サフアグンはいつも災厄を振りまく準備をしている、大海に潜む恐ろしいクリーチャーだ。彼ら「海の悪魔」は船舶を無人の漂流船にし、草木も眠る丑三つ時に村から全てを掻っ攫い、アクアティック・エルフと
マーフォークを等しく戦乱に巻き込ませる。
サフアグンは複雑な生物だ。鋭い感性を備えており、秩序と建造物を求めるが、どうにか抑えられている激怒と血の渇きによってすぐに激情に駆られる。ちょっとした立腹でさえ
サフアグンを冷徹で計算高い計画者から、殺人好きな攻撃者へと変貌させる。必要な時に正気と鋭敏さを保つ為、
サフアグンは常習的に血塗れの水に耽る――血の渇きを満たせない者は無気力な惰気へと逃避する事もあれば、自己を奮い立たせる事もある。
人間に似て、
サフアグンは海域全ての支配を望んでいる。
サフアグンは他の知的種族に破滅を齎す行為を愛しているが、自種族間での絶え間ない戦争の只中で生きてもいる。彼らの国王と王妃はちょっとした血で血を洗う争いを、
血の狂乱を癒やし、人口を統制し、更には自種族が既に持つ素晴らしい戦闘の技を洗練する手段と見て、奨励している。
大抵の水棲人型生物とは異なり、
サフアグンはどのような深度でも水温でも成長する。更に、彼らは温暖な沿岸の水に殊更の興味を示している――おそらく領土にすべき食料と生き物が豊富にあるからだろう。
サフアグンは環状サンゴ礁から光差さぬ深海、回帰線から極地まで何処でも見られる。彼らは水の元素次元界にまで勢力を拡大している。
サフアグンは容赦の無い武力の秩序を体現する封建制の中で生きている。
サフアグンそれぞれは武勇と技量で勝ち取った地位を持ち、また無能を晒せば降格処分――あるいは弱者の兆候を見せれば死刑判決――を受ける危険も負っている。将校や領主は男爵、公爵、王位としてちょっとした領地を統べている;国王と王妃は数万年もの間拡大を続けている都市にある大宮殿で大海全域を統べている。貴族
サフアグンそれぞれは来たるべき
サフアグン黄金時代を導く事で他者を屈服させ、大海の帝国の支配者となろうと大志を抱いている。
貴族の称号の効用にも拘らず、
サフアグンは血統を殆ど重視しない。偉業は家柄の威光を圧倒し、
サフアグンは影響力と能力のある縁者を誇りに思っている一方で、王族の嬰兒さえ独力で泳がなければならない。確かにそうした子らは他者よりも機会と教育に恵まれているが、一般庶民の野望を抱く娘が大成して男爵領を統治する可能性がある一方で、男爵の息子が屠殺されて皿に並ぶ事も有り得る。
サフアグンは食欲という色眼鏡を通して他のクリーチャーを見る――他の種族は奴隷として仕えるか、競技や戦闘の中で死ぬか、
サフアグンの腹を満たす為だけに生きている。
ドラゴン・タートルや他のゾッとする水棲モンスターを動物兵器として奴隷化する例は時折発生しているが、サフアグンが鮫と、鮫に似たアダロ以外のクリーチャーと同盟を組む事態は稀である。彼らはアクアティック・エルフ、ロキャーサ、
マーフォーク、トリトンを憎み、彼らを奴隷や食肉のみがお似合いの劣等種族と見做している。アボレスと
クラーケンは
サフアグンの海の統治にとって最大の障害であるため、嫌悪と敬意の入り混じった複雑な感情を持たれている。
ヤング・サフアグンは、女性が守りの固められた産卵室で一度に最大で200個産む卵から孵る。大抵共同体1つにつきこうした部屋は1部屋あるが、大きな都市は最大で1ダースまであり得る。卵は産卵から3ヶ月して孵り、ウナギに――歯も、大口も、尾も――似た稚魚が生まれる。幼魚は暴力的な狂乱を見せ、生まれたての稚魚はより小さな、より弱い稚魚を貪る。暴力的な最初の食事が終わった後も、生き残りの大多数がより大きな捕食者の餌食となるか、飢えが襲った時により大きな兄弟に食われてしまう。賢いか素早いか腕力のある生存者のみがその産卵室で長生きできる。
1年が経過してから
サフアグンの両親は帰還し、匂いで子供を識別して若者の養育権を主張する。一部の若者は両親共に非業の死を遂げたか匂いで分からなかったかして里親がいないままになる。
