トログロダイトは凶暴で暴力的な、洞窟に住む爬虫類人である。彼らは地下世界の上層部で比較的よく見られ、古くから食糧や奴隷を得るために他の
人型生物――とくに人間――の居住区を襲う。
一般的なトログロダイトは全長5フィートで重さは150ポンド。ほとんどは鈍い灰色や灰緑色をしているが、生息域に応じて様々な色のものが見られる。トログロダイトには短く硬い突起があり、それは頭頂部から脊椎の基底部まで走っている。彼らは10年ほどで成熟し、寿命は50~60年ほど。しかし多くのトログロダイトは暴力によりそれより短い期間で人生を終える。トログロダイトは比較的原始的な部族社会を形成する。通常は強力な族長やカリスマを備えた
クレリックか
ドルイドに率いられている。人間はトログロダイトのお気に入りの獲物であり、人間の臭いをかげばトログロダイトは餌を求める熱狂状態に入る。しかし人間がいない場合、トログロダイトはその場に応じて他の知性のあるクリーチャーを狩り、喰らう。トログロダイトは悪びれることなく同族食いも行う。敗北した宿敵の部族の一員を喰らうこともあるし、獲物が少ないときには部族の老人や衰弱したものを食べることもある。
現在のトログロダイトは、学者がイグルガスと呼ぶ強大な爬虫類人の古代種の退化した子孫である。実際、多くのトログロダイトは自分達のことを口にするときに、この呼び名を使っている。古代のイグルガスは、姿形は現在のトログロダイトに似ているが、彼らは知性的な意味でも魔法的な意味でも、より才能を持っていた。世界がまだ若かった頃、イグルガスは石の大都市を作り出した。そこにはそびえ立つジグラットや捻れた水路、その他優れた石工や建造物の事例が見られた。地下世界の最新の洞窟には、今もこの都市がいくつか残っている。イグルガスが作り出した社会は現在の標準からいえば原始的なものだっただろうが、他の種族が当時作り出したものに比べれば遥かに先進的なものだった。イグルガスの社会は特別強力な信仰呪文の使い手による、宗教的な階層で支配されていた。呪文の使い手はその超自然的な才能を用いて下位のものを支配し、原始の人型生物種を奴隷にした。イグルガスは古代の怪物神を信仰していた。そのほとんどは
デーモン・ロードが地位を奪う前に奈落界アビスを支配していた、忌まわしい
クリフォト・ロードである。
しかし、イグルガスの進歩と適応能力は緩やかになり、その優位を失った。エルフ、ドワーフ、その他の人型生物といった成長著しい文明との戦いが激しくなるほど、彼らは他の種族が行ったような技術進歩を維持できなくなった。イグルガスはついに最初期の人間の文明の1つに敗北した。イグルガスが作り出したものの全ては失われ、その多くは奴隷となった。今では、トログロダイトは他の種族の進歩に付いていくことはできないばかりか、多くの面でかつていた位置からも後退してしまった。
地下世界の最深部には、異常なほど文明化され、知的なトログロダイトがいる大きな街もわずかに存在する。こういった街は独裁的な帝王に支配されており、大きな石のジグラットや巨大な石の建造物がある。このような建造物は、現在のトログロダイトには図面を引くことも建築することもできない。このような場所はイグルガスを起源とするように見えるが、奇妙なことに
トログロダイト賢種がここに訪れ暮らすようになる前は遺跡に過ぎなかった。これは、トログロダイトはそこで継続的に生活する事も社会を発展させる事も出来なかったが、その代わりに自らの文明が崩壊し野蛮になった際にこの居住地を捨て、再び
トログロダイト賢種になった時のみ戻ってくる事を示唆している。組織化された何百ものトログロダイトの故郷であるこういった街は、一般に事実上軍事用である。幸い、こういった街は全て地下深くにあり、地上に住む種族からは地下の原野を隔てて何マイルも離れている。そのため地上世界はこの攻撃的な侵略者の危険を免れている。
