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B4/エクトプラズミック種クリーチャー - (2017/10/12 (木) 01:42:21) の編集履歴(バックアップ)


エクトプラズミック種クリーチャー Ectoplasmic Creature

この粘着き移り変わり続ける巨体は人の形をしてはいるが、粘着く縄か布でできているかのようだ。

エクトプラズミック・ヒューマン 脅威度1/2 Ectoplasmic Human

経験点200
N/中型サイズのアンデッド
イニシアチブ +0; 感覚 暗視60フィート;〈知覚〉+0
防御
AC 12、接触10、立ちすくみ12(+2外皮)
hp 7(1d8+3)[訳注:恐らく8(1d8+4)の誤り]
頑健 +0、反応 +0、意志 +2
DR 5/斬撃; 完全耐性 アンデッドの種別特性
攻撃
移動速度 30フィート; エア・ウォーク
近接 叩きつけ=+3(1d4+3[訳注:恐らく1d4+4]、加えて“悍ましき粘体”)
特殊攻撃 悍ましき粘体
擬似呪文能力 (術者レベル1;精神集中+1)
一般データ
【筋】16、【敏】11、【耐】―、【知】―、【判】10、【魅】12
基本攻撃 +0; CMB +3; CMD 13
特技 《追加hp》(B)
その他の特殊能力 位相ずらし
生態
出現環境 気候問わず
編成 単体、2体、またはたまり場(3~6)
宝物 なし
特殊能力
悍ましき粘体(超常)/Horrifying Ooze エクトプラズミック種クリーチャーの叩きつけ攻撃に打たれたクリーチャーはDC11の意志セーヴに成功しない限り1d4ラウンドの間怯え状態になる。このセーヴDCは【魅力】に基づく。
位相ずらし(超常)/Phase Lurch エクトプラズミック種クリーチャーは壁や物質的な障害物を通り抜ける能力を持つ。この能力を使うには、エクトプラズミック種クリーチャーはターンの開始時と終了時に移動した壁や障害物の外側にいなければならない。エクトプラズミック種クリーチャーはこの能力で実体を持つクリーチャーを通過できず、壁や障害物を通過する間移動速度は半減する。通過する表面は1分間残る薄い銀色の痰で覆われる。

 エーテル界のエネルギーを引き出す心霊体は粘つく亜麻布か滴る胆汁が何重にも絡み合っているかのような汚らわしい物質に似ている。それは取り込まれてしまう程に不幸な霊魂を入れる容器を作成するアンデッド・クリーチャーという姿を取る。心霊体生物の存在には容赦がなく、この苦痛に満ちた不死という形態を望む霊魂は皆無である。
 エクトプラズミック種クリーチャーはおおよそ生前の依代の肉体と同じ大きさだが、肉体を構成している亡者の縄は大抵の生肉に比べて驚くほど重いため、体重は倍近くなる。
 大抵のアンデッドと較べてさえ、心霊体から生まれたクリーチャーは憎悪に満ちた存在として生き、破壊と致傷しか頭にない。彼らは肉体的に要るものがなく、物質を必要としない。エクトプラズミックが食べるのは自らの生者への憎悪だけだ。
 霊魂が死出の旅路を終えたなら、帰還したいと少しでも願う者はまずなく、傷ついた心霊体の肉体が残ることになる。ゴーストやスペクターとして戻れる程には強力でない霊魂は時にエクトプラズムの怪物として帰還し、この事態はそのクリーチャーの魂がスケルトンやゾンビとして入れる本来の肉体が残っていない時に特に多い。ゴーストや他の強力なアンデッドは、心霊体の宿主が持つ更に強力な力に憧れてエーテル領域の心霊体を意図的に引き出すことがある。
 不運にせよ意図的にせよ、この悲しみに満ちた命運を受難する者は通常死によって非生命から慈悲深い解放がなされるまで心霊体の牢獄へと放り込まれる。死から心霊体の不死への推移は拷問の如き体験となり、そのクリーチャーが生まれ変わる際には悍ましき姿を得ている。時に、この持続する苦悶はそうした存在を狂わせ、鬱憤を溜めたゴーストや他の祟る魂が感じているような狂気の激怒を生み出すことがある。
 焼けるような自棄と苦悩によってエクトプラズミック種クリーチャーは暴力に駆り立てられることがある。そうした存在の多くは自らの他者を傷つけたいという生来の飢えを満たす為に自ら戦闘に飛び込むが、同時に殺されてこの苦痛から解放されたいとも願っている。
 表面(通り過ぎる壁も含む)と触れると、エクトプラズミック種クリーチャーはナメクジの粘液に似た銀色の物質の跡を残す――この特性はこのアンデッド独自のものだ。この粘着く分泌物は即座に乾くため、見つけた場合、このクリーチャーが近くに隠れているのは確実だ。
 心霊体存在は環境や気候に関わらずどのような場所でも暮らせる。この化物は自分が死んだ場所をうろつこうとする傾向があり、地縛霊であるかのようにそうした場所の外へ旅立とうとするのは稀である。
 こうした実体が他の同種と協調した行動を取るのは珍しいが、意図せずそう見える時はいつでもある。自然を超えた力によってエクトプラズミック種クリーチャーは、戦うエクトプラズミック種クリーチャーに慣れていない者でも見ただけで分かるような戦慄すべき戦闘者となっている。用心深い者には幸運な事に、こうしたアンデッド・モンスターの跡に痕跡を残すネバネバする心霊体は彼らの存在を明瞭に示し、経験を積んだクレリックの多くはひと目でその物質を識別できる。