サフアグンはこうした捨て子を共同で兵営で育て、トライデントを握れる年頃になるとすぐに戦場に送り出す。
サフアグンの成長は早い。生後半年でもう四肢が生え、1年以内に身長が5フィートほどにもなり、6歳前後に元服を迎え身長7フィートに達する。成人すると、地位の低い
サフアグンは自活できない限り死ぬ――地位の高い者はより腕が立ち、より命を奪える戦士となれるよう両親から十分に長い期間訓練を受け保護される事がままある。
種族として見ると、
サフアグンは極めて突然変異しやすい。突然変異体の多くは幼子の段階で無残な死を迎えるが、生き残りはその奇妙な能力は神の恩寵の証明であると解釈され、早くから尊敬される。最も一般的なのが四本腕
サフアグンで、おおよそ生き残った幼魚100尾につき1尾ほどだ。他の突然変異体は環境や他種族との交配、あるいはおそらく水質汚染によって生まれるようだ。特筆すべきはマレンティで、この
サフアグンは未知の理由によってアクアティック・エルフそのものの外見をして生まれる。
サフアグンは暴力によってその多くが三十路に至る前に命を失うが、長命であり、もしかしたら無限の寿命を持つ。しかし
サフアグンの肉体は年齢による衰えを知らないため、一部の極めて悍ましい国王と王妃は数百年間支配を続けている。極めて歳経た
サフアグンは若い者より驚くほどに大きい(加齢によって大型クリーチャーに成長している)。
サフアグンは年齢に拘らず惰弱を嫌い、先祖返りしたかのような暴力的な反応としてそれを切除しようとする。
サフアグンの完全なデータは
Bestiary の該当する項目に掲載されている。
本項では
サフアグンの広範さを表現する助けとなるルールを詳述する。
遺伝子の先天的な不安定さによって
サフアグンは突然変異体になりやすい。こうした突然変異の全てが有益というわけではなく、欠点のある
サフアグンは孵ってから殆どが長く生き残れない。生き残って大人になった
サフアグンの突然変異種は仲間からの尊敬と賞賛を集め、素早く権力の座を駆け上がる。四本腕
サフアグンとマレンティは突然変異
サフアグンの中で最も一般的な姿だ。
鮫の血筋のサフアグン/Shark-Blooded Sahuagin:こうしたサフアグン突然変異種は鮫に似た歯が並ぶ非常に大きな口と、巨大鮫の鰭と尾を持つ。こうした異常性によって化け物マーフォークのような外見となっている。そのためその基本移動速度は5フィートで、水泳移動速度は80フィート。
噛みつき攻撃は1d6ポイントのダメージを与えるようになり、足払いに対する
完全耐性を得る。鮫の血筋のサフアグンは概してシャークの守護者が異様に多いサフアグンの共同体や、シャークの交配する土地の付近で見られる。
先史サフアグン/Prehistoric Sahuagin:アダッチとしても知られるこうしたサフアグン突然変異種は野蛮な時代へと先祖返りしている;彼らは大型サイズで+7の外皮ボーナスを持ち、
シャークに加え水棲のディノサウルスと水棲のメガファウナとも会話できる。アダッチは通常先史のクリーチャーがいるところと同じ水域で見られる。
マレンティ/Malenti:マレンティはアクアティック・エルフに似ており、【敏捷力】と【魅力】に+4のボーナスを受け、
《欺きの名人》と
《技能熟練:はったり》をボーナス特技として得、
コマンドを
擬似呪文能力として1日に3回使うことができる(この能力は
(水棲)の副種別を持つクリーチャーにしか働かず、
(水棲)クリーチャーに影響を与える念話が強化されたことを表している)。加えて、マレンティの外皮ボーナスは+2まで減少し、マレンティは
光による盲目化と肉体武器を失う。マレンティはバード、ローグ、そしてウィザードとして自己を磨く。
無明サフアグン/Sightless Sahuagin:この病的に青褪めたサフアグンには目がないが、
非視覚的感知は90フィートにまで増加しており、ボーナス特技として
