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上級クラス

リヴェスン・エミセリー Rivethun Emissary

出典 Adventurer's Guide 164ページ
 リヴェスンの教えは、知識、自制心、意志力を通じて力と共感を育む。その頂点にあるのが、苦痛と不和を霊の相棒に注ぎ込み、その霊の負担の一部を引き受ける能力である。この過程で霊界との強力な絆が生まれ、リヴェスン・エミセリー(リヴェスン使節、程度の意)は異世界のクリーチャーを感知してなだめられるようになる。また、強力な来訪者を自身の霊獣の肉体的な形に取り込み、自身を導き、保護し、助言するアニムスと呼ばれる強力な混成体を作り出すことができる。リヴェスン・エミセリーはシャーマンのように成長するが、霊の導き手1体との強力な絆のために、遭遇した浮遊霊との絆は妨げられる。

 五王山脈にはリヴェスン・エミセリーはほとんど存在せず、多くのドワーフは定命の魂と来訪者の精髄を混ぜ合わせる術を忌まわしいものと見なしている。このクラスに属する者の多くは、長い間廃棄されていた書物や、地中深くのかつての聖地に出没する古代の強力な存在からこの技術を学ぶ。

必要条件

 リヴェスン・エミセリーになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。

 特技《鋼の意志》《霊の篝火》
 技能〈交渉〉5ランク、〈知識:宗教〉5ランク。
 特殊:使い魔または霊獣を持っていなければならない。

クラス技能

 リヴェスン・エミセリーのクラス技能は〈威圧〉(【魅】)、〈交渉〉(【魅】)、〈呪文学〉(【知】)、〈真意看破〉(【判】)、〈生存〉(【判】)、〈知識:次元界〉(【知】)、〈知識:自然〉(【知】)、〈知識:宗教〉(【知】)、〈治療〉(【判】)、および〈動物使い〉(【魅】)である。

 レベル毎の技能ランク:4+【知力】修正値。
 ヒット・ダイス:d8。

クラス特徴


レベル 基本攻撃
ボーナス
頑健
セーヴ
反応
セーヴ
意志
セーヴ
特殊 1日の呪文数
1 +0 +0 +0 +1 霊獣精霊との絆第六感(アンデッド)
2 +1 +1 +1 +1 アニムスサモン・モンスターIV)、第六感(フェイ) 既存のクラスに+1レベル
3 +2 +1 +1 +2 明白な意志第六感(来訪者) 既存のクラスに+1レベル
4 +3 +1 +1 +2 アニムスサモン・モンスターV、2回/日) 既存のクラスに+1レベル
5 +3 +2 +2 +3 和平交渉霊的導管(招来クリーチャー強化)
6 +4 +2 +2 +3 アニムスサモン・モンスターVI)、明白な意志 既存のクラスに+1レベル
7 +5 +2 +2 +4 霊的導管(想起) 既存のクラスに+1レベル
8 +6 +3 +3 +4 アニムスサモン・モンスターVII、3回/日) 既存のクラスに+1レベル
9 +6 +3 +3 +5 明白な意志
10 +7 +3 +3 +5 アニムスサモン・モンスターVIII)、霊的導管コミューン 既存のクラスに+1レベル

 リヴェスン・エミセリー上級クラスのクラス特徴は以下の通り。

 霊獣(変則)/Spirit Animal:リヴェスン・エミセリーは自身の使い魔または霊獣を通して追加の信仰の力を導くことによって、霊界への絆を強化する。リヴェスン・エミセリーとなる前に霊獣でない使い魔を持っている場合、リヴェスン・エミセリーはシャーマンの霊1つを選択することができる(Pathfinder RPG Advanced Class Guide 37ページ)。使い魔はその霊に関連する霊獣の能力を得る。

 リヴェスン・エミセリーがリヴェスン・エミセリーになる前に霊獣のクラス特徴を持っていた場合、霊獣は力を増し、異様な特性を顕現し始める。霊獣は幻獣であるかのように2進化ポイントを得(Pathfinder RPG Advanced Player's Guide60ページ参照)、それを使用して以下の一覧から幻獣の進化を修得できる:異様なオーラUMエラ呼吸APGAPG外皮強化APG下級魔法UM初級魔法UM水泳APG登攀APG飛行APG魔力を帯びた攻撃APG練達者APG。5レベルの時点で、リヴェスン・エミセリーの霊獣は追加の1進化ポイントを得る。このポイントを使って追加の進化を得ることも、すべてのポイントを自由に振り替えて別の進化を修得することもできる。また、利用可能な進化の一覧に以下を追加する:穴掘りAPG上級魔法UMダメージ減少APG