トログロダイトは竜語を話す。しかし彼らは文化的に断裂しており、停滞していたこともあって語彙は限られている。彼らはまた身振りで情報をやりとりし、喉音で感情を表すことに長けている。彼らには文化的に、示威行為が遍在している。トログロダイトはほとんど記述された記録を持たないが、余暇活動としても宗教儀式としても、工芸品の作成は文化的に重要な地位を占める。トログロダイトは洞窟に絵を描き彫刻をするが、それは総じて抽象的であるか精緻に欠けており、複雑な物語よりも作成者の感情――例えば狩りに成功した喜びや誇り、ずる賢い敵への怒り、家族への愛情など――を表現することに注力している。トログロダイトの街の多くは松明で照らされる。そうするのは
暗視はモノクロでしか見えず、彼らの芸術が鮮やかに見えるようにするためである。
宗教はトログロダイトに大きな影響力を持ち、クレリックやドルイドはほとんどいつも部族の最高位に位置する。ほとんどの部族はカリスマを備えたクレリックやドルイドに率いられている。信仰の力を備えていない族長は、部族で最も強力な宗教的存在をその代弁人として用いる。トログロダイトの信仰は整理されていない;部族が選んだデーモン・ロードに対する敬意は主に、迷信的な儀式、粗雑な洞窟壁面の彫刻と壁画、そして数え切れない世代トログロダイトに語り継がれている説話で構成されている。トログロダイトの中のクレリックは一般的に宗教的な知識と力を自分の為に隠し蓄え、部族の者に熱心に信仰するよう奨励するが、一握りの精鋭の中における宗教的権力に執心する。トログロダイトのクレリックは後任者にお気に入りの子を選ぶことが多く、その聖なる人々の子らに両親の愛情を勝ち取る熾烈な(時に血に濡れた)競争に参加するよう促す。
トログロダイトの完全なデータは
Bestiary の該当する項目に掲載されている。
以下の新しいルールには、トログロダイトの亜種やトログロダイトが作り出した呪文が掲載されている。
ほとんどのトログロダイトは洞窟に住むクリーチャーとして描かれているが、語られることのない何千年も昔、古代のイグルガスの血脈から別れたトログロダイトの亜種がおり、異なる環境や気候での生活に適応していった。
カルガス(脅威度1/2)/Kaergath:このトログロダイトは小さくずんぐりとしていて、いぼだらけだ。彼らの平均身長は4フィートで、重さは180ポンド。カルガスは鈍いえび茶色の鱗を持ち、大きく四角い歯を持つ。しかし他のトログロダイトが持つ爪を備えていない。道なき砂漠や日の照りつける荒れ地の下、地下上層部に広がる荒野に住むカルガスは、砂を掘り進む能力で知られる。彼らはジャヴェリンに卓越し、人型生物の子供の生肉を好む。
カルガスは
ヤング単純テンプレートを付与したトログロダイトであり、砂と軟らかい土(石を除く)を1ラウンド20フィートの速度で穴掘り移動する能力を持つ。彼らはジャヴェリンによる攻撃ロールに+1の種族ボーナスを持つ。カルガスの
噛みつき攻撃は1d8ポイントのダメージを与えるが、
爪攻撃を持たない。
トログロダイト上位種(脅威度5)/Troglodyte Paragons:古代イグルガス種のほとんどは、遥か昔の大帝国の衰退と共に滅んだ。しかし強力な固体が極わずかだけ生き残った。この古代トログロダイトは世界の地下深き場所に隠れ住み、そしてその多くが滅んだか、別の次元界に逃げたか、
リッチとなったが、魔法的停滞の内に避難場所を求めた者は僅かしかいない。何百年もかけて、トログロダイト上位種はその魔法の眠りから幾度となく目覚めている。現在のトログロダイトを自分達ほどまでに昇華させ、失われた文明の栄光を取り戻そうとする者もいるが、トログロダイト上位種のほとんどは退化した子孫を見捨ててしまった。通常のトログロダイトと比べて際立つのはその輝くエメラルドの目と黄金色の鱗である。トログロダイト上位種は長命で、その平均寿命は400年にも及ぶ。トログロダイト上位種は自己防衛に対して極めて偏執狂でそれに囚われている。トログロダイト上位種のほとんどはクレリックかソーサラーのクラス・レベルを持つ。
トログロダイト上位種は大型のトログロダイトで7ヒット・ダイスを持つ。外皮ボーナスは2だけ増加し、
爪攻撃は1d8ポイントのダメージを与え、
噛みつき攻撃は1d6ポイントのダメージを与える。通常のトログロダイトの能力値の代わりに、トログロダイト上位種は以下の能力値を持つ。【筋】22、【敏】9、【耐】16、【知】13、【判】10、【魅】15。彼らは以下の擬似呪文能力を持つ。常時―