《無視界戦闘》を得ている。無明サフアグンから伸びる輝く巻きひげによってあらゆる視界を持つクリーチャーはこのサフアグンの10フィート以内にいる間
目が眩んだ状態になり、またこの蔓によって1日に1回
擬似呪文能力として
アニマル・トランスを使用できる。この
アニマル・トランス効果は完全に視覚効果であるため、[音波]の補足説明を持たず、
盲目状態のクリーチャーに作用しない。無明サフアグンは盲目であるため、
凝視攻撃も含む、視覚に依存するあらゆる効果と攻撃に対し
完全耐性を持つ。孤立している無明サフアグン突然変異種は古の悪の土地の付近で育ち、他のサフアグンさえ不安にする。こうした突然変異種の部族全体は海溝や洞窟、海底の失われた都市、そして呪われた水中の寺院で暮らしている。
有刺サフアグン/Spined Sahuagin:数百本の針のような刺に覆われた有刺サフアグンは鋭い突起を生やして触れるクリーチャーを貫く。有刺サフアグンへの組みつきに成功した、あるいは組みつかれた、あるいは素手打撃あるいは肉体武器でこれに命中させたクリーチャーは1d4ポイントの刺突ダメージを受ける。加えて、こうした突然変異種は
《組みつき強化》と
《防御的武器訓練》をボーナス特技として得る。有刺サフアグンは大抵シー・サーペント、サラシック・ベヒモス、あるいは他の巨大な水棲の捕食者の狩場にもなっている深海で見られる。
四本腕サフアグン/Four-Armed Sahuagin:この突然変異種は腕が四本あり、それにより追加で2回爪攻撃ができる。四本腕のサフアグンは
《複数回攻撃》と
《追加HP》をボーナス特技として得、
多刀流体得の能力も得る。彼らの基本CRは3。四本腕サフアグンはバーバリアン、ファイター、そしてレンジャーを極めてゆく。
君は傷によって更なる狂乱へと没入する。
前提条件:“
血の狂乱”の能力、サフアグン。
利益:君は最早、
血の狂乱に入っている間、ACに対するペナルティを受けない。加えて、
血の狂乱に入っている間に君が敵に両方の
爪――あるいは追加の四肢があるなら2回以上の爪攻撃――で一撃を加えた場合、君は(特殊攻撃として)
かきむしりを行い、爪ダメージに加え【筋力】ボーナス(最低0)に等しい量の追加ダメージを与える。
水泳速度を持たない敵は水中の君からの機会攻撃を誘発する。
前提条件:
《迎え討ち》、生来の水泳速度を持っていなければならない。
利益:水中にいる君に対し水泳移動速度を持たないクリーチャーが攻撃した時、そのクリーチャーは君からの機会攻撃を誘発する。攻撃者が
フリーダム・オヴ・ムーヴメントの効果を得ている場合、君は機会攻撃を得ない。
血の狂乱の苦悶の中、君は歯と爪の大旋風を敵たちに放てる。
前提条件:
《攻防一体》、
《上級血の狂乱》*、基本攻撃ボーナス+6、“
血の狂乱”の能力、サフアグン。
利益:
血の狂乱の間に全力攻撃を行う時、君は通常の攻撃を諦めて代わりに最も高い基本攻撃ボーナスを使って1回の近接攻撃を間合い内にいる出血している、あるいは傷ついている相手それぞれへと行える。君はこれらの攻撃には肉体武器を使わなければならず、相手それぞれに対し別個に攻撃ロールを振らなければならない。君は相手それぞれに対し同じ肉体武器を使用する必要はない。
《血潮》を使う時、君は他の特技、呪文、あるいは能力から与えられる追加の攻撃も失う。
サフアグンは自身の天与の資を向上する呪文を選べる。
エア・ブリージング
Air Breathing/空気呼吸
系統:変成術;
レベル アルケミスト3、ウィザード/ソーサラー3、クレリック3、サモナー3、シャーマン3、ドルイド3、ブラッドレイジャー3、メイガス3
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、物質/信仰(花か草の一片)
距離:接触
目標:接触した生きている水棲クリーチャー
持続時間:2時間/レベル;本文参照