 精霊との絆(超常)/Spirit Bond:リヴェスン・エミセリーの訓練は、特定の霊との強力な絆を生み出す。霊のクラス能力、霊魔法のクラス能力、利用可能な呪術、およびレベルに依存する能力を持つ呪術の効果を決定する目的において、リヴェスン・エミセリー・レベルはシャーマン・レベルと累積する。

 リヴェスン・エミセリーが霊のクラス能力も霊獣も持たない場合、リヴェスン・エミセリーを1レベル得ると、シャーマンが利用できる霊から1つ選択して良い。リヴェスン・エミセリーはこの霊の霊能力を得る。8レベルの時点で、この霊の上級霊能力も得る。

 精霊との絆はシャーマンの浮遊霊のクラス能力には影響しない。

 第六感(擬呪)/Sixth Sense:リヴェスン・エミセリーは擬似呪文能力としてディテクト・アンデッドを使用できる。この能力をリヴェスン・エミセリーは1日にリヴェスン・エミセリー・レベルに等しい回数だけ使用できる。

 2レベルの時点で、この擬似呪文能力はフェイの種別を持つクリーチャーも検知する。どのオーラがアンデッドでどのオーラがフェイなのかを見極めるために、リヴェスン・エミセリーは精神集中をし続けなければならず、3ラウンド目の精神集中で各オーラの強度と位置を知りながらこの知識を得る。

 3レベルの時点で、この擬似呪文能力能力は来訪者の種別を持つクリーチャーも検知し、オーラの種別を区別するために精神集中を必要とする。

 アニムス(擬呪)/Animus:2レベルの時点で、リヴェスン・エミセリーは、アニムスと呼ばれるハイブリッド・クリーチャーを作成するための焦点具にして導管として自身の霊獣を使用することで、より強力な霊的な従者を呼び出すことができる。この能力はサモン・モンスターIVとして機能するが、リヴェスン・エミセリーは一度に1体のクリーチャーしか招来できない(ただし、毎回異なるクリーチャーを選択でき、常に低いレベルの一覧から1体のクリーチャーを招来することを決定できる)。この招来されたクリーチャーは霊獣の場所に現れ、呪文の持続時間の間霊獣に取って代わり、使い魔の霊獣の能力を得、まるで霊獣であるかのようにリヴェスン・エミセリーに従う。アニムスは通常、召喚の導管として使用される霊獣の表面的な特徴を保持しているが、通常は使い魔に関連する他の能力(呪文共有や進化ポイントなど)を得ない。この能力を使用するには、リヴェスン・エミセリーが霊獣から30フィート以内にいなければならない。

 アニムスは術者レベル毎に1ラウンドの間残る。この持続時間が終了するか、ヒット・ポイントが0以下になると、アニムスは消える。霊獣がアニムスの最後の場所に再び現れ、アニムスが消えたときのダメージ、ステイタス効果、またはアニムスに影響を与える呪文のいずれも受けない。

 表に示しているように、リヴェスン・エミセリーが力と威光を増すにつれて、アニムスを召喚するために使用できる有効サモン・モンスター呪文が強化される。

 リヴェスン・エミセリーはこの能力を1日1回使用できる。4レベルの時点で1日2回、8レベルの時点で、1日3回使用できる。

 明白な意志(超常)/Manifest Will:3レベルの時点で、霊的なエネルギーがリヴェスン・エミセリーに出入りすることで、意志の力によって肉体の限界を克服することができる。リヴェスン・エミセリーは【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】のいずれかを選択する。割り込みアクションとして、1回の能力値判定、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、または技能判定において、選択した能力修正値を自分の【判断力】修正値へと置き換えることができる。この能力は1日に【魅力】修正値+リヴェスン・エミセリー・レベルの半分に等しい回数だけ使用できる。

 6レベルと9レベルの時点で、この能力で影響を与えることができる別の身体的能力値を選択できる。

 和平交渉(擬呪)/Parley:5レベルの時点で、リヴェスン・エミセリーは、1日3回擬似呪文能力として呪文のような能力としてカーム・スピリットOAを発動する能力を得る(術者レベルはキャラクター・レベルに等しい)。6レベルの時点で、この擬似呪文能力を使用して、実体のあるアンデッド来訪者の種別を持つクリーチャーを落ち着かせることができる。7レベルの時点で、この擬似呪文能力を使用してフェイの種別を持つクリーチャーを落ち着かせることができる。

