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PG/腐肉の冠 - (2015/05/10 (日) 04:35:24) の編集履歴(バックアップ)


腐肉の冠プレイヤーズ・ガイド

 ゴラリオンのいたる処で、暗闇の片隅に潜むぼんやりとした影の姿が語られている――子供の寝台脇で伝えられる物語には月が正しき位置にある時だけ現れる残忍なけだものが登場し、炉辺で話される伝説は人の精神がその実在を知ることに耐えられない、計り知れないこの世のものならぬ存在を伝える。それらは、家族の牛の血が何処に消えたかについて説明したり、内海地域のあらゆる墓地でクレリックが適切なファラズマの儀式を行うのになぜそこまで時間をかけるのかを説明する伝説である。アブサロムやウエストクラウンにではそれらは単なる怖い話と決め付けることもできるが、ウースタラヴでは真夜中の不気味な物音を立てるものが真実だと誰もが知っている。
 腐肉の冠アドベンチャー・パスにおいて、PCたちが国の将来を決定するであろう冒険を行うにつれ、夜の恐怖は疑う余地の無い現実となってゆく。この手引書は、その心的外傷となるような歴史から、暗闇を押しのけようとあがき生活に苦しむ迷信深い市民までのウースタラヴの国の背景を提供することで、プレイヤーたちがこのキャンペーンに備える助けとなるだろう。この手引書の中に、プレイヤーは腐肉の冠アドベンチャー・パス環境での全ての種族とクラスのキャラクター作成への提案を見つけるだろう。それには、プレイヤーの背景を作成する時に考慮すべきさまざまな個性的なキャンペーン特徴も含まれる。最後に、ハロウ・デックとして知られるヴァリシア人の伝統的な占い道具を導入する選択的ヒーロー・ポイント・システムも紹介している。

プレイヤー用の追加書籍

 よりゴラリオン世界に没頭し、腐肉の冠に関連するキャンペーンに特有の詳細を自分のPCの背景に加える事に興味があるプレイヤーは、以下のパスファインダー・プレイヤー・コンパニオンを読むことをお薦めする。
 Adventurer’s Armory:あらゆる種類の使用者にとって新しくエキゾチックな武器と選択肢でいっぱいだ;冒険用により良い、あるいはより適切な武具を求めるプレイヤーは中を見るべきだろう。
 Inner Sea Primer:ウースタラヴについては特別ないが、アヴィスタンとガルーンド大陸の特集では、40以上の国々から来るPC用の地域特徴と背景の示唆を提供しており、その国々は腐肉の冠アドベンチャー・パスを開始するキャラクターにとって重要な故郷となれる。
 これらのソースブックに加えて、Dave Gross著のパスファインダー小噺小説『Prince of Wolves』はウースタラヴを舞台としており、冒険者キャラクター達がこのキャンペーンの進行上で直面するもののネタバレの無い、面白い下見を提供する。
 これらの本と、これまでに出版されたより多くのパスファインダーの資料は、君の地元の本屋やホビー・ショップ、そして有線のpaizo.comで購入出来る。

ウースタラヴの概要

 不死者の公国であるウースタラヴは北の蛮族のただ中にある過酷な文明圏の橋頭堡であるエンカーサン湖の北岸にあり、その荒涼とした景色と悲劇に満ちた歴史は、慎重な住民に懐疑主義、宗教的な献身と迷信を吹き込んでいる。権力と影響力を求めて互いに反目し合う確執深い貴族達がゆるやかな同盟を結ぶ国の集まりであるウースタラヴは、囁きの大帝の不死の軍勢により征服され、奴隷化される何世紀も前の栄光にすがる哀れな国だ。囁きの大帝が敗れた後、国の上流階級者たちは自力で国を立て直そうとして自分たちを見捨てた国そのものと争っているが、平均的なウースタラヴの市民は更に酷い有様になっている。