セーヴィング・スロー:意志・無効(無害);
呪文抵抗:可(無害)
変成したクリーチャーは空気を自由に呼吸できるようになる。接触したクリーチャー全員の間で持続時間を均等に分割すること。この呪文はクリーチャーを水中で呼吸できないようにはしない。
ギフト・オヴ・ザ・ディープ
Gift of the Deep/深海の恩寵
系統:変成術(ポリモーフ);
レベル:クレリック4、ウィザード/ソーサラー5
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、焦点
距離:近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標:突然変異種でないサフアグン1体/レベル、ただしそのうちのどの2体をとっても30フィート以内の距離に収まっていなければならない
持続時間:1分/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー:頑健・無効(無害);
呪文抵抗:可(無害)
術者は目標にサフアグン突然変異種1種の外見と、下記に記述されている通りの効果によって能力の多くを与える。この呪文の目標全員用の利益を1つ選択すること。この呪文は既に突然変異種である、あるいは既にギフト・オヴ・ザ・ディープの効果を受けているサフアグンには効果が無い。
鮫の血筋/Shark-Blooded:このサフアグンの尾は伸び、脚と融合する。口は拡大し、
噛みつきダメージは1サイズ段階大きくなる(典型的なサフアグンなら1d6になる)。水泳移動速度は20フィートぶん上昇するが、地上移動速度は減少し5フィートになる。このサフアグンは足払いされない。
先史/Prehistoric:このサフアグンは
エンラージ・パースンと同様にサイズが大きくなる。目標は外皮に+2の強化ボーナスも得る。
マレンティ/Malenti:サフアグンの姿は変わりアクアティック・エルフに似る。そのサフアグンは
光による盲目化と
爪攻撃と
噛みつき攻撃を失う。そのサフアグンは【敏捷力】と【魅力】に+4の強化ボーナスと、アクアティック・エルフの姿になる為の
〈変装〉判定に+10の状況ボーナスを得る。
有刺/Spined:刺がサフアグンの鱗から生える。呪文の目標であるクリーチャーへの組みつきに成功したか素手打撃あるいは肉体武器で命中させたクリーチャーは1d4ポイントの刺突ダメージを受ける。そのサフアグンは
《組みつき強化》特技の利益も得る。
四本腕/Four-Armed:このサフアグンからは一対の追加の腕が生える――これらは追加の
爪攻撃(1d4ポイントのダメージ)に使えるし、武器の把持やアイテムの保持にも使える。
《複数回攻撃》と
《多刀流》特技の利益も得る。
ブラッド・イン・ザ・ウォーター
Blood in the Water/水中の血
系統:死霊術(感情);
レベル:クレリック2、ウィザード/ソーサラー2
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、信仰
距離:20フィート
効果範囲:術者を中心とした半径20フィートの放射
持続時間:1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー:意志・無効(無害);
呪文抵抗:可(無害)
この呪文の発動の一部として、術者は1ポイントの刺突あるいは斬撃ダメージを術者自身に与えて血を出さなければならない。これによって術者は1ポイントの出血ダメージを受ける。この呪文の効果中、範囲内の
シャーク、
フィーダー・イン・ザ・デプスス、そして
血の狂乱能力を持つクリーチャー全員は【筋力】と【耐久力】に+2のボーナスを得、ACに-2のペナルティを受ける。これは他の特技や効果において
血の狂乱として扱われ、本物の
血の狂乱の効果とは累積しない。術者の出血が止まった場合、この呪文は即座に終了する。
サフアグンの諜報員 Sahuagin Agents
