この空想的に着せ替えられた人間の皮膚は、溶ける蝋でできているかのように恐ろしく垂み、滴り落ちている。
ワックスワーク種の人間 CR2 Waxwork Human
防御
AC 13、接触11、立ちすくみ12(+2外皮、+1【敏】)
HP 25(1d10+20);
蝋の再生 5([火炎])
頑健 +0、
反応 +1、
意志 +0
完全耐性 [氷雪]、
人造の種別特性
弱点 [火炎]に対する
脆弱性
攻撃
移動速度 30フィート
近接 叩きつけ=+3(1d6+3)
【筋】15
【敏】12
【耐】―
【知】―
【判】10
【魅】10
基本攻撃 +1;
CMB +3;
CMD 14
特技 《イニシアチブ強化》B
その他の特殊能力 活動停止(蝋人形)
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず
編成 いかなる数でもあり得る
宝物 なし
蝋を使って彫刻を作る習慣は、最古の人型生物の文明にまで遡る。皮膚の透明度をこれほどまでに忠実に再現できるのは、蝋という素材だけである。多くの場合、作成者は強力な魔法を使って蝋のモデルの中に自律行動する霊を宿らせる。作成されたワックスワーク種クリーチャーは作成者の命令に従う。まれに、蝋細工が勝手に動くことがある――近くの魔法が蝋に影響したり、実体のある姿を求めて彷徨っていた霊が満たした結果などである。そのようなワックスワーク種クリーチャーは制御されていない。
ワックスワーク種クリーチャーは複製するクリーチャーと同じサイズであるが、体重は半分しかない。
ワックスワーク種の作成 Creating a Waxwork
「ワックスワーク種」は先天性テンプレートであり、以下の基本クリーチャーと呼ばれる超小型以上のサイズの実体のあるクリーチャーに追加できる(
人造と
粘体以外)。
脅威度:以下のように、ヒット・ダイスに基づく。
ワックスワーク種のHD |
CR |
1 |
2 |
2~3 |
3 |
4~5 |
4 |
6~7 |
5 |
8~10 |
6 |
11~13 |
7 |
14~16 |
8 |
17~19 |
9 |
20 |
10 |
クリーチャーが中型サイズより大きいか小さい場合は、以下の表に従ってCRを調整する。
ワックスワーク種のサイズ |
CR |
外皮ボーナス |
ボーナスHP |
超小型以下 |
-2 |
+0 |
― |
小型 |
-1 |
+1 |
+10 |
中型 |
+0 |
+2 |
+20 |
大型 |
+1 |
+3 |
+30 |
超大型 |
+2 |
+4 |
+40 |
巨大 |
+3 |
+7 |
+60 |
超巨大 |
+4 |
+11 |
+80 |
属性:常に真なる中立。
種別:クリーチャーの種別は
人造に変更される。副種別は保持されず、
変性種の副種別も得ない。ここに記載されていること除き、すべての基本クリーチャーのデータと特殊能力を使用する。
アーマー・クラス:ワックスワーク種クリーチャーの外皮ボーナスはそのサイズに基づく。
ヒット・ダイス:クラス・レベルから得たHDを取り除き、種族HDをd10に変更する。種族HDがないクリーチャーは1種族ヒット・ダイスがあるかのように扱われる。以下の表に示すように、ワックスワーク種のクリーチャーは人造として追加のヒット・ポイントを得る(訳注:本prdj上では上記の表)。
セーヴ:クリーチャーの基本セーヴ・ボーナスは頑健+1/3HD、反応+1/3HD、意志+1/3HDである。
防御的能力:ワックスワーク種クリーチャーは、基本クリーチャーの防御的能力を失う。
蝋の再生 5([火炎])と、[氷雪]に対する完全耐性を得る。HDが11以上の場合、
蝋の再生は10([火炎])に増加する。また、
人造が持つ全ての完全耐性と特徴を得る。
蝋の再生(超常)/Waxen Regeneration:この能力は
再生のように機能するが、ワックスワーク種クリーチャーが【耐久力】値を持っていないことを除く。ワックスワーク種クリーチャーが0ヒット・ポイントに減少すると、蝋の再生が起動している間、破壊されるかわりに
よろめき状態となる。ヒット・ポイントが0未満に減少させるダメージはすべて無視する。[火炎]ダメージを受けた場合、その攻撃の次のラウンドでワックスワーク種クリーチャーの再生は機能しなくなる。