アーケイン・サイト;回数無制限―
スピーク・ウィズ・アニマルズ (ディノサウルスと爬虫類のみ)、
ヒプノティズム;3回/日―
コーズ・フィアー、
チャーム・モンスター。(種族HDとクラス・レベルを含めて)14ヒット・ダイス以上を持つトログロダイト上位種は、上記に加えて1日1回
ドミネイト・モンスターを使用することができる。一般的なトログロダイト上位種の技能(クラス・レベルで得たランクを含まない)は
〈威圧〉+9、〈隠密〉+10(岩場では+14)、
〈知覚〉+7。
トログロダイト賢種(脅威度2)/Enlightened Troglodytes:このトログロダイトはほとんどの同種よりも地下深くに住む。他のトログロダイトほど野蛮ではないが下劣な存在で、知性を用いてより原始的な種を奴隷にする。彼らは乗騎や見張りとして使えるように巧みに獣を躾ける。
トログロダイト賢種の能力値は【筋】14、【敏】17、【耐】16、【知】12、【判】13、【魅】13である。一般的なトログロダイト賢種の技能(
クラス・レベルで得られたランクは含まない)は
〈隠密〉+5(岩場では+9)、
〈知覚〉+3、
〈動物使い〉+6。
トログロダイトの呪文の使い手は、しばしば以下の呪文を修得している。
アンプリファイ・ステンチ
Amplify Stench/悪臭強化
系統 変成術;
レベル ウィザード/ソーサラー2、オラクル2、クレリック2、シャーマン2、ドルイド2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 自身
目標 術者
持続時間 10分/レベル
術者は自分が生まれながらに持つ
悪臭特殊能力を強化する――セーヴDCは2だけ増加し、術者の
悪臭に対するセーヴィング・スローに失敗したクリーチャーは
不調状態ではなく
吐き気がする状態になる。(腐臭能力などの理由で)術者の
悪臭能力が通常でもクリーチャーを
吐き気がする状態にする場合、代わりに
悪臭の効果範囲を2倍にする。術者が
悪臭特殊能力を持たない場合、この呪文は何の効果もない。
スウォーム・オヴ・ファングズ
Swarm of Fangs/牙の群れ
系統 召喚術(招来);
レベル ウィザード/ソーサラー3、ウィッチ3、サモナー3、ドルイド3
発動時間 1ラウンド
構成要素 音声、動作、物質(リザードの歯1本)
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
効果 自律行動する歯のスウォーム1つ
持続時間 1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー 不可;
呪文抵抗 不可
術者は無数の自律し飛行する歯のスウォームを招来する。このスウォームは一辺10フィートの立方体の範囲に収まる。これらの歯はスウォームの範囲に入った全てのクリーチャーを攻撃する。術者は他のクリーチャーと範囲を共有するようにスウォームを招来することができ、毎ラウンド移動アクションでこのスウォームを40フィートまで移動させることができる。術者が移動させない場合、その範囲にクリーチャーを巻き込んでいないならば、スウォームは自動的に(術者を含む)最も近いクリーチャーを巻き込むように40フィートだけ移動する。
スウォームの効果範囲の中に入ったクリーチャーは2d6ポイントのダメージを受ける。歯は最初に出現した場所にいる全てのクリーチャーにダメージを与え、その後は毎ラウンド移動後にダメージを与える。
マーク・オヴ・ザ・レプティル・ゴッド
Mark of the Reptile God/爬虫類神の印
系統 変成術(呪い);
レベル アンティパラディン4、インクィジター4、オラクル4、クレリック4
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、信仰
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標 クリーチャー1体
持続時間 永続