 霊的導管(超常)/Spirit Conduit:5レベルの時点で、アニムスへのリヴェスン・エミセリーの絆が強化される。招来するアニムスはリヴェスン・エミセリーが《招来クリーチャー強化》特技を持っているかのように扱われ、【筋力】と【耐久力】に+4の強化ボーナスを得る。

 7レベルの時点で、アニムスが消えると、リヴェスン・エミセリーは、アニムスの場所ではなく、自分に隣接する空いているマスに霊獣を現すことができる。

 10レベルの時点で、絆により、アニムスは消えたときに別れの洞察を残すことができ、コミューンとして、リヴェスン・エミセリーに対して1つの「然り」か「否」の質問に答える。

アーキタイプ

降霊祈願者(バーバリアンのアーキタイプ) Geminate Invoker

出典 Adventurer's Guide 166ページ
 降霊祈願者は、リヴェスンの伝統を使用して霊体を体内に招き入れるバーバリアンである。霊体の援助により、降霊祈願者は体を煩わすものを克服できる――痛みを無視し、死をに逆らうことさえできるのだ。この修行僧は、リヴェスンの武術部隊の大部分を占めている。

 黙想的(変則)/Contemplative:降霊祈願者はクラス技能の一覧に〈言語学〉〈知識:宗教〉〈知識:歴史〉を加える。他のバーバリアンとは異なり、降霊祈願者は秩序であってもよいが、中立属性でなければならない。中立属性を辞めた降霊祈願者は自己暗示能力を起動することができない。

 これはバーバリアンのクラス技能と属性を変更する。

 自己暗示(変則)/Trance:フリー・アクションとして、降霊祈願者は自分の肉体の限界を無視して、自発的に自己暗示に入ることができる。この能力は以下に記載されているものを除いて、バーバリアンの激怒と同様に機能し、バーバリアンの激怒に影響を与える特技、呪文、能力(《激怒時間追加》特技など)は、降霊祈願者の自己暗示にも適用される。降霊祈願者は通常のバーバリアンのように激怒パワーを得るが、トーテムの激怒パワーを得ることはできない。

 通常の激怒のボーナスとペナルティの代わりに、自己暗示に入った降霊祈願者は以下の利益を得る。【耐久力】に+4の士気ボーナスを得る。反応と意志セーヴに+2の士気ボーナスを得、ACにペナルティを受けない。【敏捷力】、【知力】、【魅力】に基づく技能を通常通り使用できる。ボーナス特技として《不屈の闘志》を得る。降霊祈願者が大激怒を得ると、自己暗示による【耐久力】へのボーナスが+6、セーヴへのボーナスが+3に増加する。降霊祈願者が超激怒を得ると、自己暗示による【耐久力】へのボーナスが+8、セーヴへのボーナスが+4に増加する。

 この能力は激怒を変更する。

 霊障との交信(超常)/Haunt Channeler:降霊祈願者は残存する霊的なエネルギーを感知して吸収する能力を得る。これは同名のミーディアムのクラス特徴と同様に機能するが、降霊祈願者は霊障に対して、自身のバーバリアン・レベル3毎に1d6ポイントのダメージを与える点が異なる。

 この能力は罠感知と置き換える。

 霊体の導管(超常)/Spirit Conduit:4レベルの時点で、降霊祈願者は自己暗示に入るたび霊体を体に迎え入れ、自己暗示の持続時間の間、初級トーテムの激怒パワーを1つ得る。ただしGMは、特定の場所では特定のトーテムの霊体を利用できないと裁定する場合がある(悪の神の寺院で天上のトーテムを呼び出すなど)。自分の属性に対立するトーテムを呼び出すと(中立にして善のキャラクターがフィーンドのトーテムを呼び出すなど)、降霊祈願者は各ラウンドにDC12の【魅力】判定を行わねばならない。判定に失敗すると、霊体が逃げ出して即座に自己暗示が終了してしまう。8レベルの時点で、降霊祈願者は2つ目のトーテムの激怒パワーを得るが、その新しい激怒パワーは予め前提条件として初級トーテムの激怒パワーを使用しなければならない。12レベルの時点で、それ以前に与えられた激怒パワーを前提条件とする、上級トーテムの激怒パワーを得る。

