剣として棒を拾いあげるほどの子供は皆、それを想像上の
オークに向かって振るい、その頭に振り下ろす。この忌まわしきクリーチャーは至る所におり、世界中の農場や村でこの緑色の肌をした略奪者の物語を耳にすることができる。ある物語では丘から、別の物語では地中深くから湧き出してきた彼らは、土地を蹂躙し、通り道にあるものを何でも破壊する。
オークは粗暴な人型生物だ。通常、人間よりほんのわずか大きいだけだが、遥かに立派な筋肉を備えている。彼らは卑劣でいつも争っており、文明化された種族に対して以上に同族同士で騙し、戦って生きる。
オークは単純な行動規範に従って生きている:強者は須く弱者を――可能ならば武力で――従える、と。この不機嫌な野蛮人は自分の法や動物のような生活、彼らの行える限りの残忍なやり方を、例え同族に対してさえ行うことを好む。彼らは虫のように子を産む。そのため命は軽い。戦いと略奪のために生き、手が届く世界全てが自分達のものだと見なす。
オーク以外のものにとっては幸せなことに、
オークは通常、あまりにも統率がとれていないのでこれが幻想だと気付くことはない。
獣のようで筋骨隆々とした
オークは、身長おおよそ6フィート。その肌の色は暗緑色から血色の悪い肌色、灰色じみた色まで様々だが、髪は手入れされておらず、通常黒い。歯は野生の猪の牙に似た荒々しいものだ。血のように赤い瞳は憎しみに燃えているものの、光に敏感なため強い太陽の光にはすくんでしまう。彼らは暗い地下に住むことを好み、夜になると徘徊する。
オークは戦化粧と儀式的な傷を好み、しばしば戦いの前にこの両方を自らに行う。戦勝の証(多くの場合敵の頭だ)を好み、野営や村での装飾品として活用する。加工されていないものを身につける傾向があり、服を作ることはほとんどなく、粗悪な道具や武器を使う。しかし強力な戦士達は品質のよい鎧を身につけ、うまく作られた武器を手に戦う――これらはいずれも、普通は略奪品や殺した敵から盗んだものだ。
オークは他の人型生物種の多くに比べて寿命が短く、例え戦場で死ななかったとしても、40年生きることもほとんどない。彼らはこの人生の短さを絶え間ない出産で補う。実際
オークの女性は妊娠のたびに複数の子孫を産み落とし、
オークの将軍が率いる軍勢に若く生きのいい
オークを常に補給することになる。
オークは結婚相手の好みにうるさくない。そのため
オーク社会では混血はありふれたことだ。
オークは出会った自分達以外の種族を、ただ憎む――自分達より弱いと感じたものに軽蔑と嘲りの目を向け、自分達に睨みを利かせる恐るべき種族を不快に思う。
ゴブリンや
コボルドといった小さいクリーチャーをいじめるのが大好きで、人間やエルフ、ドワーフより自分達が優れていると感じている。こういった種族の国の征服に、長いこと骨を折っているにもかかわらず。
オークの虜囚となったクリーチャーは酷い目に遭う。すぐに死ねれば、運がよい。すぐに死ななかった捕虜は奴隷となり、来訪者に売られたり疲労で死ぬまで捕らえた
オークに使役される。多くの囚人が捕縛者に食べられてしまう。その一方でそれ以外のものは
オークにとっての娯楽として扱われる。野獣や他の奴隷と戦う以外には死しか期待できない、戦いのために掘られた穴に投げ込まれるのである。
オークは生まれつき乱暴で、社会のどこであれ戦いを引き起こすであろう考えが蔓延している。
オークの指導者は(挑戦し、個人的な戦いで打ち負かすといった)威圧と暴力でその地位に至った。
オークはその勇気を示す戦傷を持つ将軍や族長を尊敬する。しかしそれはより若い成長株が年長者の地位に取って代わるまでの話だ。序列が低い場合、
オークは支配下における弱者を探す。
ゴブリンや戦いで捕らえた虜囚といった他の人型生物は、弱い
オークの残忍さの矛先を向けられる。
強力な
オークが反乱を起こしている間、族長が別の部族と覇権を争うことさえある。戦闘で強力な
オーク軍を率いる権力は、宴や儀礼戦闘に多くの日数を費やすことで得られる。族長間の決闘で族長の両方が死んだときには、大軍勢も散り散りになってしまう。強力な族長を殺し、文化的な国を侵略する機会を失った結果、2~3の部族がいつまでも互いに恨みを抱き続けることさえある。
