ラハドゥーム

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ラハドゥーム - (2010/07/30 (金) 12:41:01) の編集履歴(バックアップ)


ラハドゥーム(Rahadoum)


ラハドゥーム は、ガルーンド大陸北部の砂漠地帯、内海南岸の最も西に位置する、神なき国である。

歴史

-4120頃、スターストーン落下による塵の雲がようやく去った"苦悩の時代"、最古の国の一つジストカ帝国 the Jistka Imperiumがこの地に築かれる。その後、ジストカ語のアルファベットはタルドール語(共通語)、ヴァリシア語、ウールフェン人たちのスカルド語に取り入れられた。
-2764AR、ジストカ帝国はオシーリオンに併合される。以後ジストカ文化はオシーリオンに同化され、消えていった。
1532AR、オシーリオンがケレッシュ帝国に屈した後、サーレンレイの信仰が東方から勢力を伸ばし、ラハドゥームに根付いていたネシスノルゴーバー信仰と衝突を始める。
2498AR誓約戦争(Oath war)と呼ばれる宗教戦争は60年間にわたりこの地を荒廃させた。
2555AR、アジール(Azir)の哲学者 Kalim Onaku が民兵たちを指導し、アジールの全ての神殿を打ち倒し、全ての僧侶を追放した。この運動はラハドゥーム全土に広がった
2560AR、誓約戦争は終結し、「いかなる人間も神に恩義を受けてはならない」とする"人間の法"を奉ずる不信仰の国ラハドゥームが誕生した。[2]

政治

ラハドゥームは全ての大きな居住地と遊牧部族の代表からなる長老会議 council of elders によって支配されている。その中から選挙によって代表者である the Keeper of the First Law が選ばれる。任期は5年であり、滅多に再選されることはないため、ラハドゥームの政治に外部から働きかけることを困難にしている。

住民

ラハドゥームの住民はほとんどが人間であり、民族はガルーンド人ムワンギ人(ボヌワット族とマウシ族)である。信仰魔法なしで厳しい環境に生きているため、頻繁に飢饉、疫病、虫害、砂漠化の進行などと戦わなければあらず、非常に自己鍛錬的である。ほとんどの市民はよい教育を受けており、哲学と政治を共通の目標とし、伝統を重んじる。自ら以外に頼る者がないため、いかなる苦境にあっても前向きさを保ち、ブラックジョークを好む。また科学技術を重視し、アルケンスターから多くの機械設備を輸入している。  

アジール Azir:ラハドゥームの首都。アルカディア海に面する港湾都市。別名"無神港"Port Godless。迷信深い他国の水夫たちは神の不興を買うことを恐れ、船から足を下ろさない。芸術と建築学が発達している。
ボトサニ Botosani:アイオーメディのカルトが根を張っていると噂される都市。
マナケト Manaket: 内海に面する港湾都市。名門の魔法学校 the Occularium があり、厳しい環境に立ち向かうための実用的な秘術の使用法を教えている。現在は灌漑によって砂漠を緑化する研究に大きな力を注いでいる。

経済

交易が盛んであり、エキゾチックな布などの物資や宝石を輸出している。強壮な遊牧民たちは砂漠と山脈を越えて大ムワンギまで出かけ、かの地の希少な財宝を持ち帰って巨利を得る。

ラハドゥームは内海とアルカディア海の双方に面しており、シェリアックスによって封鎖され、私掠船が出没する内海の西出口エイローデン海峡を避けるための陸上通商路が発達してる。エイローデン海峡にかかるゴラリオン世界最大の橋エイローデンのアーチ the Arch of Aroden のたもとの都市 Kharijite はシェリアックス領となっており、信条の違いはさておいて両国の間で活発に交易が行われている。また枷の地の海賊の跳梁がアルカディア海の交通の大きな問題になっている。そのため、商人たちが大規模な the merchant marine fleet を組織し、航路の防衛に当たっている。[3][4]

宗教

純粋軍団 the Pure Legion という訓練された戦士の一団がが宗教に対して警戒をしている。入国を希望する外国人は彼らによって厳重に検査され、聖印など信仰の徴が見つかると罰金を払わなければならず、追放されることもある。国内で布教活動を行う者は投獄される。しかし信仰の真空地帯に伝道師たちは引き寄せられていき、この国にはあらゆる神の神殿が隠されている。

また、さまざまな神に仕える来訪者たちはこの国を中立地帯として使用しており、セレスチャルとフィーンドの暗闘の結果、しばしば説明できない超自然現象が発生する。

参考文献

[1] Erik Mona et al. (2008). Campaign Setting, p. 122. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1
[2] Erik Mona et al. (2008). Campaign Setting, p. 201. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1
[3] Erik Mona et al. (2008). Campaign Setting, p. 241. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1
[4] Joshua J. Frost et al. (2009). Cities of Golarion, p. 19. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-200-5