 この能力は4、8、12レベルの時点で得る激怒パワーと置き換える。

内包術士(スピリチュアリストのアーキタイプ) Involutionist

出典 Adventurer's Guide 167ページ
 リヴェスンは信者たちに、内なる力の源を育むことと、精神世界に自らを開くことを教えているが、時折――特に人生の後半に教団に参加した新米信者の間で――これらの過程が重なり合い、信奉者は自分の精神的な蓄えを周囲の世界のある側面に注ぎ込むことがある。ほとんどのリヴェスンが最終的に行うように既存の霊と結合するのではなく、内包術士は自分の魂の一部から霊を作り出す。その絆は深く、創造主に完全に忠実で強力な下僕を生み出すが、それは同時に、内包術士がより広い精神世界に触れることを妨げることになる。

 信仰呪文の発動/Divine Spellcasting:内包術士は信仰呪文の使い手である。その呪文は思考要素ではなく音声構成要素を、感情要素ではなく動作構成要素を使用する。内包術士の霊の守護霊は信仰の導管であり、信仰焦点具として機能する。信仰焦点具を必要とする呪文を発動するためには、内包術士は霊の守護霊から5フィート以内にいるか、霊の守護霊を意識に住まわせるかしていなければならない。

 この能力は呪文発動を変更する。

 霊の守護霊/Spirit Phantom:内包術士の守護霊は自身の精神から現れ、周囲の世界の精神的なものに包み込まれている。内包術士は感情の傾倒ではなく、シャーマンが利用できる霊から守護霊を選択する(Pathfinder RPG Advanced Class Guide35ページ)。霊の守護霊は常に良好な頑健セーヴと反応セーヴを持ち、それが表す霊に応じて、以下の表に示す技能2つに守護霊のヒット・ダイスに等しい技能ランクを得る。

関連技能
〈鑑定〉および〈知識:工学〉
自然 〈生存〉および〈知識:自然〉
疾風 〈真意看破〉および〈はったり〉
生命 〈交渉〉および〈治療〉
天界 〈軽業〉および〈飛行〉
伝承 〈言語学〉および〈知識:神秘学〉
闘争 〈威圧〉および〈真意看破〉
〈交渉〉および〈水泳〉
〈隠密〉および〈治療〉
〈威圧〉および〈軽業〉

 完全に発現すると、内包術士の霊の守護霊はシャーマンの霊獣に通常適用される特殊能力を得る。霊の守護霊はその霊に対応する一覧から呪術1つを得る。7、12、17レベルの時点で、霊の守護霊はこの一覧から呪術を追加で1つ得る。

 この能力は守護霊を変更し、感情の傾倒と置き換える。

 霊の発現(超常)/Spirit Manifestation:3レベルの時点で、発現の絆能力を使用するとき、内包術士は代わりに自分の霊の守護霊が持つ霊獣の特殊能力をその身に発現し、自分の霊の守護霊の呪術を自分のものであるかのように使用できる。この発現の間に使用された呪術は、1日に回数制限のある呪術において1日の使用回数として数える。

 この能力は発現の絆を変更する。

 霊の覚醒(擬呪)/Spirit Awareness:5レベルの時点で、内包術士は周囲の世界に与える、精神的な影響に関する大いなる洞察を得る。内包術士は擬似呪文能力として回数無制限でディテクト・サイキック・シグニフィカンスOA を、擬似呪文能力として1日1回アナライズ・オーラOAを使用できるようになる(術者レベル=キャラクター・レベル)。

 この能力はディテクト・アンデッドと置き換える。

 内包術(擬呪)/Involuate:11レベルの時点で、内包術士は無生物に潜む霊的なエネルギーを目覚めさせる能力を得る。1日1回擬似呪文能力として、内包術師はアニメイト・オブジェクツを発動する能力を得る(術者レベル=キャラクター・レベル)。15レベルと19レベルの時点で、内包術師は1日に追加で1回この能力を使用できるようになる。

 この能力は11、15、17レベルにおける、カーム・スピリットの使用回数の追加と置き換える。

クラス・オプション

リヴェスン(念術修養) Rivethun

出典 Adventurer's Guide 168ページ
 君は自身を苦しめる身体の側面を受け入れており、その側面が生涯運命づけた役割に必要性はないとしても、その側面が自分に与えてくれた見方を尊重している。