オークは日光を嫌うため、集落は地下にある不規則に広がる洞窟に存在することが多い。彼らは他の種族――特にドワーフ――が作った複雑な建造物を自分のものだと主張することで知られ、根絶することは難しい。地上に住むときには、太陽から逃れられる避難所となる場所を探し、深い森や狭い丘に避難する。時に
オークは地上に住む者たちから奪った街の所有権を主張し、自らを傷つける陽光のきらめきから逃れるために、建造物や下水道を避難所として用いる。
ほとんどの
オークは魔法の神秘や超越的な宗教的疑問に注意を払わない。ただし
オークの占い師や呪術医によるものは例外だ。
オークの戦士のように、
オークの占い師や呪術医は暴力と威圧によって社会的な地位を獲得する。そして将軍や族長は普通、超自然的な力と意思疎通する珍しい技術と力を備えるものに価値を見出す程度には賢い――しかしそれも、彼らが部族の頂点にとどまり続ける手助けとなる限りにおいての話だ。
オークの完全なデータは Bestiary の該当する項目に掲載されている。
以下の特技は
オークが一般的に使用するものだが、他の種族も修得することができる。
君は自分でけしかけたクリーチャーの角や牙を使って身を守ることができる。
前提条件:基本攻撃ボーナス+1。
利益:
角用引き具を用いてけしかける際、君はACに+1の盾ボーナスを得る。
君がけしかけた動物が突撃する際、君は自らの攻撃に乗騎の運動量を乗せることができる。
前提条件:
《角獣の乗り手》、基本攻撃ボーナス+1。
利益:
角用引き具を用いてけしかける際、君がけしかけたクリーチャーによって行われた突撃の目標に対して近接攻撃を行う待機アクションを使用しているなら、君は突撃によるボーナスを攻撃ロールに得るとともに、その攻撃で与えるダメージは2倍になる(ランスの場合は3倍)。この利益は《猛突撃》の利益と累積しない。
儀式による傷は君をより恐ろしい存在とする。同じ傷を持つ仲間は、君の近くにいるとより大胆になる。
利益:君は
〈威圧〉判定に+2のボーナスを得る。君はこの特技を持つ仲間に隣接している限り、意志セーヴィング・スローに+2の士気ボーナスを得る。突撃する際、君がこの特技を持つ仲間に隣接したマスから突撃を開始するならば、この意志セーヴへのボーナスは君の次のターンの開始時まで持続する。
君は憎まれる。その憎しみが君をたぎらせる。
利益:君は自分に対して適用される憎悪種族特徴あるいは得意な敵クラス特徴を持つクリーチャーに対して、攻撃ロールとダメージ・ロールに+1のボーナスを得る。例えば、オークは全てのドワーフと、得意な敵に人型生物(オーク)を選択するレンジャーにこのボーナスを得る。
ゴーテックと呼ばれる大きな乗用獣は、扱うのに特別な装備が必要となる。
市価 50GP;重量 75ポンド
この特殊な鞍はオークが乗騎の
ゴーテックにまたがれるように作られている。大きな革製の紐がこの獣の腰と首に巻かれ、鞍を固定している。この鞍にはオークの腰に巻き付ける紐がついていて、荒々しい衝突のさなかにも騎乗し続けられるようになっている。
市価 30GP;重量 20ポンド
この単純な引き具は基本的に革の鞭そのもので、戦闘員の腕と超大型サイズ以上の動物(
ゴーテックなど)の牙や角に取り付ける。角用引き具を取り付けたり外したりする行為は標準アクションであり、機会攻撃を誘発する。角用引き具にはジャヴェリンを12本収められる筒が1つ付いている。角用引き具を使用しているクリーチャーは、騎乗中に戦闘したり呪文を発動する際に受ける全てのボーナスとペナルティを受け、乗騎をけしかける以外は手を用いる行動を行えなくなる。乗騎が戦闘で倒れても、角用引き具を使用しているクリーチャーは固定されたままだが、DC25の
〈騎乗〉判定に成功すれば軟着陸することができる。角用引き具を使用しているクリーチャーが
気絶状態に陥ったとしても固定されたままだが、乗騎が移動したラウンド毎に、乗騎の
蹂躙によるダメージを(もしあれば)受ける。
これらのアイテムは主に