諜報員は敵の巡回と隠された砦を偵察する事で他の
サフアグンを導く。
防御
AC 18、接触13、立ちすくみ15(+5外皮、+3【敏】)
HP 34(4HD;2d10+2d8+14)
頑健 +3、
反応 +9、
意志 +4
防御能力 身かわし
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 30フィート、水泳60フィート
近接 高品質のトライデント=+8(1d8+6)、
噛みつき=+2(1d4+2)または
爪(×2)=+7(1d4+4)、
噛みつき=+7(1d4+4)
遠隔 高品質のアンダーウォーター・ヘヴィ・クロスボウ=+7(1d10/19~20)
特殊攻撃 急所攻撃+1d6、
血の狂乱
戦術
戦闘中 偵察兵は適切な
ベイン・ボルトで射てから近接状態まで接近する。
一般データ
防御
AC 22、接触13、立ちすくみ19(+5外皮、+1盾、+3【敏】、+3鎧)
HP 52(8HD;2d10+6d8+14)
頑健 +6、
反応 +12、
意志 +8
防御能力 直感回避、
身かわし、
罠感知+2
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 30フィート、水泳60フィート
近接 高品質のダガー=+10/+5(1d4+5/19~20)、高品質のダガー=+10(1d4+5/19~20)、
噛みつき=+6(1d4+2)または
爪(×2)=+11(1d4+5)、
噛みつき=+11(1d4+5)
遠隔 ダガー=+9(1d4+5/19~20)
特殊攻撃 急所攻撃+3d6、
血の狂乱
戦術
戦闘中 潜入者は戦場をこそこそ歩き、相手を挟撃しようとする。単独で戦わざるをえない場合、代わりに1人づつ待ち伏せしようとする。
一般データ
サフアグンの略奪者 Sahuagin Marauders
防御
AC 17、接触12、立ちすくみ15(+5外皮、+2【敏】)
HP 36(3HD;2d10+1d12+13)
頑健 +7、
反応 +6、
意志 +5
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 40フィート、水泳60フィート
近接 高品質のハープーン=+8(1d8+6/×3)、
噛みつき=+2(1d4+2)
遠隔 高品質のハープーン=+6(1d8+4/×3)
特殊攻撃 激怒(8ラウンド/日)、
血の狂乱
一般データ
防御
AC 23、接触11、立ちすくみ20(+7外皮、-2激怒、+2盾、+3【敏】、+3鎧)
HP 123(9HD;2d10+7d12+61)
頑健 +14、
反応 +10、
意志 +10
防御能力 直感回避強化、
罠感知+2;
DR 1/―
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 40フィート、水泳60フィート
近接 +1トライデント=+18/+13(1d8+13)、
爪=+15(1d4+4)、高品質の鋼鉄製スパイクト・ヘヴィ・シールド=+18(1d6+8)、
噛みつき=+15(1d4+4)
遠隔 高品質のアンダーウォーター・ヘヴィ・クロスボウ=+13(1d10/19~20)
特殊攻撃 激怒(19ラウンド/日)、
激怒パワー(
凶暴の奮起、
自暴自棄+2、
逃走不能)、
多刀流体得、
血の狂乱
戦術
基本データ 激怒しておらず
バークスキンの効果を受けていない場合、戦闘士のデータは以下の通り。
AC 21、接触11、立ちすくみ18;
HP 105;
頑健 +12、
意志 +8;
近接 +1トライデント=+16/+11(1d8+10)、
爪=+13(1d4+3)、高品質の鋼鉄製スパイクト・ヘヴィ・シールド=+16(1d6+6)、
噛みつき=+13(1d4+3)または
爪(×4)=+15(1d4+6)、
噛みつき=+15(1d4+6);
