ハースクは普通でないドワーフである。彼は閉所恐怖症を引き起こしそうなトンネルより広々とした平野の広い空を楽しみ、アルコールよりお茶を好み、戦闘では近接戦より遠隔戦を扱う。若いドワーフであった彼は仲間の同伴を避け、弓を持って木立でしゃがみ、森林の葉を通して風に耳を傾け、獲物がさまよってくるのを待つより幸せなことは殆ど無いと気付いていた。
20年前、兄のシグールという名の隊長が略奪巨人の小規模な一行に対抗するジャンダーホフからのドワーフ戦闘部隊を率いたとき、全てが変わった。愛情から、シグールは彼より経験の劣る弟に、来て斥候の長かつ副司令官として自分自身を証明する機会を与えた。生まれつき温厚で平和主義なハースクは断り、兄が彼に言っていた名誉を見たのは部隊が出発した後数日が経ってからだった。身軽で機敏に動くハースクはすぐに彼の兄に追いついた――しかし遅かった。強襲隊の規模と技術を誤り、シグールは彼の隊を待ち伏せに導き、そこで彼は最後のドワーフとして壊滅させられた。
彼の兄の血は彼の手の上でまだ生暖かく、ハースクは怒りで狂気に陥った。その夜、彼は復讐心に燃えた亡霊のように巨人のキャンプを大股で歩き、そして、石弓で巨人を背後から虐殺してから森に溶け込み、再びどこかほかの場所に現れ異なる犠牲者を仕留めた。最後の巨人がゴミ溜めの中でのどを鳴らしているままにされたとき、ハースクは彼の兄の斧を取って、調和を保ち兄のような気高き戦士の犠牲者を出さぬよう自分は原野の中の正義の声に永遠になると誓いながら木々の中へと消えた。
ハースクは彼の種族の多くと同様、粗野で無口であるが、ドワーフの社会とのつながりの大部分は終わっている。ちょっとした一匹狼で、野外で過ごすことを好み、自然を友にするが、しかし目標が自分のものと合う他人とともに旅をする。ビールとエールに関心がないため人間社会の心を持つドワーフたちと強い関わりを持つハースクは、代わりに次から次へとポットから濃いお茶を飲んで感覚を鋭くしておく。兄の斧から目を離すことはないが、己の本当の技能は狩りと暗闇からの強襲であると知っているため、彼がこれを握るのは最後の手段としてである。
ハースク CR1 Harsk
XP 400
ドワーフ、1レベル・レンジャー
秩序にして中立/中型サイズの人型生物(ドワーフ)
イニシアチブ +3;
感覚 暗視60フィート;
〈知覚〉+6
防御
AC 16、接触13、立ちすくみ13(+3【敏】、+3鎧)
HP 12 (1d10+2)
頑健 +4、反応 +5、意志 +2;毒、呪文、および擬似呪文能力に対して+2
防御能力 防衛訓練(巨人に対するACに+4回避ボーナス)
攻撃
移動速度 20フィート
近接 バトルアックス=+3(1d8+2/×3)
遠隔 ヘヴィ・クロスボウ=+4(1d10/19~20)
特殊攻撃 オークおよびゴブリン類の人型生物に対する攻撃ロールに+1、得意な敵(人型生物[巨人]+2)
戦術
戦闘中 ハースクは、バトルアックスよりクロスボウを用いて戦うことを好む。彼の巨人への憎悪はしばしば(巨人)の副種別を持つクリーチャーを攻撃することに(それ以外のクリーチャーでは考えられないほど)意欲を高める。
一般データ
【筋】14、
【敏】16、
【耐】15、
【知】10、
【判】14、
【魅】8
基本攻撃 +1;
CMB +3;
CMD 16(突き飛ばしに対して20、足払いに対して20)
特技 《高速装填》
技能 〈隠密〉+6、
〈生存〉+6、
〈知覚〉+6(通常のものでない石製の仕掛けに気づく+8)、〈知識:地理、自然〉+4、
〈治療〉+6、
〈動物使い〉+3
言語 共通語、ドワーフ語
その他の特殊能力 追跡+1、野生動物との共感+0
装備 スタデッド・レザー、バトルアックス、ヘヴィ・クロスボウとボルト30本、耐毒剤、背負い袋、発煙棒、保存食(4)、鳴子、ティーポット、11GP
ハースク CR7 Harsk
XP 3,200
ドワーフ、7レベル・レンジャー
秩序にして中立/中型サイズの人型生物(ドワーフ)
イニシアチブ +3;
感覚 暗視60フィート;
〈知覚〉+12
防御
AC 19、接触13、立ちすくみ16(+1外皮、+3【敏】、+5鎧)
HP 64 (7d10+21)
頑健 +10、反応 +10、意志 +8;毒、呪文、および擬似呪文能力に対して+2
防御能力 防衛訓練(巨人に対するACに+4回避ボーナス)
攻撃
移動速度 20フィート
近接 +1バトルアックス=+10/+5(1d8+3/×3)
遠隔 +2ヘヴィ・クロスボウ=+12(1d10+2/19~20)
特殊攻撃 オークおよびゴブリン類の人型生物に対する攻撃ロールに+1、得意な敵(フェイ+2、人型生物[巨人]+4)
準備済みのレンジャー呪文 (術者レベル4;精神集中+6)
戦術
戦闘中 ハースクは、バトルアックスよりクロスボウを用いて戦うことを好むが、必要とあれば危険な近接戦に参戦することを恐れはしない。彼の巨人への憎悪はしばしば(巨人)の副種別を持つクリーチャーを攻撃することに(それ以外のクリーチャーでは考えられないほど)意欲を高める。