セーヴィング・スロー 頑健・無効;
呪文抵抗 可
術者が遠隔接触攻撃に成功すると、術者はクリーチャー1体の肉体に手形を焼き付け、1d6ポイントの[酸]ダメージを与える。この印はクリーチャーが素肌をさらしている場所ならどこにでもつけることができるが、通常頭か前肢につける。手形の周りの肉体はちょうど
リザードの革のように、でこぼことした鱗状になる。手形は術者の60フィート以内にいる限り、緑色の光を放つ(松明程度の明るさ)。手形が光を放つ限り、目標は術者の攻撃に対するACと、術者が発動する呪文あるいは術者が使用する
擬似呪文能力に抵抗するために行うセーヴィング・スローに-2のペナルティを受ける。
加えて、丸一日目標が呪われているたびに、肉体は次第に爬虫類の鱗で覆われていく。目標は毎日頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると1d4ポイントの【魅力】ダメージを受ける。その内1ポイントは【魅力】吸収である。この効果で【魅力】が0にまで減少したクリーチャーは、直ちに小型で無害なケイヴ・リザードになる。これは
ベイルフル・ポリモーフ呪文と同様に働く。
トログロダイトは原始的な技術しか持ち合わせていないが、受け継がれた魔法の伝統には、
魔法のアイテムを作成する技術も含まれている。
ケイヴ・ドゥウェラーズ・グレートアックス
ケイヴ・ドゥウェラーズ・グレートアックスは骨製の柄に乱暴に結ばれた石の厚板のように見える。これは金属でできたグレートアックスと同じように使いやすく、
+1グレートアックスとして機能する。1日1回、
ケイヴ・ドゥウェラーズ・グレートアックスの使用者がクリーチャーに攻撃を命中させた際、使用者は合言葉を唱えて命中したクリーチャーにDC16の頑健セーヴを行わせることができる。セーヴに失敗すると、このクリーチャーは1ラウンドの間減速状態になる。このラウンドの終わりにはクリーチャーが減速状態でなくなるが、もう一度セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると1d4ラウンドの間
石化状態になる。
ステンチ・スプレー・アミュレット
骨、爬虫類の抜け殻、小石で作られたこの呪物を首の周りにつけると、クリーチャーの
悪臭を
ブレス攻撃に変化させる。
悪臭特殊能力を持たないクリーチャーには何の利益もない。クリーチャーがこの護符を身につけている間、
悪臭のオーラは抑止される。1日に1回標準アクションとして、使用者は30フィート円錐形に、灰色のネバネバを口から噴霧することができる。このネバネバが命中した全てのクリーチャーは頑健セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると同じ持続時間の間
不調状態になる。セーヴDCと持続時間は使用者の
悪臭のオーラのものと同じである。
加えて、円錐形の範囲の床は1分の間ネバネバに覆われる。これは固い面を
グリースで覆った場合と同じ効果(DC11)だが、円錐形が作り出されたときにその範囲にいたクリーチャーはセーヴィング・スローを行う必要がない――この範囲を通り抜けようとしたものにのみ効果を及ぼす。
トログロダイトの急襲者 Troglodyte Sneaks
生来の隠密能力と不可視になる魔法の力を用いて、これらのトログロダイトは敵に忍び寄る。そして立ち去って部族に見たものを報告するか、弱いと判断した敵を攻撃する。
経験点600
トログロダイト、2レベル・
ローグ
CE/中型サイズの
人型生物(
爬虫類)
イニシアチブ +5;
感覚 暗視90フィート;
〈知覚〉+8
オーラ 悪臭(30フィート、DC14、10ラウンド)
防御
AC 17、接触11、立ちすくみ16(+6外皮、+1【敏】)
hp 30(4d8+12)
頑健 +6、
反応 +4、
意志 +1
防御能力 身かわし
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のクラブ=+6(1d6+3)、
噛みつき=+0(1d4+1)、
爪=+0(1d4+1)または
