8
XP 4,800
HP 90
ドゥエルガルの補佐官(4) CR5 Duergar Lieutenants
XP 各1,600
HP 各61
ドゥエルガルの作業監督 CR9 Duergar Taskmaster
XP 6,400
HP 64
ドゥエルガルの暗黒巡礼(CR16) Duergar Dark Pilgrimage
ドゥエルガルの巡礼は、信者を守り、多くの信者を運べるよう、
ジャガーノート・ビートルを伴うことが多い。普通は大神官がこの巡礼を率いて豊かな鉱山に赴き、宝石やインゴットを持ち帰る。
ドゥエルガル(6) CR1/3 Duergar
XP 各135
HP 各8
ドゥエルガルの“鉄鎚”(2) CR11 Duergar Hammers
XP 各12,800
HP 各93
ドゥエルガルの大神官 CR12 Duergar High Priest
XP 19,200
HP 101
XP 38,400
HP 210
最終更新:2021年06月14日 00:03