エクトプラズミック種クリーチャーの作成 Creating an Ectoplasmic Creature

 「エクトプラズミック」は(アンデッド以外の)実体を持つクリーチャーに付与できる後天性テンプレートであり、以降付与されるクリーチャーを基本クリーチャーと言及する。
 脅威度:基本クリーチャー+1と等しい。
 属性:通常は混沌にして悪。
 種別:このクリーチャーの種別はアンデッドに変化する。属性副種別(など)と種族を指す副種別(巨人など)を除いた副種別は維持される。(変性種)の副種別は得ない。基本クリーチャーの性能と特殊能力全てを、以下に書かれていない限り使用する。
 AC:クリーチャーの基本外皮ボーナスは以下のように変化する。

エクトプラズムのサイズ 外皮ボーナス
超小型サイズ以下 +0
小型サイズ +1
中型サイズ +2
大型サイズ +3
超大型サイズ +4
巨大サイズ +6
超巨大サイズ +8

 ヒット・ダイス:クラス・レベルによって得られたHDを(最低1HDまで)失い、種族ヒット・ダイスをd8に変更する。ボーナス・ヒット・ポイントを決定する際、エクトプラズミック種クリーチャーは(【耐久力】の代わりに)【魅力】修正値を使用する。
 セーヴ:種族ヒット・ダイスによる基本セーヴ・ボーナスは頑健+1/3HD、反応+1/3HD、意志+1/2HD+2。
 防御的能力:エクトプラズミック種クリーチャーは基本クリーチャーの防御能力を失い、DR5/斬撃とアンデッド・クリーチャーが持つ標準的な完全耐性と特性を全て得る。
 移動速度:翼を持つエクトプラズミック種クリーチャーは依然として飛べるが、その機動性は貧弱より良い場合貧弱まで低下する。基本クリーチャーが魔法的に飛ぶ場合、エクトプラズミック種クリーチャーも飛ぶことができる。他の移動速度は全て保持する。エクトプラズミック種クリーチャーは常時効果として(エア・ウォーク呪文と同様に)空を歩く能力を得る。
 攻撃:エクトプラズミック種クリーチャーは基本クリーチャーの肉体武器全てを保持する。またエクトプラズミック種クリーチャーのサイズに基づいた叩きつけ攻撃を得る。
 特殊攻撃:エクトプラズミック種クリーチャーは基本クリーチャーの特殊攻撃を全て保持する。加えて、エクトプラズミック種クリーチャーは以下の特殊攻撃を得る。
 悍ましき粘体(超常)/Horrifying Ooze:エクトプラズミック種クリーチャーの叩きつけ攻撃が命中したクリーチャーは意志セーヴ(DC=10+エクトプラズミック種クリーチャーのHDの半分+エクトプラズミック種クリーチャーの【魅力】修正値)に成功しない限り1d4ラウンドの間怯え状態になる。
 能力値:エクトプラズミック種クリーチャーは【筋力】と【魅力】に+2のボーナスを受ける。エクトプラズミック種クリーチャーは【耐久力】と【知力】能力値を持たず、【判断力】は10になる。
 基本攻撃ボーナス:エクトプラズミック種クリーチャーの基本攻撃ボーナスはヒット・ダイスの3/4に等しい。
 特技:エクトプラズミック種クリーチャーは基本クリーチャーが持っていた特技全てを失い、ボーナス特技として《追加hp》を得る。
 特殊能力:エクトプラズミック種クリーチャーは基本クリーチャーの特殊能力の多くを失う。彼らは例外的に、近接攻撃あるいは遠隔攻撃を向上する変則的能力を保持する。エクトプラズミック種クリーチャーは以下の特殊能力を得る。
 位相ずらし(超常)/Phase Lurch:エクトプラズミック種クリーチャーは壁や物質的な障害物を通り抜ける能力を持つ。この能力を使うには、エクトプラズミック種クリーチャーはターンの開始時と終了時に移動した壁や障害物の外側にいなければならない。エクトプラズミック種クリーチャーはこの能力で実体を持つクリーチャーを通過できず、壁や障害物を通過する間移動速度は半減する。通過する表面は1分間残る薄い銀色の痰で覆われる。