オークが作り、使用する。しかしだれでも作成し購入することができる。
アンブッシュ・コールドロン
この大きく煤けた大釜には、一直線上の向かい側に輪が2組取り付けられている。この輪の中を大きな柄が通されていて、2人でこの大釜を持ち運びできるようになっている。この馬鹿でかい鍋の内側には焼け焦げたかすが残っていて、さわるとネバネバしていて、腐った臭いを漂わせている。1日1回、
オーク100体までの軍勢でこの大釜で作られたどろりとしたスープあるいは粥を消費することができる。この食事により、
オークは不気味なほど密やかになり、追跡されにくくなる。以降2時間の間、全ての地上移動において、この軍勢はほとんど痕跡を残さない。クリーチャーがこの軍勢の痕跡を見つけるために
〈生存〉判定を試みる際、この効果により
オークの集団が移動した数によるDCへのペナルティは無視される。
オークでないものがこのスープや粥をひとすくいでも口にしたなら、直ちに以降10分の間
吐き気がする状態となる上、この利益を一切得られない。
ウォー・ドラムズ・オヴ・サヴィッジリー
オークは敵の皮膚を太鼓の皮、大腿骨をばちとして、殺した敵の肉体をこのヤカンに似た太鼓に作り替える。太鼓は肩から背中にかけられるように紐が取り付けられていて、使用者は歩きながら演奏することができる。
戦闘中に
ウォー・ドラムズ・オヴ・サヴィッジリーをリズムよく打ち鳴らすと、60フィート以内にいて太鼓の音を聞くことのできる使用者の仲間は皆、
レイジ呪文の効果を得る。この効果は使用者が演奏を続ける限り持続するが、演奏を止めると、1日の間再びこの効果を開始することはできない。太鼓の演奏を開始した後、演奏が続いている間に60フィート以内に入ってきた仲間もまた、この効果を得ることができる。太鼓の効果範囲から出た仲間は一時的にこの効果を失うが、太鼓の効果範囲に戻ると再びこの効果を得る。
使用者がバードの呪芸の一部として
ウォー・ドラムズ・オヴ・サヴィッジリーを使用すると、使用者のバードの呪芸が持続している限り、
レイジ効果から受けるACへのペナルティを与えることがなくなる。
クラッシング・ブーツ
この分厚く頑丈な靴は
ゴーテックの革で作られている。使用者は突撃の際、攻撃ロールに+2の強化ボーナスを得る。加えて、1日1回、使用者が大型サイズかそれより小さいクリーチャーに攻撃を命中させたなら、使用者はその敵を10フィート吹き飛ばすことができる。その敵は使用者からまっすぐ投げられると、移動の最後に地面に倒れて
伏せ状態になる。障害物は敵の移動を妨げ、敵と障害物は互いに1d6ポイントのダメージを受ける。その後敵は、障害物に隣接する誰にも占められていない空間で倒れて伏せ状態となる。
ゴーテック・マスクス
(
Gorthek Masks/ゴーテックの仮面)
市価 5,800GP;
装備部位 なし;
術者レベル 12;
重量 75ポンド;
オーラ 中程度・変成術
これは打ち伸ばした鋼鉄でできた2つの仮面で、一方は
ゴーテックの顔用、もう一方はオークの御者の顔に合うように作られている。御者と
ゴーテックをつなぐため、
ゴーテック・マスクスはそれぞれの使用者の顔に永続的に張り付いてしまう。この魔法は
ゴーテック・マスクスがオーク1体と
ゴーテック1体に使用された時にのみ機能する。
ゴーテック以外の
動物には機能しない。オークでない
人型生物に効果を示す可能性が60%だけある――永続的に取り付けられるまで、この仮面が機能するかどうかはわからない。
ゴーテックの仮面は恐ろしい牙、鱗、その他のより恐ろしく見える特徴が描かれている。この仮面をつけた
ゴーテックは、武器破壊戦技や物体を破壊しようとした際、突き刺し攻撃で硬度を5点まで無視する。乗り手以外のクリーチャーは、つながりを持った
ゴーテックに対する
〈動物使い〉判定に-10のペナルティを受ける。
スパイクボーンズ
(
Spikebones/トゲの骨)
市価 22,000GP;
装備部位 なし;
術者レベル 7;
重量 2ポンド;
オーラ 中程度・変成術