遠隔 高品質のヘヴィ・クロスボウ=+13(1d10/19~20);
【筋】22、
【耐】 17;
CMB +15、
CMD 28;
技能 〈威圧〉+18、
〈水泳〉+25。
一般データ
鮫の対話者 Shark Speakers
鮫の対話者は他の
サフアグンよりも獰猛な魚群を好む。
防御
AC 18、接触13、立ちすくみ15(+5外皮、+3【敏】)
HP 40(4d10+18)
頑健 +7、
反応 +9、
意志 +5;継続中の効果に対して+2
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 5フィート、水泳80フィート
近接 高品質のロングスピア=+8(1d8+4/×3)、
噛みつき=+2(1d6+3)または
爪(×2)=+7(1d4+3)、
噛みつき=+7(1d6+3)
遠隔 高品質のアンダーウォーター・ヘヴィ・クロスボウ=+8(1d10/19~20)
特殊攻撃 戦闘スタイル(“両手武器”)、
血の狂乱、
得意な敵(エルフ+2)
戦術
一般データ
防御
AC 23、接触12、立ちすくみ21(+7外皮、+2【敏】、+4鎧)
HP 61(6d10+28)
頑健 +8、
反応 +10、
意志 +6
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 30フィート、水泳60フィート
近接 +1爪(×2)=+12(1d6+6)、
+1噛みつき=+12(1d4+6)
遠隔 高品質のアンダーウォーター・ヘヴィ・クロスボウ=+9(1d10/19~20)
特殊攻撃 戦闘スタイル(“肉体武器”)、
血の狂乱、得意な敵(エルフ+2)
準備済みのレンジャー呪文 (術者レベル1;精神集中+2)
戦術
一般データ
サフアグンの女神官 Sahuagin Priestesses
女神官は祭祀を取り仕切り、軍事行動を補佐する。
防御
AC 19、接触10、立ちすくみ19(+5外皮、+4鎧)
HP 57(6HD;2d10+4d8+28)
頑健 +7、
反応 +4、
意志 +11;[善]に対して+2
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 30フィート、水泳60フィート
近接 高品質のトライデント=+10(1d8+6)、
噛みつき=+4(1d4+2)
遠隔 高品質のアンダーウォーター・ヘヴィ・クロスボウ=+6(1d10/19~20)
特殊攻撃 血の狂乱、破壊的な一撃(+2、7回/日)、負のエネルギー放出3回/日(DC12、2d6)
領域の擬似呪文能力 (術者レベル4;精神集中+8)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル4;精神集中+8)
一般データ
防御
AC 23、接触8、立ちすくみ23(+8外皮、-1サイズ、-1【敏】、+7鎧)
HP 121(9HD;2d10+7d8+79)
頑健 +13、
反応 +6、
意志 +13
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 30フィート、水泳60フィート
近接 +1スピア=+13/+8(2d6+8/×3)、
噛みつき=+6(1d8+5)
遠隔 高品質のアンダーウォーター・ヘヴィ・クロスボウ=+6(2d8/19~20)
特殊攻撃 血の狂乱、破壊的な一撃(+3、8回/日)、負のエネルギー放出5回/日(DC13、4d6)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル7;精神集中+12)
一般データ
サフアグンの軍人 Sahuagin Soldiers
防御
AC 20、接触13、立ちすくみ17(+5外皮、+3【敏】、+2鎧)
HP 50(5d10+23)
頑健 +6、
反応 +7、
意志 +6([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 30フィート、水泳60フィート