噛みつき=+5(1d4+3)、
爪(×2)=+5(1d4+3)
遠隔 ジャヴェリン=+3(1d6+3)
特殊攻撃 急所攻撃+1d6
一般データ
遠方まで行動し機動性に長けたトログロダイトの隠伏兵は、その時間の多くを部族から離れて過ごす。
経験点1,200
トログロダイト、4レベル・
ソーサラー
CE/中型サイズの
人型生物(
爬虫類)
イニシアチブ +1;
感覚 暗視90フィート;
〈知覚〉+1
オーラ 悪臭(30フィート、DC13、10ラウンド)
防御
AC 17、接触11、立ちすくみ16(+6外皮、+1【敏】)
hp 39(6HD;2d8+4d6+16)
頑健 +7、
反応 +3、
意志 +6;毒に対して+2
抵抗 [電気]5
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のクラブ=+4(1d6)、
噛みつき=-2(1d4)、
爪=-2(1d4)または
噛みつき=+3(1d4)、
爪(×2)=+3(1d4)
特殊攻撃 かぎ爪(1d6、6ラウンド/日)
修得ソーサラー呪文 (術者レベル4;精神集中+7)
一般データ
秘術の術者はしばしば斥候になる。そして信仰術者は部族内の権力の地位を独占する。トログロダイトの妖術師はそのほとんどが地底、奈落の者、不死の者、竜の血脈を持つ。
トログロダイトの聖者 Troglodyte Holy Ones
トログロダイトの信仰呪文の使い手は、部族の霊的な助言者として振る舞う。トログロダイトのクレリックはデーモン・ロード、特に洞窟や爬虫類に関連するものを信仰することが多い。
経験点800
トログロダイト、3レベル・
ドルイド
CE/中型サイズの
人型生物(
爬虫類)
イニシアチブ +4;
感覚 暗視90フィート;
〈知覚〉+10
オーラ 悪臭(30フィート、DC13、10ラウンド)
防御
AC 16、接触10、立ちすくみ16(+6外皮)
hp 35(5d8+13)
頑健 +8、反応 +3、意志 +5
攻撃
移動速度 30フィート、登攀20フィート
近接 高品質のクラブ=+4(1d6)、
噛みつき=-2(1d4)、
爪=-2(1d4)または
噛みつき=+3(1d4)、
爪(×2)=+3(1d4)
遠隔 ジャヴェリン=+3(1d6)
準備済みのドルイド呪文 (術者レベル3;精神集中+5)
戦術
一般データ
経験点800
トログロダイト、3レベル・
クレリック
CE/中型サイズの
人型生物(
爬虫類)
イニシアチブ -1;
感覚 暗視90フィート;
〈知覚〉+2
オーラ 悪臭(30フィート、DC14、10ラウンド)
防御
AC 19、接触9、立ちすくみ19(+6外皮、-1【敏】、+4鎧)
hp 30(5d8+8)
頑健 +7、反応 +0、意志 +5
攻撃
移動速度 20フィート
近接 +1黒曜石製スパイクト・ガントレット=+10(1d4+6)、
噛みつき=+3(1d4+5)、
爪=+3(1d4+5)または
噛みつき=+8(1d4+5)、
爪(×2)=+8(1d4+5)
遠隔 ジャヴェリン=+2(1d6+5)
特殊攻撃 アビスの激怒(+1、5回/日)、負のエネルギー放出4回/日(DC14、2d6)
領域の擬似呪文能力 (術者レベル3;精神集中+5)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル3;精神集中+5)
戦術
一般データ
トログロダイトの騎兵 Troglodyte Cavalry
この騎乗兵は戦闘の際、ジャイアント・モニター・リザードやジャイアント・カメレオンといった爬虫類の乗騎に乗る。
経験点2,400
トログロダイト、5レベル・
レンジャー
CE/中型サイズの
人型生物(
爬虫類)
イニシアチブ +2;
感覚 暗視90フィート;
〈知覚〉+10
オーラ 悪臭(30フィート、DC14、10ラウンド)
防御
AC 19、接触12、立ちすくみ17(+6外皮、+2【敏】、+1鎧)
hp 69(7HD;2d8+5d10+33)
頑健 +10、反応 +6、意志 +2