スパイクボーンズは漂白した人型生物の骨――通常、あばら骨、頸椎、指の骨など――をまとめたもので、人型生物の皮膚と結合組織で作られた粗野なポーチに入れられている。1日3回、標準アクションとして
スパイクボーンズを地面に叩きつけることで、危険なトゲで覆われた範囲を作り出すことができる。骨のような色と形をしたこの鋭い突起物は、
スパイク・グロウス呪文として機能する。トゲは連続した10フィート四方を覆うが、使用者が作成する際にその形を決定する。トゲは3時間の間維持され、その後かき消えて魔法の力で
スパイクボーンズのポーチの中に戻ってくる。
バナー・オヴ・ザ・ラッシング・ホード
バナー・オヴ・ザ・ラッシング・ホードはボロボロの布でできた旗で、通常、幅が3フィートで高さ6フィート。オークの部族あるいは軍隊の図案や記章が描かれている。杖につけて運ぶことも、地面に突き立てた棒に取り付けることもでき、大きな獣の締め具にぶら下げることもできる。この旗から60フィート以内にいる仲間は、
《突き飛ばし強化》と
《蹴散らし強化》の利益を得る。地面に突き立てる場合、支える人は不要だが、倒れたり敵に触れられたりすると、使用者の仲間が取り返して再度立て直すまでその効果を失う。
オークの指揮官 Orc Commanders
小さな部隊の指導者は彼らが率いるありふれた
オークの戦士と比べてさほど賢くもずるくもない――たんに、ちょっと力が強くて宝や奴隷の中から最もいい取り分を取ることができ、部下の
オークを支配することができるに過ぎない。
オークの指揮官は威圧で仲間を従え、部下を死に追いやることを恐れない。
防御
AC 13、接触9、立ちすくみ13(-1【敏】、+4鎧)
HP 30(3d10+9)
頑健 +5、
反応 +0、
意志 +1([恐怖]に対して+1)
防御能力 凶暴性、
武勇+1
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のスピア +10(1d8+9/×3)またはファルシオン +9(2d4+9/18~20)
遠隔 ジャヴェリン +2(1d6+6)
戦術
戦闘前 オークの軍曹は
ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクスを飲む。
基本データ ブルズ・ストレンクスの効果を受けていない場合、オークの軍曹のデータは以下のとおり。
近接 高品質のスピア +8(1d8+6/×3)、またはファルシオン +7(2d4+6/18~20);
遠隔 ジャヴェリン +2(1d6+4);
【筋】19;
CMB +7;
CMD 16;
技能 〈威圧〉+10。
一般データ
防御
AC 17、接触13、立ちすくみ14(+3【敏】、+4鎧)
HP 42(5d10+10)
頑健 +8、
反応 +5、
意志 +0([恐怖]に対して+1)
防御能力 凶暴性、
武勇+1
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 ファルシオン +8(2d4+4/18~20)
遠隔 コンポジット・ロングボウ +9/+9(1d8+4/×3)
特殊攻撃 武器修練(弓+1)
一般データ
オークの秘法師 Orc Mystic
オークのパンテオンに属する粗暴な神々と交信することのできる
オークの秘法師は、通常の
オークよりずっと信心深い。しかし、秘法師の神々との関係は敬虔さや学究的なものではない――神は、神の不浄な贈り物を通して注がれる血に過ぎないのだ。
防御
AC 15、接触9、立ちすくみ15(-1【敏】、+6鎧)
HP 20(3d8+3)
頑健 +5、
反応 +1、
意志 +5
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 バトルアックス +5(1d8+3/×3)
遠隔 ジャヴェリン +1(1d6+3)
特殊攻撃 負のエネルギー放出4回/日(DC12、2d6)
領域の擬似呪文能力 (術者レベル3;精神集中+4)
4回/日―悪の手(1ラウンド)、写し身(3ラウンド)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル3;精神集中+4)
