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ヴィジランテ

実験者(アーキタイプ) Experimenter

出典 Horror Adventures 70ページ
 ヴィジランテの中には、公共の目から奇妙な実験を隠すために密かに生活しようとするものもいる。

 クラス技能/Class Skills:実験者はクラス技能の一覧に〈知識:すべて〉を加える。

 これはヴィジランテのクラス技能を変更する。

 武器と防具の習熟/Weapon and Armor Proficiency:実験者は軍用武器、中装鎧、盾に習熟していない。

 これはヴィジランテの武器と防具の習熟を変更する。

 禁断の科学(変則)/Forbidden Science:実験者は〈知識:工学〉と錬金術アイテムを作成する際の〈製作:錬金術〉にヴィジランテ・レベルの半分(最低+1)に等しいボーナスを得る。実験者は自分がクラス・レベルに等しいアルケミストであるかのように、変異薬APGを製作する方法を身につけている。実験者は不羈の技の代わりにアルケミストの発見を取得できるが、変異薬に作用するもの(進化薬UMの発見を含む)のみに限られる。怖れ状態、幻惑状態恐慌状態混乱状態朦朧状態にある間、実験者は毎ラウンド、ターンの開始時に意志セーヴ(DC=20+ヴィジランテ・レベル)を行わねばならない。失敗すると、実験者は変異薬を使用したかのように変化する。この時、変化させる能力値はランダムに決定すること。これによって変異薬の使用回数は消費されず、3+ヴィジランテ・レベルに等しいラウンド数だけ持続する。持続時間が終了すると、実験者は疲労状態になる。この方法で変化している間、実験者は混乱状態であり、「無作為に行動する」内容の結果を再ロールできる。この混乱状態変異薬による変化の一部であり、したがって変異薬の効果を終了させる能力は通常通り作用する。偶発的に変化した間に起きたことを、実験者は一切覚えていない。

 この能力は不羈の流儀を置き換える。

 変異薬変化(変則)/Mutagenic Change:全ラウンド・アクションとして、実験者は変異薬を消費すると同時に社交の人格から不羈の人格へと変化できる。これは早着替えの社交の技を有しているかのように扱う。

 この能力は1レベルの時点で得られる社交の技を置き換える。

 ポーション作成/Brew Potion:3レベルの時点で、実験者はボーナス特技として《ポーション作成》を得る。ポーション作成において、実験者は術者レベルとしてヴィジランテ・レベルを、〈呪文学〉として〈製作:錬金術〉を用いる。実験者は同じ呪文のポーションを試薬として用いることで、そのポーションを消費することなく必要な呪文を準備できるが、DCが5増加する。

 この能力は揺るがぬ心を置き換える。

 博識(変則)/Lore Master:5レベルの時点で、実験者はバードのクラス特徴の博識を得る。

 この能力は驚愕の姿を置き換える。

 《人造クリーチャー作成》/Craft Construct:11レベルの時点で、実験者はボーナス特技として《人造クリーチャー作成》を得る。人造クリーチャー作成において、実験者は術者レベルとしてヴィジランテ・レベルを、〈呪文学〉として〈製作:工学〉を用いる。

