シェリアックス

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*シェリアックス(Cheliax) #image(http://www29.atwiki.jp/prdj?cmd=upload&act=open&pageid=555&file=Cheliax.jpg,width=100,center) ''シェリアックス''は、[[内海]]北岸である[[アヴィスタン]]大陸の南西部に位置する帝国であり、現在内海地域最強の国家の一つであるが、地獄界ヘルのデヴィルの支配を受けている。 ***歴史 3007AR、[[タルドール]]の最も西にある植民地としてシェリアックスが創設される。 4081AR、本国と[[カディーラ]]との戦争に乗じ、シェリアックの総督 Aspex the Even-Tongued による征服が始まる。[[イズガー]]と[[ガルト]]を支配下におさめ、[[エイローデン]]の教会の誘致に成功し、シェリアックスは強国としての運命を歩み始める。その後、南は[[サルガーヴァ]]、北は[[ヴァリシア]]、アルカディア海を越えてはるかな[[アルカディア]]大陸まで、その勢力を急激に広げていった。 4606AR、守護神であるエイローデンが死亡。空白になった権力を巡り、内戦が始まる。 4632AR、[[モルスーン]]が離反。北方のヴァリシアとの連絡が絶たれ、コルヴォーサ市も独立都市国家となる。 4640AR、デヴィルと手を結んだスルーン家 House Thrune の女王 Abrogail I が勝利を収め、シェリアックスは悪魔の国となる。悪魔の勝利を影から支えた[[ニダル]]は属国から対等の同盟国となる。国体の変化を嫌ったガルト、[[アンドーラン]]、サルガーヴァ、アルカディア大陸の Anchor’s End が離反する。しかし、国土の半分近くを失ったとはいえ、シェリアックスは未だ[[ゴラリオン]]最大の国家の一つである。 ***政治 現在の支配者はスルーン家の支配が始まってから6代目の Queen Abrogail II である。初代女王の孫である彼女はわがままで甘やかされた少女だが、この数十年のスルーン家で最も鋭敏で剣呑な政治的闘士であり、先任者が暗殺死と不審死ばかり遂げてきたこの6代の中では、すでにその治世は2番目に長い。摂政は彼女の祖母も補佐してきたピット・フィーンドの General Gorthoklek。普段は人間の姿をしているが、圧倒的な悪と力のオーラを放っている。彼の力に影響されないのは女王ただ1人であり、女王に助言を与えはするが、この国の政治の方向を決めているのは女王その人である。女王の教師として、[[アスモデウス]]からエリニュスの Contessa Lrilatha が派遣されている。[1][2] 帝都エゴリアン Egorian の政府では、デヴィルと従属的な地位にいる人間が共に働いている。 ヘルナイト Hellknights は法の執行機関である。公的機関ではなく、女王の特許状によって権利と義務と責任を定められている団体だが、国中に城砦を置き、犯罪者を摘発している。多くの者は悪属性ではないが、この組織に長く身を置いて秩序の敵と戦ううちに、冷酷な精神を持つようになる者が多い。伝説によれば、最初のヘルナイトは[[サーレンレイ]]に仕える騎士であったというが、初代女王Abrogail I とフィーンドの同盟者を討つべく突撃し、女王の面前に達した時、その地獄の美しさに打たれて剣を捧げてしまったという。ただしこの物語が事実であるという証拠はない。 異端審問官 Inquisitor はこの国の秘密警察である。アスモデウス教会の1部門であり、不浄なる秩序にはびこる病毒を駆除すべく国中に密偵網を張り巡らせている。多くの者は彼らに関わりあうことを恐れ、彼らの鉄の仮面と黒いローブを見ると顔を伏せる。 ***住民 シェリアックスの住民の多くは人間([[シェリアックス人]])である。住人たちのほとんどは実際にデヴィルを見たことがない(あるいは自分が見たものがデヴィルであると知らない)。しかし、アスモデウス律法 the Asmodean Disciplines によって、生活の隅々にまで複雑な規制のタペストリーを張り巡らせられている。 社会のピラミッドの最下層は奴隷である。シェリアックスの巨大な奴隷市場には債務者、犯罪者、単に運が悪かった者、権利剥奪された貴族などが売られている。その上は農奴、労働者、職人、商人、富豪、貴族と続く。貴族層は、エイローデンの時代から続いている旧貴族と、スルーン家によって取り立てられ悪魔を熱烈に信仰する新貴族に分かれる。これら全ての上にアスモデウス教会が立ち、ピラミッドの頂点にはスルーン家が立つ。シェリアックスの人々は非常に野心的であり、今の境遇から上の階層へ抜け出そうとあがいている。