戦術
一般データ
オークは他の多くの種族とは異なったやり方で信仰する。それは部族によって多様な、政治的な伝統にしたがったものだ。神々は
オークが愛する火、破壊、奴隷制その他のものについて語る。しかし“血神”を信仰する部族の特定の捧げ物や祈祷は、異なる部族が“破壊者”に与えるものと同じかもしれない。
オークはこういった差異にほとんど興味を示さない。襲撃する村、虐殺する人がいるなら、宗教的な論争は焦点にならない。
部族に2人以上の秘法師がいることはほとんどないが、秘法師が信仰魔法のやり方を複数の弟子に教えることも希にある。これらの弟子は事実上、秘法師の奴隷であり、指導の間に顔を叩かれ食事を抜かれる。部族内の自分の地位を奪おうとする野心家の信徒を秘法師が殺すことは珍しいことではない。
オークの異才 Orc Prodigies
賢い、あるいは芸術的な
オークは非常に珍しく、その技術で仲間を奮起させる――あるいは粗暴な部族の仲間よりも優位に立とうとする。
防御
AC 16、接触13、立ちすくみ13(+3【敏】、+3鎧)
HP 25(4d8+4)
頑健 +0、
反応 +7、
意志 +0
防御能力 凶暴性、
直感回避、
身かわし、
罠感知+1
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のショート・ソード +7(1d6+3/19~20)またはダガー +6(1d4+4/19~20)
遠隔 ダガー +6(1d4+3/19~20)
特殊攻撃 急所攻撃+2d6
一般データ
防御
AC 15、接触11、立ちすくみ14(+1【敏】、+4鎧)
HP 25(4d8+4)
頑健 +1、
反応 +6、
意志 +4;
バードの呪芸、[言語依存]、および[音波]に対して+4
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のシミター +7(1d6+3/18~20)
遠隔 ジャヴェリン +4(1d6+3)
特殊攻撃 呪芸呪芸12ラウンド/日(打ち消しの調べ、散逸の演技、自信鼓舞の呪芸+2、勇気鼓舞の呪芸+1、鼓舞する打撃)
修得バード呪文 (術者レベル4;精神集中+6)
一般データ
オークの探索者 Orc Seekers
どんなオークの部隊も、敵を最初に見つける偵察や
ゴーテックの乗り手といった専門技術の持ち主を必要とする。
防御
AC 18、接触14、立ちすくみ14(+1回避、+3【敏】、+4鎧)
HP 49(6d10+12)
頑健 +6、
反応 +8、
意志 +3
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のバトルアックス +10/+5(1d8+3/×3)
遠隔 +1コンポジット・ショートボウ +10/+5(1d6+4/×3)
特殊攻撃 戦闘スタイル(“弓術”)、
得意な敵(ドワーフ+4、人間+2)
準備済みのレンジャー呪文 (術者レベル3;精神集中+4)
一般データ
防御
AC 19、接触10、立ちすくみ19(+9鎧)
HP 64(7d10+21)
頑健 +8、
反応 +3、
意志 +3
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 +1ランス +12/+7(1d8+7/×3)
遠隔 ジャヴェリン +7/+2(1d6+4)
特殊攻撃 キャヴァリアーの突撃、
挑戦(+7、+2、3回/日)、
旗印+2/+1
一般データ
オークの支配者 Orc Rulers
オークの部族や群れの指導力は、最高の知性や抜け目のなさではなく、最も強いものに与えられる。
防御
AC 15、接触11、立ちすくみ13(-2激怒、+1反発、+2【敏】、+4鎧)
HP 86(7d12+35)
頑健 +9、
反応 +4、
意志 +2
防御能力 凶暴性、
直感回避強化、
罠感知+2;
ダメージ減少 1/―
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 +1ファルシオン +14/+9(2d4+10/18~20)、