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のクラブ=+10/+5(1d6+3)、
噛みつき=+4(1d4+1)、
爪=+4(1d4+1)
遠隔 ジャヴェリン=+8/+3(1d6+3)
特殊攻撃 戦闘スタイル(“
騎乗戦闘”)、
得意な敵(ドワーフ+2、人間+4)
準備済みのレンジャー呪文 (術者レベル2;精神集中+3)
一般データ
経験点3,200
トログロダイト、6レベル・
ファイター
CE/中型サイズの
人型生物(
爬虫類)
イニシアチブ +1;
感覚 暗視90フィート;
〈知覚〉+3
オーラ 悪臭(30フィート、DC15、10ラウンド)
防御
AC 23、接触11、立ちすくみ22(+6外皮、+1【敏】、+6鎧)
hp 82(8HD;2d8+6d10+40)
頑健 +13、
反応 +4、
意志 +4([恐怖]に対して+2)
防御能力 武勇+2
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のランス=+13/+8(1d8+5/×3)、
噛みつき=+6(1d4+2)、
爪=+6(1d4+2)
遠隔 ジャヴェリン=+9/+4(1d6+5)
特殊攻撃 武器修練(槍+1)
一般データ
通常、1人の首領がトログロダイトの部族を率いる。強力で復讐の手を備えた者が、部族の下層の者を支配する。
トログロダイトの首領 脅威度8 Troglodyte Chieftain
防御
AC 21、接触11、立ちすくみ21(+9外皮、-2激怒、+4鎧)
hp 100(10HD;8d8+2d12+46)
頑健 +14、
反応 +4、
意志 +10;異形および粘体の能力に対して+2
防御能力 直感回避;
抵抗 [火]10
攻撃
移動速度 50フィート
近接 +1グレートアックス=+15/+10(1d12+8/×3)、
+1噛みつき=+10(1d4+4)または
+1噛みつき=+15(1d4+8)、
+1爪(×2)=+15(1d4+8)
遠隔 ジャヴェリン=+7(1d6+7)
特殊攻撃 激怒(7ラウンド/日)、
激怒パワー(
一瞬の明晰)、
自然の化身1回/日(粘体形態に適性があるが、植物形態になることはできない)、炎の矢(1d6+3[火]、6回/日)
準備済みのドルイド呪文 (術者レベル6;精神集中+9)
戦術
一般データ
最も残忍なトログロダイトの首領は、前任者を殺し喰らって現在の地位を手に入れた。首領のほとんど全ては信仰魔法を何らかの形で発動できる。気むずかしく野蛮な部族を率いるために、彼らは強くなければ――そして狂気に満ちていなければ――ならない。トログロダイトの首領はしばしばよくできた金属製のアイテムを身につけている。それは首領自身かその部下が殺した他のクリーチャーから奪ったものだ。
最も大きく、最も攻撃的なトログロダイトは部族の卵を侵入者から守る監視者として選ばれる。
トログロダイトの巣穴の衛士 脅威度9 Troglodyte Warren Guard
防御
AC 19、接触11、立ちすくみ18(+8外皮、-2激怒、+1【敏】、+2鎧)
hp 124(10HD;2d8+8d12+58)
頑健 +15、
反応 +4、
意志 +8
防御能力 無慈悲な組みつき強化;
DR 1/―
攻撃
戦術
戦闘前 危険が近づいていると感じると、巣穴の衛視は
ポーション・オヴ・バークスキンを飲む。
戦闘中 巣穴の衛視は部族の卵を守るというひたむきな思いを持つ。彼らは
激怒し、その肉体攻撃で攻撃を開始する。
威圧の眼光を使い、ひと度1~2体の敵を
怯え状態にすると続けて
恐怖の怒号を見舞う。敵が卵に近づくと、巣穴の衛視は
跳ね返しを使用して敵を遠ざけたり、組みついて自分の制御下に置こうとする。
基本データ バークスキンがなく
激怒もしていない場合、巣穴の衛士のデータは以下の通り。
AC 19、接触13、立ちすくみ18;
hp 104;
頑健 +13、
意志 +6;
近接 +1噛みつき=+14(1d4+5)、
+1爪(×2)=+14(1d6+5);
遠隔 ジャヴェリン=+10(1d6+4);
【筋】18、
【耐】 16;
CMB +13(+17突き飛ばし、+15組みつき)。