 この能力は身の毛もよだつ姿を置き換える。

 変異性変異薬/Mutable Mutagen:17レベルの時点で、実験者の変異薬の持続時間はレベル毎に1時間に伸びる。

 この能力は息を呑む姿を置き換える。

絞首刑執行人(アーキタイプ) Hangman

出典 Horror Adventures 70ページ
 罪人が闊歩する時、絞首刑執行人は裁きをもたらす。

 武器と防具の習熟/Weapon and Armor Proficiency:絞首刑執行人はウィップとネットに習熟しているが、盾に習熟していない。

 この能力はヴィジランテの武器と防具の習熟を変更する。

 不羈の流儀/Vigilante Specialization:絞首刑執行人は静殺者の流儀を選択しなければならない。

 これは不羈の流儀を変更する。

 執行人の処刑縄(変則)/Hangman's Noose:2レベルの時点で、絞首刑執行人は絞首刑用の縄をウィップあるいはネットとして使用できる。また、絞首刑執行人はこの縄を組みつきに使用できる。この縄を使用している間、絞首刑執行人は《組みつき強化》の利益を得る。この縄を手に持っていることで戦技判定にペナルティを受けることはないが、この戦技判定にウィップあるいはネットを有していた場合に得られるボーナス(武器の強化ボーナスや《武器熟練》によるもの)は得られない。1分を費やすことで、絞首刑執行人は高品質あるいは魔法のウィップやネットを処刑縄へと変えることができ、この場合、それらの利益を得られる。

 この能力は2レベルの時点で得られる不羈の技を置き換える。

 口を割る定め(擬呪、変則)/Bound to Truth:3レベルの時点で、絞首刑執行人は自分の処刑縄で絡みつかれた状態にしたり組みついたりしたクリーチャーが話した嘘に気づくために行う〈真意看破〉判定に、ヴィジランテ・レベルの半分を加えられるようになる。これは、クリーチャーの喉の締まりや呼吸の変化を感じることで得られるものだ。加えて、絞首刑執行人は縄を強く縛ることで自分の処刑縄で絡みつかれた状態にしたり組みついたりしたクリーチャーが嘘をつけないようにすることができる。これは1体を目標とするゾーン・オヴ・トゥルースと同様に機能する。この効果の術者レベルはヴィジランテ・レベルに等しく、セーヴDCは【魅力】を基準とする。絞首刑執行人は後者の能力を1日にヴィジランテ・レベルの半分に等しいラウンド数だけ使用できる。これらのラウンド数は連続している必要はない。

 この能力は揺るがぬ心を置き換える。

 捻れた縄(超常)/Twisted Rope:4レベルの時点で、絞首刑執行人は自分の処刑縄の準備に1時間を費やすことで、処刑縄にヴィジランテ・レベルに等しい一時的HPとヴィジランテ・レベルの半分+武器の強化ボーナスの半分に等しい硬度(元の硬度がこの値より高い場合はそちらを用いる)を与えられるようになる。また、この時、処刑縄の破壊DCは23+ヴィジランテ・レベルの半分(元の破壊DCがこの値より高い場合はそちらを用いる)となる。これらの利益は8時間持続するが、別の処刑縄を準備するとこの効果は即座に終了する。

 この能力は4レベルの時点で得られる不羈の技を置き換える。

 《絞め落とし》/Chokehold:5レベルの時点で、絞首刑執行人はボーナス特技として《絞め落とし》を得る。

 この能力は驚愕の姿を置き換える。

 引き絞る処刑縄(変則)/Tighten the Noose:11レベルの時点で、絞首刑執行人が目標を自身の処刑縄で組みついている間、即行アクションとして目標に高い隠身打撃のダメージを与えることができるようになる。

 この能力は身の毛もよだつ姿を置き換える。

 窒息(変則)/Suffocation:17レベルの時点で、絞首刑執行人が組みつきを維持するための最初の判定(組みつきが成立した後の次のターン)に成功した時、他の選択肢の代わりに、絞首刑執行人は目標を窒息させ、気絶状態にしようと試みることができる。頑健セーヴ(DC=15+絞首刑執行人の【筋力】修正値)に成功すれば、窒息を免れる。以降の連続したラウンドにおいて、絞首刑執行人は目標を再度窒息させるために組みつきを維持することができる。次のセーヴに失敗すると、目標は-1HPとなり、瀕死状態となる。三度目のセーヴに失敗すると、目標は死亡する。絞首刑執行人が標準アクションより短い時間で組みつきを維持する能力を有していたとしても、1ラウンドに1回しか窒息させるための組みつきの維持を行えない。

 この能力は息を呑む姿を置き換える。

殺人鬼(アーキタイプ) Serial Killer

出典 Horror Adventures 71ページ
 ヴィジランテの中には残虐な殺戮行為を隠すために、無害な姿を装うものもいる。

 属性:殺人鬼の不羈の人格は悪でなければならない。不羈の人格が悪でなくなった殺人鬼はヴィジランテとしてのレベルを新たに得ることはできないが、クラス能力の全てを保持している。