 心的蓄積能力:【魅力】。

 ボーナス呪文ハイトゥンド・アウェアネス(1レベル)、ベアズ・エンデュアランス(4レベル)、オーラ・サイト (6th)、パーシステント・ヴィゴー(8レベル)、トゥルー・シーイング(10レベル)、ソウト・シールドV(12レベル)、マインド・ブランク(14レベル)、アイアン・ボディ(16レベル)、アカシック・フォーム(18レベル)。

 修養能力:君の力は、鍛錬と問題を克服する精神の会得に関連している。

 認知力の煽惑(超常)/Agitating Cognizance変態による変化した姿を維持していない間(新しい姿となるために通常であれば必要となる24時間を含む)、君の心的蓄積の最大ポイント数は1増加する。

 変態(超常)/Metamorphosis:君は1時間瞑想することで、ゆっくりとした身体的な変態を引き起こすことができる。この変化は完了するまでに24時間かかり、この期間、君は新しい姿の利益を得られない。この能力は、君の種別や副種別を変更したり、新しい能力や肉体武器を与えたり、サイズ段階を変更したりすることはできないが、それ以外については、君の種別や副種別のクリーチャーが可能なあらゆる姿に変わることができる。この変化した姿でいる間、君は選択した1つの物理的能力値(【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】)に+1の強化ボーナスを得る。このボーナスは君のサイキック・レベル5毎に1ずつ増加する。君の姿と能力値へのボーナスは、君が新しい姿となるか、現在変更している姿が終了するまで持続する。変態を始めるために瞑想する時、君の心的蓄積から1ポイントを消費することで、自身のサイズ段階を小型または中型に変更するか、オルター・セルフ呪文によって提供される新しい能力値1つを得るかのいずれかを選択することができる。そうするなら、変化した姿はレベル毎に1時間しか継続しない。

 霊との交信(超常)/Spirit Channeling:君の自己認識が拡大するにつれて、君はますます自身の周りの精神世界に順応するようになる。5レベルの時点で、変態を開始するための瞑想の一部として、君はシャーマン(Pathfinder RPG Advanced Class Guide 37ページ)のように身体を共有する浮遊霊を招き入れることができる。変化した姿を維持している限り、君は関連する1レベルの霊能力を得る。君の変態した姿は炎の霊なら鮮やかな赤い髪、骨の霊ならやせ細った姿など、宿っている霊のいくつかの側面を示す。

 上級霊との交信(超常)/Greater Spirit Channeling:13レベルの時点で、君が浮遊霊に身体を解放する際、変態した姿である限り、浮遊霊の強化霊に記載されている能力も得る。

装備品

アンデロスの軟膏剤とミリブロスのチンキ剤 Anderos salve and mulibrous tincture

出典 Adventurer's Guide 168ページ
市価 5GP;重量
区分 錬金術薬

 アンデロスの軟膏剤とミリブロスのチンキ剤は2種類の全く異なる錬金術の調合物であり、対称的ではあるが似た目的を有している:定命の者の体を生成することと、精神的緊張を鎮めることだ。アンデロスの軟膏剤は腕や胸に塗る灰色のペーストで、若々しい活力を取り戻すのに役立つ。一方、ミリブロスのチンキ剤は苦いミントに似たお茶で、痛みを和らげ、肌を柔らかくする。アンデロスの軟膏剤を1週間に2回以上、数ヶ月に亘って塗布すると、使用者の女性的な第二次性徴は徐々に目立たなくなり、男性的な第二次性徴が現れてくる。同様の方法でミリブロスのチンキ剤を摂取すると、摂取した者の男性的な第二次性徴は目立たなくなり、男性的な第二次性徴が現れてくる。毎週それぞれの混合物を投与すると、代わりに男女両方の特徴が目立たなくなり、使用者は両性具有の外見となる。6ヶ月後、変化は永続的となり、新しい姿を維持するために追加で投与する必要はなくなる。

 これらの錬金術溶剤は魔法の代替品ほど迅速でも広範囲な変化を引き起こすわけでもない。しかしリヴェスンの間では遥かに手頃であり、彼らはその制作過程をしばしば弟子に教えている。