一般データ
トログロダイトの部族は、最も強力な者にのみ、部族の未来の仲間の世話を任せる。巣穴の衛視は不味いひびが入ったものを除き、部族の卵の世話だけを行う。巣穴の衛視は将来の部族の力を確かなものとするため、孵らないだろう卵や弱いものや病弱なものが生まれるであろう卵を食べてしまう。巣穴の衛視は通常公平であるにもかかわらず、部族の宗教的な指導者は時に自分が産んだあるいは種付けした卵に特別な扱いをするよう手配できることもある。しかし、その手配は卵を温める地位に伝わった時点で止まってしまう。圧力や賄賂で巣穴の衛視に政敵の卵を壊させようとする指導者は、そのほとんどが巣穴の衛視の怒りを引き出してしまう。彼らは身体が大きく野蛮なトログロダイトで、歯と爪だけで戦う。彼らは卵を守ることを第一に考え、全ての卵が破壊された場合にのみ巣穴から出る。職務から解放されると、巣穴の衛視は粗暴で制御できなくなり、極端に危険な存在となる。
トログロダイトの暴君は地下世界の比較的浅い場所で見られる、発展したトログロダイト社会の国王である。
トログロダイトの暴君 脅威度10 Troglodyte Tyrant
防御
AC 24、接触10、立ちすくみ24(+6外皮、+8鎧)
hp 135(11HD;9d8+2d10+84)
頑健 +17、
反応 +6、
意志 +10([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1
攻撃
移動速度 20フィート
近接 +1バトルアックス=+15/+10(1d8+6/×3)、
噛みつき=+8(1d4+2)、
爪=+8(1d4+2)または
噛みつき=+13(1d4+5)、
爪(×2)=+13(1d4+5)
遠隔 ジャヴェリン=+10/+5(1d6+5)
特殊攻撃 アビスの激怒(+3、8回/日)、負のエネルギー放出5回/日(DC15、4d6)
領域の擬似呪文能力 (術者レベル7;精神集中+12)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル7;精神集中+12)
戦術
一般データ
トログロダイトの暴君は、通常のトログロダイトよりもずっと深いところで生活している
トログロダイト賢種を源流にする。退化した同族達より強く、賢く、長く生きる彼らは、普通のトログロダイトの部族を支配する術をあっさりと見つけ出す。極度に戦を好む暴君は、いくつもの軍事行の熟練した古参兵にして優れた戦略家であり、多数のトログロダイトの戦士を望んで犠牲にする事で敵の力と弱点を調べる。
この大きな爬虫類人の胴体は捻れて退化した腕を生やし、乳白色の目とよだれを垂らす未完成な口が付いている。このクリーチャーの馬鹿でかい口はシックルの刃を連想させる曲がった歯で満たされている。
スローグラック 脅威度6 Slaugrak
防御
AC 19、接触10、立ちすくみ18(+9外皮、-1サイズ、+1【敏】)
hp 68(8d10+24)
頑健 +9、
反応 +7、
意志 +5
DR 10/冷たい鉄または善;
完全耐性 [酸]、毒;
抵抗 [電気]10、[火]10、[冷気]10
弱点 日光による無力化
攻撃
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+13(1d10+5/19~20、加えて1d6[酸]および“堕落の噛みつき”)、
爪(×2)=+12(1d6+5)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 堕落の噛みつき、獰猛な顎
擬似呪文能力 (術者レベル8;精神集中+10)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地下
編成 単体
宝物 乏しい
特殊能力
堕落の噛みつき(超常)/Corrupting Bite スローグラックの腐食性の唾液は、奈落界アビスの堕落の力で満たされている。スローグラックの