噛みつき +8(1d4+3)または高品質のショートスピア +14/+9(1d6+9)
遠隔 ジャヴェリン +9/+4(1d6+6)
特殊攻撃 激怒(18ラウンド/日)、
激怒パワー(
獣の憤怒、
威圧の眼光、
筋力招来+7)
戦術
戦闘前 オークの将軍は戦闘前に激怒を使用する。
一般データ
防御
AC 24、接触13、立ちすくみ21(+3【敏】、+11鎧)
HP 99(10d10+40)
頑健 +9、
反応 +6、
意志 +1([恐怖]に対して+3)
防御能力 凶暴性、
武勇+3
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 +1オーク・ダブル・アックス +18/+13(1d8+9/19~20/×3)または
+1オーク・ダブル・アックス +16/+11(1d8+9/19~20/×3)、
+1オーク・ダブル・アックス +16(1d8+5/19~20/×3)
遠隔 高品質のコンポジット・ショートボウ +15/+10(1d6+5/×3)
特殊攻撃 武器修練(斧+2、弓+1)
一般データ
オーク部族における秘術呪文の使い手はしばしば呪術医と呼ばれる。多くの呪術医はウィッチだが、
ソーサラーやメイガスもいる。
オークの呪術医 CR8 Orc Witch Doctor
防御
AC 17、接触13、立ちすくみ15(+1反発、+2【敏】、+4鎧)
HP 94(9d6+60)
頑健 +7、
反応 +6、
意志 +10;苦痛に対して+2
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のダガー +6(1d4+1/19~20)
遠隔 スリング +6(1d4+1)
特殊攻撃 呪術(
荒廃[90フィート]、
魔女笑い、
邪眼[-4、4ラウンド]、
不運[2ラウンド]、
まどろみ[9ラウンド])
準備済みのウィッチ呪文 (術者レベル9;精神集中+10)
戦術
一般データ
守護者から呪文を賜るために、呪術医は自分に傷をつける。これは
オークのウィッチでは一般的に行われていることだが、
オーク以外ではほとんど見られない。呪術医はこの儀礼的な傷からくる痛みを堪えることで力を引き出す。この傷はまた、肉体的な防護の尺度ともなる。
呪術医が身につける凄まじい呪物の仮面は木から削り出されたもので、粘ついた人や動物の欠片、通常血や軟骨で飾られている。ほとんどの呪術医は魔法を使ったり他の
オークとやり取りするときにいつも身につける。しかし戦闘や、呪文を準備するために仮面を通して守護者と語らうときにのみ身に付けることを好むものもいる。
ほとんどの
オーク部族は信仰魔法に大きな敬意を払うため、呪術医は秘術魔法に加えて、わずかながら信仰魔法を使える方法を学ぶ――あるいは、自分の呪文が神々から授けられた振りをする。秘法師と呪術医との間の確執は多くの部族内で衝突を生み出し、ほとんどの
オークは秘法師の側に着く。しばしば、こういった確執は支配権争いに発展する。
このがっしりした四足獣は分厚くしわの寄った肌、曲がった角を持つ。毛むくじゃらであるが故に、
ライオンのような顔に見える。
ゴーテック CR7 Gorthek
XP 3,200
真なる中立/大型サイズの
動物
イニシアチブ -1;
感覚 暗視60フィート、
夜目;
〈知覚〉+12
防御
AC 18、接触8、立ちすくみ18(+10外皮、-1サイズ、-1【敏】)
HP 85(9d8+45)
頑健 +13、
反応 +5、
意志 +3
ダメージ減少 5/―
攻撃
移動速度 40フィート
近接 突き刺し +16(2d6+16)
接敵面 10フィート;
間合い 5フィート
特殊攻撃 強力突撃(突き刺し、4d6+22)、
蹂躙(2d6+16、DC25)
一般データ
生態
出現環境 温暖/丘陵および平地
編成 単体、2体、または群れ(3~12)
宝物 なし
ゴーテックが自然界で出会う獣の中で最も怒りやすい獣の1つであることは間違いない。太古のバイソンと怒りやすいライノセラス(サイ)を無理矢理組み合わせたような姿をしている(しかし