近接 +1トライデント=+11(1d8+7)、
噛みつき=+4(1d4+2)または
爪(×2)=+9(1d4+4)、
噛みつき=+9(1d4+4)
遠隔 高品質のアンダーウォーター・ヘヴィ・クロスボウ=+9(1d10/19~20)
特殊攻撃 血の狂乱
一般データ
防御
AC 25、接触13、立ちすくみ22(+5外皮、+3【敏】、+7鎧)
HP 101(9d10+52)
頑健 +11、
反応 +9、
意志 +7([恐怖]に対して+2)
防御能力 武勇+2
弱点 光による盲目化
攻撃
移動速度 30フィート、水泳60フィート
近接 高品質のトライデント=+17/+12(1d8+7)、
爪=+16(1d4+6/19~20、加えて1d6[氷雪])、
噛みつき=+15(1d4+4、加えて1d6[氷雪])
遠隔 高品質のアンダーウォーター・ヘヴィ・クロスボウ=+13(1d10/19~20)
特殊攻撃 血の狂乱、武器修練(肉体武器+1)
戦術
一般データ
サフアグンの王子は凶暴さと政治の巧みさの模範である。
サフアグンの王子 CR13 Sahuagin Prince
防御
AC 28、接触14、立ちすくみ25(+7外皮、+1反発、+3【敏】、+7鎧)
HP 148(12d10+82)
頑健 +16、
反応 +13、
意志 +11
弱点 光による盲目化
攻撃
戦術
一般データ
防御
AC 26、接触12、立ちすくみ23(+4鎧、+2【敏】、+1回避、+10外皮、-1サイズ)
HP 85(9d8+45)
頑健 +10、
反応 +10、
意志 +6
防御能力 忠誠、
身かわし
攻撃
移動速度 水泳60フィート
近接 噛みつき=+11/+6(2d6+9)
接敵面 10フィート;
間合い 5フィート
一般データ
この巨体で白と灰色をした鮫は水中を滑り、その射抜くような赤い瞳は邪悪な知性の保有を明かしている。
フィーダー・イン・ザ・デプスス CR8 Feeder in the Depths
XP 4,800
秩序にして悪/超大型サイズの
魔獣
イニシアチブ +2;
感覚 暗視60フィート、超視覚、
非視覚的感知30フィート、
夜目;
〈知覚〉+20
オーラ 血の饗宴(30フィート)
防御
AC 20、接触10、立ちすくみ18(+10外皮、-2サイズ、+2【敏】)
HP 105(10d10+50);血の饗宴
頑健 +12、
反応 +9、
意志 +7
抵抗 [氷雪]20;
SR 19
攻撃
移動速度 水泳80フィート
近接 噛みつき=+15/+10(2d6+10/19~20、加えて“致命出血”)
接敵面 15フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 即行噛みつき
擬似呪文能力 (術者レベル10;精神集中+12)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/海洋
編成 単体
宝物 なし
特殊能力
血の饗宴(超常)/Blood Feast 30フィート以内のクリーチャーが出血ダメージを受ける時(継続ダメージも含む)、フィーダー・イン・ザ・デプススはそのダメージに等しい量だけHPを回復する。
致命出血(超常)/Deadly Bleeding フィーダー・イン・ザ・デプススの
噛みつきは治癒に抗う出血の傷を生じさせる。あるクリーチャーに対して初めてダメージを与える
噛みつき攻撃は1d4ポイントの出血ダメージも与える。加えて、2回目以降の
噛みつき攻撃それぞれはこの出血ダメージの量を1d4だけ上昇させる。止血にはDC20の
〈治療〉判定か、魔法的な治癒の適用が要求される。しかし、治癒呪文を致命出血しているクリーチャーに発動しようとする者がDC20の術者レベル判定に成功しない限り、その呪文は出血しているクリーチャーに対し効果を及ぼさない。このセーヴDCは【耐久力】に基づく。