噛みつき攻撃から[酸]ダメージを受けた生きているクリーチャーは皆DC17の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると血が沸騰し体内器官が液状化することで2ポイントの【耐久力】出血ダメージを受ける。識別できる内部構造(血と内臓)を持たないクリーチャーは、この【耐久力】出血ダメージに
完全耐性を持つ。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
獰猛な顎(変則)/Vicious Jaws スローグラックの
噛みつき攻撃は出目19~20でクリティカル・ヒット可能状態となる。
デーモンの穢れは長いことトログロダイトの血脈を冒し続けている。奈落界アビスの汚れが刻まれた突然変異クリーチャーは世代毎に何体か生まれ、その忌まわしい奇形と硫黄を漏らしながらの死産は全て非常にありふれたものだ。強欲なスローグラックも、こういった忌まわしい突然変異の一つである。
スローグラックは異常で終わりのない生肉への飢えを持って生まれる。若いスローグラックは信じられない速度で成長し、恐ろしいことにわずか2週間で十分に成熟する。スローグラックは、生まれてから殺して喰らう事しか考えない、徘徊する牙と爪の寄せ集め程度のものでしかない。
スローグラックは子を産まず一人で過ごす。トログロダイトに特別な愛情を抱くことはない。よく育てられ飼われたスローグラックはトログロダイトの飼い主と情緒的なつながりを作るかもしれないが、この思いはスローグラックが最後に飼い主を食べる以上のものではない。
一般的なスローグラックは全長12~14フィートで、重量は6,000ポンド。
極度の氏族構造を備えたトログロダイトは、まず一人では戦わない。1体のトログロダイトが敵の接近を見ると、部族に警告する。しかし、追跡されていることが分かると、例えトログロダイト自身が危険になるかもしれないとしても、部族から離れた危険な場所に追跡者を連れて行こうとする。
狩猟隊(脅威度5) Hunting Party
こういった小さな狩猟隊は地下の自然を調査する。通常その旅程はトログロダイトの巣を出てから数日といったところだ。
トログロダイトの野獣の対話者 脅威度3 Troglodyte Beast-Speaker
経験点800
hp 35
トログロダイトの隠伏兵(2) 脅威度2 Troglodyte Skulkers
経験点 各600
hp 各30
戦隊(脅威度8) Squad
このトログロダイトの一団はより大きな襲撃隊や小さな氏族、家族一つ単位であり、大きなトログロダイトの巣にある個々の洞窟の中や地下で遭遇する。
モニター・リザード(2) 脅威度2 Monitor Lizards
経験点 各600
hp 各22
トログロダイトの神官 脅威度3 Troglodyte Priest
経験点800
hp 30
トログロダイト(7) 脅威度1 Troglodytes
経験点 各400
hp 各13
首領と側近(脅威度10) Chieftain's Entourage
この遭遇はトログロダイトの首領の信奉者が住む巣や、トログロダイトの街の間を地下の自然の中を抜けて移動する族長と護衛を表している。
トログロダイトの首領 脅威度8 Troglodyte Chieftain
経験点4,800
hp 100
トログロダイトの神官 脅威度3 Troglodyte Priest
経験点800
hp 30
トログロダイト(10) 脅威度1 Troglodytes
経験点 各400
hp 各13
騎兵護衛(脅威度11) Outriders
トログロダイトの国境を巡回したり、トログロダイトの攻撃隊の突撃を指揮するこれらの先導者は、トログロダイト部族の重騎兵部隊を表している。
ジャイアント・モニター・リザード(4) 脅威度3 Giant Monitor Lizards
経験点 各800
hp 各28
トログロダイトの戦闘士 脅威度7 Troglodyte Champion
経験点3,200
hp 82
トログロダイトの鱗騎手(3) 脅威度6 Troglodyte Scale-Riders
経験点 各2,400
hp 各69
最終更新:2018年03月09日 07:55