所属スロット/Affiliation Slots:各PCには、キャラクターの【魅力】修正値+1(最小1スロット)に等しい数の所属スロットを持つ。PCが
《追加所属》特技を取得するたびに(6ページの
《追加所属》のサイドバーを参照)、所属スロットの総数は2ずつ増加する。最後に、GMはゲームのプレイの報酬として、ボーナス所属スロットを与えることができるが、通常これらのスロットは特定のグループに費やされなければならない(例えば、PCが
銀鴉の危険な任務を成功裏に引き受けた後、GMは
銀鴉とのボーナス所属という報酬をグループに与えることができる)。
開始時の所属/Starting Affiliation:プレイヤーは、キャラクターの背景を介して選択を正当化する限り、キャラクターを作成するときにPCの最初の所属を選択できる。例えば、PCの両親は
パスファインダー協会に所属しており、その組織での両親の評判は自身の所属を保証するかもしれない。
アルザブリティ族に生まれたPCはカディーラから遠く離れた地を旅したにもかかわらず、この乗馬民族に属することで、生得権と歴史を保つかもしれない。またPCは
ベルフラワー連絡網のメンバーによって幼い頃に奴隷制度から救出され、そのグループの英雄に基づいて、自身の人生をモデル化したのかもしれない。この開始時の所属はGMが承認しなければならない。GMは特定の所属を禁止したり、または一部の組織は参加する前にプレイ中にコンタクトする必要があるといったりするかもしれない。
継続的所属/Subsequent Affiliations:ゲームを始めると、PCは組織に参加したり、組織に所属したりする前に、組織のエージェントを探して連絡を取る必要がある。連絡を取る時、エージェントに自分が組織に参加することで利益があると納得させなければならない。プレイヤーは組織への所属を追求する決定を下す時、ゲーム外でGMと話すべきである。これはGMがこの書籍のどの組織を(すなわちどの選択肢を)利用できるかについて、最終的な決定権があるためだ。所属はプレイヤーが自分で勝手に決めただけであってはならず、ゲームのプレイと組織に関連付けられたNPCとの相互作用の結果である必要がある。各組織の章には、所属を得る方法に関する追加の情報と、GMが組織への所属の試みを設定するための閃きとして使用できる短い遭遇の例とが示されている。
出典
Adventurer's Guide 6ページ
GMが望むなら、冒険者パーティ全体が組織に所属できる。このような場合、GMがこの選択をしたキャンペーンには、パーティ全体が特定の組織のエージェントとなる事が前提となっている。GMが組織の所属を割り当てると、パーティの全てのメンバーはその組織に所属しているかのように扱われる。この所属は個々のPCの所属スロットを占めない。
その代わりに、パーティは
Pathfinder Campaign Setting: Faction Guideに示されているように、組織の構成員/membership in groupのルールを使用できる。あるいは
Hell’s Rebels Adventure Pathの
銀鴉のように、組織への参加がキャンペーンの重要な部分を占めることもある。このような場合、キャラクターは該当の組織への参加に成功すると、自動的に組織への所属を得る。
出典
Adventurer's Guide 6ページ
NPCは通常(あるのであれば)所属を1つだけ持つべきだ。GMがその所属を決定する。しかしNPCの所属には最大数がない――NPCはGMが伝えたい物語のために必要な数だけ所属を持つことができる。NPCの経歴は明らかなはずなので、通常、NPCの
データに所属を記載する必要はない。
出典
Adventurer's Guide 6ページ
この本で紹介している特定の組織は、組織のデータ部に宿敵が列挙されており、この書籍で紹介している他のグループとの長年の対立を表している。
アスピス財団は長年の敵であり、
ヘルナイトと
ベルフラワー連絡網は長い間対立してきた。宿敵同士の所属のキャラクターが同じ冒険者のパーティに存在できない理由はない(ただし、このようなパーティは他のパーティよりもパーティ内での争いが発生しやすいかもしれない)。しかし通常、1体のキャラクターが宿敵同士の組織2つともに所属することはできない。
出典
Adventurer's Guide 6ページ
キャラクターはいつでも所属を放棄できるが、少なくとも1キャラクター・レベルを得るまで、放棄した所属を新しい所属に置き換えることはできない(GMが別段の定めをしない限り)。キャラクターが組織への所属を放棄すると、例外的な状況でしかその組織への所属を取り戻すことはできない。組織のメンバーは、キャラクターが彼らを捨てたことを知らないかもしれないので、所属の放棄はゲーム内で影響を与える可能性がある。
キャラクターが所属を放棄すると、組織への所属を取り戻すまで、その組織による新しい選択肢を得ることはできない。ただし、既に持つ選択肢を使用できなくなるわけではないし、代替手段を介して所属の選択肢を使用できるようになることはある。キャラクターがグループに関連付けられた
上級クラスまたはアーキタイプがある場合、その組織との現在の所属ステータスに関係なく、そのクラスまたはアーキタイプのレベルを引き続き得ることができる。
所属スロットを放棄するのではなく、より多くの所属スロットを得る別の方法として、キャラクターは既存の所属を犠牲にすることなく、所属のセットを拡張するために
《追加所属》特技を利用できる。もちろん、【魅力】値(それに伴う【魅力】修正値)が恒久的に増加した場合も、新しい所属スロットを使用できるようになる。
特技
出典
Adventurer's Guide 6ページ
君は開放的な性格をしており、通常よりも多くの所属を築くことができる。
利益:君の所属スロットの合計値は2だけ増加する。
通常:所属スロットの数は【魅力】修正値+1(最小1)に等しい。
特殊:この特技は複数回取得できる。そうするたび、所属スロットの数は2ずつ増加する。
最終更新:2021年10月24日 10:57