一般データ
【筋】14、
【敏】16、
【耐】16、
【知】10、
【判】14、
【魅】8
基本攻撃 +7;
CMB +9;
CMD 22(突き飛ばしに対して26、足払いに対して26)
特技 《遠射》、
《近距離射撃》、
《高速装填》、
《持久力》、
《精密射撃》、
《精密射撃強化》、
《鋼の意志》
技能 〈隠密〉+13、
〈生存〉+12、
〈知覚〉+12(通常のものでない石製の仕掛けに気づく+14)、〈知識:地理、自然〉+10、
〈治療〉+12、
〈動物使い〉+9
言語 共通語、ドワーフ語
その他の特殊能力 狩人の絆(動物、噛みつき丸という名のバジャー)
*、追跡+3、得意な地形(山岳+2)、森渡り、野生動物との共感+6
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ(3)、
ポーション・オヴ・パス・ウィズアウト・トレイス(2)、
スクリーミング・ボルト(4)、足留め袋;
その他の装備 +2スタデッド・レザー、
+1バトルアックス、
+2ヘヴィ・クロスボウとボルト30本、
アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、
クローク・オヴ・レジスタンス+2、耐毒剤、背負い袋、鳴子、発煙棒、ティーポット、保存食(4)、468GP
* ハースクの動物の相棒のデータは付録を参照せよ。
ハースク CR12 Harsk
XP 19,200
ドワーフ、12レベル・レンジャー
秩序にして中立/中型サイズの人型生物(ドワーフ)
イニシアチブ +6;
感覚 暗視60フィート;
〈知覚〉+17
防御
AC 26、接触17、立ちすくみ21(+2外皮、+2反発、+5【敏】、+7鎧)
HP 106 (12d10+36)
頑健 +13、反応 +16、意志 +10;毒、呪文、および擬似呪文能力に対して+2
防御能力 防衛訓練(巨人に対するACに+4回避ボーナス)、身かわし
攻撃
移動速度 20フィート
近接 +2バトルアックス=+16/+11/+6(1d8+4/×3)
遠隔 +3フレイミング・ヘヴィ・クロスボウ=+22(1d10+3/17~20加えて1d6[火炎])
特殊攻撃 獲物、オークおよびゴブリン類の人型生物に対する攻撃ロールに+1、得意な敵(フェイ+2、人型生物[巨人]+6、人型生物[巨人]+2)
準備済みのレンジャー呪文 (術者レベル9;精神集中+11)
戦術
戦闘中 ハースクは、バトルアックスよりクロスボウを用いて戦うことを好むが、必要とあれば危険な近接戦に参戦することを恐れはしない。彼の巨人への憎悪はしばしば(巨人)の副種別を持つクリーチャーを攻撃することに(それ以外のクリーチャーでは考えられないほど)意欲を高め、彼の獲物の一つとして選ぶ動機になっている。巨人を追跡する場合は、近づく前に巨人が使用するエネルギー種別に対抗する
レジスト・エナジーを発動する。
一般データ
【筋】14、
【敏】22、
【耐】16、
【知】10、
【判】14、
【魅】8
基本攻撃 +12;
CMB +14;
CMD 32(突き飛ばしに対して36、足払いに対して36)
特技 《遠射》、
《近距離射撃》、《クリティカル強化:ヘヴィ・クロスボウ》、
《高速装填》、
《持久力》、
《精密射撃》、
《精密射撃強化》、
《鋼の意志》、
《針の目を通す狙い》、《武器熟練:ヘヴィ・クロスボウ》
技能 〈隠密〉+21、
〈生存〉+17、
〈知覚〉+17(通常のものでない石製の仕掛けに気づく+19)、〈知識:地理、自然〉+15、
〈治療〉+17、
〈動物使い〉+14
言語 共通語、ドワーフ語
その他の特殊能力 カモフラージュ、狩人の絆(動物、噛みつき丸という名のバジャー)
*、迅速なる追跡、追跡+6、得意な地形(森林+2、山岳+4)、身かわし、森渡り、野生動物との共感+11
戦闘用装備 シーキング・ボルト(20)、
ポーション・オヴ・パス・ウィズアウト・トレイス(2)、
ワンド・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ(35チャージ)、足留め袋;
その他の装備 +4スタデッド・レザー、
+2バトルアックス、
+3フレイミング・ヘヴィ・クロスボウとボルト30本、
アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+2、
ベルト・オヴ・インクレディブル・デクスタリティ+4、
ブーツ・オヴ・スピード、
クローク・オヴ・レジスタンス+2、
リング・オヴ・プロテクション+2、耐毒剤、背負い袋、鳴子、発煙棒、ティーポット、保存食(4)、464GP
* ハースクの動物の相棒のデータは付録を参照せよ。
最終更新:2020年08月08日 00:01