このピラミッドの外側にいるのは、独自の階梯を持つヘルナイト、異端審問官や、さまざまな地獄の修道会のモンクたちである。[2] ''アスピス協会''the Aspis Consortium はかつて旧都ウエストクラウンで設立された商業シンジケートであり、アヴィスタンとガルーンド北部で国境にとらわれずに活動している。外部の者や雇われているだけの者のほとんどは、協会を他の商人団体と同様のものだと考えているが、実際は密輸や奴隷貿易など不法な活動から、競争相手の船を沈めたり疫病や戦争を起こして市場のコントロールすることまで辞さない、利益を上げるためなら何でも行う集団である。[3] ***宗教 アスモデウス教が国教である。一般人はアスモデウスの聖日を祝い、教会に通うが、内心では他の神を信奉するものが多い。新貴族たちは出世の手段として熱心に宗教活動に傾倒する。 他の神に対しては意外なほど寛大であり、アスモデウスと体制に反対する言論をせず、聖職者の登録をするのなら活動が認められている。[[アーバダー]]、[[エラスティル]]は田舎の町村では一般的で、もともとシェリアックスの神である[[アイオーメディ]]は非常に人気があり、ヘルナイトの中に多くの信者を擁する。[[サーレンレイ]]の信者は稀だが、アスモデウスと共に[[ロヴァググ]]と戦った仲であるため歓迎を受ける。 ただし、混沌属性の神、デーモン、アスモデウス以外のデヴィルに対する信仰は死を以って禁じられている。[2] ***参考文献 [1] Erik Mona et al. (2008). Campaign Setting, p. 136. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1 [2] Jonathan H. Keith et al. (2008). Cheliax Empire of Devils, p. 4. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-191-4 [3] Crystal Frasier et al. (2010). Faction Guide, p. 8. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-221-0
*シェリアックス(Cheliax) #image(http://www29.atwiki.jp/prdj?cmd=upload&act=open&pageid=555&file=Cheliax.jpg,width=100,center) ''シェリアックス''は、[[内海]]北岸である[[アヴィスタン]]大陸の南西部に位置する帝国であり、現在内海地域最強の国家の一つであるが、地獄界ヘルのデヴィルの支配を受けている。 ***歴史 3007AR、[[タルドール]]の最も西にある植民地としてシェリアックスが創設される。 4081AR、本国と[[カディーラ]]との戦争に乗じ、シェリアックの総督 Aspex the Even-Tongued による征服が始まる。[[イズガー]]と[[ガルト]]を支配下におさめ、[[エイローデン]]の教会の誘致に成功し、シェリアックスは強国としての運命を歩み始める。その後、南は[[サルガーヴァ]]、北は[[ヴァリシア]]、アルカディア洋を越えてはるかな[[アルカディア]]大陸まで、その勢力を急激に広げていった。 4606AR、守護神であるエイローデンが死亡。空白になった権力を巡り、内戦が始まる。 4632AR、[[モルスーン]]が離反。北方のヴァリシアとの連絡が絶たれ、コルヴォーサ市も独立都市国家となる。 4640AR、デヴィルと手を結んだスルーン家 House Thrune の女王 Abrogail I が勝利を収め、シェリアックスは悪魔の国となる。悪魔の勝利を影から支えた[[ニダル]]は属国から対等の同盟国となる。国体の変化を嫌ったガルト、[[アンドーラン]]、サルガーヴァ、アルカディア大陸の Anchor’s End が離反する。しかし、国土の半分近くを失ったとはいえ、シェリアックスは未だ[[ゴラリオン]]最大の国家の一つである。 ***政治 #image(http://www29.atwiki.jp/prdj/?cmd=upload&act=open&page=%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&file=PZO1111-Cheliax.jpg,width=400) 現在の支配者はスルーン家の支配が始まってから6代目の Queen Abrogail II である。初代女王の孫である彼女はわがままで甘やかされた少女だが、この数十年のスルーン家で最も鋭敏で剣呑な政治的闘士であり、先任者が暗殺死と不審死ばかり遂げてきたこの6代の中では、すでにその治世は2番目に長い。