黒い革を身にまとったこの女性は、肌が青白く、目があったところには血塗れの穴があいている。
アポスル・キュトン CR12 Apostle Kyton
防御
AC 27、接触18、立ちすくみ20(+1回避、+4外皮、+1反発、+6【敏】、+5鎧)
HP 142(11d10+77);
再生5(銀の武器、[善]呪文、善の武器)
頑健 +15、
反応 +17、
意志 +11
防御的能力 身かわし;
完全耐性 [氷雪];
SR 23
攻撃
移動速度 30フィート
近接 +1冷たい鉄製シックル=+18/+13/+8(1d6+5、加えて1d6“出血”)、
+1冷たい鉄製シックル=+18/+13/+8(1d6+5、加えて1d6“出血”)
特殊攻撃 観察+3(3レベル、即行アクション)、急所攻撃+3d6、
苦悶の祈り(11d6、DC20)、
出血の手(1d6)、
魅惑的な演説(2d6【判断力】または6正気、DC20)、
狼狽させる凝視(30フィート;DC20)
擬似呪文能力 (術者レベル11;精神集中+16)
生態
キュトンの拷問的な変容の犠牲者全てが、捕らえた者の几帳面な介抱によって死ぬわけではない。一部のクリーチャーは過去の自分とキュトンの暗い悪意の混成体に変身する。そうして成ったアポスル・キュトンは、彼らの自我を虐殺するキュトンの意志に完全に諂う堕落した従順な存在から、その変貌を喜びキュトンの階級階層の中で指導的な地位にまで上り詰めている完全に忌まわしきクリーチャーまで、さまざまである。
影の束縛の腐敗(34ページ参照)で完全に自己を失うクリーチャーは、自身の魂がキュトンの非道徳的な感性と一致するように捻じれるため、時にアポスル・キュトンにもなる。同意してアポスル・キュトンとなった者は、
オスティアリウス・キュトンと同様の適所を共有する傾向があり、2種類のキュトンがしばしば陰謀の中で共謀することがよくある。他のアポスルは、
インターラキター(
Pathfinder RPG Bestiary 3 174ページ)を奉仕活動で支援したり、「完璧なパーツ」の探求者として強力な
エレマイト(
Bestiary 3 172ページ)に直接仕えたりする。
アポスル・キュトンの作成 Creating an Apostle Kyton
「アポスル・キュトン」は
人型生物や
人型怪物の種別の生きているクリーチャー(以下基本クリーチャーと呼ぶ)に追加できる後天性テンプレートである。ほとんどのアポスル・キュトンはかつては
人型生物であった。アポスル・キュトンはここに記載されているものを除き、基本クリーチャーのデータと能力を使用する。
脅威度:基本クリーチャーのCR+2。
属性:秩序にして悪。
種別:アポスル・キュトンの種別は
来訪者 (
キュトン、
原住)に変更される。ヒット・ダイス、基本攻撃ボーナス、セーヴは再計算されない。
変性種の副種別を得る。
感覚:アポスル・キュトンは
暗視 60フィートを得る。
アーマー・クラス:外皮ボーナスは4増加する。
防御的能力:アポスル・キュトンは[氷雪]に対する完全耐性、11+合計CRに等しい呪文抵抗と、銀の武器、善の呪文、善の武器によって無効化されるヒット・ダイスの半分に等しい
再生を得る。
特殊攻撃:アポスル・キュトンは以下の特殊攻撃を得る。
苦悶の祈り(超常)/Agonizing Prayer:機会攻撃を誘発する全ラウンド・アクションとして、アポスル・キュトンは、キュトンでない者が聞くと傷口から出血して吹き出すほど不敬な祈りを唱えることができる。キュトン以外の聞き手は意志セーヴ(DC = 10+アポスル・キュトンのヒット・ダイスの半分+【魅力】修正値)を行い、失敗すると1d6ポイントの非致傷ダメージを受け、アポスル・キュトンの
出血の手で撃たれたかのように出血ダメージを受け、1ラウンドの間
よろめき状態となる。このセーヴに成功したクリーチャーは非致傷ダメージを半減させ、
よろめき状態効果を無効化するが、出血ダメージは依然として受ける。現在ヒット・ポイント以上の非致傷ダメージを受けたクリーチャーは、通常この能力によって