超嗅覚(変則)/Keen Scent フィーダー・イン・ザ・デプススは水中で半径180フィート以内のクリーチャーに嗅覚で気付くことができ、また1マイルまでの距離にある水中の血を感知できる。
即行噛みつき(変則)/Swift Bite 全力攻撃を行う際、フィーダー・イン・ザ・デプススは-5のペナルティを受け、2回目の
噛みつき攻撃を行える。
フィーダー・イン・ザ・デプススは普通の鮫に極めて似ているが、より早く、より強く、そしてはるかに知性があり悪意に満ちている。フィーダー・イン・ザ・デプススは通常の鮫として生を受け、
サフアグンの女神官に育てられる。そのフィーダー候補には生きた
マーフォーク、シー・エルフ、そして他の水棲人型生物の餌がやられる。こうした生贄を食わせると、女神官は冒涜的な儀式の祈祷を行い、その鮫に害意の力と犠牲者から盗んだ知性を注ぎ込む。13回以上越冬させるうちにこれを13回以上行うと、新たなフィーダー・イン・ザ・デプススが誕生する。
フィーダー・イン・ザ・デプススは自分たちは
サフアグンの従者ではなく、対等だと考えている。彼らには鮫に対する特別な愛情はなく、鮫と意思疎通できない。フィーダーは敬意を受け自由に狩猟できる限り義理堅い相棒として振る舞う。扱いが悪いと彼らは主人候補を切り裂き、その遺体を光差さぬ大海の深みへと落とす。交配は可能だが、フィーダー・イン・ザ・デプススが交合するのは怪物のあるいは通常の鮫とだけであり、他のフィーダーとなす事はない。典型的なフィーダーは体長24フィート、体重5,500ポンド。
暴力的な競争への嗜好にもかかわらず、
サフアグンはお互いの為に集団で暮らし狩猟する、社会を営むクリーチャーである;この集団の規模は小さな略奪隊から巨大な水中都市まで幅広い。ここに、この区域に記載した
サフアグンの様々な種類を使った遭遇の例を記載する。
乗込み分隊(CR5) Boarding Party
深夜、
サフアグンは舷を攀じ登って恐怖を広め、領主の為に恵みを持ち帰る。
サフアグン(2) CR2 Sahuagin
XP 各600
HP 各15
サフアグンの悪漢 CR3 Sahuagin Brute
XP 800
HP 36
サフアグンの守備隊(CR7) Sahuagin Garrison
サフアグンたちは人間の港あるいは地下都市付近にある小さな砦を守備している。深海暴走狂は彼らに斥候あるいは重要な伝言を伝える急使として仕える。
サフアグン(4) CR2 Sahuagin
XP 各600
HP 各15
サフアグンの深海暴走狂 CR4 Sahuagin Deep Racer
XP 1,200
HP 40
深海の儀式官(CR8) Deep Ritual Cadre
サフアグン下級女神官は不浄なる生贄の儀式を従者と共に開き、偵察兵は彼女が儀式を執り行っている間目を光らせている。彼女は己の神を慰撫しようと、天候に影響を与えようと、あるいは未来の大事を予見しようとする。
サフアグン(4) CR2 Sahuagin
XP 各600
HP 各15
サフアグンの偵察兵 CR3 Sahuagin Scout
XP 800
HP 34
サフアグンの下級女神官 CR5 Sahuagin Underpriestess
XP 1,600
HP 57
狩猟隊(CR11) Hunting Party
鮫に乗る
サフアグンの男爵とその従者は危険な深海の大物を狩る。彼らの追う獲物は危険な獣かもしれず、狩猟隊を目撃する前に遭遇する可能性もある。
ハンマーヘッド・シャーク(4) CR3 Hammerhead Sharks
サフアグンの男爵 CR9 Sahuagin Baron
XP 6,400
HP 101
サフアグンの悪漢(2) CR3 Sahuagin Brutes
XP 各800
HP 各36
サフアグンの副官 CR5 Sahuagin Lieutenant
XP 1,600
HP 50
最終更新:2020年09月07日 00:03