 不羈の流儀/Vigilante Specialization:殺人鬼は静殺者の流儀を選択しなければならない。その隠身打撃は前提条件を考慮する際や、急所攻撃に依存した能力を使用する目的において、同じダイス数の急所攻撃と同様に扱う。

 この能力は不羈の流儀を変更する。

 追跡妨害(変則)/Thwart Pursuit:3レベルの時点で、殺人鬼は追撃ルールPathfinder RPG GameMastery Guide 232ページ)での全ての判定と、自分についての情報収集を行うための〈交渉〉判定に対するDCと自分の痕跡に気づいたりそれを追跡したりするための判定のDCに、ヴィジランテ・レベルの半分を加えるようになる。この効果は、精神分析士達人精神分析士能力(55ページ参照)のDCには影響を与えない。

 この能力は揺るがぬ心を置き換える。

 観察(変則)/Studied Target:4レベルの時点で、殺人鬼は3レベル低いスレイヤーのように観察ACG能力を得る。適切なレベルになれば、複数の目標を同時に対象にすることができる。観察の目標に対してとどめの一撃を試みる際、殺人鬼は機会攻撃を誘発しない。

 この能力は4レベルと14レベルの時点で得られる不羈の技と、9レベルと19レベルの時点で得られる社交の技を置き換える。

 魅了(変則)/Charming:5レベルの時点で、殺人鬼はヴィジランテ・レベルに等しいウィッチであるかのように魅了APGの呪術を得る。この呪術は動物には作用しない。DCは【魅力】基準であり、この能力は魔法によるものではない。

 この能力は驚愕の姿を置き換える。

 致死攻撃(変則)/Death Attack:6レベルの時点で、殺人鬼はアサシンであるかのように致死攻撃を行う能力を得る。DCは10+ヴィジランテ・レベルの半分+【魅力】修正値に等しい。

 この能力は6レベルの時点で得られる不羈の技を置き換える。

 手がかり(変則)/Calling Card:7レベルの時点で、殺人鬼がとどめの一撃か致死打撃で人型生物を殺した時、この死が自分の仕業であることを示す証拠あるいは痕跡を残すことができる。殺人鬼はこの能力を得たときに手がかりを選択し、最初に使用した場所では高名を得る。これは高名の社交の技と同様に扱い、その地域は殺人鬼の殺人と関連づけられる。その後、新しい街の住人がこの手がかりを見つけると、殺人鬼はただちにその街を不羈の人格の高名の範囲として設定する。この際、物語を広めるための追加の時間を必要とせず、高名による〈威圧〉へのボーナスは2増加する。社交の人格の高名を確立するには、通常通り時間を費やさなければならない。

 この能力は7レベルの時点で得られる社交の技を置き換える。

 陰惨な殺し(変則)/Grisly Murder:11レベルの時点で、殺人鬼はボーナス特技として《恐るべき虐殺》APGを得る。もし手がかりを残すなら、その殺人はあまりにおぞましいもので、死体を調査したクリーチャーはその夜にナイトメアの効果を受ける(DC=10+殺人鬼のヴィジランテ・レベル+【魅力】修正値)。ナイトメアは殺人鬼の【魅力】修正値に等しい数のクリーチャーにまで作用し、死体を調べた順に効果を及ぼす。

 この能力は身の毛もよだつ姿を置き換える。

 静かなる死(変則)/Quiet Death:12レベルの時点で、殺人鬼はアサシンであるかのように静かなる死クラス特徴を得る。

 この能力は12レベルの不羈の技を置き換える。

 迅速なる死(変則)/Swift Death:18レベルの時点で、殺人鬼はアサシンであるかのように迅速なる死クラス特徴を得る。

 この能力は息を呑む姿を置き換える。
最終更新:2020年07月27日 05:14