ライオンのような頭部からは、山羊のような角が生えている)ゴーテックは、非常に力が強く、傷つけるのが困難なほど異常な頑丈さを持つ。その分厚い破城槌のような頭部と強力な身体のために、特にイライラして全力で突進してきたときなど、彼らは恐ろしい敵となる。
ゴーテックは小さな群れで移動することが多い。彼らは僻地の温順な草地やまばらに樹木の茂る丘を移動して草を食む。ゴーテックが危険――ほぼ何にでも、他のゴーテックでさえも含まれる――を察知すると、全力で突撃し、敵を吹き飛ばそうとする。
オークの部族はゴーテックを子供の頃から育て、戦争における生ける攻城兵器として扱う。将来ゴーテックに乗るものは非常に若い頃からこのクリーチャーと親密な絆を結ぶ。可能であれば、その絆をより強いものとするために
ゴーテック・マスクスを使用する。戦闘中に騎乗する際、オーク1体が専用に作られた鞍にまたがる。この鞍は大きな角の後ろに取り付けられ、トゲの付いた手綱でゴーテックを操る。
ゴーテックの雄の成体は、立つと腰までの高さが7フィートで、重量はおおよそ9,000ポンド。
《獣の乗り手》特技を持つオークは、ゴーテックを
動物の相棒や乗騎として選択することができる。
開始時のデータ:
サイズ 中型;
AC +4外皮;
移動速度 40フィート;
攻撃 突き刺し(1d8);
能力値 【筋】16、【敏】11、【耐】13、【知】2、【判】10、【魅】5;
その他の特殊能力 暗視60フィート、
夜目。
7レベルでの成長:
サイズ 大型;
AC +3外皮;
攻撃 突き刺し(2d6);
能力値 【筋】+8、【敏】-2、【耐】+4;
特殊攻撃 “
強力突撃”(突き刺し、4d6+【筋力】修正値の2倍)。
以下に、よくある
オークの襲撃部隊や部隊の組み合わせを示す。
戦隊(CR6) Squad
2体の軍曹に率いられた
オークの戦隊は、村、隊商、前哨地の襲撃に向かう。
オークの軍曹(2) CR2 Orc Sergeants
XP 各600
HP 各30
オーク(9) CR1/3 Orcs
XP 各135
HP 各6
破壊隊(CR8) Demolition Crew
ゴーテックの乗り手は敵に突撃し建造物を破壊する――敵が叫びながら逃げ惑うのを見て楽しむ。
防御
AC 20、接触9、立ちすくみ20(+11外皮、-1サイズ)
HP 各51(6d8+24)
頑健 +9、
反応 +5、
意志 +2;心術に対して+4
防御能力 身かわし
攻撃
移動速度 40フィート
近接 突き刺し +11(2d6+12)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 強力突撃(突き刺し、4d6+16)
一般データ
【筋】26
【敏】11
【耐】18
【知】2
【判】10
【魅】5
基本攻撃 +4;
CMB +13(+15突き飛ばしまたは武器破壊);
CMD 23(対突き飛ばしまたは武器破壊25)
特技 《強打》、
《突き飛ばし強化》、
《武器破壊強化》
技能 〈知覚〉+9
その他の特殊能力 リンク、呪文共有、芸(「攻撃しろ」[全クリーチャー]、「来い」、「守れ」、「後に続け」、「番をしろ」、「調べろ」、「待て」、「働け」)
ゴーテックの騎手(2) CR6 Gorthek Riders
XP 各2,400
HP 各64
戦闘集団(CR9) Warband
オークの戦闘集団は虐殺と窃盗のために生きる。リーダーといえども、戦闘で突撃するチャンスをこらえるよう部下達に指示することは難しい。
オークの副官 CR4 Orc Lieutenant
XP 1,200
HP 42
オークの軍曹(2) CR2 Orc Sergeants
XP 各600
HP 各30
オークの秘法師 CR2 Orc Mystic
XP 600
HP 20
オークの陣太鼓士 CR3 Orc War Drummer
XP 800
HP 25
オーク(20) CR1/3 Orcs
XP 各135
HP 各6
最終更新:2022年01月17日 00:41