霊灰 Phantom ash

出典 Adventurer's Guide 168ページ
市価 10GP;重量
区分 錬金術薬

 心理的外傷をよりよく管理する古来の方法を研究するリヴェスンの多くは、この調合薬を使用している。この刺激的な名前にも拘わらず、霊灰は霊的な存在とほとんど関係がない。むしろ乾燥させたり湿らせて軟膏にしたりして皮膚に塗ることで、この黒い粉は温かさを感じさせ、手足の損失や麻痺などの慢性的な損傷に伴う長引く痛みや気を散らすような感覚を取り除いてくれる。塗布した後1時間の間、使用者は(惑乱)効果と痛みを与える効果(訳注:[苦痛]効果か?)に対するすべてのセーヴィング・スローに+1の錬金術ボーナスを得る。

特技

《霊の篝火》 Spirit Beacon

 出典 Adventurer's Guide 169ページ
 君は世界に影響を与える超常的な力をより意識するようになる――その結果、彼らにより容易に気づかれやすくなる。
 前提条件:【判】15、《鋼の意志》
 利益:以下の一覧から霊の種別を1つ選択すること:アンデッド(霊障を含む)、フェイ来訪者。君はそれらのクリーチャーに対する〈真意看破〉および〈知覚〉判定に+1のボーナスを得る。これらの技能のいずれかのランクが10以上ある場合、その技能へのボーナスは+2に増加する。
 また君は選択した種別のクリーチャーに対するACに+1の回避ボーナスを、選択した種別のクリーチャーの呪文、擬似呪文能力、超常能力に対する意志セーヴィング・スローに+1の洞察ボーナスを得る。ACへの【敏捷力】ボーナスを失うような状況では、この特技によるACとセーヴィング・スローへのボーナスも失われる。
 特殊:霊の目から見れば、君は輝いている。アンデッド・クリーチャーフェイ来訪者は、君に気付くための〈知覚〉判定に+2のボーナスを得る。
 君はこの特技を3回まで修得できる。修得するたびに、この特技の利益を得るために、異なるクリーチャー種別を1つ選択しなければならない。

《霊の叱責》 Spirit Rebuke

 出典 Adventurer's Guide 169ページ
 君の洞察力と意志の力は、危険な霊を飼い慣らすことさえできる。
 前提条件:【判】17;《鋼の意志》《霊の篝火》〈威圧〉5ランクまたは〈交渉〉5ランク。
 利益アンデッドフェイ来訪者から霊の種別を1つ選択すること。標準アクションとして、1日1回、君はこれらの霊を意志の力で咎め、宿主から追い出したり、魔法を解除したり、物理的にダメージを与えたりすることができる。叱責は30フィート以内にいて、君が見ることができる霊1体(あるいは見ることができるクリーチャーに憑依している霊1体)を目標とする。
 霊を叱責することは、目標型ディスペル・マジック呪文としてか、クリーチャーにダメージを与えるエネルギーを直接放出する(クレリックのエネルギー放出と同様)かのいずれかとして機能する。霊魔法の解呪には、キャラクター・レベルを術者レベルとして用いた解呪判定を試みる(DC =11+呪文レベル)。成功すれば、その効果は解呪される。君は霊自体または現在憑依しているクリーチャーに影響を与える呪文や擬似呪文能力のみを解呪することができる。クリーチャーまたは物体に対する霊の憑依を終了するためにこの解呪効果を使用するなら、君はこの判定に+2のボーナスを得る。ダメージを与えるエネルギー放出は代わりにキャラクター・レベル2毎に1d6ポイントのダメージを与える。意志セーヴィング・スロー(DC=10+キャラクター・レベルの半分+【魅力】修正値)に成功すると、このダメージは半減する。
 特殊:この特技は最大3回まで選択できる。選択するたび、修得するたびに、叱責が影響を与える、異なる種別を1つ選択しなければならない。加えて修得するたびに、君は1日に追加で1回、この特技を使用できるようになる。

《霊の視界》 Spirit Sight

 出典 Adventurer's Guide 169ページ
 君は霊界に心を完全に開き、隠されているものを知覚する力を身につける。
 前提条件:【判】15、《鋼の意志》《霊の篝火》
 利益:種別がアンデッドフェイ来訪者不可視状態のクリーチャーは君にとって完全視認困難ではなく、君から視認困難のみを得る(ただし遮蔽または〈隠密〉技能の使用による完全視認困難は得られる)。このようなクリーチャーは君に対する攻撃ロールでボーナスを得ることはないし、通常なら不可視状態のクリーチャーの攻撃で失われるACへの【敏捷力】ボーナスも失われない。

最終更新:2022年04月06日 08:06