その他の魔法のアイテムは多様でそれぞれ異なる。機能するために特定の魔法のアイテム・スロットに身につけなければならないものもあれば、単に存在するだけでゆうこうになるものもある。“その他の魔法のアイテム”は包括的な分類で、武器やスタッフといった他のグループには収まらないものが何でも入っている。そのアイテムに特定の言及がなければ、誰であれその他の魔法のアイテムは使用できる。
その他の魔法のアイテムには大きく2つの分類がある。装備部位があるか装備部位がないかだ。装備部位のあるアイテムは魔法のアイテム・スロットに身につける。このアイテムを使いその能力から利益を得たいキャラクターが身につけなければならない。
キャラクターが装備部位のあるその他の魔法のアイテムを身につけテいる場合、元々あるアイテムが取り除かれない限り同じスロットのその他の魔法のアイテムの利益を得ることはできない。もちろん、キャラクターは同じスロットに装備する装備部位のあるアイテムをいくつでも運び、保持することはできる。しかし装備するまでは追加のアイテムは一切の効果を持たない。ときどき、装備部位のあるその他の魔法のアイテムは一定期間(一般には24時間)身につけなければその完全な効果を発現させないものもある。キャラクターがその他の魔法のアイテムを身につけている身体の部位を失った場合、その装備部位のその他の魔法のアイテムを使用することはできない。クリーチャーがその他の魔法のアイテムのスロット1つに対応する身体の部位を複数持つ場合でも、そのスロットのアイテム1つだけの利益を得ることができる。
ベルト:このスロットには、ベルトやその他の腰の周りに身につけるアイテムが含まれる。
全身:このスロットにはボディ・ラップ、カソック、コルセット、ダスター、ハーネス、ローブ、ヴェストメント、その他身体全身に身につけることのできる衣服が含まれる。
胸部:このスロットにはジャケット、マントル、シャツ、ヴェスト、その他胴や胸回りに身につけるアイテムが含まれている。
両目:このスロットにはゴーグル、レンズ、モノクル、スペクタクル、その他目の上に身につけるアイテムが含まれている。
両足:このスロットにはブーツ、ホースシューズ、サンダル、シューズ、スリッパ、その他足に身につけるアイテムが含まれている。
両手:このスロットにはガントレット、グラヴ、その他テに身につけるアイテムが含まれている。
頭部:このスロットにはサークレット、クラウン、ハット、ヘルム、ホード、マスク、その他頭に身につけるアイテムが含まれている。
額周り:このスロットにはバンド、ヘッドバンド、ローレル、フィラクタリー、その他頭を覆わず、額の周りに見つけるアイテムが含まれている。
首回り:このスロットにはアミュレット、ブローチ、メダリオン、ネックレス、ペリアプト、スカラブ、その他首回りに身につけたり外套を留めるために使用されるアイテムが含まれている。
肩周り:このスロットにはケープ、クローク、コード、マンテル、ポールドロン、ショール、ストール、ウィング、その他方に身につけるアイテムが含まれている。
手首:このスロットにはアームバンド、ブレスレット、ブレイサー、ガントレット、マナクル、シャックル、ヴァンブレイス、その他手首を覆うように身につけるアイテムが含まれている。
魔法のアイテムのスロットに身につけることのないその他のアイテムは、“装備部位のない”その他の魔法のアイテムと呼ばれる。{フィギュリーン・オヴ・ワンダラス・パワー>UE/その他の魔法のアイテム/“装備部位なし”のその他の魔法のアイテム#figurine-of-wondrous-power]]のように、時々それらのアイテムは小さなアクセサリーの形を取る。それ以外の場合には、{カーペット・オヴ・フライング>UE/その他の魔法のアイテム/“装備部位なし”のその他の魔法のアイテム#carpet-of-flying]]のように、ずっと大きなアイテムである。一般に、そのようなアイテムは所持していればその利益を得ることができる。しかし時々、アイテムを制御し起動しなければならないものもある。装備部位のないその他の魔法のアイテムは最も大きな分類であり、その他の魔法のアイテムの中で最も多岐に渡る。
その他の魔法のアイテムには知性があることがある。しかしそうでないものはその機能に関する手がかりを提供する。d%をロールすること。01をロールすれば、そのアイテムは知性がある。02~31をロールすれば、そのアイテムは何か(装飾や霊感など)でその機能の手がかりを提供する(アイテムが合い言葉により起動する場合、その合言葉が記されている)。32~100をロールすると、特別な特徴はない。知性のあるアイテムには追加で能力があり、時々超常能力や特別な目的がある(
知性のあるアイテムを参照)。チャージ数のあるその他の魔法のアイテムに知性が宿ることはない。
その他の魔法のアイテムは通常、単純起動型か合言葉により起動する。しかしアイテム毎に詳細は様々だ。
合言葉:起動が合言葉であったり、起動方法が魔法のアイテムに記載されていないかそのアイテムの特徴に示されていない場合、起動には合言葉が必要であることを表している。合言葉による起動ということは、キャラクターが言葉を発するとアイテムが起動するということだ。その他の特別な知識は必要ない。
合言葉は現実の言葉である必要があるが、場合によっては、アイテムの持ち主が通常の会話でこの単語を発することで、偶然にアイテムが起動する危険がある。多くの場合、合言葉は無意味な言葉か、古代言語の単語もしくは熟語である。合言葉で魔法のアイテムを起動するのは標準アクションであり、機会攻撃を誘発しない。
時々、アイテムを起動する合言葉がそのアイテムに書かれていることがある。たまに、紋様やデザインの中に刻まれていたり彫り込まれていたり内蔵されていたりすることがある。あるいは合言葉の手がかりがあるかもしれない。
〈知識:神秘学〉と
〈知識:歴史〉技能は、そういった情報から合言葉を識別したり手がかりを解析する有益なものとなり得る。このような場合、DC30の判定に成功すれば単語自身を見つけ出すことができる。判定に失敗した場合、2回目の判定(DC25)に成功すれば手がかりを知ることができる。
{ディテクト・マジック>呪文/た行#Detect-Magic]]、
アイデンティファイ、
{アナライズ・ドゥウェオマー>呪文/あ行#Analyze-Dweomer]]は、そのアイテムの特性の識別に成功すれば全ての合言葉を見破ることができる。
単純使用型:この種のアイテムは起動する際には単に使えば良い。ポーションを飲み、剣を振るい、攻撃を弾くために盾を構え、レンズを通して見、粉を撒き、指輪をはめ、帽子を被らなければならない。起動は一般に直接的で、一目瞭然だ。
多くの単純使用型のアイテムはキャラクターが身につける物体だ。連続的に機能し続けるアイテムは、実際のところ身につけるものにとって常に道具なのだ。キャラクターが保持(つまり身につけている)していなければならないものもわずかにある。しかし、身につけることで効果を現すアイテムも起動している。この起動には(上述のような)合言葉が必要であることもある。通常、それは心の中で起動に同意すればよい。アイテムの説明には、このような場合に合言葉が必要かどうかが記載されている。
その他の魔法のアイテムの種別 Wondrous Item Types
d% |
その他の魔法のアイテムの種別 |
01~06 |
ベルト |
07~12 |
全身 |
13~17 |
胸部 |
18~22 |
両目 |
23~28 |
足回り |
29~34 |
両手 |
35~41 |
頭部 |
42~47 |
額周り |
48~54 |
首回り |
55~61 |
肩周り |
62~67 |
手首 |
68~100 |
装備部位なし |