弱点:ワックスワーク種クリーチャーは“[火炎]に対する
脆弱性”を持つ。
移動速度:ワックスワーク種クリーチャーは次の場合を除き、移動の種別を保持する。穴掘り移動と魔法による飛行移動速度を失う。翼のあるワックスワーク種クリーチャーは飛ぶことはできるが、機動性は劣悪に低下する。ワックスワーク種クリーチャーは浮かび、水中に留まるには各ラウンドでDC 20の
〈水泳〉判定に成功しなければならない。
攻撃:ワックスワーク種クリーチャーは基本クリーチャーのすべての肉体武器と武器習熟を保持する。また、ワックスワーク種クリーチャーのサイズに基づいて、実際よりも1段階大きいかのようにダメージを与える叩きつけ攻撃を得る。
特殊攻撃:ワックスワーク種クリーチャーは基本クリーチャーの特殊攻撃を保持しない。
能力値:ワックスワーク種クリーチャーは【耐久力】と【知力】を持たず、【判断力】と【魅力】は10に変更される。
基本攻撃ボーナス:ワックスワーク種クリーチャーの基本攻撃ボーナスはヒット・ダイスに等しい。
技能:ワックスワーク種クリーチャーは基本クリーチャーのすべての技能を失い、何も得ない。
特技:ワックスワーク種クリーチャーは基本クリーチャーのすべての特技を失い、ボーナス特技として
《イニシアチブ強化》を得る。
その他の特殊能力:ワックスワーク種クリーチャーは、基本クリーチャーのほとんどの特殊能力を失う。近接攻撃や遠隔攻撃を強化する変則特殊能力は保持している。ワックスワーク種クリーチャーは蝋細工として見えるための
活動停止のモンスターの共通能力を得る。
ワックスワーク種の亜種 Variant Waxworks
以下の亜種はワックスワーク種クリーチャーのテンプレートを変更する。
自我のあるワックスワーク種 Sentient Waxwork
まれに知性のあるクリーチャーのような形をした蝋細工は、自分の心を発達させ、キャラクター・クラスのレベルを得ることができる。
脅威度:通常のワックスワーク種クリーチャーのCRと同じ。
能力値:自我のあるワックスワーク種クリーチャーは3d6の【知力】を持つ。
技能:自我のあるワックスワーク種クリーチャーはヒット・ダイスと【知力】に基づく技能ポイントを得る。
〈変装〉と
〈隠密〉はクラス技能となるが、それ以外のクラス技能は持たない。特定の個人に似せて作られている場合、その個人になりすますための
〈変装〉判定に+10の種族ボーナスを得る。
特技:自我のあるワックスワーク種クリーチャーはヒット・ダイスに基づく特技を遡及して得る。
言語:自我のあるワックスワーク種クリーチャーは共通語を話す(または彫刻家や自律行動する霊の言語を)。
ワックスワーク種キャンドル Waxwork Candle
ワックスワーク種クリーチャーの身体、多くの場合は頭や手から出ている芯に1つ以上の小さな炎が燃えている。本物ではあるが、これらの炎はワックスワーク種クリーチャーの体を消費しない。
脅威度:通常のワックスワーク種クリーチャーのCR+1。
近接:ワックスワーク種クリーチャーの叩きつけ攻撃、持っている1つの肉体攻撃は
着火のモンスターの共通能力を得る。追加の火炎ダメージはワックスワーク種クリーチャーの叩きつけのダメージ・ダイスに等しい。ワックスワーク種クリーチャーはセーヴDCに+2の種族ボーナスを得る。
その他の特殊能力:ワックスワーク種キャンドル・クリーチャーは
照明を得る。
照明(超常)/Illumination:ワックスワーク種キャンドル・クリーチャーの炎は、そのクリーチャーの間合い内で通常の光を生み出し、その距離の2倍以内の光量を1段階上げる(最小5フィート)。ワックスワーク種キャンドル・クリーチャーは自身の火に対する完全耐性を持つが、他の炎に対しては持たない(自分の火によって着火したものを含む)。ワックスワーク種キャンドル・クリーチャーの炎は通常の炎と同じように消すことができる。芯に火が付いていない状態では、
着火能力を失うが、移動アクションとして炎を再点火することができる。
作成法:呪文の必要条件として
プロデュース・フレイムを加える。価格に1,000GPを加える(コストの500GPに)。
作成法
最終更新:2020年11月24日 02:11