摂政は彼女の祖母も補佐してきたピット・フィーンドの General Gorthoklek。普段は人間の姿をしているが、圧倒的な悪と力のオーラを放っている。彼の力に影響されないのは女王ただ1人であり、女王に助言を与えはするが、この国の政治の方向を決めているのは女王その人である。女王の教師として、[[アスモデウス]]からエリニュスの Contessa Lrilatha が派遣されている。[1][2] 帝都エゴリアン Egorian の政府では、デヴィルと従属的な地位にいる人間が共に働いている。 ヘルナイト Hellknights は法の執行機関である。公的機関ではなく、女王の特許状によって権利と義務と責任を定められている団体だが、国中に城砦を置き、犯罪者を摘発している。多くの者は悪属性ではないが、この組織に長く身を置いて秩序の敵と戦ううちに、冷酷な精神を持つようになる者が多い。伝説によれば、最初のヘルナイトは[[サーレンレイ]]に仕える騎士であったというが、初代女王Abrogail I とフィーンドの同盟者を討つべく突撃し、女王の面前に達した時、その地獄の美しさに打たれて剣を捧げてしまったという。ただしこの物語が事実であるという証拠はない。 異端審問官 Inquisitors はこの国の秘密警察である。アスモデウス教会の1部門であり、不浄なる秩序にはびこる病毒を駆除すべく国中に密偵網を張り巡らせている。多くの者は彼らに関わりあうことを恐れ、彼らの鉄の仮面と黒いローブを見ると顔を伏せる。 ***住民 シェリアックスの住民の多くは人間([[シェリアックス人]])である。住人たちのほとんどは実際にデヴィルを見たことがない(あるいは自分が見たものがデヴィルであると知らない)。しかし、アスモデウス律法 the Asmodean Disciplines によって、生活の隅々にまで複雑な規制のタペストリーを張り巡らせられている。 社会のピラミッドの最下層は奴隷である。シェリアックスの巨大な奴隷市場には債務者、犯罪者、単に運が悪かった者、権利剥奪された貴族などが売られている。その上は農奴、労働者、職人、商人、富豪、貴族と続く。貴族層は、エイローデンの時代から続いている旧貴族と、スルーン家によって取り立てられ悪魔を熱烈に信仰する新貴族に分かれる。これら全ての上にアスモデウス教会が立ち、ピラミッドの頂点にはスルーン家が立つ。シェリアックスの人々は非常に野心的であり、今の境遇から上の階層へ抜け出そうとあがいている。このピラミッドの外側にいるのは、独自の階梯を持つヘルナイト、異端審問官や、さまざまな地獄の修道会のモンクたちである。[2] ''アスピス協会''the Aspis Consortium はかつて旧都ウエストクラウンで設立された商業シンジケートであり、アヴィスタンとガルーンド北部で国境にとらわれずに活動している。外部の者や雇われているだけの者のほとんどは、協会を他の商人団体と同様のものだと考えているが、実際は密輸や奴隷貿易など不法な活動から、競争相手の船を沈めたり疫病や戦争を起こして市場のコントロールすることまで辞さない、利益を上げるためなら何でも行う集団である。[3] ***宗教 アスモデウス教が国教である。一般人はアスモデウスの聖日を祝い、教会に通うが、内心では他の神を信奉するものが多い。新貴族たちは出世の手段として熱心に宗教活動に傾倒する。 他の神に対しては意外なほど寛大であり、アスモデウスと体制に反対する言論をせず、聖職者の登録をするのなら活動が認められている。[[アーバダー]]、[[エラスティル]]は田舎の町村では一般的で、もともとシェリアックスの神である[[アイオーメディ]]は非常に人気があり、ヘルナイトの中に多くの信者を擁する。[[サーレンレイ]]の信者は稀だが、アスモデウスと共に[[ロヴァググ]]と戦った仲であるため歓迎を受ける。 ただし、混沌属性の神、デーモン、アスモデウス以外のデヴィルに対する信仰は死を以って禁じられている。[2] ***参考文献 [1] Erik Mona et al. (2008). Campaign Setting, p. 136. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1 [2] Jonathan H. Keith et al. (2008). Cheliax Empire of Devils, p. 4. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-191-4 [3] Crystal Frasier et al. (2010). Faction Guide, p. 8. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-221-0

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