気絶状態とはならないが、依然として
無防備状態となり、アポスル・キュトンの
魅惑的な演説の能力を影響を受けやすい。これは[音波、苦痛]
UM効果である。
出血の手(超常)/Bleeding Touch:クリーチャーに接触したアポスル・キュトンは1ポイントのダメージに加え、キュトンの10ヒット・ダイスの毎に1d6ポイントの出血ダメージを与える。アポスル・キュトンが肉体武器または人工的な武器で攻撃した場合、その武器もこの出血ダメージを与える。
魅惑的な演説(超常)/Seductive Oration:アポスル・キュトンは現在の形態へ変化することへの独自の視点を持っている。機会攻撃を誘発する全ラウンド・アクションとして、アポスル・キュトンはその変化の間に経験した快楽と不思議を語ることができる。この演説を1分間連続して聞くクリーチャーは意志セーヴ(DC = 10+アポスル・キュトンのヒット・ダイスの半分+アポスル・キュトンの【魅力】修正値)、1d6ポイントの【判断力】ダメージを受けなければならない。この【判断力】ダメージはアポスル・キュトンの8ヒット・ダイスごとに1d6増加する。このセーヴに成功したクリーチャーは、24時間の間そのアポスル・キュトンの魅惑的な演説の影響を受けない。
アポスル・キュトンの魅惑的な演説に抵抗するためのセーヴに失敗した後、目標は道徳、肉体そして人生の定義に疑問を感じ始める。週に1回、影響を受けたクリーチャーがアポスル・キュトンと会話をしている限り、魅惑的な演説に対するセーヴィング・スローを再度行うか、その属性を秩序にして悪に1段階ずれ、1d6ポイントの【判断力】ダメージを受けなければならない。セーヴDCはアポスル・キュトンと接触をした連続した1週間ごとに1増加する。セーヴに成功すると属性のずれが防がれる。クリーチャーが複数のアポスル・キュトンに遭遇しても、魅惑的な演説からの【判断力】ダメージを週に2回以上受けることはない。
目標の属性が完全に秩序にして悪にずれた場合(または目標が最初に誘惑されたときに秩序にして悪であった場合)、目標は意志セーヴに即座に成功するか(延長された接触から増加したものを含む魅惑的な演説と同じDCに対して)、重度の狂気を得なければならない(182ページ参照)。キャンペーンが正気度システムを使用している場合(12ページ参照)、魅惑的な演説は【判断力】ダメージを与える代わりに、アポスル・キュトンのCRの半分に等しい正気度ダメージを与える。目標が秩序にして悪になった場合、罹る重度の狂気は、正気度ダメージ自体からかかる可能性のある狂気に追加される。
アポスル・キュトンによって錯乱に駆り立てられたクリーチャーはしばしば最終的に
ブロークン・ソウルになるが(
Bestiary 4 24ページ)、一部のまれな個人は、
地獄の束縛を得るか(34ページ参照)、アポスル・キュトン自身に変化する。
狼狽させる凝視(超常)/Unnerving Gaze:アポスル・キュトンの狼狽させる凝視(
キュトンの副種別参照)は、セーヴィング・スローに失敗した者をアポスル・キュトンに対して
恍惚状態とさせる。アポスル・キュトンの
魅惑的な演説の効果を破壊しないが、他の攻撃は通常通り効果を破壊する。
擬似呪文能力:11ヒット・ダイス以上のアポスル・キュトンは1日1回、ヒット・ダイスに等しい術者レベルで
シャドウ・ウォークを発動できる。20ヒット・ダイス以上のアポスル・キュトンは
シャドウ・ウォークを回数無制限に使用できる。
その他の特殊能力:アポスル・キュトンは以下の能力を得る。
影界旅行者(超常)/Shadow Traveler:アポスル・キュトンが
シャドウ・ウォークを使用する場合、時速100マイルで移動する。
能力値:【筋力】+6、【敏捷力】+4、【耐久力】+6、【知力】+2、【判断力】+6、【魅力】+6。
言語:アポスル・キュトンはボーナス言語として地獄語を修得する。
最終更新:2023年07月19日 00:17